「ガンダムダブルゼータ」タグアーカイブ

MG ドワッジ レビュー

今回は機動戦士ガンダムダブルゼータに登場した、「MG 1/100 ドワッジ」をレビューしていきます。

ジオン残党軍が使用するMSとしてダブルゼータやガンダムユニコーンに登場した機体ですが、実際には一年戦争末期にドムの改良型として、ジオン公国軍が戦線に投入したMSとなります。

キットとしては、旧MGドムをベースに関節可動部を追加、ドムと共通部分の内部フレームや外装部も一部リニューアルされ、ドワッジ専用パーツが追加されたものとなっています。

先日発売(2022年2月)されたMGドムはこのキットで新規採用された関節を有したフレームに対応したドム用の外装を追加したものとなっています。

傑作キットだったために、リニューアルの機会が遅くなってしまった、「MGドムリニューアルへの道第一段階」といった使命を帯びたキットとなっています。

 

パッケージ&内容物紹介

ランナー紹介

ランナーはドムから転用したものと、新規ランナーとの混在です。素材はエモーショナルマニュピレーターの一部でABSとPE素材、ポリキャップとありますが、それ以外は全てPS素材になります。

各部組立

頭部

胸部

腕部 

腰部

足首

脚部

武装

余剰パーツ

フレーム完成

素組完成

ギミック&可動

全塗装&水転写デカール

今回は全塗装で仕上げました。

キットが発売になった2019年当時はまだガイアノーツ使用していなかったので、全てGSIクオレスのミスターカラーを使っています。

本体ライトブラウン:サンディブラウン100%

ダークグリーン:ダークグリーン50%+ブラック40%+グリーン10%

オレンジ:黄橙色80%+ホワイト10%+ガルグレー10%

レッド:シャインレッド(多分)100% 記憶があいまいです

武器と関節のグレー:ニュートラルグレー70+ミディアムブルー30%

ヒート剣のイエロー:未塗装

となっております。

今ならオレンジ部分はガイアノーツのビビットオレンジ、グレー部分はエルガイムカラーのヘビーブルーグレー辺りを試してみたいところです。

アクション

比較

まとめ

今回は「MG 1/100 ドワッジ」をレビューしてきました。

キットの製作から少し時間が経っていたため、一部(特に塗装レシピ)あいまいなレビューとなってしまったのは反省点ですが、そのおかげでリニューアル版MG ドムと比較する形でお届けすることができました。

ドワッジの時点で、関節周りは改良済みでしたが、新MGドムでは肩ブロックとアーマーが更に改良されて、どちらも合せ目が出ない(目立たない)構造に進化しておりました。こういった小さな改良の積み重ねは好感が持てます。

また、ドワッジ特有のリア部分の造形もしっかりしており、外装部のつぎ足しました感がほとんどなく自然な仕上がりで、キットの完成レベルに貢献している点も非常に好印象です。

車でいうと、メーカー純正のエアロパーツ的な印象で、スキマもなくさすがメーカー純正!といった改造MSといったところです。

ただ、その反動として、大量に発生する余剰パーツは少し考えものですが。

新たに新造された関節部も効果的で、特にバズーカ構えるときに顕著だった、旧MGの窮屈なポージングも大きく改善されております。

MGドム(2022版)のレビューでも書きましたが、完成時の見た目は非常に良いだけに、中身もフルモデルチェンジしてほしかったのが本音です。やはりポリキャップ頼りの大型関節などは将来的な保持力に不安が残ります。

完成後のたたずまいは非常にカッコよいため、リニューアルドムと並べて置きたい1台でした。

ただ、プレバン販売なので、いつか再販されることに期待したいです。

以上、「MG 1/100 ドワッジ」のレビューでした。

キットのグッドポイント

  1. スラスター内部やリアスカートの放熱フィンなど、パーツの出来が良い
  2. 旧MGドムから新造された可動部の効果大
  3. ドムから一部差し換え対応の外装だが、既存パーツとの違和感なし

キットの残念ポイント

  1. リニューアル分とドムからの改装分で大量に発生する余剰パーツ
  2. 何処にも懸架出来ないヒートトマホーク
  3. 頭部が外しずらくなったため、モノアイの可動が面倒

