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HGUC YMS-15 ギャン レビュー(HGUC No.002)

今回のガンプラレビューはファーストガンダムから「HGUC 1/144 YMS-15 ギャン」を素組で見ていきます。

キットは1999年発売のHGUCシリーズのNo.002となっています。なお、今回のレビューはREVIVE版ではなく初代型になります。おおよそ四半世紀前の商品をじっくり見ていきたいと思います。

機体紹介

ギャンはジオン公国軍の次期主力MSのコンペティションで、結果としてゲルググに敗れ、突撃機動軍のマ・クベ大佐の専用機として実戦配備されています。

なお、実戦での詳細は機動戦士ガンダム第37話「テキサスの攻防」で確認していただくとして、パイロットとしての資質に疑問符が付くマ・クベがニュータイプとして覚醒し始めたアムロのガンダムを一時は追い詰める働きを見せ、機体の優秀さを物語っていました。

また、本機は白兵戦に重きを置いた機体となっており、ゲルググとのハイブリット機ガルバルディ系や、ネオ・ジオンのR・ジャジャなどに引き継がれています。

キット紹介

キットは1999年7月に一般店頭発売、No.001ガンキャノンに続くHGUCシリーズの第二弾として早い段階でのHGUC化でした。また、個人的には二番目のチョイスが安易にガンダムやザクではなく、「ギャン」でした。そのことから、新たに立ち上げたHGUCブランドに対するバンダイの決意を当時感じた憶えがあります。

パッケージ&内容物紹介

ランナー紹介

素材はポリキャップ以外はPS素材です。表記は「1/144 HGギャン」となっています。今のキットとグレードとスケールが逆の表記になっています(最近はHG 1/144の順番)。

シール

各部組立

頭部

胴体部

バックパック

腕部

足首

脚部

武装

素組完成

ギミック&可動

アクション

比較

まとめ

今回は「HGUC 1/144 YMS-15 ギャン」レビューしてきました。

HGUCのNo.002の実力やいかに!?と思ってみてきましたが、キットの古さは隠しきれない部分が多々ありました。

第一に可動部分ですが、可動域のみならず、可動箇所の少なさはいたしかたないのかと思いました。肩ブロックと一体型の上腕や、上半身からつながっている腰部分、スカートが固定のため上がらないももなどが気になりました。

第二に部品精度が全体的に低めで、メリハリのないモールドや、微妙にできる段差やすき間、また、あちこちに散見されるヒケなど、当時の金型技術だと限界だったのかもしれませんが、やはり今の目で見ると気になる状況でした。

第三には当時の設計思想なのか、あるいは技術的な問題だったのかは不明ですが、ヒジとヒザの関節部分がポリキャップむき出しとなっている点です。塗装のことも考慮するとせめてプラ製カバーがあるとが望ましいと感じました。

しかし、そういった技術的に成熟していなかったためのネガティブ要素はありますが、全体の雰囲気やバランスなどは今見ても大きな破綻はなく、立ち姿はかっこいいです。

また、シリーズ初のクリアーパーツを使用したビームサーベルや、大型シールドを保持するための接続部の造りなど、HGシリーズ立ち上げ時の志の高さを感じられるキットでした。

以上、「HGUC 1/144 YMS-15 ギャン」のレビューでした。

キットのグッドポイント

  1. 立ち姿は今見てもかっこいい
  2. シールド取り付け部分はホールド性、自由度共に高レベル
  3. 脚の接地性は高め

キットの残念ポイント

  1. 可動域、可動部数ともに少な目
  2. ヒケやモールドの甘さなど、部品精度が低い
  3. ヒジ、ヒザ関節部がポリキャップのみで目隠しパーツもなにもない

技術ポイント

  • ゲート:ノーマル
  • 腕付け根:胴体側:固定ピン、腕側2軸ポリキャップ
  • 脚部付け根:胴体側:固定ボールジョイント軸、脚側:ポリキャップ
  • 関節構造:ヒジ(シングル)、ヒザ(二重)
  • クリヤーパーツ:サーベルビーム部

機体&キットデータ

  • 登場作品:機動戦士ガンダム
  • 型式:YMS-15
  • 名称:ギャン
  • 搭乗者:マ・クベ
  • 所属:ジオン公国軍
  • 商品価格:880円(税10%込)
  • 発売:1999年07月
  • パッケージ:HG Ⅰ型
  • 積みプラ解消: -5.5cm(パッケージの高さだけで算出)

HGUC シャア専用ゲルググ レビュー

今回のガンプラは、ファーストガンダムより「HGUC 1/144 シャア専用ゲルググ」を素組でレビューしていきたいと思います。

機体紹介

ゲルググは1年戦争終盤にジオン公国が投入した量産型機体になります。シャア専用ゲルググは先行量産型として一部指揮官向けに配備された中の1台とされています。

ゲルググの特徴は、ジオン軍初になるビーム兵器(ライフル&ナギナタ)を標準装備した機体であり、基本性能も連邦のジムを凌駕しており、「実戦投入がもう少し早ければ~」と語られる機体でもあります。

キット紹介

HGナンバー070と、ファーストガンダムのMSの中では遅めのキット化(ゲルググより遅いのはアッガイとゾック)、ゲルググJやMよりも後から本家が登場しております。

また、量産型よりも先にシャア専用が商品化されるのはMGのゲルググ(1.0も2.0も)と同様です。そして、量産型以降もプレバン商品として(ガトーやジョニーなど)ラインナップを増やしていったゲルググ最初の1台です。

パッケージ&内容物紹介

ランナー紹介

ランナーは全てPS素材ですが、以前はDパーツがABSでした。途中から(おそらく青バンダイに変更時)ランニングチェンジで素材KPSとなっています。塗装派にはうれしい変更です。表記は全て「HG 1/144 ゲルググ」となっており、シャア専用の文字はありません。

シール

各部組立

頭部

胸部

腕部

腰部

足首

脚部

武装

素組完成

ギミック&可動

アクション

比較

まとめ

今回は「HGUC 1/144 シャア専用ゲルググ」をレビューしてきました。

さすがに発売から15年以上も経過しているため、今の目で見ると厳しい部分もいくつか目につきました。

目立つ合わせ目もいくつかあったり、ヒジ関節の可動域の狭さ、ハンドパーツでしっかり固定できない武器類、特にナギナタは手首に角度が付いているとスーッと滑り落ちてきて、ポージングには苦労します。

また、足首のスリッパ部やヒザの黒い部分、コックピットハッチなど、そのまま組み立てると二度と外れない勢いの組付けなど、組んだ後に塗装などで分解する必要がある場合は、ピンや穴の加工などが必須となります(そのまま組むなら問題ないですが)。

しかし、難しいといわれる頭部や、全体のシルエットはうまくまとめられており、ゲルググらしさはうまく再現されていると思います。

ただ、個人的にはリバイブなりRGなりで、最新技術を詰め込んだ1/144のゲルググが欲しいと思いました。バリエーションもほぼ一巡したので、バンダイさん2週目突入いかがですか?

