「地球連邦軍」タグアーカイブ

HGUC Hi-νガンダム レビュー

今回のガンプラレビューは「HGUC 1/144 Hi-νガンダム」を素組で見ていきます。

機体紹介

Hi-νガンダムは小説「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン」に登場した機体です。ただ、小説内では「Hi-νガンダム」とは書かれておらず、すべて「νガンダム」表記となっており、言わば「小説版νガンダム」といった立ち位置のMSです。

しかし、小説内の挿絵デザインがνガンダムのデザインとは異なったこともあり、別機体として独立、設定画やスペックが追加され、νガンダムと区別するために「Hi-ν」の呼称となっています。

今回のHGUCや初代のMGは小説版デザインのリファイン版が元になっています。

また、逆襲のシャアMSV(以下CCA-MS)にも掲載がありますが、デザインやスペックは小説版とも異なったものになっています(MG Ver.kaはこちらに近い、RGは両者をMIXした印象です)。

キット紹介

商品はHGUCシリーズNo.095として2009年06月に発売。

ときに2007年10月のヤクトドーガがから始まった「逆シャア」シリーズまとめてHG化の最後にキット化されました(その後2022年にナイチンゲールが商品化)。また、キットは完全新規設計となっています。

パッケージ&内容物紹介

ランナー紹介

パーツは全て(ポリキャップを除く)新規です。

素材はEパーツのみABS素材で、それ以外はPS素材です。また、νガンダムはABSパーツがPS素材に置き換わっていましたがHi-νはそのままです(今回のキットは青バンダイ版)。強度的な問題なのか原因は不明ですが、きっと変更できない理由があるのでしょう。

シール

各部組立

頭部

胸部

バックパック

腕部

腰部

足首

脚部

武装

素組完成

ファンネル非装備状態

ギミック&可動

アクション

比較

まとめ

今回は「HGUC 1/144 Hi-νガンダム」レビューしてきました。

組み立てて、最初の感想としては「なかなかよくまとまっているな」といったところでした。

第一にνガンダムから、1年ちょっと遅れて出てきた商品ですが、全身にモールドが追加されて適度に情報量が増したこと。

第二に、合わせ目が目立ちづらいパーツ分割になっていることが挙げられます。

ただ、色再現の観点から見ると、もう少し頑張ってほしかった分割部分(特にライフル、バズーカ)もありますが、素組でのまとまりはなかなか高いレベルだなと感じました。

反面、HG的にあまり高額にできなかったためか、6基あるファンネルのうち、実際に展開可能なのが2基のみで、残りの4基はダミーだったり、プロペラントタンク付根のメタリック部分が全く再現されていなかったりと、おそらくはコスト的な制約で再現しきれなかった部分もちらほら気になりました。

しかし、このHGで満足できない場合は、傑作キットと呼び声高い「RG Hi-νガンダム」もございますので、購入時は併せて検討すればよいと思います。

少なくとも、単体のHGとして見る限りは十分によいキットでした(塗って解決できるところは塗装頑張れ!的な)。

以上、「HGUC 1/144 Hi-νガンダム」のレビューでした。

キットのグッドポイント

  1. 複雑なカラーリングも成型色再現したシールド
  2. 全体的に合わせ目が目立たないパーツ分割
  3. モールド増で情報量多め

キットの残念ポイント

  1. (シールドで力尽きたか)ライフル、バズーカの色再現度
  2. ファンネルの2/3はダミー
  3. デザイン的な特徴である、プロペラント付け根のメタリック部が成型色では再現されておらず

技術ポイント

  • ゲート:ノーマル
  • 腕付け根:本体側2軸ピン+腕側2軸ポリキャップ
  • 脚部付け根:本体ボールジョイント型固定軸+ボールジョイント型ポリキャップ
  • 関節構造:ヒジ(シングル)、ヒザ(二重)、首(本体側1軸+首側ボールジョイント)
  • クリヤーパーツ:ビームサーベル刃

機体&キットデータ

  • 登場作品:機動戦士ガンダム 逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン
  • 型式:RX-93-ν2
  • 名称:Hi-νガンダム(本来は小説版νガンダムか)
  • 搭乗者:アムロ・レイ
  • 所属:地球連邦軍 ロンドベル隊
  • 商品価格:2,420円(税10%込)
  • 発売:2009年06月(HGUC 095)
  • パッケージ:(一瞬Ⅲ型かと思うが)HGⅡ型
  • 積みプラ解消: -8cm(パッケージの高さだけで算出)
  • 派生キット:HG 1/144 RX-93-ν2 Hi-νガンダムGPBカラー、HGBF 1/144 Hi-νガンダムヴレイブ、HGBF 1/144 Hi-νガンダムインフラックス

