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HGUC Hi-νガンダム レビュー

今回のガンプラレビューは「HGUC 1/144 Hi-νガンダム」を素組で見ていきます。

機体紹介

Hi-νガンダムは小説「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン」に登場した機体です。ただ、小説内では「Hi-νガンダム」とは書かれておらず、すべて「νガンダム」表記となっており、言わば「小説版νガンダム」といった立ち位置のMSです。

しかし、小説内の挿絵デザインがνガンダムのデザインとは異なったこともあり、別機体として独立、設定画やスペックが追加され、νガンダムと区別するために「Hi-ν」の呼称となっています。

今回のHGUCや初代のMGは小説版デザインのリファイン版が元になっています。

また、逆襲のシャアMSV(以下CCA-MS)にも掲載がありますが、デザインやスペックは小説版とも異なったものになっています(MG Ver.kaはこちらに近い、RGは両者をMIXした印象です)。

キット紹介

商品はHGUCシリーズNo.095として2009年06月に発売。

ときに2007年10月のヤクトドーガがから始まった「逆シャア」シリーズまとめてHG化の最後にキット化されました(その後2022年にナイチンゲールが商品化)。また、キットは完全新規設計となっています。

パッケージ&内容物紹介

ランナー紹介

パーツは全て(ポリキャップを除く)新規です。

素材はEパーツのみABS素材で、それ以外はPS素材です。また、νガンダムはABSパーツがPS素材に置き換わっていましたがHi-νはそのままです(今回のキットは青バンダイ版)。強度的な問題なのか原因は不明ですが、きっと変更できない理由があるのでしょう。

シール

各部組立

頭部

胸部

バックパック

腕部

腰部

足首

脚部

武装

素組完成

ファンネル非装備状態

ギミック&可動

アクション

比較

まとめ

今回は「HGUC 1/144 Hi-νガンダム」レビューしてきました。

組み立てて、最初の感想としては「なかなかよくまとまっているな」といったところでした。

第一にνガンダムから、1年ちょっと遅れて出てきた商品ですが、全身にモールドが追加されて適度に情報量が増したこと。

第二に、合わせ目が目立ちづらいパーツ分割になっていることが挙げられます。

ただ、色再現の観点から見ると、もう少し頑張ってほしかった分割部分(特にライフル、バズーカ)もありますが、素組でのまとまりはなかなか高いレベルだなと感じました。

反面、HG的にあまり高額にできなかったためか、6基あるファンネルのうち、実際に展開可能なのが2基のみで、残りの4基はダミーだったり、プロペラントタンク付根のメタリック部分が全く再現されていなかったりと、おそらくはコスト的な制約で再現しきれなかった部分もちらほら気になりました。

しかし、このHGで満足できない場合は、傑作キットと呼び声高い「RG Hi-νガンダム」もございますので、購入時は併せて検討すればよいと思います。

少なくとも、単体のHGとして見る限りは十分によいキットでした(塗って解決できるところは塗装頑張れ!的な)。

以上、「HGUC 1/144 Hi-νガンダム」のレビューでした。

キットのグッドポイント

  1. 複雑なカラーリングも成型色再現したシールド
  2. 全体的に合わせ目が目立たないパーツ分割
  3. モールド増で情報量多め

キットの残念ポイント

  1. (シールドで力尽きたか)ライフル、バズーカの色再現度
  2. ファンネルの2/3はダミー
  3. デザイン的な特徴である、プロペラント付け根のメタリック部が成型色では再現されておらず

技術ポイント

  • ゲート:ノーマル
  • 腕付け根:本体側2軸ピン+腕側2軸ポリキャップ
  • 脚部付け根:本体ボールジョイント型固定軸+ボールジョイント型ポリキャップ
  • 関節構造:ヒジ(シングル)、ヒザ(二重)、首(本体側1軸+首側ボールジョイント)
  • クリヤーパーツ:ビームサーベル刃

機体&キットデータ

  • 登場作品:機動戦士ガンダム 逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン
  • 型式:RX-93-ν2
  • 名称:Hi-νガンダム(本来は小説版νガンダムか)
  • 搭乗者:アムロ・レイ
  • 所属:地球連邦軍 ロンドベル隊
  • 商品価格:2,420円(税10%込)
  • 発売:2009年06月(HGUC 095)
  • パッケージ:(一瞬Ⅲ型かと思うが)HGⅡ型
  • 積みプラ解消: -8cm(パッケージの高さだけで算出)
  • 派生キット:HG 1/144 RX-93-ν2 Hi-νガンダムGPBカラー、HGBF 1/144 Hi-νガンダムヴレイブ、HGBF 1/144 Hi-νガンダムインフラックス

ガンプラ進化論 (1/144νガンダムHGUC→EG編) 

ガンプラ進化の歴史を探るこのコーナー「ガンプラ進化論」 今回は の進化を見ていきます。

今回はグレードは異なりますが、発売時期に開きがあるために、一部逆転現象が発生しております、HGUC νガンダムとEG νガンダムを見ていきます。

使用キット

HGUC 1/144 RX-93 νガンダム 2008年3月発売

ENTRY GRADE 1/144 νガンダム 2022年4月発売

今回は比較するグレードが異なりますが、約14年の歳月で同じ1/144 のνガンダムがどのような進化をしたのか見ていきたいと思います。

なお、リアルグレード(以下 RG)は同スケールですが、パーツ構成や商品コンセプトが大きく異なるため、今回は入れておりません。

写真は左または上がHGUC、右または下に配置されているのがEGになります。

形状比較

本体

頭部

色分け

腕部

脚部

バックパック

ハンドパーツ

可動域

ヒジ関節

腕の付根

ヒザ関節

足首

ディテール

足裏

ライフル&シールド

カラーリング

シール

まとめ

今回は「1/144 νガンダムHGUC→EG」の進化を見てきました。

結果から言いますと、14年の歳月で、グレードのヒエラルキーを破壊するほどの進化を上げておりました。

νガンダム本体で言えば、ふくらはぎ部分のスラスターカバーの開閉ができない、腕、脚の付根の強度が将来的に不安な程度で、素組で比較する限り、トータルではEGに軍配が上がると思います。

成型色による高度な色分け(その分、腰の上半身との接続部は派手ですが)、モールドは少ないですが(HGも同様ですが)シャープな造形、腹部に増設された可動域など、EGを積極的に選択する要素が多数ありました。

ただ、νガンダムと言えばの装備、フィンファンネルが付属していないのは初心者をメインターゲットにして価格と組立上の煩わしさを排除する方向の商品のため、しょうがないとは言え、少々残念です。

しかし、その分HGのパーツとの互換性の高さは非常に好感が持てます。

HGUCのところでも記載しましたが、モデルの発売時期による逆転現象を解消する新たなHGに期待したいです。

以上、「ガンプラ進化論 1/144νガンダムHGUC→EG編」でした。

EG νガンダム レビュー

今回のガンプラレビューは「ENTRY GRADE 1/144 νガンダム」を見ていきます。

手でも外せるタッチゲートですが、今回はきちんとニッパー、デザインナイフ使用して切り離していきます。

機体紹介

HGUC νガンダムレビューから引用)RX-93 νガンダムは映画「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」に登場するMSです。

パイロットでもある、アムロ・レイ自らが設計にもかかわった、20m級のガンダムタイプとしては初めてサイコミュ装置を実装した彼自身の専用機体となっています。

シャアがわざと連邦に流した情報から、サイコフレームを搭載するにいたり、短期間での開発ながら、宿命のライバルが乗る「サザビー」を撃破し、最後は地球に落下し始めたアクシズを押し返すという離れ業を行った機体となっています。

キット紹介

キットは”次世代のファーストガンプラ”として、簡単組立×ハイクオリティの共存!を目指したENTRY GRADE シリーズ3番目の機体として、2022年4月に一般店頭発売されました。

先に発売されたRX-78ガンダムと、ストライクガンダムがライトパッケージ(本体のみ、袋包装)とボックスパッケージ(本体+ライフル、シールド)やフルウェポンセット(RX-78のみ)などのバリエーションが用意されていますが、νガンダムは今のところボックスパッケージのみの展開となっています(2023年9月現在)。