以上、「HGUC 1/144 シャア専用ゲルググ」のレビューでした。

キットのグッドポイント

  1. 難しいといわれるゲルググの頭部も、よくまとまっている
  2. 足首の接続部分がユニーク
  3. サイドスカートのロック機構

キットの残念ポイント

  1. しっかり握れず固定できない武器類(ふらつくライフル、滑るナギナタ)
  2. さすがにひじ関節シングルは厳しいか
  3. 仮組注意、加工なしに取り付けたら外れないパーツが数か所

技術ポイント

  • ゲート:ノーマル
  • 腕付け根:本体側2軸ピン+腕側2軸ポリキャップ
  • 脚部付け根:本体中央1軸+脚側ボールジョイント型ポリキャップ
  • 関節構造:ヒジ(シングル)、ヒザ(二重)、首(ストレート片側ボールジョイント)
  • クリヤーパーツ:なぎなた用ビーム刃
  • パッケージ:HG二期タイプ
  • 派生キット:量産型ゲルググ、ガトー専用ゲルググ、ジョニー・ライデン専用ゲルググ、ゲルググ(ユニコーンVer.)リゲルグ、ゲルググ ウェルテクス など

キットデータ

  • 登場作品:機動戦士ガンダム
  • 型式:MS-14S
  • 名称:シャア専用ゲルググ
  • 搭乗者:シャア・アズナブル
  • 所属:ジオン公国
  • 商品価格:1,650円(税10%込)
  • 発売:2006年10月14日
  • 積みプラ解消: -7.5cm(パッケージの高さだけで算出)

HG ブグ レビュー

今回はHG 1/144 ブグ(ランバ・ラル機)に続き、「HG 1/144 ブグ」をレビューしていきます。

機体紹介

「機動戦士ガンダム THE ORIGIN Ⅳ 運命の前夜」でア・バオア・クー宙域でテスト運用されていた機体です。

テスト機らしく、目立つように機体はオレンジ色に塗装され、機動性能や火力性能のデモンストレーションを行っていました。

キット紹介

キットはプレバン限定商品として発売、一般店頭で発売された「HG 1/144 ブグ(ランバ・ラル機)」のカラバリキットとなっております。

配色パターンが異なるのと、頭部の羽飾りの有無で外見は異なりますが、部品構成は同一でランナー枚数にも変更がない、事前設計が優秀なキットとなっています。

基本的には「HG 1/144 ブグ(ランバ・ラル機)」と同一なので、写真コメントなどの大半は流用しております。

パッケージ&内容物紹介

ランナー紹介

ポリキャップ以外はすべてPS素材、一部のランナーをザクと共有しております。

各部組立

頭部

ランドセル

胸部

腕部

腰部

足首

脚部

武装

素組完成

ギミック&可動

アクション

比較

まとめ

今回は「HG 1/144 ブグ」をレビューしてきました。

「HG 1/144 ブグ(ランバ・ラル機)」とほぼ一緒なので、こちらもよくできた良質なキットでした。

両機を作成した事によって、より理解できましたが、ランナー設計が秀逸でした。

カラーリングパターンが異なるにも関わらず、カラーリングはイロプラのスイッチで対応、異なる頭部は両方付属となっており、無駄な追加ランナーなしの構成になっていました。

オレンジカラーはプレバン限定のため、入手しづらいキットにはなりますが、ランバ・ラル機から全塗装すれば再現は可能です。

以上、「HG 1/144 ブグ」のレビューでした。

キットのグッドポイント

  1. 全身に張り巡らされたモールドなどによる、情報量の多さ
  2. 肩アーマー突起部の細かいモールド
  3. 複雑な裾のサイド部分の処理が見事

キットの残念ポイント

  1. モノアイ連動可動のために首の縦方向の稼働が若干犠牲に
  2. 胸部肩部分にすき間ができやすい
  3. ゲート跡消す際にモールドも削らないように注意が必要

  • 登場作品:機動戦士ガンダムTHE ORIGIN
  • 型式:MS-04
  • 名称:ブグ
  • 搭乗者:ジオンテストパイロット
  • 所属:ジオン公国
  • 商品価格:1,870円(税10%込)
  • 発売:2019年7月
  • 積みプラ解消: -6.7cm(パッケージの高さだけで算出)

HG ブグ(ランバ・ラル機) レビュー

今回は「HG 1/144 ブグ(ランバ・ラル機)」をレビューしていきます。

機動戦士ガンダム THE ORIGIN Ⅳ 運命の前夜でランバ・ラルが駆り、スミス海の戦闘で、黒い三連星とシャア・アズナブルとで、連邦軍のガンキャノン1個中隊を全滅に追いやった機体です。

型番のMS-04からもわかるように、ヴァッフとザクⅠの間にあたる機体で、ヴァッフより大幅に性能は向上し、機動兵器として確立しましたが、コスト度外視な設計だったため、生産性を見直したザクシリーズに量産機の座は譲った形となっています。

ただ、コストをたっぷりかけた機体だけあって、パイロットからの評判はよく、少数生産された機体の1機が開発テストを行っていたランバ・ラルにわたって自身のパーソナルカラーの青に塗装されたのが、この機体となります。

THE ORIGINの中でも、印象深いスミス海の戦闘シーンを思い出しながら、キットを見ていきたいと思います。

パッケージ&内容物紹介

ランナー紹介

ポリキャップ以外はすべてPS素材、一部のランナーをザクと共有しております。

各部組立

頭部

ランドセル

胸部

腕部

腰部

足首

脚部

武装

素組完成

ギミック&可動

アクション

比較

まとめ

今回は「HG 1/144 ブグ(ランバ・ラル機)」をレビューしてきました。

ORIGINシリーズのHGはどのキットも非常によくできたおりますが、このブグも例に漏れることなく、よくできた良質なキットでした。

全身にはりめぐらされたモールドによる情報量の多さもHGの中でもレベルの高い仕上がりになっており、スミ入れきちんと行うと、より完成度が上がると思われます。

ガンダムデカールもオプションで用意されているので、塗装&水転写デカール仕上げに挑戦する価値もたかそうです。

オレンジカラーのテスト機や、ガンキャノン(最初期型)、黒い三連星やシャアのザクⅠなどと並べても魅力増大になることが容易に想像でき、いろいろな楽しみ方ができるかとも思います。

機体自体は若干マイナーかもしれませんが、キットの出来や作りごたえからもオススメな1台です。

以上、「HG 1/144 ブグ(ランバ・ラル機)」のレビューでした。

キットのグッドポイント

  1. 全身に張り巡らされたモールドなどによる、情報量の多さ
  2. 肩アーマー突起部の細かいモールド
  3. 複雑な裾のサイド部分の処理が見事

キットの残念ポイント

  1. モノアイ連動可動のために首の縦方向の稼働が若干犠牲に
  2. 胸部肩部分にすき間ができやすい
  3. ゲート跡消す際にモールドも削らないように注意が必要

  • 登場作品:機動戦士ガンダムTHE ORIGIN
  • 型式:MS-04
  • 名称:ブグ(ランバ・ラル機)
  • 搭乗者:ランバ・ラル
  • 所属:ジオン公国
  • 商品価格:1,870円(税10%込)
  • 発売:2016年12月03日
  • 積みプラ解消: -6.7cm(パッケージの高さだけで算出)

HG YMS-03 ヴァッフ レビュー

今回はTHE ORIGINから「HG 1/144 YMS-03 ヴァッフ」をレビューしていきます。

ヴァッフは『機動戦士ガンダム THE ORIGIN III 暁の蜂起』の中で、ギレン総帥にMS計画の継続を承認させるべく、Dr.ミノフスキーによるプレゼンの中でCG(?)で登場しておりますが、完成した実機は本編には登場しておりません。すべてのMSの始祖となる機体で、後の傑作機ザクにつながるMSです。

キットはORIGINシリーズからのリリースとなっており、ヴァッフ独自デザインの外装を新規で、関節部などはザクシリーズと共通パーツを使用して成り立っています。

ザクより以前の、人類初の実用MSを素組仕上げで見ていきたいと思います。

このレビュー後には全塗装仕上げも予定しております。

パッケージ&内容物紹介

一般販売のキットなので、機体解説もしっかり掲載されています。

ランナー紹介

ポリキャップ以外のパーツはすべてPS素材、関節部パーツはORIGIN版ザクと共通となっています。

色再現のホイルシールはなく、マーキングシールのみとなっています。

マーキングシール 艶消しタイプのマ各所マーキングとモノアイ部になります。

各部組立

頭部

胸部

腕部

腰部

足首

脚部

武装

素組完成

ギミック&可動

アクション

比較

まとめ

今回は「HG 1/144 YMS-03 ヴァッフ」をレビューしてきました。

劇中ではヴァッフ自体の目立った活躍シーンはあまりなく(画面に出てきているのはおそらくCGによるデモンストレーション)、往年のMSVにも列挙されていなかったため、機体自体はマイナーですが、キットの出来は他のORIGINシリーズ同様、色分け、関節可動域、プロポーションとほぼ文句のない出来でした。