ガンプラ進化論 (1/144νガンダムHGUC→EG編) 

ガンプラ進化の歴史を探るこのコーナー「ガンプラ進化論」 今回は の進化を見ていきます。

今回はグレードは異なりますが、発売時期に開きがあるために、一部逆転現象が発生しております、HGUC νガンダムとEG νガンダムを見ていきます。

使用キット

HGUC 1/144 RX-93 νガンダム 2008年3月発売

ENTRY GRADE 1/144 νガンダム 2022年4月発売

今回は比較するグレードが異なりますが、約14年の歳月で同じ1/144 のνガンダムがどのような進化をしたのか見ていきたいと思います。

なお、リアルグレード(以下 RG)は同スケールですが、パーツ構成や商品コンセプトが大きく異なるため、今回は入れておりません。

写真は左または上がHGUC、右または下に配置されているのがEGになります。

形状比較

本体

頭部

色分け

腕部

脚部

バックパック

ハンドパーツ

可動域

ヒジ関節

腕の付根

ヒザ関節

足首

ディテール

足裏

ライフル&シールド

カラーリング

シール

まとめ

今回は「1/144 νガンダムHGUC→EG」の進化を見てきました。

結果から言いますと、14年の歳月で、グレードのヒエラルキーを破壊するほどの進化を上げておりました。

νガンダム本体で言えば、ふくらはぎ部分のスラスターカバーの開閉ができない、腕、脚の付根の強度が将来的に不安な程度で、素組で比較する限り、トータルではEGに軍配が上がると思います。

成型色による高度な色分け(その分、腰の上半身との接続部は派手ですが)、モールドは少ないですが(HGも同様ですが)シャープな造形、腹部に増設された可動域など、EGを積極的に選択する要素が多数ありました。

ただ、νガンダムと言えばの装備、フィンファンネルが付属していないのは初心者をメインターゲットにして価格と組立上の煩わしさを排除する方向の商品のため、しょうがないとは言え、少々残念です。

しかし、その分HGのパーツとの互換性の高さは非常に好感が持てます。

HGUCのところでも記載しましたが、モデルの発売時期による逆転現象を解消する新たなHGに期待したいです。

以上、「ガンプラ進化論 1/144νガンダムHGUC→EG編」でした。

EG νガンダム レビュー

今回のガンプラレビューは「ENTRY GRADE 1/144 νガンダム」を見ていきます。

手でも外せるタッチゲートですが、今回はきちんとニッパー、デザインナイフ使用して切り離していきます。

機体紹介

HGUC νガンダムレビューから引用)RX-93 νガンダムは映画「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」に登場するMSです。

パイロットでもある、アムロ・レイ自らが設計にもかかわった、20m級のガンダムタイプとしては初めてサイコミュ装置を実装した彼自身の専用機体となっています。

シャアがわざと連邦に流した情報から、サイコフレームを搭載するにいたり、短期間での開発ながら、宿命のライバルが乗る「サザビー」を撃破し、最後は地球に落下し始めたアクシズを押し返すという離れ業を行った機体となっています。

キット紹介

キットは”次世代のファーストガンプラ”として、簡単組立×ハイクオリティの共存!を目指したENTRY GRADE シリーズ3番目の機体として、2022年4月に一般店頭発売されました。

先に発売されたRX-78ガンダムと、ストライクガンダムがライトパッケージ(本体のみ、袋包装)とボックスパッケージ(本体+ライフル、シールド)やフルウェポンセット(RX-78のみ)などのバリエーションが用意されていますが、νガンダムは今のところボックスパッケージのみの展開となっています(2023年9月現在)。