  • 登場作品:機動戦士ガンダムダブルゼータ、機動戦士ガンダムユニコーン
  • 型式:MS-09G
  • 名称:ドワッジ
  • 搭乗者:アマサ・ポーラ他
  • 所属:ジオン公国、ネオ・ジオン
  • 商品価格:5,500円(税込)
  • 発売:2019年4月19日発送(第一次販売)
  • 積みプラ解消: -cm(計測前に廃棄してしまいました)

HG ジムⅢ レビュー

今回は『HGUC 1/144 RGM-86R ジムⅢ』をレビューいたします。

いつものレビューとは少し違いまして、途中まで作って筆者のクローゼットで長い間眠っていた物を引っ張り出して完成までこぎつけております。

そのため、ランナー写真は撮影できず、パーツも一部接着済みだったため、分解写真も注釈付きの物となっていることをご了承いただければと思います。

個人的には「ジムⅢ」は非常に好きなMSで、商品化してほしいキットのアンケートなどがあった時は、必ず投票しておりました。

待ちに待ったキット化で、発売直後に購入したのですが、何故完成までに8年も(キットは2011年発売)要したのかも併せてレビューしていきたいと思います。

製作方法は全塗装ですが、合せ目消しはほどほどにといった内容で仕上げていきます。

パッケージ&内容物紹介

ランナー紹介

ランナーから部品9割ぐらい切り出した状態で放置されておりましたため、ランナー撮影は出来ておりません。

以前レビューいたしました、「ジムⅡ(エゥーゴカラー)」がある程度参考にはなります。

ジムⅡのキット自体がジムⅢの派生キットとなっておりますので、構造的には近いものとなっております。

各部組立

頭部

頭部は前後分割です、すでに接着済みで、合せ目消し済でした。クリアのバイザーは額のメインカメラとつながっていて大き目です。

8年眠っていた理由①:メインカメラの枠の塗装

クリアパーツにホワイトをこの大きさの物にうまくの載せるのがハードル高い気がして、ワクワクする頭部作成にブレーキが…

後頭部のカメラはシール使用しています。

胸部

胸部も前後分割ですが、すでに接着済み、肩にできる合せ目消しておりました。

8年眠っていた理由②: 今はカラーの調合全く苦にしませんが、この何とも言えない微妙なボディカラーを作るのが面倒に感じたのが2点目の理由です。

ランドセル

ランド説本体、左右のサーベルラック兼用のスラスターも前後分割です。

本体の合せ目の段差が大きいので、完全に消そうと思うと結構大変です。

ガンダムMkⅡと同型ランドセルです。本体接続部ががっしりしています。

腕部

肩ブロック接着済みです。

8年眠っていた理由③: 肩ブロックのバーニア部分の合せ目消し、および塗装がかなり面倒な構造です。

この後の完成写真で確認取れますが、合せ目部分に結構な段差残っています。また、上面の凹モールドの中に合せ目発生するためきれいに整えるのがかなり面倒です。

腕単体とミサイルポット装着した状態です。

8年眠っていた理由④:大型ミサイル以外の黒い部分、かなり奥まっていてマーカー系は届かず、エナメルブラックからのふき取りとなっておりますが、ふでも届きずらいためなかなかうまくいかず。これが理由の4つ目です。

ハンドパーツです。握り手は親指部分も別パーツです。

腰部

腰部分はジムⅡと共通です。

足首

グレーのブロック部分は左右に分割されています。スリッパはユニコーンバージョンの形状となっています。

8年眠っていた理由⑤:アンクルガードが左右の足首の両方とも右側に合せ目が出来る左右非対称な構造です。この部分も合せ目完全に消そうと思ったら、なかなか面倒な工程になるなと直感的に感じたので眠らせておきました。

脚部

最大の難所脚部です。組立自体は大したことはありませんが、色分けが強烈でした。

8年眠っていた理由⑤: なんといってもこの脚部の塗り分けの面倒くささ!どんだけ色分けしてんだよ!と。これ塗り分けるぞ!という、気力をためる作業が大変でした。

塗装の順番は

グレー→レッド→グリーン→ホワイトをエアブラシ、マスキングの繰り返しで行い、最後に筆でエナメルのブラック、はみ出したところは綿棒&薄め液でふき取っております。

このカットだと外側のバーニア見えないですが、そちらも塗り分けされています。足裏も塗り分けてます。

膝の緑のバーニア(?)部分の合せ目は消すのを諦めています。

武装

武器類です。シールドとライフルはジムⅡ作るときにまとめて塗装しております。

腰のミサイルランチャーもマスキングして塗り分けしています。ここはマスキングのし易さで、ホワイト吹いてからグレー塗っています。

普段は肉抜きあまり気にしなしんですが、さすがにこれは目に余ったので、対策してます。

ランナーの表記部分(AとかジムⅢって書いている平らな部分)を適当にカットして、接着、はみ出た部分をカットしてヤスリ掛けしてます。出来上がりは二つ上の写真で確認してください。