特にザクとの共通部分なんかは、ヴァッフが開発された時にはすでに完成の域に達していた部分なんだな~と思いをはせながら組み立てると、なかなかおつなもんでした。

バズーカを構えると、きちんと肩当部分がきれいに肩の丸みにフィットしたり、脚部のスネ部分のパーツも、組み合わせると全く隙間なく組みあがったりと、設計時点からの部品精度の高さを実感できました。

ただ、そのために、組みあがった脚部を分解しようとしたところ、なかなか外れず、4本のピンで固定するうちの3本を破損するという大失態をおかしてしまいました。

仮組で分解を予定している方はBの16番のパーツのピンはきちんとヤスリ掛けして補足しておきましょう。

↑赤丸の部分(写ってないですが反対側も)

接着で何とかできそうですが、手間がかかりそうです。

個人的な感想ですが、ORIGIN系のキットはどれもなかなか良い出来なので、制作意欲を駆られます。ジオン系、連邦系どんどん増やしてほしいですね。映画(ククルス・ドアンの島)も控えているので、ノーマルジムとか、ホワイトベース隊のガンキャノンなんかも期待しちゃいます。

何はともあれモビルスーツの祖でもある機体、ガンダム好きなら押さえておいて損はないかと。

ファースト世代のおやじたちにはオススメの1台(シリーズ)でした。

キットのグッドポイント

  1. 非常に高い、部品精度
  2. 小さいながらも、作りごたえあり
  3. ザクと並べると歴史を感じる

キットの残念ポイント

  1. ボディの成型色が塗装指示色と結構異なる印象
  2. バズーカ腰にマウントした時の位置が、前方側に偏っていてバランスが悪い
  3. モノアイ別パーツにするのは難しいのかな~(キット全体の出来から、シールってのは…)
  4. 誰の持ち込み企画だ!?前腕部の取り換え機構

  • 登場作品:機動戦士ガンダムTHE ORIGIN
  • 型式:YMS-03
  • 名称:ヴァッフ
  • 搭乗者:ジオン公国軍テストパイロット
  • 所属:ジオン公国
  • 商品価格:1,870円(税10%込)
  • 発売:2016年04月16日
  • 積みプラ解消: -6.5cm(パッケージの高さだけで算出)

MGドム (2022版) レビュー

今回はついにリニューアルされた「MG 1/100 ドム」をレビューしていきます。

1999年発売の先代キットの出来が良すぎたため、逆にリニューアルの機会が難しくなるという、ジレンマに陥ってましたが、遂にその時がやってきました。

しかし、このキットは完全新規ではなく、元のMGドムのパーツも利用しながら、関節部を中心にアップデートした、いわばVer.1.5的な内容となっています。

先にプレバンで発売されていた「MG 1/100 ドワッジ」、「MG 1/100 ドワッジ改」で取り入れた方法をベース機体であるドムに還元した形になっています。

ただ、関節部などのインナーパーツだけではなく、外装部にも手を加えられているようですので、そのあたりも見ていきたいと思います。

今回は素組でレビューを行い、来月(2022年3月)発売を控えてます、「MG 1/100 リック・ドム」との比較をしてから、塗装は検討したいを思っています。

また、以前レビューいたしました「MG リックドム」とも比較しながら進めていければと思っています(ドムは手元に無いんです)。

パッケージ&内容物紹介

ランナー紹介

素材はポリキャップとエモーショナルマニュピレーターがPE及びABSですが、それ以外は全てPS素材です。AパーツとR1~Wパーツまでが新規パーツ(ドワッジ分も含む)、C、N、P、Qランナーは最初からありません、リックドムと棲み分け部になるかはまだ不明です。

旧MGのランナーに肩ブロックのパーツが追加されています(一番上のブロック)。

各部組立

頭部

胸部

腕部

腰部

足首

脚部

武装

余剰パーツ

フレーム完成

素組完成

ギミック&可動

胴体側の腕の付け根に可動部が増えた分、大きく上がります。
あまり大きくは引き出すと、戻せなくなる腕の付け根部分。可動域は大きくないとはいえ、有ると無いとでは大違いです。
肘の可動範囲自体は、あまり大きく変わりませんが、全体のデザインがすっきりしたのと肩ブロックの合せ目位置が変更になっています。

ひざよりも、脚の接続軸がスライドするおかげでもも上げが楽になったので、脚自体を高く上げられるようになっています。
前方方向への可動範囲はほぼ同じです。

フレーム部の足首ブロック小型化の恩恵で、左右へのふり幅が大きく改良されています。

アクション

比較

まとめ

今回は「MG 1/100 ドム」をレビューしてきました。

23年ぶりにリニューアルしたこのキット、最初にも書きましたがVer.1.5相当の改良型キットとなっております。

製作している途中では、旧MGから引き継いだパーツと、新規パーツの差が気になっておりました。

特に、フレーム部は旧MGのパーツは固く、ツヤもテカテカで、しっとりツヤ少なめの新規KPSパーツとの親和性が低いな~と感じておりました。

しかし、外装はパープルの渋い成型色も手伝い、黒とグレー部も共にまとまっており、完成したときの立ち姿は一キットとしては良好なものでした。

例えるのなら、劇場用新作カットとTV版カットの差が気になるけど、作品としては高評価の「めぐりあい宇宙」みたいなものでしょうか。

追加された腕の付け根部分の関節や、脚の付け根の新可動ブロック、足首の可動範囲の拡大など、ポージングに関しては効果てきめんでした。旧MGはバズーカ持たせるのはかなり面倒でしたが、武器の保持力向上も手伝い、非常にカッコよく決まります。

ただ、出来としては十分かと思うのですが、やっぱりフルモデルチェンジの2.0相当のキットが欲しかったというのが本音です。

旧MGのように20年以上もつキットかと問われれば、自信を持ってイエスとは回答できない気がします。

大型ポリキャップ頼みの関節や、スカート、脚部裾部分の剛性やパーツ精度(スキマとか)など、20世紀の技術のままな部分も散見されます。

MGドムの出来が良かったから、あえて部分アップデートの道を選択したのか、金型含めてブランニューでMG開発するためのコストを圧縮せざるを得なかったのか、個人的にはバンダイスピリッツの担当者の方に伺ってみたいです。

ただ、2022年時点では、最高のドムであることは間違えないので、手に入れる機会があれば(今はこれが一番の難関か!?)、ぜひ作ってみていただきたい1台でした。

以上、「MG 1/100 ドム」のレビューでした。

キットのグッドポイント

  1. ジャイアントバズを構えたポーズが格段に進化
  2. 肩アーマーも肩ブロックも合せ目が消えてスッキリ
  3. エモーショナルマニュピレーターの相互ダボのおかげで武器の保持力が格段にアップ

キットの残念ポイント

  1. 旧MGと区別が困難な商品名(1.5表記は何故ダメなんだ~)
  2. ヒート剣が黄色しかない
  3. 完全新規ではないが故、有り余る余剰パーツ

  • 登場作品:機動戦士ガンダム
  • 型式:MS-09
  • 名称:ドム
  • 搭乗者:黒い三連星、ジオン一般兵
  • 所属:ジオン公国軍
  • 商品価格:5,500円(税10%込)
  • 発売:2022年2月11日
  • 積みプラ解消: -14cm(パッケージの高さだけで算出)

HGUC グフ(21stCENTURY REAL TYPE Ver.) レビュー

今回は「HGUC グフ」(21stCENTURY REAL TYPE Ver.)をレビューしていきます。

21世紀によみがえった”リアルタイプ”シリーズ!しかし、本家旧キットは1/100での展開、さらに言えば当時グフはラインナップにありませんでした。

21stCENTURY REAL TYPE Ver.シリーズはHGのREVIVEが始まったタイミングで企画されたと思われ、「RX-78ガンダム」、「ガンキャノン」、そして今回の「グフ」の3機種でスタートいたしました。現在はこの3機の他に、「HG グフフライトタイプ」、「HG ドダイ改」、そしてREVIVEされた「ザク」(なんと量産型より先に発売)と、地道にシリーズは増加しております。