付属品はライフルとシールドとなっており、ハイパーバズーカやフィンファンネルはHGUC νガンダムからの転用が可能となっています。

パッケージ&内容物紹介

ランナー紹介

素材は全てPS素材の新規パーツとなっています。

シール

各部組立

頭部

胸部

バックパック

腕部

腰部

足首

脚部

武装

素組完成

ギミック&可動

アクション

HGUCコラボ

HGUCのνガンダムに付属する、フィンファンネル、ハイパーバズーカ、サーベルのビームエフェクト、更にはハンドパーツもそのまま使用することができます。

まとめ

今回は「ENTRY GRADE 1/144 νガンダム」レビューしてきました。

組み立てた率直な感想は、「HGより全然カッコイイじゃん」でした。

塗ればいい、シール貼ればいいって事ではありますが、やはり成型色での色分け再現性の高さは、関節強度や、付属武装が少ないといった点を補って余りあると感じました。

ただ、色再現のために上半身と接続部分の腰の天面に黄色が出てきたりといったしかたがない部分はありますが、もはやそんなことを気にするべき商品ではないとも思いました。

また、前述したセットされていないファンネルなどの装備もHGの物がそのまま使用できる設計は非常に良心的でもあります。

これが税込み¥1,100 !!! プラモ人口を増やすための戦略価格とはいえ、素晴らしい技術が詰まった一品でした。

エントリー?と敬遠している人がもしいましたら、だまされたと思って手を出していただきたい1台です。

以上、「ENTRY GRADE 1/144 νガンダム」のレビューでした。

キットのグッドポイント

  1. HGUCを凌駕する色再現
  2. HGUCから流用できる武器(ファンネル、バズーカ)やハンドパーツ
  3. お値段以上の完成度

キットの残念ポイント

  1. 腕付け根、脚付根の強度は不足気味
  2. シールドの取り付け可能面が1ヵ所だけ
  3. 一度動かすとセンターへ戻しずらい首部分

技術ポイント

  • ゲート:タッチゲート
  • 腕付け根:ボールジョイントのみ
  • 脚部付け根:本体側ボールジョイント軸+脚側2軸
  • 関節構造:ヒジ(シングル)、ヒザ(二重+C型関節)、首(両端ボールジョイント)
  • クリヤーパーツ:なし

機体&キットデータ

  • 登場作品:機動戦士ガンダム逆襲のシャア
  • 型式:RX-93
  • 名称:νガンダム
  • 搭乗者:アムロ・レイ大尉
  • 所属:地球連邦軍ロンドベル隊
  • 商品価格:1,100円(税10%込)
  • 発売:2022年04月09日
  • パッケージ:EGボックスタイプ
  • 積みプラ解消: -6cm(パッケージの高さだけで算出)

HGUC RX-93 νガンダム レビュー

今回のガンプラレビューは「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」から、アムロの搭乗機「HGUC 1/144 RX-93 νガンダム」を見ていきます。

機体紹介

もはや説明不要な域のモビルスーツですが、RX-93 νガンダムは映画「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」に登場するMSです。

パイロットでもある、アムロ・レイ自らが設計にもかかわった、20m級のガンダムタイプとしては初めてサイコミュ装置を実装した彼自身の専用機体となっています。

シャアがわざと連邦に流した情報から、サイコフレームを搭載するにいたり、短期間での開発ながら、宿命のライバル、シャア・アズナブルが乗る「サザビー」を撃破し、最後は地球に落下し始めたアクシズを押し返すという離れ業を行った機体となっています。

キット紹介

HGUCシリーズNo.086として、2008年3月に完全新規キットとして一般店頭発売されています。

また、この時期に「逆襲のシャア」シリーズのMSがまとまってHG化されています。

一般的にガンダム世界ではかなりの人気機体ですが、すぐにはHG化されず、じらされた後に、「満を持して逆シャアシリーズ来たか!」と思った、当時の記憶があります。

パッケージ&内容物紹介

ランナー紹介

以前は関節部などがABS素材だったようですが、現在は(青バンダイになってからか?)全てPS素材になっております(ABS部はKPSへ)。

現物が手元にないので、確定できておりませんがネットで拾った限りはほぼ間違いないかと思います。

シール

各部組立

頭部

胸部

バックパック

腕部

腰部

足首

脚部

武装

フィン・ファンネル

素組完成

ギミック&可動

アクション

比較

まとめ

今回は「HGUC 1/144 RX-93 νガンダム」レビューしてきました。

これを書いている時点で、15年落ちのキットでしたが、感想としては年相応と言うか、古さを隠せない内容に感じました。

その理由として第一に部分塗装の必要箇所が多め(シールも未対応)な点です。

サイド、リアスカートや、ふくらはぎなどのスラスター部、ランドセルのサーベルラックなど、結構目立つ点で塗装が必要です。

第二にパーツ精度の問題です。

固定できない部品がいくつか散見されます。特に股間部分の赤いパーツはどうやって固定するつもりだったのかスカスカで、はめ込むというよりただ置いてあるといった状況です。また、肩のスラスターの黄色いパーツもよく落ちます。

第三には一部のスタイリングです。

特に長く細い首周り(襟元形状も含め)がしっくりせず、頭部の座りが悪く、どの位置にするのが良いのかなかなか決められない印象です。

また、全体的な関節構造もスタンダードなもので、可動域も最低限といった状況なので、ぜひとも早めのリニューアル(REVIVE)版を出してほしいなと思いました。

たしかに、1/144νガンダムはRGやEGもありますが、やはり基本のHGシリーズで、「これだ!」っと、万人が認める、作りやすさと価格を高次元で達成した伊達じゃない νガンダムをラインナップしてほしいと思いました。

以上、「HGUC 1/144 RX-93 νガンダム」のレビューでした。

キットのグッドポイント

  1. よくできているフィンファンネル
  2. ファンネル装備でも自立が可能
  3. 合わせ目がでない頭部

キットの残念ポイント

  1. 股間部の赤いパーツや肩ブロックのバーニアの黄色い部分のポロリがひどい
  2. アクションベース未対応のため、ファンネル展開を再現できず
  3. 左手でサーベルを持たせることができない(ライフル、バズーカも)

技術ポイント

  • ゲート:ノーマル
  • 腕付け根:本体側2軸ピン+腕側2軸ポリキャップ
  • 脚部付け根:本体固定軸+ボールジョイント型ポリキャップ
  • 関節構造:ヒジ(シングル)、ヒザ(二重)、首(胴体側1軸、頭部側ボールジョイント)
  • クリヤーパーツ:ビームサーベル刃

機体&キットデータ

  • 登場作品:機動戦士ガンダム逆襲のシャア
  • 型式:RX-93
  • 名称:νガンダム
  • 搭乗者:アムロ・レイ大尉
  • 所属:地球連邦軍ロンドベル隊
  • 商品価格:2,750円(税10%込)
  • 発売:2008年3月
  • パッケージ:HG Ⅱ型(No.086)
  • 積みプラ解消: -9cm(パッケージの高さだけで算出)
  • 派生キット:HGUC 1/144 νガンダム(ヘビー・ウエポン・システム装備型)

MG ゼータガンダム 3号機(Ver.2.0) レビュー

今回は、「MG 1/100 ゼータガンダム 3号機」の制作を始めたいと思います。

前回レビューのVer.1.0からVer.2.0への進化ポイントなどを確認しながら見ていきたいと思います。

Ver.kaの前に未製作の2.0シリーズを片付けたいと思います。

機体紹介

パッケージの記載によりますと、ゼータガンダム3号機はU.C.の正史には登場しないMSとなっていますが、「グリーンダイバーズ」や「GUNDAM EVOLVE../」シリーズでは映像化もされており、ゼータガンダムのバリエーション機という設定や、パイロットの謎も合わせて魅力的なMSとなっています。

設定としてはカラバにより評価試験が行われた「ゼータガンダム」の別機体で、機能的な差はありませんが、白系にピンクのストライブが印象的なボディカラーが採用されています。

キット紹介

キットは「MG 1/100 ゼータガンダム Ver.2.0」のカラーバリエーション商品として2007年3月に一般店頭で限定キットとして発売されました。

当時はまだプレバンも普及しておらず、カラバリ限定キットではありますが、普通に店頭で購入することができました。

内容はゼータ2.0から、成型色を変更し、特徴的なピンクラインの専用のシールが追加されたものとなっています。

パッケージ&内容物紹介

ランナー紹介

ランナー表記は「MG 1/100 ゼータガンダムVer.2.0」、色再現用に追加ランナーなどは入っていません。

PS素材とABS素材が採用されています。

シール

各部組立

頭部

胸部

フライングアーマー

腕部

腰部

足首

脚部

武装

メガランチャー

スタンド

素組完成

ギミック&可動

アクション

比較

ウェイブライダー

まとめ

今回は「MG 1/100 ゼータガンダム 3号機」をレビューしてまいりました。

カラーリング以外は「MG ゼータガンダムVer.2.0」と共通なので、Ver.2.0のキットとして見ていきますと、格段にVer.1.0からは向上しておりました。

関節数および可動域の向上によるポージングのしやすさ、ロック機構増加によるによるMS形態、WR形態の安定感、より進化したパーツによる色分けなど、Ver.1.0で煮詰め切れていなかった部分が大きく改善されておりました。

ゼータに関してはかなり早い段階(MKⅡに続き2機種目)でVer.2.0へ進化したのも、1.0での問題点がバンダイとしても相当不満に思っていたのではないかと想像します。

Ver.kaの入手前にこの記事書いておりますが、おそらく変形機構やMS時の関節機構の基本はこのキットから受け継いで、更にブラッシュアップしているものであると考えます。

今回、Ver.2.0で一番気になったのはMS時の接地感で、どうしても足首のつま先側か、かかと側が浮いてしまうことが多く、しっかり直立姿勢をとるのが難しいことでした。