塗装済み完成

塗装済み完成状態です。肩のミサイルポット有り無しで比較です。

ギミック&可動

肘の可動は標準的な範囲です。

膝も90度前後です、脚の付け根が意外と干渉して前まで大きく振ることはできません。

足首は前後へ大きく動きます。

肩のミサイルポッド接続部分です、残念ながらミサイルポッド外した場合のフタはありません。

マイクロミサイルと大型ミサイルは部品の差し替えで再現です。

ミサイルポッド外すとこういったモールドになっています。

そして、8年眠っていた理由③がこの凹モールド部分の合せ目です(右肩が分かりやすい)。もうちょっと分割する場所考えてほしかった、真ん中から割るならだれでもできる。

腰のラッチのミサイルランチャー取り付け部です。

アクション

確か初登場のシーンはこんな感じだったような…

ユニコーン見た後だとジャベリンも欲しくなります。なにしろ、スリッパ形状もユニコーンバージョンですし。

比較

ありそうで、なかったエゥーゴ(カラバ)の量産機そろい踏み。

何故かダブルゼータではネモもジムⅡも登場ありませんでしたからね。

まとめ

今回は『HG 1/144 ジムⅢ』をレビューいたしました。

途中でも書いておりますが、まぁ手のかかるHGでした。

もっとも、完成した今となっては、お気に入りの1台ではありますが(元々好きなMSですし)、8年はかかりすぎと思われます。

工程の面倒くささもありますが、合せ目消すのには目を瞑るなどの、割り切りの考え方が出来るまでに8年かかったのかもしれません。

ただ、8年前の私だと、目に見える部分に合せ目あるのは許してなかったからな~

そういった部分を考えすぎることなく、完成させることに重きを置いたおかげで、棚にジムⅡやネモと並べて飾ることができました。

以上、「HG 1/144 ジムⅢ」のレビューでした。

キットのグッドポイント

  1. なんだかんだといっても、数少ないジムⅢの立体物
  2. 豊富なハンドパーツ

キットの残念ポイント

  1. 8年眠っていた理由 ①~⑤
  2. スリッパ形状(ダブルゼータ版をうたうなら)

MGで早く出してほしい1台です。

おそらくRX-78をベースに設計されている最後のMS、ガンダムVer.2.0フレームを利用できるキットの集大成として、早く作ってみたいです。MGならこんなにマスキングして色分けもすることないだろうし。

  • 登場作品:ガンダムダブルゼータ、機動戦士ガンダム逆襲のシャア、ガンダムユニコーン
  • 型式:RGM-86R
  • 名称:ジムⅢ
  • 搭乗者:カラバ一般兵、連邦軍一般兵
  • 所属:カラバ、地球連邦軍
  • 商品価格:1,650円(税10%込)
  • 発売:2011年7月9日
  • 積みプラ解消: -6cm(パッケージの高さだけで算出)

HG R・ジャジャ

パッケージ&内容物紹介

パッケージはコロニー内でガンダムダブルゼータとの戦闘シーンになっています。

側面はキット解説と機体解説になっています。機体解説見るとキャラ機以外にも確認されていると載っていますが、ダブルゼータ本編で出ていたかは私は記憶がないです。ムーンガンダムに出てくるアルス・ジャジャへの橋渡しか(?)