キットはREVIVE版のグフの成型色を変更し、ライン部分などを水転写デカールで再現したキットとなっております。

当初はプレバンでの発売でしたが、ドダイ改がガンダムベース東京限定で発売されたタイミングで、21stCENTURY REAL TYPE Ver.シリーズは各ガンダムベースの店頭でも販売されています(HPには記載されてませんが)。

そんな21世紀に蘇ったリアルタイプを今回は見ていきたいと思います。

パッケージ&内容物紹介

ランナー紹介

表示は全て「HG1/144 グフ」、素材はポリキャップ以外「PS素材」となっており、シール以外のパーツ構成はREVIVE版と一緒です。

各部組立

頭部

胸部

ランドセル

腰部

腕部

足首

脚部

武装

素組完成

ギミック&可動

塗装&水転写デカール

せっかく水転写デカールもついているので、全塗装いたしました。

レシピは取説に寄せておりますが、単色で近いものがあるときは手間軽減のためにそちらを使用しています。

表記のないものはミスターカラーです。

本体グリーン:フィールドグレー(2)50%+グリーン25%+オリーブドラブ(1)25%

腕部、脚部イエロー:ホワイト35%+タン35%+ガイアノーツ クリームイエロー30%+ダークイエロー少々

胸部などブラック:ガイアノーツ ニュートラルグレーⅤ

関節、ランドセル:ガンダムカラー MSグレー連邦系

膝オレンジ:ガイアカラー マンダリンオレンジ

ヒートロッド:ニュートラルグレー

モノアイ:シルバーの上からクリアーオレンジ

胸とヒザアーマーの上半分、手の甲は色再現&ラインマーキングのデカールとなっております。全部隠れてはしまうのですが、一応ニュートラルグレーⅤで塗装しております。貼り付けてみると関節に使った連邦グレーの方が近かった気がします。

上記部分のデカールは結構貼るのが大変で、マークソフターやらセッターやら多用して、やっときれいに収まった感じです。

膝のオレンジ部分は色再現だけでしたので、デカール貼らずに塗装のみです。

イエロー部分はもっと濃い黄色イメージしていたのですが、かなりクリームっぽくなってしまいました(ジOの黄色みたい)。

アクション

比較

塗装済みに差替えます(2021/8/1)

まとめ

今回は「HGUC グフ」(21stCENTURY REAL TYPE Ver.)をレビューしていきました。

基本構造はREVIVE版のグフと同一なので、大きな問題はないのですが、21st版ならでは問題点がいくつか。

上記レビューにもありますが、ノーマルの握り手だと、シールドを持たせるときに握り手に空いている穴の径が小さく隙間が空きます。シールド側の持ち手を削って細くするか、諦めて前腕に装着するかになります。

また、成型色のみで色再現ができていない、腹部や膝アーマー、手首の装甲の黒い部分は水転写デカールでの再現になるのですが、色再現とマーキングラインが一緒になっています。そのため、塗装してもラインデカールがないため、上からデカールを貼るか、サードパーティーのラインデカールで自作するか、はたまたラインも塗装するかの選択にせまられます。また、手首のデカールはワンセット付属しておらず、2セットある手首の片方は諦めなければならない状況です。若干配慮に欠けるかな、と思いました。

それ以外は特に問題はなく、昭和のガンプラを思い出す懐かしい1台となっています。渋いカラーリングで更に汚しをかけても、よりらしくなるかもしれません。

一定の年齢以上の人には懐かしさを、それ以外の方には目新しを届けてくれるキットでした。

キットのグッドポイント

  1. パッケージから当時の雰囲気を醸し出す演出
  2. シールではなく水転写デカールでマーキングを準備してくれたこと

キットの残念ポイント

  1. 手首のデカールがワンセット足りない
  2. カラー再現のデカールとラインデカールは分けてほしかった
  3. 旧キットでもいいので、ドダイもだして
  • 登場作品:機動戦士ガンダム
  • 型式:MS-07B
  • 名称:グフ
  • 搭乗者:ジオン一般兵
  • 所属:ジオン公国
  • 商品価格:1,700円
  • 発売:2016年06月
  • 積みプラ解消: -6.5cm(パッケージの高さだけで算出)

HGUC グフ(REVIVE版) レビュー

今回は「HGUC グフ」(revive版)をレビューしていきます。

前回レビューで初代HGUCグフを見ていきましたので、引き続き新型 REVIVE版グフ(No196)を見ていきます。

16年の時を経て、可動範囲は?色分けは?スタイリングは?といったところを中心にどのように進化したのかを確認していきたいと思います。

グフと言えばランバラル専用といったイメージが強い印象ですが、れっきとしたジオンの量産型MS。地上専用MSとの設定のため、ジャブロー戦までの登場となっておりますが(めぐりあい宇宙でもちらっと登場してますが)、「ザクとは違うのだよ、ザクとは!」とか、ド・ダイとの連携など、劇中でもインパクトのある機体ですので、しっかりレビューしたいと思います。

レビューは素組から全塗装の予定です。塗装は初代HGと一緒に塗装して比較したいと思っています。

パッケージ&内容物紹介

ランナー紹介

表示は全て「HG1/144 グフ」、素材はポリキャップ以外「PS素材」となっておりますが、ランナーのいくつかは「HG グフR35」と共通(のはず)となっています。

各部組立

頭部

胸部

ランドセル

腰部

腕部

足首

脚部

武装

素組完成

ギミック&可動

アクション

比較

塗装

全塗装行いました。当初は初代HGと全く同じカラーリングの予定でしたが、途中で使用していた塗料が無くなったり、既に塗りなおしが難しい部分があったりしたため、全く同一とはいきませんでした。

レシピは以下の通りです。

胴体の青:ガンダムカラーブルー7(絶版 指定ではブルー90%+ミッドナイトブルー10%) 

頭部、腕部や脚部の青:ガンダムカラーブルー8(絶版 指定ではスカイブルー60%+インディブルー40%) 

胸部、ヒザ、スリッパ部:グレー6(絶版 指定ではネイビーブルー70%+ブラック30%) 

ランドセル、ヒートロッド:ガイアカラーニュートラルグレーⅢ

関節:ガイアカラーニュートラルグレーⅣ

ヒート剣の柄:濃緑色

モノアイ:シルバーの上にクリアーピンク

ヒート剣の柄に関しては今回の新旧HG、MGの1.0と2.0どの取説見ても指定カラーの記載がなく、見る限りダークグレー系統で塗られておりましたが、脳内イメージではグリーン系でしたので濃緑色にしてみました。

まとめ

今回は「HGUC グフ」(REVIVE版)をレビューしていきました。

初代の「HGUC グフ」と連続してレビューしてきたので、16年の年月により進化や、デザインのトレンドなど、いろいろと感じることができました。

初期のMSなのでカラーパターンもシンプルですが、初代009番では多々あったシールやマスキング部分もほぼ解決されておりました(最低限必要なのはモノアイぐらいです)。