変形もいいですが、やはりMS時の立ち姿決まるのがうれしいので、最新Ver.にはそのあたりも期待したいです。

とはいえ、今回作ってみましたがVer.2.0もかなり優れたキットです。価格差やメガランチャーの有る無しなど、まだまだVer.2.0にも需要はあると感じました(ノーマルカラーですが)。

以上、「MG 1/100 ゼータガンダム 3号機」のレビューでした。

キットのグッドポイント

  1. Ver.1.0から格段に向上した各部のロック機構によるしっかり感
  2. 同様にカッチリして、持つところに困らなくなったウェイブライダー
  3. プロポーション、変形、付属品と、今見ても高次元でまとまっている(Ver.2.0共通)

キットの残念ポイント

  1. (Ver.1.0からは格段に良くなっていますが)武器の保持力が低いハンドパーツ
  2. 接地感の低い足首
  3. 付属の物しか使用できないスタンド接続部(アクションベース非対応)

技術ポイント

  • ゲート:ノーマル
  • 腕付け根:ボールジョイント型ポリキャップ
  • 脚部付け根:本体側固定軸+脚部側3軸
  • 関節構造:ヒジ(二重)、ヒザ(二重)、ボールジョイント型ポリキャップ(首)
  • クリヤーパーツ:ツインアイ+メインカメラ、ビームサーベル刃
  • パッケージ:限定モデル専用パッケージ
  • ベースキット:MG 1/100 Zガンダム Ver.2.0

キットデータ

  • 登場作品:ガンダム新体験 -0087- グリーンダイバーズ、GUNDAM EVOLVE../9
  • 型式:MSZ-006-3
  • 名称:ゼータガンダム 3号機
  • 搭乗者:ホワイト・ユニコーン
  • 所属:カラバ
  • 商品価格:5,500円(税10%込)
  • 発売:2007年3月
  • 積みプラ解消: -11cm(パッケージの高さだけで算出)

HGUC ディジェ 全塗装 レビュー

今回は以前レビューいたしました「HGUC 1/144 ディジェ」を全塗装していきます。

ディジェを塗装するきっかけとなったのは、ガイアノーツのNAZCA(ナスカ)シリーズから昨年(2022年)後半に出た新色「NC-015 ダークブルーイッシュパープル」を入手したところが大きいです。ガンダムMk-Ⅱの胸部などでも使える、いままでありそうでなかった濃い紺色が発売されたおかげで、ディジェのボディの紺色も塗装意欲がわいてきたことに起因します。

塗装レシピ

サーフェイサーは黄色部分のみGSIクレオスの「Mr.フィニッシングサーフェイサー 1500 ピンク」、それ以外の部分は同じくクレオスの「サーフェイサー 1200」、仕上げのクリアコートは「Mr.スーパークリアー UVカット つや消し」使用しています。

以下は使用した塗料です。

本体グリーン部:ウォーカーグリーン(WM-04 ガイアノーツ)

関節などグレー部:ジョイントグレー(NC-007 ガイアノーツ)

本体ブルー部:ダークブルーイッシュパープル(NC-015 ガイアノーツ)ライフルの一部にも使用

シールド、スラスター部:ニュートラルグレーⅣ(074ガイアノーツ)

本体レッド部:ブラッドレッド(AT-15 ガイアノーツ)

本体イエロー部:マンダリンイエロー(NC-014 ガイアノーツ)ライフルのチューブ部にも使用

スラスター内側レッド:モンザレッド+黒少々(GSIクレオス)

武器本体部:ニュートラルグレーⅤ(075 ガイアノーツ)

センサーグリーン部:ホイルシール

モノアイピンク部:シルバーの下地に蛍光ピンク(GSIクレオス)

塗装済み完成

マスキングポイント

アクション

まとめ

今回は「HGUC 1/144 ディジェ」を全塗装でレビューしてきました。

前述した「ダークブルーイッシュパープル」と同時発売になった「NC-014 マンダリンイエロー」も黄色の部分では使用しています。

以前、3本セットで販売していたころのガンダムカラー(GSIクレオス)のイエロー2を置き換え可能なアイテムになっており(イエロー2重宝してました)、今後レギュラー商品として入手できることは個人的には喜ばしいです。

また、四肢のグリーンはMr.カラー391(機体内部色ターコイズ)とガイアノーツのAM-05 オーラグリーン2とで悩みましたが、結果としてはウォーカーグリーンでよかったと思っています。水色に振る手もありましたが、グリーン派です。

本体はマスキング必要箇所は少な目でしたが、ライフルは手間がかかりました。ある程度割り切ってもいい部分かもしれません(パイプのイエローのみ塗分けるなど)。

以上、「 HGUC 1/144 ディジェ」全塗装レビューでした。

MG RX-78 ガンダム (Ver.1.0)レビュー【ガンプラ】

今回のガンプラは「MG 1/100 RX-78-2 ガンダム(Ver.1.0)」をレビューしていきます。

ブログの効果に順番が前後してしまいましたが、レビューNo.101ということで、MG第一弾を取り上げてみたいと思います。

はたして、四半世紀以上前の初代MGはいかがなものなのか、見ていきたいと思います。

機体紹介

元祖ガンダムです。言わずと知れたといいたいところですが、最近はファーストガンダムを知らない世代も増えてきたように感じますので謙虚に行きますと、宇宙世紀系のガンダムシリーズに出てくる、地球連邦軍が最初に完成させたモビルスーツ(ガンキャノンのほうが先かも?)で、その後の連邦系MSの始祖となる機体です。

開発を行ったのは、主人公アムロ・レイの父テム・レイ。ジオン公国の主力MSザクを全く寄せ付けない「連邦の白い奴」です。

キット紹介

このキットはが「ガンプラ」史上の大きな転換点、新たな1/100ブランド「マスターグレード」(以後MG)の第一弾として、1995年7月に発売されたものとなります。

1980年7月に初代1/100が発売されて以来のRX-78 ガンダム!!それまで15年間は驚くことに腹部のコアファイターが丸見えの旧キットしかRX-78がありませんでした。そこに登場した新ブランドは可動もプロポーションも、付属デカールも、豪華な組立説明書も、すべてが今までのガンプラとは一線を画す、ワンランクもツーランクもレベルアップしたキットでした。

パッケージ&内容物紹介

ランナー紹介

素材はGパーツとポリキャップがPE表示で、それ以外はPS素材となります。

ランナー表記は「1/100 RX-78-2ガンダム」、ただし一部ランナーは「1/100 RGM-79 GM」が並んで表記されています(A1、B1、C、F、G)。

また、どうもMGジム(Ver.1.0)が発売になった時点で、ランナー構成も変更になっているようです。発売時期によってはこの写真通りではないランナーパターンもあるようです。

各部組立

頭部

胸部

ランドセル

腕部

腰部

足首

足首ブロックを左右合わせたところです、(裏側ですが)段差も出ますし、ダボも円形しておらず、部品精度は最近の商品と比較するとやはり低めです。

脚部

コアファイター&コアブロック

武装

その他(ディティールアップパーツ)

素組完成

ギミック&可動

ハッチオープン

最初期のMGはフレーム+外装といったところまでは再現できておらず、その代りに外装の一部をカットしてオープン可能な作りで、中を見せるといった手法をとっています。

ゲルググVer.1.0あたりからフレームが部分的に導入され始めています。

アクション

比較

全塗装済みなので仕上がりの差は参考になりませんが、形状比較としてVer.2.0と並べてみました。

まとめ

今回は「MG 1/100 RX-78-2 ガンダム(Ver.1.0)」のガンプラをレビューしてきました。

記念すべきMG第一号のキットですが、現在のMGにも通じるものを随所に見ることができ、いかに最初にコンセプトをしっかり煮詰めて立ち上げたブランドだったのだと、改めて確認することができました。

四半世紀経った今の目で見ると、作った後の率直な感想としては「大きなHGだな」とも思いましたが、肩の特殊印刷や、メタリックシールによる金属表現(今回は貼っていませんが)、股間Vマークの色分けや、ハッチオープンなど、その当時持てる技術を注ぎ込んだキットであることを随所に感じ取れました。

部品精度が低めな箇所もありますが、基本工作の練習にもちょうどいい1台、機会があれば手に取ってみてほしいです。

先日寄ったガンダムベース東京では新品の販売がまだありましたので(2022年9月末現在)、MG最初の一歩を改めて味わうのもオススメです。

以上、「MG 1/100 RX-78-2 ガンダム(Ver.1.0)」のレビューでした。

キットのグッドポイント

  1. 最初の1台目にして、マスターグレードの哲学が感じられる
  2. メッシュ素材や各種シール。マーキング印刷など新しい素材・技術も積極的に取り入れる試み
  3. 組みやすくて、意外と初心者へオススメかも

