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HG ガンキャノン 最初期型（鉄騎兵中隊機） レビュー

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今回のガンプラレビューは「HG 1/144 ガンキャノン 最初期型（鉄騎兵中隊機）」を見ていきます。

機体紹介

ガンキャノン 最初期型は「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」の第４話「運命の前夜」に登場したMSで（TV版だと第７話）、連邦へ亡命しようとしたミノフスキー博士を守るべく１個中隊（12機）が月面のスミス海へ出撃しましたが、ランバ・ラルを隊長とするジオン公国の５機のMSに、性能の差を見せつけられ全滅するという、MS同士による初の戦闘を演じた機体になります。

キット紹介

キットはORIGINシリーズのNo011として2016年11月に完全新規キットとして発売となっています。

このキットをベースに同シリーズの「ガンキャノン起動試験型/火力試験型」や、劇場限定の「ガンキャノン鉄騎兵中隊隊長機」、プレバン限定の「ガンキャノン最初期型（ロールアウト１号機）」などの派生キットを生み出しております。

パッケージ＆内容物紹介

パッケージはORIGINシリーズ標準です、スミス海での戦いが描かれています。
隊長機が101のため、102番機がメインになっています。

側面は機体＆ストーリー解説とキット解説です。
組立説明書も一般的なHG仕様で片面カラーのタイプです。

ランナー紹介

ポリキャップ以外のランナーは全てPS素材、表記はベースを除いて「HG1/144 ガンキャノン（オリジン）」となっています。スイッチがいろいろ入っていて今後のバリエーション展開を予測させます。

A1パーツ　イロプラ　脚部やホワイト部分になります。

A2パーツ　イロプラ　A1と対になる部分です。
Bパーツ　ダークブルー　胴体部中心です。

C1パーツ　グレー　武器類です。
D1パーツ　関節部と脚部フレーム中心です。

D2パーツ　腕部のフレームと関節中心です。

BA1　ブラック　何故か（？）簡易アクションベース付属です。
ガザC（一般機）などに付属しているタイプです。

PC-001　ポリキャップです。

シール

マーキングシールです。別売りのガンダムデカールで水転写タイプもオプションで用意されています（ORIGIN汎用②）。

各部組立

頭部

バイザーひさし部のゲート位置が難儀な場所のため傷が…
頭部は前後分割なので合わせ目できます。

アンテナ先端は安全面配慮かと思ったのですが、元デザイン的にもこの形でよいようです。

耳のところに鉄騎兵中隊のエンブレムが刻印されています。

胸部

胸部のダクトは別パーツでの色再現、腹部の追加可動パーツのおかげで、上半身の可動領域が上がっています。

見慣れたガンキャノンのAパーツです。

首の裏側に肉抜きあります。

ランドセル

ランドセルはパーツ多めです。一番上のキャノン砲接続部のカバーパーツの長短で接続部を隠すか出すかの選択ができます。一番下のダクトの向きが上下反対です。

腕部

肩ブロックは合わせ目出ますが、うまく処理されていると思います。ガンキャノンのこの部分はどこで切ってどこを稼働させるのか難しいところと感じております。

ハンドパーツはマシンガン用のものが別途付属しております。この三本指というのが、ジオンのMSとの性能差をわかりやすく表現している部分だと思っています。

腰部

フロント、サイドスカートは可動、脚部の受け軸もスイング機構が付いています。
色分けもしっかりされています。

ホワイトベースのガンキャノンと比べると、リアデザインはモールドブロックが追加されています。

足首

足首基部からスリッパ部が持ち上がるように可動します。

脚部

ヒザ関節部のパーツ形状が秀逸で広い可動範囲を実現しています。
ヒザ関節部のパーツ形状が秀逸で広い可動範囲を実現しています。
全体的に脚部には細かいモールドが追加されており情報量が多めです。

武装

固定武装のガトリングはシンプルな構成です。キャノン砲はシリンダーの可動も再現されています。
選択式なのがもったいないキャノン砲とミサイルランチャー（両方取り付けも可能ですが）。