可動箇所や、可動域も改善されており、しっかり最近のキットとなっております。また、左の指が根元から90度曲がるという、画期的な可動箇所も設置されています。

ただ、グフ特有のヒートロッドは軟質素材で自由に形状変更ができるとのことですが、ビシッと思った通りには決まりずらいです。

全体のデザインとしては、初代HGよりアレンジ少なめで、長めの口や、ノーマルタイプの頭部羽飾り、胸部など、TV版の設定画に近いものとなっています。

単価は2倍になっておりますが、内容もそれ相応にアップデートされており、万人がイメージする良く動くグフが手に入ります。

パッケージのように、まもなくREVIVE版の発売がアナウンスされるであろう「量産型ザク」を2台、お供にして並べたくなる1台でした。

あとは腹部のクリアーオレンジをそのまま生かすか、黄橙色でソリッドに塗装するかが悩みどころです。

キットのグッドポイント

  1. 高い色再現度
  2. 初代から大きく広がった可動範囲
  3. 曲がる左の指

キットの残念ポイント

  1. イマイチ決まらないヒートロッドの形状
  2. 腹部のオレンジ部はクリアーが正解なのか?
  3. 太もも部のゲート位置
  • 登場作品:機動戦士ガンダム
  • 型式:MS-07B
  • 名称:グフ
  • 搭乗者:ランバ・ラル
  • 所属:ジオン公国
  • 商品価格:1,650円(税10%込)
  • 発売:2016年04月16日
  • 積みプラ解消: -6.5cm(パッケージの高さだけで算出)

HGUC グフ(009) レビュー

今回はHGUCの初代グフ(009番)をレビューしていきます。

我が家の積プラの中でも、おそらくベスト5に入る保管期間の長い1台となっています。そのため、まっさらの新品ではなく、パーツをランナーから外して、各ブロックごとに接着し、ヤスリ掛け前で力尽きていた状況からレビュースタートいたします。また、一部パーツ(ランドセルとヒートロッドなどのグレー部分)は中途半端にサフ吹き(しかも白)だけされていたので、塗装仕上げを先に行ってから進めていきます。あとモノアイはシールではなく塗装仕上げされておりましたので、そのまま生かしていきます。

発売から既に20年以上経過しているこのキットの実力を確認していきたいと思います。

レビューは現状から素組で確認して、全塗装仕上げでの完成を予定しております。

パッケージ&内容物紹介

ランナー紹介

今回はありません

各部組立

頭部

胴部及びランドセル

腕部

足首

脚部

武装

素組完成

ギミック&可動

合せ目

アクション

比較

塗装

目立つ部分(ショルダーアーマー、肩、前腕、スネ、裾など)は合わせ目消して、それ以外はそれなりに整える程度でヤスリ掛けしてから塗装しています。

ボディのオレンジとモノアイ部分以外はMrサーフェイサー1500ホワイトを、それ以外はMrサーフェイサー1200をベースに吹いています。

塗装レシピは

胴体の青:ガンダムカラーブルー7(絶版 指定ではブルー90%+ミッドナイトブルー10%)

頭部、腕部や脚部の青:ガイアノーツ アイスコバルトブルー100%

胸部、ヒザ、スリッパ部:グレー6(絶版 指定ではネイビーブルー70%+ブラック30%)

ランドセル、ヒートロッド:ニュートラルグレー 100%

関節:(多分)黒鉄色

腹部オレンジ部:黄橙色+オレンジ少々

ヒート剣の柄:濃緑色

ヒート剣の刃:白サフ+クリアーオレンジ

ザクマシンガン:ガイアノーツ ニュートラルグレーⅤ

モノアイ:(多分)シルバーの上に蛍光ピンク

腹部のオレンジとモノアイは付属のホイルシールでマスキング、シールドは薄い青1色でしたので、表も裏もマスキングテープで色分けしております。シールド窓の丸い部分は手間かかりました。ヒート剣のオレンジ部分もマスキングしてます。

まとめ

今回は「HGUC グフ」(009番)をレビューしてきました。

20年以上前のキットなので、最近の物と比較すると、色分け、関節可動域、合せ目など、見劣りする部分も正直かなりありますが、基本的な造形は今見てもなかなかにカッコいい印象です。原点回帰で最近の立体物は口の部分が長めの頭部が多いですが、当時よりカッコいいとして、設定画から少し離れ、リデザインされたこちらも好感が持てます。

(立ち姿なら)合せ目きちんと消して、塗装してあげればまだまだイケてるキットと感じました。何しろ定価が¥800(税別)ってのを聞くとなおさらその存在価値を見出すことができるかと思います。

ただ、組み立てやすさや、可動域などはHGUCシリーズナンバーの1桁台であることを、意識させられる部分もありました。まだリバイブもRG化もされていない他の1/144キット、ザクⅢやゴック、ガンタンクにハイザック(カスタムタイプでリニューアルしてほしい)、バウなども何らかの対応を期待したいです。

リバイブ版が発売されてからは、再販もほとんど行われていない(廃盤なのか?)かと思いますが、エコプラ版やオークション、フリマサイトではまだ入手できる機会もあるかと思いますので、出会いがあれば古いからと敬遠せずに向き合ってみてほしいキットでした。

キットのグッドポイント

  1. なかなか良好なスタイリング
  2. オプションでマシンガンが付属
  3. 税別¥800という価格

キットの残念ポイント

  1. 可動範囲、可動箇所、色分け再現(特にシールド)に合せ目と、古さはどうにも隠せない
  2. ザクマシンガン用の(普通の)左手も欲しかった
  3. 武器の持ち換え時に、握り手がなかなか分解できない
  • 登場作品:機動戦士ガンダム
  • 型式:MS-07B
  • 名称:グフ
  • 搭乗者:ランバ・ラル
  • 所属:ジオン公国
  • 商品価格:800円(税別)
  • 発売:2000年4月
  • 積みプラ解消: -5.5cm(パッケージの高さだけで算出)

HG シャア専用ザクII レビュー

今回は『HG 1/144 シャア専用ザクII』をレビューしていきます。

40周年記念でリニューアル(リバイブ)されたHGです。

もはや説明不要なこの機体、ガンダムのお話あまり知らない人でも「シャアザク」の名前ぐらいは知っているのではないかと思われる1台です。

「通常の3倍」といったフレーズもこの機体が元祖です。

そんな超有名MSの最新キットを見ていきたいと思います。

HGUCのシャアザク(初代)は2002年7月発売、オリジン版キットが2015年4月発売となっておりますので、その進化の程も確認したいと思います。

今回も素組で作成して、余裕があれば塗装も行っていきたいともいます。

パッケージ&内容物紹介

パッケージには40周年記念ロゴが付いています。第3話「敵の補給艦を叩け」の有名な場面からの切り取りで、このあとにシャアの有名な「連邦のモビルスーツは化け物か!?」の台詞につながっていきます。

取説はHG準拠の片面カラーのタイプです。ヒートホークの持ち手が下向きなのが気になります。

ランナー紹介

ランナーはDパーツの軟質スカートのみ素材がTPE、ランナー表記はEパーツ(武器)のみ「HGUC 1/144 MS-06RザクⅡ」の表記でそれ以外は「HG 1/144 ザクⅡ」となっております。

Aパーツ イロプラ 腰部分やダークグレー部、動力パイプ(他のパーツより柔らかいです)になっています。

B1パーツ シャアピンク 脚部や腕部になります。

B2パーツ シャアピンク B1と対になるパーツです。

C1パーツ グレー関節、フレーム部になります。

C2パーツ C1と対になるパーツです。

Dパーツ スカートの軟質タイプのパーツです。

Eパーツ HGUC06R共通のランナー 武器類です。

ホイルシールはモノアイのみです、マシンガンやバズーカのスコープのシールは付属していません。

各部組立

頭部

頭部の部品構造はオリジン版と同じ作りになっています。隊長マークには安全ダボついています(後ほどカット)。

胸部&ランドセル

オリジン版同様にランドセルを装着しないと動力パイプが固定できないので、一緒に製作しております。左右の胸部が可動し、胸を寄せる動きができます。

腕部

このキットの新しい試みで、前腕部も回転します。肘関節の前腕側及び手首の接続ブロックが360度回転させることができます。手首は右は武器の握り手、左は平手が付きます。

腰部

腰のスカート部分は素材の違いで、「軟質タイプ」と「硬質タイプ」の選択式となっています。

こちらは軟質タイプです。思った以上に柔らかい素材です。軟質タイプは左右のラックがなく、ヒートホークを懸架することができません。塗装する方法はあるのかもしれませんが、基本塗らない前提だと思います。