キットの残念ポイント

  1. 頭部カバーのすき間
  2. シールドの保持力
  3. 目隠しシールは付属するが、合わせ目が目立つ脚部

技術ポイント

  • ゲート:(職人技か?)跡が残りずらい標準ゲート
  • 腕付け根:胴体側固定軸
  • 脚部付け根:本体側固定軸+ボールジョイント接続
  • 関節構造:ヒジはシングル、ヒザは(一応)二重関節
  • クリヤーパーツ:メインカメラ、ツインアイ、コアファイターキャノピー、ビーム刃
  • パッケージ:中ブタあり
  • 派生キット:MG RX-78-3 G-3ガンダム、MG RGM-79 ジム、MG RX-78-2 ガンダム ver1.5

キットデータ

  • 登場作品:機動戦士ガンダム
  • 型式:RX-78-2
  • 名称:ガンダム
  • 搭乗者:アムロ・レイ
  • 所属:地球連邦軍 第13独立部隊
  • 商品価格:2,750円(税10%込)
  • 発売:1995年07月
  • 積みプラ解消: -8cm(パッケージの高さだけで算出)

EG RX-78-2 ガンダム 全塗装レビュー

今回は以前レビューした「EG 1/144 RX-78-2 ガンダム」を全塗装していきます。

あまり塗装することは前提とされていないキットだとは思いますが、出来のいいキットなのでしっかり塗装仕上げをしてみたいと思います。

ファーストガンダムの基本色を忠実に再現したと謳われている、GSIクレオスの「RX-78Ver.アニメカラー」シリーズを使用して、TV版イメージの一台に仕上げる予定です。

塗装レシピ

ホワイト:ガンダムカラー・フォー・ビルダーズ RX-78ホワイト Ver.アニメカラー

ブルー:ガンダムカラー・フォー・ビルダーズ RX-78ブルー Ver.アニメカラー

レッド:ガンダムカラー・フォー・ビルダーズ RX-78レッド Ver.アニメカラー

イエロー:ガンダムカラー・フォー・ビルダーズ RX-78イエロー Ver.アニメカラー

グレー:MSグレージオン系

塗装済み完成

アクション

比較

まとめ

「RG RX-78-2 ガンダム」全塗装でレビューしてきました。

組立のしやすさや、成型色での色再現などに注目が集まるEGですが、プロポーションや可動域もなかなかなものなので、しっかり塗装したらどう何だろう?というのが出発点です。

結果としては、全塗装で質感アップ(プラスチック感からの脱却)で、より完成度が増す格好となりました。

細かいことを言い出せば、いろいろ出てきますが、総じて必要にして十分なのではと思います。

もともと色分けはしっかりしているので(腰のVマークがマスキングいらずってのはチョー楽)、ライフルとシールド以外はパーツごとにそのままエアブラシで塗装可能でした。

また、今回はなるべくプレーンな、TVイメージに近い形にしたかったので、GSIクレオスの「RX-78 Ver.アニメカラー」のシリーズを全色使用しました。

特にホワイトの再現性が高くて気に入ってます。何となくグリーンっぽい、サンライズ独特の白が、かなりうまく再現されていると感じました。

また、ブルーも鮮やかなブルーで、言われてみればこれぐらいの明度だったかと感じました。40年前の初代ガンプラが出たときに、胸のブルーの塗装は「インディブルー派」と「コバルトブルー派」に分かれていたのが懐かしいです(私は前者でした)。こうしてみるとスカイブルーが一番近かった感じですね。

それ以外の黄色と赤も、かなりイメージに近いRX-78を再現してくれますので、結構オススメなシリーズです。

全塗装でワンランクアップのEG、みなさんもいかがでしょうか?

以上、「EG RX-78-2 ガンダム」全塗装のレビューでした。

HG ゼータプラス(テスト機イメージカラー)全塗装レビュー

今回は以前レビューしました、「HG ゼータプラス(テスト機イメージカラー)」を全塗装&水転写デカールで仕上げていきたいと思います。

今回全塗装するきっかけとなった新色があります。

ガイアノーツから発売になりました「重戦機エルガイムカラー」の中1本である「HM-05 ヘビーオレンジ」!これを店頭で見た途端、「ゼータプラスに使えそう」とのインスピレーションを受け、そのままアイボリーっぽい白もないかと店頭の塗料コーナーのキャップ部分とにらめっこして「バーチャロンカラー」から「VO-43 レディッシュ ウォームホワイト」を発見し、これはいける!と塗装工程に入りました。

塗装レシピ

本体ホワイト: VO-43 レディッシュ ウォームホワイト (ガイアノーツ)

本体オレンジ:HM-05 ヘビーオレンジ(ガイアノーツ)

関節などグレー:074 ニュートラルグレーIV(ガイアノーツ)

スリッパライトグレー:072 ニュートラルグレーII(ガイアノーツ)

脚部スラスターカバー:VO-31 コールドホワイト(ガイアノーツ)

襟元イエロー:005 サンシャインイエロー

ライフルグレー:不明

ライフルだけ、かなり前に塗装&レシピ未記録だったため、何の塗料使ったか判らずの状況です。おそらくニュートラルグレーⅣかⅤあたりかなと思います。

脚部のスラスターカバーは本体の白と同色指定でしたが、別パーツであることをちょっとアピールしたくて色変えてみました。もう少し白に近いグレーにしたかったんですが、ちょっと濃くなってしまいました(ニュートラルグレーⅠあたりがよかったかも)。

塗装済み完成

アクション

比較

ユニコーンVer.と

まとめ

今回は 「HG ゼータプラス(テスト機イメージカラー)」 を全塗装&水転写デカールで仕上げてきました。

店頭でのインスピレーション通りの仕上がりになり、改めてガイアノーツのサンライズ系専用色(ボトムズ、ダグラム、ザブングル、ダンバイン、エルガイム)とガンプラの相性の良さを実感いたしました(同じ会社ですから当然といえば当然ですが)。バーチャロンもカトキさんですからね。

MGのゼータプラスにもそのまま使用できる塗料パターンだと思います。

必要とあれば、色は混ぜますが、そのまま使えるものがあるならば使わない手はありません。 

調合しても、思った色にならずに塗料無駄にしてしまったり、塗ってる途中で足りなくなって同じ色作れなかったりなどのトラブル回避や、製作時間の短縮のためにも近似値色は積極的に使用していきたいと思っています。

ただ、今回使用したニュートラルグレーⅣは初回の塗装と、マスキングや補修で二回目の塗装で色味が大きく異なってしまい、ちょっと苦労しました。モデグラのガイアノーツ特集見てから、攪拌はこれでもか!ってくらい行っていたのですが、まだまだ使いこなせていないなと反省です。

塗装工程としてはサイドスカートのビームガンのマスキング、頭部側面の赤ラインとインテーク&バルカン部の塗り分けに手間がかかりました。

後から完成見本みたらバルカンはボディ同色(UC版は塗分け)だったんですが、情報量的には良かったかなとも思っております。

胸のインテーク内の黒も、本来底面のみ塗装したかったのですが、技術的な問題で側面も丸ごと塗りつぶしてます。

エナメル拭き取り行ったのですが、きれいに取り切れなかったための処置になっています。

あとは、シールド先端の「018」デカール上下逆に貼ってしまっております、パーツ合わせながら確認していたにもかかわらず、やらかしました。前回のMK-Ⅱに続き、終盤の集中力足りてません。

素組の状態ですと、もう一つ色分けが足りてない印象のキット(旧キットに近い印象)だったので、細かい色分けやデカール貼ることで、情報量が大幅に増加し大きく見栄えが変わるキットでした。関節の可動範囲は変わりませんが、立ち姿のカッコよさは格段にアップです。

ブルーカラーでも1台欲しくなりました。

以上、 HG ゼータプラス(テスト機イメージカラー) の全塗装レビューでした。

本体オレンジは、イデの巨人(TVカラー)にも使えそうな…

ENTRY GRADE 1/144 RX-78-2 ガンダム レビュー

今回はガンダムベース東京・福岡で先行発売となりました、『ENTRY GRADE 1/144 RX-78-2 ガンダム』をレビューしていきます。

新設されました新たなブランド、「エントリーグレード」、対象年齢8歳以下とプラモデル初心者をターゲットにして、プラモ好き人口を増やすという重要なミッションを与えられ、”次世代のファーストガンプラ”と銘打たれた(おそらく)超意欲的なシリーズになっています。

特徴としては、低価格、少数パーツ、塗装もシールも不要、ニッパー不要、可動もばっちりと、初めてガンプラを手にした人からガンプラ愛好家まで、「全方位カバー商品」との位置づけになっています。

果たしてそのうたい文句は本当か確認していきたいと思います。

シールも不要とのことですので、素組にてチェックを行い、その後塗装もしてみようかと思います。

またニッパーも不要とのことなので、思い切って手だけでランナーからは外してみたいと思います。ゲート処理も爪で行きます!