付属品はライフルとシールドとなっており、ハイパーバズーカやフィンファンネルはHGUC νガンダムからの転用が可能となっています。

パッケージ&内容物紹介

ランナー紹介

素材は全てPS素材の新規パーツとなっています。

シール

各部組立

頭部

胸部

バックパック

腕部

腰部

足首

脚部

武装

素組完成

ギミック&可動

アクション

HGUCコラボ

HGUCのνガンダムに付属する、フィンファンネル、ハイパーバズーカ、サーベルのビームエフェクト、更にはハンドパーツもそのまま使用することができます。

まとめ

今回は「ENTRY GRADE 1/144 νガンダム」レビューしてきました。

組み立てた率直な感想は、「HGより全然カッコイイじゃん」でした。

塗ればいい、シール貼ればいいって事ではありますが、やはり成型色での色分け再現性の高さは、関節強度や、付属武装が少ないといった点を補って余りあると感じました。

ただ、色再現のために上半身と接続部分の腰の天面に黄色が出てきたりといったしかたがない部分はありますが、もはやそんなことを気にするべき商品ではないとも思いました。

また、前述したセットされていないファンネルなどの装備もHGの物がそのまま使用できる設計は非常に良心的でもあります。

これが税込み¥1,100 !!! プラモ人口を増やすための戦略価格とはいえ、素晴らしい技術が詰まった一品でした。

エントリー?と敬遠している人がもしいましたら、だまされたと思って手を出していただきたい1台です。

以上、「ENTRY GRADE 1/144 νガンダム」のレビューでした。

キットのグッドポイント

  1. HGUCを凌駕する色再現
  2. HGUCから流用できる武器(ファンネル、バズーカ)やハンドパーツ
  3. お値段以上の完成度

キットの残念ポイント

  1. 腕付け根、脚付根の強度は不足気味
  2. シールドの取り付け可能面が1ヵ所だけ
  3. 一度動かすとセンターへ戻しずらい首部分

技術ポイント

  • ゲート:タッチゲート
  • 腕付け根:ボールジョイントのみ
  • 脚部付け根:本体側ボールジョイント軸+脚側2軸
  • 関節構造:ヒジ(シングル)、ヒザ(二重+C型関節)、首(両端ボールジョイント)
  • クリヤーパーツ:なし

機体&キットデータ

  • 登場作品:機動戦士ガンダム逆襲のシャア
  • 型式:RX-93
  • 名称:νガンダム
  • 搭乗者:アムロ・レイ大尉
  • 所属:地球連邦軍ロンドベル隊
  • 商品価格:1,100円(税10%込)
  • 発売:2022年04月09日
  • パッケージ:EGボックスタイプ
  • 積みプラ解消: -6cm(パッケージの高さだけで算出)

HGUC RX-93 νガンダム レビュー

今回のガンプラレビューは「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」から、アムロの搭乗機「HGUC 1/144 RX-93 νガンダム」を見ていきます。

機体紹介

もはや説明不要な域のモビルスーツですが、RX-93 νガンダムは映画「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」に登場するMSです。

パイロットでもある、アムロ・レイ自らが設計にもかかわった、20m級のガンダムタイプとしては初めてサイコミュ装置を実装した彼自身の専用機体となっています。

シャアがわざと連邦に流した情報から、サイコフレームを搭載するにいたり、短期間での開発ながら、宿命のライバル、シャア・アズナブルが乗る「サザビー」を撃破し、最後は地球に落下し始めたアクシズを押し返すという離れ業を行った機体となっています。

キット紹介

HGUCシリーズNo.086として、2008年3月に完全新規キットとして一般店頭発売されています。

また、この時期に「逆襲のシャア」シリーズのMSがまとまってHG化されています。

一般的にガンダム世界ではかなりの人気機体ですが、すぐにはHG化されず、じらされた後に、「満を持して逆シャアシリーズ来たか!」と思った、当時の記憶があります。

パッケージ&内容物紹介

ランナー紹介

以前は関節部などがABS素材だったようですが、現在は(青バンダイになってからか?)全てPS素材になっております(ABS部はKPSへ)。

現物が手元にないので、確定できておりませんがネットで拾った限りはほぼ間違いないかと思います。

シール

各部組立

頭部

胸部

バックパック

腕部

腰部

足首

脚部

武装

フィン・ファンネル

素組完成

ギミック&可動

アクション

比較

まとめ

今回は「HGUC 1/144 RX-93 νガンダム」レビューしてきました。

これを書いている時点で、15年落ちのキットでしたが、感想としては年相応と言うか、古さを隠せない内容に感じました。

その理由として第一に部分塗装の必要箇所が多め(シールも未対応)な点です。

サイド、リアスカートや、ふくらはぎなどのスラスター部、ランドセルのサーベルラックなど、結構目立つ点で塗装が必要です。

第二にパーツ精度の問題です。

固定できない部品がいくつか散見されます。特に股間部分の赤いパーツはどうやって固定するつもりだったのかスカスカで、はめ込むというよりただ置いてあるといった状況です。また、肩のスラスターの黄色いパーツもよく落ちます。