こちらが硬質タイプになります。ブロック部分のグレーのパーツは共用なので、どちらか選択式になりますが、あとから組替えも可能です。

サイド部分の穴(ヒートホーク懸架用)がなければ軟質版とぱっと見見分けがつかない感じです。

足首

足の甲の外装の接続方法が新しい形になっています。スリッパは単一パーツで可動部はありません。

真上から見ると、接続部分が少し気になります。ダーク系のカラーで塗装すればある程度隠せる気がします。

脚部

脚部(足首以外)はフルフレームです。何となくフレームパーツの形状もMG2.0のそれに似ております。

外装をかぶせた状態です。脚の裾部分のパーツが別パーツ化されており、合せ目が出ない構造になっています。

武装

素組完成

ギミック&可動

後部のラックにバズーカ懸架可能です(硬質、軟質ともに)。

オリジン版のバズーカ予備弾倉を装着することが可能です(個人的にはこのギミックいらないので、穴無しの方がよかったかも)

ヒートホークは硬質タイプスカートを選択した時のみ懸架出来ます。接続用のアタッチメントパーツが必要です。

アクション

初登場シーンのイメージです。

キットの開発時の念頭に、このキックポーズが決まること!ってのが大きな目標の一つだったと思います。

立膝も決まるので、量産型にも期待が高まります。

比較

全高はほぼ一緒ですが(当たり前か)、各部のバランスは異なっています。オリジン版は小顔です。

ランドセルの形状も大きく変わります。今回のリバイブ版とオリジン版ではモールドなどにキットの設計思想の違いが見て取れます。

どちらも可動域が広く、ポージングも取りやすいです。

旧HG(ユニクロVer.)との比較です(息子の作成)。旧タイプは腰高な印象で胸部と腰部のバランスがかなり異なります。足首の大きさも結構違いますね。

塗装済み完成

塗装済み完成状態です。

調合する時間をなるべくカットして、そのまま使用できるものを念頭にチョイスした形になっています。ヒートホーク本体はもう少しグレー足しても良かったのですが、そのまま既製品で使用してます。

下地はクレオスのMr。サーフェイサー1200使用しています。

塗装レシピは

本体ピンク:MS-06SピンクVer.アニメカラー(クレオスガンダムカラー)

本体レッド:MS-06SレッドVer.アニメカラー(クレオスガンダムカラー)

ランドセルレッド:ブラッドレッド(ガイアノーツ)

胸部、スリッパブラック:ガンダムカラーブラック1

関節部:ニュートラルグレーⅣ(ガイアノーツ)

武器:ニュートラルグレーⅤ(ガイアノーツ)

ヒートホーク本体:MSパープル(クレオスガンダムカラー)

ヒートホーク刃:イエロー(クレオス)

モノアイ:ピンク(クレオス)

といった内容になっています。ランドセルの色味は思った以上に本体レッドと似通ってしまい、若干選択ミスでした。どちらもサンライズ監修の赤だけに、目指したところは同じ赤だったのかもと思えるほどでした。

モノアイは付属シールを使ったマスキングで塗装しています。

専用カラー使用しているので、イメージに近い仕上がりになっています。

まとめ

今回は「HG シャア専用ザクII」をレビューしてきました。

MSの定番中の定番、シャアザクなわけですが、それだけに開発陣のプレッシャーも相当あったのではないかと想像できます。

初代HGはHGのシリーズ展開直後の発売ではなく、珍しく少し待たされて(第一弾のガンキャノンから3年後)の発売でしたが、当時は「待たされた割にはな~」といった少しネガティブな感想でした。

そのあと2015年にオリジン版が発売されて、やっと納得できる”1/144ザク”が手に入ったのですが、デザイン的にリファインされいたため、ファーストガンダムイメージのザクという点では空白地帯でありました。

しかし、今回のキットが発売されたことによって、万人が納得できるザクらしいザクが手に入ったと思います。

プロポーション、可動、作りやすさとが高次元で融合されている1台です。

前腕部の緩さや、胸部と腰部の隙間など、気になる部分が全くない訳ではありませんが、だれが作ってもイメージの中のシャアザクを自宅に置くことができると思います。

旧HGにMG、MG Ver.2.0、RGにオリジン版と、モールドや細部に追加されたバーニアなどより、リアル感のある演出を経て、またプレーンなザクに回帰した印象です。シンプルなだけに飽きが来ないのはザクの持つ利点の一つではないでしょうか。

この後に登場するであろう量産型カラー(まさかプレバンじゃないですよね?)も楽しみになるキットです。

人生でザク何体作れば気が済むことやら…

キットのグッドポイント

  1. ファーストTV版準拠の慣れ親しんだスタイリング
  2. そのままでもいいと思わせる、きれいな成型色
  3. ザク史上最も動く関節可動域

キットの残念ポイント

  1. 前腕(手首の接続部)パーツがゆるくすき間が空きやすい
  2. シールドの穴は無くても良いのでは
  3. 一緒に並べるのに適したRX-78はいったいどれだ!?
  • 登場作品:機動戦士ガンダム
  • 型式:MS-06S
  • 名称:シャア専用ザクⅡ
  • 搭乗者:シャア・アズナブル少佐
  • 所属:ジオン公国軍
  • 商品価格:1,760円(税10%込)
  • 発売:2020年07月31日
  • 積みプラ解消: -7.5cm(パッケージの高さだけで算出)

HG シャア専用ザクII 赤い彗星Ver. レビュー

今回は「HG 1/144 シャア専用ザクII 赤い彗星Ver.」をレビューいたします。

ガンダムORIGINの映画版、第6話「誕生 赤い彗星」に登場したときの仕様を再現すべく、「赤い彗星Ver.」として商品化されたキットです。ORIGINキットの第一弾「シャア専用ザクII(オリジン)」をリニューアルして発売されたものとなっています。

キットは小学生(当時5年)の息子用に購入したものですが、途中(胸部のみ)でギブアップしたものを引き継ぐ形で製作していきます。

紛らわしいタイミング(?)でのレビューですが(最新版が発売から2日遅れで到着だったため)、最新キットとの比較のためにも先にコチラを見ていきたいと思います。

パッケージ&内容物紹介

パッケージは一般的販売のオリジン版準拠となっております。側面には映画紹介もされております。

取説は片面カラーのHG標準タイプです。

ランナー紹介

今回は息子が作りかけて放置していたものからの作成のため、ランナー写真なしです。

ランナー表示はHGザク(オリジン)となっておりました。素材はPS素材です。

各部組立

頭部

モノアイはシール使ったマスキング塗装しています。

塗装順番としては

シルバー→光沢クリアー→クリアーピンク→モノアイ部分に付属のシール→ブラックの順で塗装して、最後にシールをはがして出来上がりとなっています。

サードパーティ製パーツ埋め込むのは面倒だし、シールじゃ少し安っぽいしといった方へはオススメです。

ランドセル

本体ブロックは左右分割となっています。

胸部

腹部のパーツ写し忘れです。下の写真でご確認ください。

動力パイプを固定するためにランドセルも一気に組付けております。

腕部

左手は平手付属します。シールドの接続部分が目新しいかんじです。

腰部

スカートはリア固定式です。リアスカートのマウントは穴が開いたままとなっています。

足首

足首は前後分割されています。クリアランスがギリギリなのか、脚部との接続ブロックをはめ込むのに少し苦労しました。

脚部

HGですが、フレームだけでも組上げられます(写真ありませんが)。

どんどんMGに近づいています。

動力パイプは上下がありますが、非常にわかりずらいです。

武装

ザクマシンガンはお馴染みのドラム式と給弾式の二種が付属しております。

対艦ライフル、ザクバズーカ(オリジン版)とヒートホーク戦闘用と形態用です。

素組完成

塗装する場合はスネのバーニアなどはマスキング必要です。

各部のモールド多めで、素組でも情報量が多い印象です。

ギミック&可動

首は前後へ大きく動かせます。肩のバルカン部分は奥まっているので塗装しずらそうです(別パーツにしてほしかった)。

胸部は寄せることができます。

スパイクアーマーをずらして水平近くまで腕は上がります。

スパイクアーマーの可動は水平2軸でおこなっているのでMGのように前後や斜めへは動きません。

肩の引き出し部も大きく引き出すことができます。

肘は完全に折りたたむことができます。

頑張ってはおりますが、膝は90度強といったところです。

足首は2ブロックになっており、前半分を持ち上げることができます。

左右にはかなり自由度が高いです。

少し不格好な接続パーツで、ランドセルにバズーカ接続します。なじみのあるリアスカートへの懸架は出来ません。マシンガンの予備弾は接続可能です。

ヒートホークの収納は懸架専用の物を使用します。

バズーカの予備弾倉はシールドに接続可能です。個人的にはシールド表面に火薬物を取り付けることに抵抗があります(シードとして使えないじゃん)。

アクション

お馴染みのザクマシンガンです。

給弾式マシンガンもなかなか味がありますが、40年しみついたマシンガンの印象を覆すのは少し難しいか!?