パッケージ&内容物紹介

パッケージは「これは初心者にも簡単に出来るプラモデルです!!」といったアピールが強めなものになっています。箱の大きさは通常のHGの4/5ぐらいな感じです。

色使いも明るい感じの取説です、裏面はモノクロです。ガンダムの紹介や、次はHGはいかがですか?といった丁寧な説枚が入っています。

取説の大きさも通常のHGより小ぶりです。

ランナー紹介

ランナーは全てPS素材です。A1とA2といったように2つのランナーがつながった状態で入っています。本体のブロックごとに分かれています。

A1、A2パーツ イロプラ 胴体部分のランナーです

A3、A4パーツ 武器とスリッパ部になります。

B1、B2パーツ ホワイト 腕と腰、頭部です。

B3、B4パーツ ホワイト 脚部です。

各部組立

頭部

Vアンテナの中央とメインカメラの赤い部分が1パーツで再現されている画期的なパーツ分割です。組上げても違和感ありません。

ここまでアップにすると黒が無いのが分かりますが、一段下がって影になっているので、普通に見る分には気にならないです。さすがにドアップだとゲート跡目立ちます。

胸部

胸部も胸のダクトと襟の黄色い部分が1パーツで再現されております。

ランドセル

ランドセルはバーニア部分も含めて1パーツです。ジョイントの丸穴空いてます。サーベルのビーム刃は付属しておりませんが、差し込み用の穴は開いてます。

腕部

肘関節は単純な作りで前腕部分にパチっとはめ込むだけです。

肩アーマーは胴体側から出ているジョイントに接続します。ハンドパーツは1種類です。

腰部

股間のVマークが色分けされているのはかなりうれしいです。いつもここは苦労します。背面のコンバーター(黄色い部分)の出っ張りが浅めです。

足首

アンクルガードは中央の1か所接続です。

脚部

膝関節も太もも部とスネ部分をグレーのパーツにはめ込むだけです。

写真左右逆になっています。スネの中央の合せ目目立ちます。

武装

バズーカは当然ながら、ビームサーベルの刃もありません。ライフルのスコープは色分けされていません。

素組完成

ギミック&可動

首は前後へ大きく動きます。

胴体側の関節の恩恵で上まできれいに上がります。引き出し機構はついておりません。

肘は外装の形どおりの可動範囲です。

胴体は最近のHGで取り入れられている”どてっぱらボールジョイント”が付いているので、大きく屈めることが可能です。

腰部の接続部以外にも赤い部分がブロックごと曲がるので腰のひねりも大きく取れます。

膝も申し分案く曲がります。

足首もスリッパ部分から大きく開くことができます。

アクション

フロントスカートの可動範囲が邪巻狭いので太ももを上げずらいのですが、立膝も何とかとることができます。

3つ目!!って感じです。

当然アクションベースにも対応しています。

オリジン版からビーム部分借りてきました、難なく接続できます。(注意:キットにサーベルのビーム部分は入っておりません)

(注意:キットにサーベルのビーム部分は入っておりません)

比較

40周年に発売された3台の1/144ガンダムです。一番プレーンなデザインですね。

全塗装

まとめ

今回は『ENTRY GRADE 1/144 RX-78-2 ガンダム』をレビューしてきました。

新ブランドのガンダムキット第一号だけあって、内容、価格も含めて、かなり力の入った商品となっております。

ニッパーがいらないタッチゲートをうたっておりますので、今回は本当に手だけで切り離して、爪で軽く均して作成しました。流石に写真で撮影するとゲート跡が気になりますが、実際にはそれほどでもありません。何より、パーツから飛び出ているゲートはあっても、パーツをえぐり取る形になったゲート跡は皆無でした。気が付きづらいところですが、結構開発が大変だったのではと推察します。

組み立てた感想としては、サクサク作れた割には色分けしっかり、可動も十分と、金額以上の価値を感じたキットでした。

正直出来がよいので、初めてガンプラ作った人なんかは、取説にある「HGにもチャレンジ」ってのに素直に従ったら、色分けや可動範囲などで、「本当に上級キットなの?」みたいに感じるかもと勝手に危惧しております。

「初心者からガンプラをこよなく愛する人たちまで」と商品説明にありましたが、まさに全方位納得の770円だと思います。

このキットを足掛かりにどっぷり何十年もプラモ沼にはまる次世代の優良顧客発掘のキラーアイテムだ!といった感想です(キヤノンのEF50 F1.8STMと同じ戦略か!?)

ただ低価格キットなのを思い出す部分も当然ながらいくつかあります。肘、ヒザ、足首の接続部分ははめ込むだけの簡単なものですので、関節のヘタリはかなり早いのではといった予想がたちます。

また足裏の肉抜きや、腰背面のコンバーター(黄色の部分)の厚みが足りないなど、低価格に抑えるための跡も散見されます。

しかし、そのすべてを補って余りあるほどの良い商品だと思います。

この価格帯なら、いろんなところのノベルティなどのコラボキットとしても使用しやすいと思われるし、EGからの新製品(ザクやユニコーンとか)も楽しみです。

まだ、ガンダムベース先行発売ですが、一般店頭で販売されているのを見かけたら、ぜひ手に取ってほしい1台でした。

キットのグッドポイント

  1. 匠なパーツ分割による色再現
  2. 場所によってはHG以上によく動く可動域
  3. TV版の1/144はこれでいいんじゃね?と思えるのに770円!!

キットの残念ポイント

  1. ライフルスコープのイエローも頑張ってほしかった
  2. 早くヘタリそうなヒジ、ヒザ、足首
  3. これ以上求めるのは酷ですが、1本でいいからサーベルのビーム部が欲しかった
  • 登場作品:機動戦士ガンダム
  • 型式:RX-78-2
  • 名称:ガンダム
  • 搭乗者:アムロ・レイ
  • 所属:地球連邦軍
  • 商品価格:770円(税10%込)
  • 発売:2020年9月4日(ガンプラベース先行発売)
  • 積みプラ解消: -5.5cm(パッケージの高さだけで算出)

HG RX-78-2 ガンダム [BEYOND GLOBAL] レビュー

今回は『HG RX-78-2 ガンダム [BEYOND GLOBAL]』をレビューしていきます。

ガンプラ40周年記念アイテムの真打か!?といった立ち位置と思われるこのキット。完成見本写真だと、若干の不安もよぎる感じではありますが、40年の集大成となっているであろうこのRX-78をガンプラ歴40年の目で見て実感していきたいと思います。

今回は速報性重視で、出来たところから五月雨式にアップしていきます。

最終的には塗装も視野に入れて制作していきますが、素組の状況見て変更も有りということで。

パッケージ&内容物紹介

40周年ロゴが目立つところに配置された、今までのHGにない、あたらしいデザインパッケージになっています。上下にシルバーのラインが入っていて、注意書き(この商品にはガンダム1体が入ってます的な)が記載されています。

箱自体は薄いです。5.5cmと同じサイズのキットが少ないタイプです。

取説の解説には1980年からの1/144ガンダムの歴史が語られています。(RGももう10年!ってのには驚いた)

B5サイズ5面の裏表で、片面カラー、片面モノクロです。

ガンダムファンクラブのお誘いチラシが入っています。年間パスだと写真のνガンダム(ファーストロールカラーVer.)のキットがもらえます。

ランナー紹介

ランナーは全てPS素材、サーベルのビーム以外は当然ながら全て新規、専用ランナーです。

Aランナー イロプラ 青と黄色部分、白の腰部分などになります。ガンダムってイメージより青い部分が少ないんですよね。

B1パーツ ホワイト 脚部と頭部です。頭部のヘルメット部分は1体成型です。

B2パーツ ホワイト B1と対になる部分です。

C1パーツ グレー ハンドパーツとライフルです。C2はないですが、ナンバリングされています。(バズーカ他も本当はあったのか?)

D1パーツ ホワイト 2枚付属しています。これもD2のランナーは存在しません。

E1パーツ レッド スリッパなどの赤い部分です。赤味はシャアザクみたいな赤です。

F1パーツ グレー 関節部部分になります。

F2パーツ グレー F1と対になる部分です。

SB-13 クリアーピンク ビーム刃です。

ホイルシール ツインアイ部分だけシール使用となっています

各部組立

頭部

頭部のパーツ分割で目を引くのは、Vアンテナとひさし部分が一体化されているところです。口の赤いパーツに、目とバルカン部分の黄色のパーツとマスク部分をはめ込んで、頭部に挿し込む構造になっています。ここの押し込みが甘いと、Vアンテナのパーツがきれいにはまらないので注意です。

ツインアイはシール使用しています。わかりずらいですが、バルカンの黄色含め、メインカメラやリアカメラも色分けされております。

胸部

ボディの分割構造は新しいものになっています。基部となる上から三列目のグレーのパーツに肩ブロックや胸部、腹部などの可動単位のブロックを取り付けていく形になっています。

腰は細めです。中央のコクピットハッチの付近も段差を追加したアレンジになっています。

背中中央部分や肩上部はフレームむき出しのグレーとなっています。このあたり塗装してブルーにすると雰囲気変わるかもです。

ランドセル

ランドセル部はなんとパーツ2個です(サーベルを除く)!バーニアすら一体成型となっています。デザインも一番変更されている感じです。多くは求めず、割り切った感が強い部分となっております。