標準装備のマシンガンとシールドです。

マシンガン、シールドともに三本指ではホールドに難があるため、腕部へ固定する方法をとっています。

付属スタンドです。あるに越したことはありませんが、あまり空中に浮いているイメージのないガンキャノンに何故！？といった印象です。登場時の降下シーンの影響か。

素組完成

こちらはキャノン砲装備、左右非対称なので今回は一周してみました。

ミサイルランチャー装備です。

ギミック＆可動

首は胴体側に水平軸が入っているおかげで上を向く動きなどにも対応しております。
左右へは残念ながら、武装が干渉してあまり動きません。
見せ方の処理はうまくいっておりますが、水平までは上がりません。
ヒジはしっかり折りたためます。
腕の付け根は前方への引き出し式ポリキャップです。

腰はいったん上半身を上方へ持ち上げてから、前後へ動かすことができます。

腰の左右へのスイング一周可能です。（5/21訂正）

ヒザも外装が干渉するまでしっかり折り曲げられます。

足首自体の可動に加え、スリッパかかと部が持ち上がります。

脚部は付け根から一周することができます。

キャノン砲はシリンダー可動を再現しながら動きます。

アクション

おまけ

パーツ組み換えでキャノン砲とミサイルランチャー両方取り付けることも可能です。

比較

宿敵ランバ・ラルのブグと並べてみました。ガンキャノンのほうが背中に背負ったキャノン砲や下半身が鈍重な印象なので、近接戦闘になったら太刀打ちできなさそうです。

まとめ

今回は「HG 1/144 ガンキャノン 最初期型（鉄騎兵中隊機）」を見てきました。キットとしてはORIGINシリーズ共通ですが、色分けも可動もよくできており、そのまま組みあげるだけで劇中のガンキャノンが組みあがります。ただ、ORIGINシリーズでよくあるのですが、成型色が少しイメージと違っています（もう少しグレー寄りの薄い色かな）。

本編では月面での暗いところでの戦闘だったので、「正しいカラーはどれなの？」といった気もするので、そのままでも問題ないかとは思いますが、気になる方は納得いく色調で全塗装もよいのではと。

あとは、キャノン砲を打つための踏ん張りポーズをとらせたいのですが、足首の接地感が低めなので、ポージング固定は少し苦労しました（そのための台座か！？）

最近少し手に入れずらいキットですが、ブグやザクⅠ、ORIGIN版ガンダムや、発売間近のドアン版ガンキャノンと並べても面白い1台なので、ファーストガンダムのシンプルラインのMSが好きな方には手に取っていただきたいキットでした。

以上、「HG 1/144 ガンキャノン 最初期型（鉄騎兵中隊機）」のレビューでした。

キットのグッドポイント

  1. シンプルな構造ながらもよく曲がるヒジ、ヒザ
  2. 腰の関節構造が秀逸
  3. 耳に刻印された鉄騎兵中隊マークなど、モールドが多く情報量も多い

キットの残念ポイント

  1. 足首の接地感がもう一つ
  2. ORIGINシリーズに多い、微妙に違う成型色
  3. 全体的に接続ピン硬め（仮組からばらすときは要注意）

技術ポイント

  • ゲート：くさび形Ⅱ
  • 腕付け根：胴体側前方向引き出し式ポリキャップ、腕側ボールジョイント
  • 脚部付け根：本体側スライド軸、脚部側3軸
  • 関節構造：ヒジ（二重）、ヒザ（二重）、首（胴体側１軸、頭部側ボールジョイント接続）
  • クリヤーパーツ：頭部バイザー

機体＆キットデータ

  • 登場作品：機動戦士ガンダム THE ORIGIN IV 運命の前夜
  • 型式：RCX-76-02
  • 名称：ガンキャノン最初期型
  • 搭乗者：地球連邦兵
  • 所属：地球連邦軍
  • 商品価格：1,980円（税10%込）
  • 発売：2016年11月19日
  • パッケージ：
  • 積みプラ解消： -6.5cm（パッケージの高さだけで算出）
  • 派生キット：HG ガンキャノン機動試験型/火力試験型

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