給弾ベルトの先はランドセル下部へ接続いたします。

両手持ちする場合は、左手一回分解して持たせないとならないのが、少し面倒です。

腰の可動するので、前かがみの態勢がとれます。

立膝も決まります。

ヒートホーク結構緩めで、固定させるのに少し苦労しました。

オリジン版の新装備、対艦ライフルです。

比較

オリジン版のガンダムとの比較です。どちらも細かい部分で装備の追加などが行われています。全長、全幅は似通った大きさです。(これぐらいのサイズが個人的には好きです)

まとめ

今回は「HG シャア専用ザクII 赤い彗星Ver.」をレビューいたしました。

キット内容としては、「シャア専用ザクII(オリジン)」にザクマシンガン(2種)を追加し、付属のシールが新しくなったものとなっております。このキット出る前にオリジン版シャアザク購入していた人には、ちょっと複雑な思いになるキットです(マシンガン諦めればいい話ではありますが、ザクマシンガンですからね~)。

ただキット事態は、ORIGIN版クオリティですので、各関節も良く動き、ジオン系MSのデザイン的不利を覆そうとするバンダイの魂を感じる1台となっています。

その分、パーツ分割なども、HGシリーズとしては複雑になっており、なかなか作りごたえがありました。

ただ、胸部のバルカンやザクバズーカなど、デザイン的にはみんながよく知るTV版から変更部分もあるため、若干敬遠しがちな方もいるとは思いますが、スタイルと可動を両立した良キットだと思います。

余談ですがファースト放映当時、バズーカの予備弾いったいどこにあるのか? 子供心に不思議に思っていた点も解消されたザクバズーカとなっており、気にしていたのは私だけではなかったのだな~とちょっと嬉しくなったりいたしました。

                

このあとレビュー予定の40周年「シャアザク」も参考していただき、お好みの1台をチョイスいただければと思います。

キットのグッドポイント

  1. ザク系デザインでもいかに可動範囲を広げるか、バンダイスピリッツのあくなき闘いを感じることができる関節各部の構造
  2. 豊富な武器類
  3. MGと違い組立にストレスのない動力パイプ

キットの残念ポイント

  1. 口部分のパーツがゆるくすぐ落ちる(要接着です)
  2. スパイクアーマーの取り付け構造が残念、合せ目消しも塗装もやりずらいです。
  3. 先に発売になったノーマルのオリジン版購入者はちょっと複雑な心境に

  • 登場作品:機動戦士ガンダム THE ORIGIN
  • 型式:NS-06S
  • 名称:シャア専用ザクⅡ
  • 搭乗者:シャア・アズナブル少佐
  • 所属:ジオン公国軍
  • 商品価格:1,980円(税10%込)
  • 発売:2019年04月27日
  • 積みプラ解消: -7.5cm(パッケージの高さだけで算出)

HG ジョニー・ライデン専用ゲルググ レビュー

今回は『HG ジョニー・ライデン専用ゲルググ』をレビューしていきます。

「HGシャア専用 ゲルググ」をベースに、カラー変更、B型バックパックと専用武装のロケットランチャー、専用シールが追加され、プレバン限定商品となっております。

現時点ではMGシリーズでは発売されておりませんので、プラモデルとしてはこのキットと旧キットの1/144のみとなっております。

ファーストガンダムシリーズのHGとしては比較的後の方に発売されたゲルググですが、既に14年前(2006年発売)のキット、2020年現在の眼で見てレビューしていきたいと思います。

パッケージ&内容物紹介

プレバン標準の2色刷りですが、側面にもキット写真が載っている珍しいタイプです。パッケージはイラストではなくキットの写真加工です。

メインの取説はシャア専用ゲルググになっています。

モノクロの追加の取説が入っています。これ見ると隊長マーク無しの頭部も選択可能となっています。

ランナー紹介

ポリキャップ以外は全てPSパーツとなっています。

Aパーツ イロプラ 足首やシールドなどです。シールドの縁の色に引っ張られ、ナギナタも赤になっています。

B1パーツ レッド 腕部中心です。

B2パーツ レッド 脚部の下半分です。

Cパーツ(ブラック) 右側の胸部を使用します

Cパーツ(レッド)色再現用に追加されています。

Dパーツ ブラック 内部パーツや武装になります。

G1パーツ レッド B型バックパックの赤い部分です。

G2パーツ ブラック ロケットランチャーとバックパックの黒い部分です。

ポリキャップ

マーキングシール 専用のマーキングシールです。水転写デカールではありませんでした。

ホイルシール モノアイ部分のホイルシールです。

各部組立

頭部

頭部はモノアイ部分がシールとなります。展開図右端の丸いパーツがモノアイ部になり、塗装+モノアイ部のシールか、黒い部分も全てシール再現かの選択式になります。

胸部

展開図で置き忘れた胸部下面です、右上の背中の凹みふさぐパーツはランドセル装着するため必要ありませんでいした。

ランドセル

B型バックパックです。こちらもパーツで色分け再現されております。

腕部

上腕部が黒になっています。ハンドパーツは左右夫々2種となっています。

腰部

背中にバックパックが付くため、ナギナタラックはスカート後ろになります。

スカート裏のバーニアです。

足首

足首はシンプルなワンブロック構造です。

脚部

膝パーツは黒ではなく、赤なので取り付けしておりますが、一度付けると外すのが大変なので、塗装する場合は安易に取り付けないほうがいいです。

武装

通常武装にロケットランチャーが追加されています。

余剰パーツ

色分け再現のための余剰パーツです。

素組完成

モノアイはベースの黒い部分も一体型になっているシール使用しています。

ギミック&可動

首のジョイントは一か所なので、前後の動きは小さいです。

肘の可動範囲も90度付近です。

真横まで腕を上げることができます。

腰というよりは、胸部を左右にスイングする形になります。

左右はゲルググの構造上360度回転が可能です。

サイドスカートは横に広げるというよりは、前側にはね上げる形になります。

膝は肘よりは曲がりますが、完全に折りたたむまでにはなりません。

デザイン的な制約もあり、足首の動きもそれなりです。

アクション

ロケットランチャーは両手持ち可能です。パーツの分割構造の関係で砲身の穴が浅めです。

標準的なゲルググのビームライフルです。スコープ部分は塗装が必要です。

ナギナタは片刃用のビームパーツは付属していません。

塗装+シール貼り付け

ビンの中の塗料の色見ていた時はちょうどよいかと思っていましたが、塗ってみると思いのほか明るめ。素組の写真と比較すると結構、別物感があります。もうちょっと濃い目に出したかったところですが、これはこれでありかと。

チラ見せですが、スカート内部のバーニアはシルバーで塗装しています。

バックパックの赤い部分は本体の赤と色味を変えてみました。(わかりずらいですが)