単体で見ると、ちょっとしょぼい感じです。

腕部

前腕部に関節が追加されております、引き出し可能となっています。

その分肩ブロックは非常に簡素化されております。肩アーマーは胴体から出ている腕部の接続軸に挿し込むだけとなっています。

胴体接続部分と肩ブロックの装甲は胴体に取り付けてから取り付ける形になっています。

腰部

フロントスカートの黄色い部分は真ん中から切断するように指示されています。今回の目玉の一つでもある、股間のVマークの色分けは単純な構造なので、ぜひとも今後の連邦系MSには採用してほしい内容となっています。

また、サイドスカートのパーツ構成も新解釈となっており、真ん中の四角いブロック部分で固定して、コの字型のパーツ部分が開きます。

リアにマウント用の角穴にビームライフルをマウント可能です。

足首

足首は分割されておらず、一枚板の足底です。アンクルガードは両端から接続されるタイプになっています。

関節の⊖部分の黒いところは抜けており関節部のグレーが見えることで色分けされています。他の肘、膝も同様です。

脚部

脚部(左の足首配置し忘れた)は脚の付け根の軸受けに新しい可動か所が追加されています。(上から2列目のグレーのパーツ)これで内股方向への可動が可能となっています。

太もも部が太く長く、ひざ下が細いバランスになっています。

武装

シールドの裏面が今までにないデザインにンっています。

シールド十字マークの横にスリットが入っています。

素組完成

つま先裏の肉抜きが目立ちます。可動域は広いですが、接地感歩もう一つ。スリッパに肉抜きアルモデルは共通して設置状態が弱く感じるのは気のせいか!?

ギミック&可動

首は胴体側と頭側の二か所の可動部分の恩恵で大きく動きます。

肩の接続部側の可動軸が大きな可動範囲を生んでいます。

当然ながら肘は大きく折りたためます。

今回の新機軸、前腕部の引き出し関節です。一旦引っ張って伸ばしてから、クッと曲げる感じです。この部分は回転もします。

腕の付け根は引き出せませんが、胸部のブロックごと動く感じです。ビルドダイバーズのGBNガードフレームにも採用されていた機構です。

胸部の青い部分を持ち上げる感じに稼働することができます。

腰は左右の回転、左右への振りが可能です。

サイドスカートは中央ブロックを残して可動します。

リアスカートも可動しますが、あまり意味はないような気がします。

膝も完全に折りたたむことができます。フロントスカートも水平まで開きます。

足首は後ろ側に大きくスイングします。

さらにスリッパ部が大きく開きます。

このキットで採用された脚部の接続部に新設された関節で、脚を外側だけではなく内側にも大きくスイングすることができます。

アクション

おそらく、このキットのの脚部の膝上と膝下のバランス変更は立膝をきれいに実現するために変えたのではないかと推測します。それぐらい決まります。

同スケールのドムがあれば踏み台にも出来そうです。

比較

関節の⊖位置で見ると、太もも部分が長いと思われがちですが、ヒザガード部分が小さいのと膝下が細いために、より強調されて見えるようです。

腰の太さは大きく違いますね。全体的にボディは貧弱に見えます。

シールドの大きさがかなり違います。

同じような時期に発売された2台ですが、設計コンセプトは全く別物だと感じます。オリジン版はプレーンなRX-78ではありませんが、今までの延長線上にある最新キット、ビヨンド版は(誰をターゲットにしているかは不明ですが)新しいRX-78の提案といった感じでしょうか。

塗装

検討中です…

まとめ

今回は『HG RX-78-2 ガンダム [BEYOND GLOBAL] 』 をレビューしてきました。ガンプラ40周年を記念するアイテムとあって、新しい挑戦が随所に盛り込まれたアイテムとなっております。

前腕部の引き出し関節や、脚部の付け根の新機構、股間部のVマークの成型色再現や、頭部の分割方法など、今後のHGシリーズにフィードバックされそうな内容盛りだくさんでした。

ただ、その分割り切る所の割り切り方も大胆で、肩ブロックやランドセルのパーツ構成の簡素化は少し驚きました。

また、ゲート部分も改良されているのか、白化しずらく、痕も残りずらいものになっていました。おそらく、ゲートの面積が小型化され、くさび部分の角度がより鋭角になったのかなと(検証したわけではないですが)。

このキットのターゲットがこの先10年を見据えた先にあるのか、アイテム名通りに世界戦略を見据えているのかはもう一つ謎ですが(ちなみに、「BEYOND GLOBAL」でGoogle翻訳してみると、日本語には訳せないみたいです。和製英語か!?)、明らかに今までのHGとは一線を画すキットとなっています。

ただ、アレンジ強いため、今までのHGとの親和性は低く並べて置くならオリジン版かな~とも感じてしまいます。

キットとしてはビルドシリーズ近い構成で、可動や形状は自分で作る(今は亡き)「ハイコンPRO」といったイメージでした。

このキット後の完全新規HGシリーズがどうなっていくかを期待してみていきたいと思います。

キットのグッドポイント

  1. 股間のVマークまで成型色で再現
  2. 新しい挑戦も多数取り入れられている関節構造
  3. 好みは分かれると思うが、新しいスタイリングに挑戦した勇気(G40だけじゃなかったのね)
  4. 白化も痕も残りにくい進化したゲート

キットの残念ポイント

  1. アレンジ強めなため、他のHGと並べると違和感が…
  2. 正面からも見える足裏の肉抜き
  • 登場作品:機動戦士ガンダム
  • 型式:RX-78-2
  • 名称:ガンダム
  • 搭乗者:アムロ・レイ
  • 所属:地球連邦軍 第13独立艦隊(ホワイトベース隊)
  • 商品価格:2,200円(税10%込)
  • 発売:2020年6月6日
  • 積みプラ解消: -5.5cm(パッケージの高さだけで算出)

HG ゼータプラス(テスト機イメージカラー) レビュー

今回は『HG ゼータプラス(テスト機イメージカラー)』をレビューしていきます。

キットはプレミアムバンダイ商品として2020年4月に第一次、6月に二次発送で販売されております(2020年4月末現在は在庫なし)。

以前ガンプラEXPOで限定販売された商品の成型色を深みのあるオレンジと質感あるホワイトに(たぶん)変更、以前はシールだったマーキング類が水転写デカールに変更となっています。

パーツ構成は一般販売されています「ゼータプラス(ユニコーンVer.)」と同じものとなっています。

カラバで開発され、アムロがテストを行っていた機体といった設定で、本体はオレンジに近い赤とオフホワイトのツートンカラーで、Aをベースとしたアムロのパーソナルマークが付きます。

パッケージ&内容物紹介

パッケージはプレバン標準の二色印刷、機体カラーに合わせた赤で印刷されております。

取説はベースのユニコーンVer.の物に部分差替えのためのモノクロ(4ページ)の追加取説が付属しています。主にシール部分の変更です。

ランナー紹介

ユニコーンVer.同様、素材はポリキャップ以外全てPS素材、表記もポリキャップとサーベル刃以外は全てゼータプラスとなっております。

Aパーツ レッド 胴体と脚部、変形用ユニットになっています。

Bパーツ ホワイト 頭部、脚部、ウイング部などです。脚部の色分けに再現のためにA,B分かれておりました。

Cパーツ ホワイト 2枚入っています。脚部の部品になります。

D1パーツ ホワイト 脚部のフレームや、エアインテークなどの白い部分です。

D2パーツ ライトグレー スリッパ部分です。

E1パーツ グレー 関節や武装のグレー部分です。

E2パーツ グレー E1と対になる部分です。

Fパーツ グレー股関節や変形用パーツのメインブロックです。

SB6 クリヤーブルー ビームサーベルのビーム部分です。

ポリキャップ PC132となっています。

ホイルシール 翼の色分けはシールとなります。襟元のイエローもシール再現となっているため、ユニコーンVer.よりも多めになっています。

こちらは水転写デカールです。センチネル風のナンバリングはゼータプラスC1にも使えそうです。

各部組立

頭部

頭部のマスク部とツインアイ部は一体成型になっています。部品点数少なめで白一色です。

色分け無いため、一瞬旧キットかと思ってしまいました。

胸部

襟部分は黄色指定です、シールです。

結構、パンチのある赤です。

ランドセル

主翼の前側の縁は赤となるので、シーツまたは塗装が必要です。

腕部

変形を考慮して、肩ブロックの装甲は上から差し込む独特の計上となっています。肩ブロック以外は白一色で、少し味気ないです。

腰部

リアスカートの裏側は表面のモールドがそのまま反映されていて裏側感満載です。

足首

足首は本体唯一のグレー部分になります。

脚部

腰のビームガンのパーツ分割があまり考えられちないため、中途半端な色再現となっています。筆やマーカーで部分塗装か、マスキング必要になります。

武装

武装はシールドがツートンカラーになっています。ライフル後端の接続パーツの使用方法が不明です。

変形用パーツ

ウエイブライダー用のボディになります、こうしてみるとボディカラー派手です。

素組完成

カラーリングは派手目ですが、素組だと情報量足りないかんじです。最低限でもスミ入れはしてあげたいところです。

ギミック&可動

可動範囲はユニコーンVer.で確認ねがいます(時間できたら撮りなおします)