第三には一部のスタイリングです。

特に長く細い首周り(襟元形状も含め)がしっくりせず、頭部の座りが悪く、どの位置にするのが良いのかなかなか決められない印象です。

また、全体的な関節構造もスタンダードなもので、可動域も最低限といった状況なので、ぜひとも早めのリニューアル(REVIVE)版を出してほしいなと思いました。

たしかに、1/144νガンダムはRGやEGもありますが、やはり基本のHGシリーズで、「これだ!」っと、万人が認める、作りやすさと価格を高次元で達成した伊達じゃない νガンダムをラインナップしてほしいと思いました。

以上、「HGUC 1/144 RX-93 νガンダム」のレビューでした。

キットのグッドポイント

  1. よくできているフィンファンネル
  2. ファンネル装備でも自立が可能
  3. 合わせ目がでない頭部

キットの残念ポイント

  1. 股間部の赤いパーツや肩ブロックのバーニアの黄色い部分のポロリがひどい
  2. アクションベース未対応のため、ファンネル展開を再現できず
  3. 左手でサーベルを持たせることができない(ライフル、バズーカも)

技術ポイント

  • ゲート:ノーマル
  • 腕付け根:本体側2軸ピン+腕側2軸ポリキャップ
  • 脚部付け根:本体固定軸+ボールジョイント型ポリキャップ
  • 関節構造:ヒジ(シングル)、ヒザ(二重)、首(胴体側1軸、頭部側ボールジョイント)
  • クリヤーパーツ:ビームサーベル刃

機体&キットデータ

  • 登場作品:機動戦士ガンダム逆襲のシャア
  • 型式:RX-93
  • 名称:νガンダム
  • 搭乗者:アムロ・レイ大尉
  • 所属:地球連邦軍ロンドベル隊
  • 商品価格:2,750円(税10%込)
  • 発売:2008年3月
  • パッケージ:HG Ⅱ型(No.086)
  • 積みプラ解消: -9cm(パッケージの高さだけで算出)
  • 派生キット:HGUC 1/144 νガンダム(ヘビー・ウエポン・システム装備型)

HGUC ガンダムEz8 レビュー

今回のガンプラレビューは機動戦士ガンダム 第08MS小隊に登場した終盤の主役機「HGUC 1/144 ガンダムEz8」を見ていきます。

機体紹介

ガンダムEz8(イージーエイト)はアプサラスⅡ捕獲戦で大破したシローの陸戦型ガンダムを陸戦型ジムやジャンクパーツで現地改修して再生した機体です。

最も大きな外見上の特徴はガンダムのガンダムたる所以「Vアンテナ」を廃止し、シンプルなロッドアンテナを追加。また、胸部コクピット周辺の増加装甲や、対人機銃の追加など、より実践に即した改良がおこなわれております。

物語最終版では、ノリスのグフカスタムや、アプサラスⅢと激しい戦闘を行っています。

Ez8の名前の由来は「Extra-Zero-8」(08小隊の特別機)となっております。

また、型番のRX-79[G]Ez-8も連邦軍の正式なものではなく、便宜的に現地で付けられたものとのことです。

キット紹介

「HGUC ガンダムEz-8」は主役機なのですがHGUC化されたの比較的遅く、2007年に発売された「(初代)陸戦型ガンダム」から遅れる事6年、2013年04月に一般店頭発売となっています(しかし、その5年後の18年4月には陸ガンのリニューアルが実施されています)。

また、キットは完全新規となっています。

ただ、設定上は同系列の陸戦型ジム及び、陸戦型ガンダムへのパーツ流用は行われておらず、今のところはオリジナルキットになっています。

パッケージ&内容物紹介

ランナー紹介

素材は全てPS素材とポリキャップで、ABSは使われていません。

シール

各部組立

頭部

胸部

バックパック

腕部

腰部

足首

脚部

武装

パラシュート・パック

素組完成

ギミック&可動

アクション

比較

まとめ

今回は「HGUC 1/144 ガンダムEz8」レビューしてきました。

正直なところ、2013年製、シリーズナンバーも155番と、決して古いキットではないのですが、ちょっと期待外れな内容でした。

「水星の魔女シリーズ」を見慣れた悪影響か、白一色の頭部や、足首の接続部、中途半端な色分けのビームライフルなど(陸戦型ガンダムでは改善済み)、最近のキットであれば楽々クリアーしていそうな部分も、シールや部分塗装以上の対応が必要であったり、また、肩ブロックの段差や下に向ければ落下するビームライフルの先端など、一部の部品精度の低さも気になりました。