水転写デカールではないので、曲面にぴったり貼るのがなかなか難しいです。

最終的にはデザインナイフで切れ目入れて、浮いた部分を逃がしてやりました。

モノアイはWAVEのH・アイズ3ミニのピンクを使用しました。背面をシルバーで塗装して、両面テープでつけております。おそらく直径3mmです。

中隊長マーク無しも選択式となっておりましたので、1枚。

本体赤部分:ガンダムカラーレッド4(サザビーの濃い赤)

本体黒部分:ブラック9:艦底色1

関節・武器:ガンダムカラーブラック1

バックパック赤:ガンダムカラーレッド3(サザビーの明るい赤)

ナギナタの黄色:ガンダムカラーイエロー10(メタス本体色)

まとめ

『HG ジョニー・ライデン専用ゲルググ 』をレビューしてきました。

めぐりあい宇宙の公開直後ぐらいに発表された大河原先生のB型バックパックに憧れていた世代としては、お手軽にHGでこのユニットが手に入るのは大歓迎の状態です。当時のイラスト同様に、一般発売のシャア専用にも付けてほしいぐらいです。

旧キットのMSVシリーズでも人気だった、ジョニー専用ゲルググの特徴でもある、ロケットランチャーも新規金型で追加されてあり、キット内容としては満足いくものかと思います。

ただベースの「シャア専用ゲルググ」が2006年10月発売とMG2.0より1年早く発売されたキットなため、肘関節の折りたたみや、足首ブロックの可動部追加などは行われておらず、可動面では少し物足りない印象です。

各部の合せ目も結構目立つところにあり、きれいに仕上げるにはそれなりに加工や処理が必要になります。

キットのグッドポイント

  1. 1/144サイズのB型バックパック
  2. 難しいゲルググ頭部もよく再現されている

キットの残念ポイント

  1. ダボもないためホールドが弱く、片手持ちだと手首の中でロケットランチャーがふらつく
  2. ビームナギナタも柄が長いため固定させるのに一苦労
  3. 合せ目や関節など、キット自体の古さは否めない

  • 登場作品: 機動戦士ガンダムMSV 、 機動戦記ガンダムMSV-R ジョニー・ライデンの帰還
  • 型式:MS-14B
  • 名称:ジョニー・ライデン専用ゲルググ
  • 搭乗者: ジョニー・ライデン 少佐
  • 所属:ジオン公国 キマイラ隊
  • 商品価格:2160円(税込み、当時)
  • 発売:2018年9月発送
  • 積みプラ解消: -10cm(パッケージの高さだけで算出)

MG リックドム

今回は『MG リックドム』をレビューいたします。20世紀の傑作キットも発売されてから、間もなく20年!? 出来がよすぎて2.0にアップデートするタイミングを逸したともいわれておりますが、果たして平成が終わる今でもまだ通用するのか?を見ていきたいと思います。

このあと、プレバンからMGドムベースで関節部の改修がされるMGドワッジの発売も控えているので、あらためてチェックするにはいいタイミングだとも思いました。

パッケージ&内容物紹介

パッケージはビームバズーカを構えた姿になっています。このビームバズーカ、ファーストシリーズをリアルタイムで見ていたオールドタイプの自分には後付け設定だったんでイマイチなじめてないんですよね。

組立説明書は当時のMGスタンダートで裏面に背面写真、中面にカラーの解説、ページひらいて最初の方にはカトキ氏のイラストに解説もあるしっかりしたものになっています。考えてみると、当時のキットはある意味みんなVer.Kaだったともいえるんでしょうかね?

ランナー紹介

Aパーツ イロプラ PSとABS混在です。

Bパーツ ブラック PS素材 足のパーツがでかいです。

Cパーツ グレー PS素材 ジャイアントバズとフレームなどです。

Eパーツ パープル PS素材 

Fパーツ グレー PS素材 内部フレーム中心です。

Hパーツ パープル 脚部スカートです。

Iパーツ ブラック 頭部や肩部分です。

Jパーツ グレー PS素材 脚のフレーム部になります。

Kパーツ パープル PS素材

Mパーツ 追加のポリキャップです。

Nパーツ グレー PS素材 ビームバズーカ本体です。

Oパーツ グレー PS素材 リックドム専用のランナーです。

ポリキャップです。

マーキングシール こちらは剥がして張るタイプのシールです。

ガンダムデカールになります。上から子するタイプです。個人的には苦手なシールです。

ビームバズーカで使用するジュエルシールです。

各部組立

頭部

頭部のモノアイは頭部を外して、動かす形になります。

胸部

背中のバーニア部がリックドム専用となっています。

腰部

サイドスカートも本体にはポリキャップで接続していますが、なぜか稼働しません。フロントのみ動きます。

腕部

指は5本が独立で稼働します。肩アーマーの内側のあかが気になります。

脚部

あらためて見ると、足首の大きさに驚きを感じます。足首のフレームへの接続方法が今はあまり見ない形で新鮮です。

武器

ヒート剣は発熱時の青いものは付属していません。

素組完成

接地面がどっしりしているドムのフォルムが再現されています。横から見ると猫背気味です。

各バズーカを構えた立ち姿はかっこいいですが、腕のクリアランスやマニュピレーターの保持力の問題で持たせるのは一苦労です。

ギミック&可動

肘はしっかり曲がります。

膝も思いのほか曲がりますが、ももの前方への可動域があまり広くないので生かし切れていません。

足首も関節が二か所あるので思いのほか大きく動きます。

肩は横への開きも、上方へもきれいに上がります。

多少ですが首も上下します。

頭部を外してモノアイを稼働させます。

5本独立可動がなせる技!

上半身と下半身の接続部分のボールジョイントで前後左右に動きます。

アクション

肩関節は引き出し式になっていないため、バズーカ構えるのは結構苦労します。特に左手がうまく届かないためグリップ握らせるのが一苦労です。

脚部が重いので、アクションベースでも大胆のポージングは不向きです。

ヒートサーベルは黄色のみなのが残念です。

比較

ドムも大きいイメージだったんですが、ゲルググの方が頭一つ大きいです。こんなに差があるとは思っていませんでした。これもスケールモデルならでは気が付けた点かと思います。

やはりVer2.0と並べてしまうと、パネルラインのスジボリなど一緒に並べると差を感じます。

まとめ

今回は『MG リックドム』をレビューいたしました。

さすがは20世紀の傑作キット、プロポーションやドムらしさといったところは今見てもなかなかのものでした。

関節の構造なども最近は見ない作りであったりして、なかなか興味深いものでした。

しかし、やはりここ最近発売されているキットを知ってしまった後だと、物足りなさや古さも感じられるものでした。

可動域では肩関節の引き出し構造が採用されていないため、バズーカを構えるのにどうしても無理が出てくる点や、ももの可動域、手足の付け根もポリキャップ頼りなので、重みでダレることや、全体的なパーツ剛性の低さなど、気になる点も散見されます。

今度プレバンで発売される「MG ドワッジ」は肩の引き出し部含め、関節部分がリニューアルされているとのことなので、どれくらいの進歩がみられるか楽しみに待ちたいと思います。

いっそのことドムVer.2.0にしてしまえばいいのにとも思いおますが、部分改良だけでまだいけるというバンダイ判断をしかと見届けたいともいます。

とはいえ、1/100でドムが欲しいとなると、現状は今のドム&リックドムしかないので、そろそろまた20年持つ傑作キットを期待したいところです。

キットのグッドポイント

  1. 雰囲気通りのドムが誰でも組み立てることができる。
  2. しっかり曲がる肘と膝
  3. 色再現もほぼOK

キットの残念ポイント

  1. バズーカ構えるのが一苦労
  2. 各スカート裏の赤い部分と黒い部分との接合性がいまいち
  3. ポリキャップ頼りの手足の付けね
  4. つなぎ目が豪快な ビームバズーカ
  • 登場作品:機動戦士ガンダム
  • 型式:MS-09R
  • 名称:リックドム
  • 搭乗者:ジオン一般兵
  • 所属:ジオン公国
  • 商品価格:4320円
  • 発売:1999年10月