首は前後には動きますが、左右の可動範囲は狭いです。

肘は90度程度しか曲がりません。

横へは水平にちょっと届かない感じです。

腰のひねりも大きくは曲げられません。

可変機の恩恵もあって、膝は折りたたむことが可能です。

デザイン的にも足首を大きく曲げるのは苦手です。

アクション

左手が握手しかないので、表情付けずらいです。プレバンの完成写真でも左手にサーベル持たせてお茶を濁している気がします。

左手のポージングはサーベルでごまかしております。

ウエイブライダー

横から見てもきれいなウエイブライダー形態です。

比較

ユニコーンVer.と、グレーの方が素組ではいい感じな気がします。

まとめ

今回は『HG ゼータプラス(テスト機イメージカラー)』をレビューいたしました。

以前、ガンプラEXPOで限定販売された商品のマイナーチェンジ版となっております。(色味の変更、ナンバリングがシール→水転写デカールに)

水転写デカールのナンバリングがゼータプラスC1にも使用できそうなところはグッとです。

カラーリング以外は、ゼータプラス(ユニコーンVer.)と同一なので、可動範囲などキット自体の完成度は2020年の眼で見ると今一つです。

本体の赤も深みは増したとの触れ込みですが、色見的には玩具っぽさが残る感じでした。

色数も少なく単調になりがちなので、スミ入れや塗装などしっかり行って、デカール貼って情報量きちんと増やして仕上げたいキットだと思いました(このあと塗装する予定です)。カッコよく仕上げるには意外と中級者以上向けのキットかも…

さぁ、一気にC1と行くか、間に何かはさむかは、ちと考えよう。

キットのグッドポイント

  1. センチネル調のナンバリング、他のキットでも使えそうな水転写デカール
  2. シールは増えたが、追加ランナーなしで基本部分は再現されている本体の色分け

キットの残念ポイント

  1. 赤だとさらに目立つ、腰のビームガンの色分け
  2. 肘や腕、脚の付け根の可動範囲
  3. 深みは増した(?)かもしれないが、やはり安っぽく見えやすい赤の成型色
  • 登場作品:ガンダムユニコーン
  • 型式:MSZ-006A1
  • 名称:ゼータプラスA1型
  • 搭乗者:アムロ・レイ(?)
  • 所属:カラバ
  • 商品価格:2,750円(税10%込)
  • 発売:2020年4月発送(プレミアムバンダイ)
  • 積みプラ解消: -8cm(パッケージの高さだけで算出)

HG 1/144 RX-78-02 ガンダム(GUNDAM THE ORIGIN版) レビュー

今回は『HG 1/144 RX-78-02 ガンダム(GUNDAM THE ORIGIN版)』をレビューしていきます!

令和最初のRX-78-2、そしてガンプラ40周年を祝うアイテムとして、発売前からバンダイスピリッツの情熱がビシビシ伝わってくるキットです。

果たしてその期待に応えているアイテムなのかをガンプラ40年の歴史をリアルタイムで知るこの目で確かめていきたいと思います。

キットは素組でチェックしてから全塗装、スミ入れ、シール、クリアコートで仕上げる予定です。

また今回は、期待のNewアイテムですので、作成&撮影したところから随時アップしていきたいと思います。

パッケージ&内容物紹介

パッケージはハイパーバズーカを構えた前期型です。

一般店頭商品なので、当然ながらサイドスペースにもカラーで解説が入っております。下段右側のYouTube動画「GUNDAM RISING」の紹介が載っています。

シャアセイラ編以降のガンダム本編にも触れられており、気になるなる文章となっています。

取説は片面カラーの10ページとなっています。

4月から再開されるビルドダイバーズRe:RISEの紹介チラシが入っていました。エクスヴァルキランダー(6月発売)ってどこかに載ってましたっけ?

ランナー紹介

ポリキャップ以外は全てPS素材です。

Aパーツ イロプラ 青、赤、黄色の部分は全てこのランナーにまとめられています。ランナー表記は「HG 1/144ガンダム(オリジン)」です。

B1パーツ グレー 武器や関節部です。こちらも表記は 「HG 1/144ガンダム(オリジン)」です。

B2パーツ グレー  B1と対になるランナーです。

Cパーツ グレー インナーフレーム中心ですランナー表記は「HG 1/144 ORIGIN MS」オリジン系の連邦MS共通ランナーとなっています。

D1パーツ ホワイト 肩と脚部の外装中心です。ハイパーバズーカの砲身が付いています。 表記は 「HG 1/144ガンダム(オリジン)」です。

D2パーツ ホワイト  D1と対になるランナーで、バズーカの砲身がないものになっています。

Eパーツ グレー ビームライフル2種とランドセルです。 表記は 「HG 1/144ガンダム(オリジン)」です。

Hパーツ グレー ショルダーキャノンです。ランナー表記は「HG1/144 局地型ガンダム」となっています

PC-001タイプのポリキャップです。

ビームサーベルです。SB-13となっています。

ホイルシールです。メインカメラはじめとしたセンサー部と、股間のVマーク、オリジン版は横棒無くなっていますが、⊖部分のグレーがシール再現となっています。

マーキング関連のシールです。

各部組立

このキットは前期型と中期型のコンパチ仕様となっております。今回はせっかくショルダーキャノンもついているので前期型で組み立てて言います。

頭部

ツインアイ部分は黄色の成型色となっています。クリアではないので、目の部分の凹凸も見やすいです。

頭部バルカンも色分けされています(RGか!?)頭部メインカメラも色分けされています。この段階で目の部分はホイルシール使用しています。

残念ながら、後頭部のリアカメラは色分けされておらず、シール対応になります。アンテナには安全ダボついています。

胸部

胸部のパーツ構成です。赤い部分の上のブロックは胸部の青い部分で前後から挟み込むような形で固定します。

ちなみにこちらが中期型の胸部前半分です。違いはほとんどわかりませんが、右胸のモールドが違っています。

右肩のバルカン部分のふたは前期型と共用になります。

ランドセル

ランドセルは肩部キャノン砲とビームサーベルラックを差替えて変更します。ポリキャップが基部に仕込まれています。

構造的にキャノン砲は左右どちらにも取り付けられそうです。

こちらは中期型、見慣れたランドセルです。

腕部

写真の握り手、平手の他に武器用のハンドパーツが左右付属します。

肩ブロックと右手前腕部分が前期型と中期型で異なります。

腕部のモールドは今までのHGより多い印象です。

腰部

脚の付け根はスイング機構ついています。

フロントの黄色の四角い部分はきっちりはめ込むと外せなくなりそうなので、塗装のことをかんがえてゆるめに取り付けています。

足首

足首はつま先部分が別パーツで稼働します。

細身な印象で、スリッパ部分つま先が鋭角気味です。

脚部

脚部フレームは膝アーマーが独立稼働するようにスネ側が二重になっています。

ふくらはぎのバーニアが開閉します。片足ずつですが、接地感は良好です。

武装

ライフルスコープの黄色い部分は取り付けると外せなくなりますので、塗装のことを考えてここでは取り付けしておりません。

ライフルは両方とも、マウント用のパーツが付いていて、回転させることで収納できます。バズーカも色分けばっちりです。

素組完成

前期型です。

前回の「HG スレイヴ・レイス」と比較すると、格段に脚の設置感がいいです。

ここからはパーツを組替えて中期型です。

見慣れたRX-78になっております。

ギミック&可動

頭部は前後へ非常良く動きます。

水平より高く引き上げることができます。

標準的な引き出し関節です。

肘もほぼ完全に折りたたむことが可能です。

腰は非常に良く動きます。後ろにそらせすぎると、腹部前側に思いっ切りすき間ができます。

膝もよく曲がります。膝部分のアーマーが独立して動くの、180度近く曲げることがでいます。

股間の軸をスイングすることによって、立膝も難なくこなします。

背中のキャノン砲の付け根アーム部分は丸い箇所2カ所で可動します。

ランドセルにシールド装着可能です。

腰のラッチに武器をマウントできます。

アクション

黄色のスコープ部分は取り付けていません。

左手グリップがうれしいです。

中期型と中期型ライフルです。こちらもスコープ付けていません。

塗装+シール貼り付け完成

塗装レシピは

白:ニュートラルホワイト(ガイアノーツ)

青:ブルー44(ガンダムカラー)

レッド:レッド13(ガンダムカラー)

イエロー:RX-78イエローVerアニメカラー

関節:取説通りのブラウン系グレー(2021年1月訂正)

ランドセルグレー:ニュートラルグレーⅤ(ガイアノーツ)