組立説明書は片面カラー4面の構成です。

写真にはありませんが、白黒面に改良が!最近の取説のモノクロ面はパーツにスクリーントーン(?)貼られてたのか、カラーで描いたものをモノクロ印刷していたのか、パーツに網掛けで色ついていたのが非常に見づらくパーツの向きがよくわからい物がありました。

しかしR・ジャジャはすっきり線画に戻ておりました!よかったよかった。

ランナー紹介

Aパーツ レッド PS素材 R・ギャギャ表示

Bパーツ レッド PS素材  R・ギャギャ表示

C1パーツ グレー PS素材  R・ジャジャ表示

C2パーツ レッド PS素材  R・ジャジャ表示

Dパーツ ダークレッド PS素材  R・ギャギャ/R・ジャジャ ダブル表示

E1 パーツ グレー PS素材  R・ギャギャ表示

E2 パーツ グレー PS素材  R・ギャギャ表示

Fパーツ イエロー PS素材  R・ギャギャ/R・ジャジャ ダブル表示

F2パーツ ダークレッド PS素材  R・ジャジャ表示

Gパーツ クリヤーイエロー PS素材  R・ギャギャ表示

PC-002とPC-7のポリキャップです。

色分け用とネオジオンマークのホイルシールです。モノアイもシールとなります。ネオジオンマークは貼り付け先の赤ベースの上に描かれてます。

各部組立

胸部

胸の段差に黒いシールを貼る形になります。色分けもしっかり再現されています。

頭部

頭頂部の角(?)は長いですが頭自体は小さいです。モノアイはシール再現なので、HGアイズなどを用意いたしところです。

腕部

小さいながらもしっかりいと分けされて、可動もしっかりします。

足首

足首は1ブロックで分割可動はしません。

脚部

ジオン系のデザインですが膝もしっかり曲がります。側面のバーニア部の黄色はシールでも再現されていないので、塗装が必要になります。

腰部

腰部分は正面と側面のスカートが稼働します。色分けも細かくされています。

左側のジョイントはビームサーベルの取り付け部になります。

バリアブル・シールド

取説通りだと肩のポリキャップを前後ではさめて組上げますが、肩のポリキャップ外してシールド側に組み込んでも組立可能です。デザイン的にエルガイムのヌーベル・ディザート思い出しました。

武装

ビームサーベルは柄からは外してビーム部と差替えます。ビームライフル意外と大きいです。

素組完成

ギミック&可動

バリアブル・シールドは無理なく前方へ展開できます。

右肩にライフル懸架できます。

アクション

モノアイシールなしだと締まらないので、この次の写真からはシール貼りました。

ライフルのグリップから後ろが長すぎて、持たせた状態であまり肘を曲げることができません。そのため腕事全部で照準付けるような形になります。

ビームサーベルの方がポージングが決めやすいです。

比較

RGのゼータとの比較です。
ゼータも決して小さい部類ではないんですが、思いのほか大型MSだったことを認識させられます。

まとめ

今回は「HG R・ジャジャ」をレビューいたしました。

「R・ギャギャ」発売からなのか、HGシリーズ発売からというべきなのか、やっとこさ発売になったことをまずは素直に喜びたいと思います。

本体は非常にスタイリッシュで色分けも脚部以外はほぼ設定どおりとなっています。脚部のバーニアのイエロー部分もダークレッドのカバーパーツを取り外せば気合入れてマスキングしなくても比較的容易に塗り分けしやすい構造なので、ガンダムマーカーでも通常の塗料でもよいので、ぜひ塗り分けてあげたいところです。

赤い部分の成型色の質感も高いので、脚の部分塗装、スミ入れ&つや消しクリアコート、モノアイを市販パーツで置き換えするなどで、ただの素組から大きく完成度がアップすると思います。

ただ、黄色と赤のボディカラーはどうしてもおもちゃっぽくなりやすいので全塗装への誘惑も非常に強いです。

この後、プレバンからガズR、ガズLも発送されますので、並べておくのが楽しみな1台ではあります。

今まで不遇だったダブルゼータのMS達もHGシリーズコンプリートも夢じゃないかなと。(個人的には量産型キュベレイが欲しいな~)

キットのグッドポイント

  1. 小顔、くびれたウエストとスタイリッシュ
  2. しっかり展開するバリアブル・シールド
  3. 赤の成型色の質感が高い

キットの残念ポイント

  1. 脚部側面の黄色は再現できなかったか…
  2. 腹部のポリキャップがチラ見え
  3. デザイン的な問題だがビームライフルでのポージングが難しい
  4. 肩や足など合わせ目が結構目立つ
  • 登場作品:機動戦士ガンダムダブルゼータ
  • 型式:AMX-104
  • 名称:R・ジャジャ
  • 搭乗者:キャラ・スーン
  • 所属:ネオ・ジオン
  • 商品価格:2052円(税8%込)
  • 発売:2019年1月12日