武器グレー:ニュートラルグレー+ミッドナイトブルー

シールは付属のマーキングシールをそのまま使用しています。残念ながら肩部分の赤いコーション1セット無くしました。

比較

同じオリジン系のヘビーガンダムと並べてみました。

当然ベースは同じ機体なので身長も手足のバランスも一緒ですが、肩のキャノン砲がそれぞれ右と左に分かれていて興味深いです。

まとめ

今回は話題の新作キット「HG 1/144 RX-78-02 ガンダム(GUNDAM THE ORIGIN版) 」をレビューしてきました。

さすがRX-78!、ガンプラの節目節目(今回だと40周年第一弾)でバンダイが持てる力を注ぎこんで設計されているキットだと実感できる好商品でした。

可動、プロポーション、プレイバリューと文句ない出来だと思います。

そりゃプロモデラーさんの手にかかると、まだ手を加えるところが出てくると思いますが、一般人はアンテナのダボだけカットして、色塗るか塗らないかで悩む程度で十分だと思います。

細かいところでも、くさび型ゲートが(おそらく)改良されているのか、今までの物よりパーツ側の傷口が浅く目立ちづらいものになっていると感じました。

今までのくさび型ゲートは傷口は小さいが、傷が深いといった状態で、きれいにするのに意外と手間がかかりましたが、このキットは改善されていると思います。

メーカー写真で気になっていたシールドが上下逆なのは選択式で、どちらも選べたりと、原作一辺倒ではなく作る側の感情にも配慮されているのがよいと思いました。

当然、コアファイター搭載された「後期型」の販売されるのか?といった疑問や、6月に販売が控えている「BEYOND GLOBAL 」版にも非常に期待が持てる内容となっています。

今までガンプラに振れたことがある人はもちろん、これからガンプラを作ってみたいといった方にもオススメできる、令和のスタンダードな1台となっております。

発売時だけかとは思いますが、何が苦労したかといえば購入するのが大変だったのが一番かもしれません。

店頭に並ぶ12日は仕事が16:30終わりだったのですが、全国のヨドバシの在庫が休み時間に見るたびにどんどんなくなっていて、かなり焦りました。かつての朝6時から近所のスーパーに並んでいた時代ほどではありませんが、キットによっては発売日当日に手に入れるのが結構困難になりつつあるのはうれしいやら、面倒やらで複雑な心境です。(次の入荷は5月らしいし)

以上、 「HG 1/144 RX-78-02 ガンダム(GUNDAM THE ORIGIN版) 」 レビューでした。

(このあと塗装ご含め写真追加予定です)

キットのグッドポイント

  1. 広い可動域だが、プロポーションも良し
  2. 前期型、中期型を再現できるバリューの高さ
  3. (改良された?)くさび型ゲートでゲート跡が小さい

キットの残念ポイント

  1. ショルダーキャノンがゆるめで動かしているとポロリします(共用パーツ故か)
  2. Vアンテナの真ん中の赤い部分も外れやすいかも、無くすと大変です。
  • 登場作品: GUNDAM THE ORIGIN
  • 型式:RX-78-02
  • 名称:ガンダム
  • 搭乗者:アムロ・レイ
  • 所属:地球連邦軍
  • 商品価格: 2,530円(税10%込)
  • 発売:2020年3月14日
  • 積みプラ解消: -6.6cm(パッケージの高さだけで算出)

HG 1/144 ディジェ(ナラティブVer.)& ディジェ

今回は2018年12月に発売された『 HG 1/144 ディジェ 』とプレミアムバンダイで2019年5月に発送となった『HG 1/144 ディジェ(ナラティブVer.)』 を比較しながらレビューしていきたいと思います。

アムロ搭乗の機体なので、それなりに知名度もあるディジェですが、2015年のRE/100でキット化されるまで 、なかなかキット化には恵まれなかった1機です。

その反面、キット化が遅かった分、最新フォーマットで再現されたディジェをZ版とナラティブ版で比較しながらレビューしたいと思います。

写真が分割されているものは基本的に左がZ版、右がナラティブ版になっております。

パッケージ&内容物紹介

パッケージはZ版がキリマンジャロイメージのパッケージ、ナラティブは映画でのマーサ強奪のシーンです、プレバンのモノカラー印刷(紺)になっています。

メインの取説は共通です。ナラティブVer.は追加でモノクロ両面の物が追加されています。

ランナー紹介

A1 パーツ  PS素材 紺 部品点数も色味も共通です

A2 パーツ  PS素材 紺 A1と対になるパーツです。

B1パーツ PS素材 グリーン・グレー 脚部と頭部になります。ナラティブVer.は左下にライトユニット用のパーツが追加されています。

B2パーツ PS素材  グリーン・グレー  こちらはパーツ共通です。

C1パーツ PS素材 グレー 武装になります。

D1パーツ PS素材 グレー ナラティブVer.は専用ビームライフルとライトユニットが追加されています。

D2パーツ PS素材 グレー パーツ共通です。

E1パーツ PS素材 イエロー パーツ共通ですが色味が違います。

E2パーツ PS素材 レッド・レッド&ブルー ナラティブVer.は色再現のために赤と青の2枚が付属しています。

Fパーツ PS素材 グレー パーツ共通です。

Gパーツ TPE樹脂 グレー・ブルー パイプ類です。

SB-20パーツ クリヤーイエロー ビーム刃で共通です

PC-002 ポリキャップ 共通です

ホイルシール ナラティブVer.のほうが色再現の関係で量が多いです。モノアイは1つに減っています。

各部組立

ここからは基本ナラティブVer.で作成し、Z版と相違があるばあいは比較していきます。

頭部

パーツ一つずつだた頭部だとわからないような分割です。やはりゲルググに似ています。

胸部

お腹の赤い部分も独立して可動します。肩も引き出し式になっています。

腕部

左肩のウェポンラックが1パーツだという事実に、バンダイの進歩が感じられます。

腰部

フロントスカートはきれいに分割されています・。

足首

足首は関節なしです。

脚部

デザインの割には膝もしっかり曲がります。

ランドセル

武装

補足 Z版からの追加パーツ

ライフル、肩のサーチライトと取り付け用の肩です。

素組完成

ギミック&可動

肩のウェポンラックに接続パーツ取り付けることによってクレイバズーカを懸架出来ます。

もちろん背中のバックパックにも接続可能です。

サーチライトなしの一般機も再現できます。

アクション

Z版も何枚か

比較

グレーも渋くてかっこいいですが、やっぱりグリーンのイメージが強いですかね。

まとめ

今回は『HG ディジェ(ナラティブVer.)』と『HG ディジェ』を2台まとめてレビューいたしました。

本体カラー、肩のサーチライト、追加のビームライフル以外は全く同じなこの2台。当然組立やすさも出来上がりのプロポーションも同じになっています。

購入のしやすさは店頭販売されているZ版が圧倒的ですが、ナラティブ見た後ではグレーの機体も気になる1台です。希望小売価格では100円(税別)違いと(実勢価格だともっと違いますが)、どちらを選択するかはタイミングと好みの問題かと思います。

キット自体は2018年製だけあって可動域、プロポーション、色分けと、普通に作る分には全く問題がない好キットでした。

組立してて難しい部分もなく、説明書通りに作成すれば、出来の良いディジェがご自宅にやってきます。

ツインアイも選択できる頭部パーツなど、細かいところですがマニア心もくすぐられます。

関節もKPS素材なので、仮組いた後でもパーツが外しやすく、ばらして塗装する際にも楽そうだなーと感じました。(前回のMG Sガンダムは二度と外れないのではと感じる部分が多数ありました)

ただ、ナラティブVer.のサーチライトは正直ちゃっちいので、取り付けないほうがいいかもと思いました。

いずれのディジェもいい出来ですので、オススメできる1台です。

全くの余談ですが、旧キットのディジェもパーツの合せ目が非常にきれいでびっくりした記憶が残っています(スカートの切り離しの途中で断念しましたが)。

キットのグッドポイント

  1. どこから見ても色分けばっちりなディジェが手に入る
  2. モノアイとツインアイを選択できる心憎いパーツ
  3. ROBOT魂並に動く胴体の可動部
  4. 前部スカートの分割が秀逸

キットの残念ポイント

  1. シールドがポロリしやすい
  2. 頭部も少しポロリする場合が…
  3. ビームライフル(Z版)のチューブが塗りずらそう
  4. クレイバズーカのグリップをたたむと元に戻すのがチョー大変
  • 登場作品:機動戦士Zガンダム
  • 型式:MSK-008
  • 名称:ディジェ
  • 搭乗者:アムロ・レイ
  • 所属:カラバ
  • 商品価格:2,052円(税込)
  • 発売:2018年12月8日
  • 登場作品: 機動戦士ガンダムナラティブ
  • 型式: MSK-008
  • 名称: ディジェ
  • 搭乗者:ミシェル・ルオ、ヨナ・バシュタ
  • 所属:ルオ商会
  • 商品価格:2,160円(税込)
  • 発売:2019年5月 二次配送:2019年7月