そして、パラシュート・パックのベルト留め具がプラパーツではなくホイルシールとなっており、一度外すと再利用ができない点など、もう少し設計時に工夫ができなかったのかとも思いした。

しかし、あっさりした色分けも、逆にスミ入れ、塗装、ウエザリングなどの素材としてはうってつけのキットではないかとも思いました。

おそらく、きちんと下処理して、塗装やスミイレした時に初めてその真価を発揮する気がしております。

また、ベルト留めも何か自分で探してこいという、バンダイからの宿題かもしれません。

結論として、素組はあまりオススメあまりしませんが、塗装や汚しの練習にはうってつけの1台になる予感がする、HGUCでした。

以上、「HGUC 1/144 ガンダムEz8」のレビューでした。

キットのグッドポイント

  1. 可動ギミックも再現されたバックパック
  2. よく動く脚部
  3. パラシュート・パックを背負っても自立可能

キットの残念ポイント

  1. あっさりと、あきらめた感が漂う色分け
  2. パラシュートパックのベルトの処理
  3. カラーリングも相まって素組だと安っぽい仕上がり

技術ポイント

  • ゲート:ノーマル
  • 腕付け根:前方向引き出し式ポリキャップ
  • 脚部付け根:本体側中央軸付き固定ピン+脚部側3軸
  • 関節構造:ヒジ(二重)、ヒザ(二重)、首(ストレート両端ボールジョイント)
  • クリヤーパーツ:ビームサーベル刃

機体&キットデータ

  • 登場作品:機動戦士ガンダム 第08MS小隊
  • 型式:RX-79[G]Ez-8
  • 名称:ガンダムEz8
  • 搭乗者:シロー・アマダ
  • 所属:地球連邦軍 極東方面軍所属機械化混成大隊 第08MS小隊
  • 商品価格:1,760円(税10%込)
  • 発売:2013年04月13日
  • パッケージ:HG Ⅲ型(HGUC No.155)
  • 積みプラ解消: -6.5cm(パッケージの高さだけで算出)

ガンプラ進化論 (HG ガンキャノン編)

今回から新企画始めます、その名も「ガンプラ進化論」!! 

HGUCもMGも、シリーズ開始からほぼ四半世紀。

気が付けば、結構な年月が経過しましたので、ガンプラの進化をリニューアルされたキット本体や、製品の細かい部分にスポットを当ててみたりして、その過程や歴史を見ていきたいと思います。

記念すべき第一回は、HGUCでも第一弾キットでもある「HGガンキャノン編」をお届けします。  

HGシリーズナンバー”001”のガンキャノンの進化を見ていきたいと思います。

使用キット

・HGUC ガンキャノン(HGUC No.001 1999年5月発売)

HGUC ガンキャノン(HGUC No190 2015年6月発売)

HG ガンキャノン(ククルス・ドアンの島版 2023年05月20日発売)

ドアン版は元デザインがTV版ガンキャノンとは異なるため、今回の比較対象として入れるべきか少し悩みましたが、最新HGキット(2016年発売のORIGINシリーズ、ガンキャノン最初期型がベースですが)ですので、取り上げることにしました。

また、No.001のガンキャノンは、発売当時に筆者が作成したものを棚の奥から引っ張り出してきたものになります。一応、全塗装済みですが、当時はクリアコートを行うテクニックも持ち合わせていなかったので、色あせ(特に正面)がひどい状態です。塗装やスミ入れ技術も稚拙な出来ですが、このページの趣旨をご理解いただき大目に見てやってください。

形状比較

本体

左から初代、リバイブ、ドアン版になります。

ビームライフル

平手

ちなみに初代(No.001)はこの左右の平手と、右はライフル用、左は通常の平手のみで、握り手がありません。

クリアーパーツ

可動域

ヒジ関節

腕の付け根

ヒザ関節

脚付け根

腰アーマー

ポージング(ふく射)

劇中では、初期の頃にしか出てこないこの体制ですが、オープニングの影響が強いためか、バンダイはキットにもこのポーズをとらせたいという意志が強いです。

ディティール

足裏

キャノン砲接続部

スプレーミサイルランチャー

カラーリング

初代は塗装済みのため、成型色での比較ができないので、参考のためカラーガイドを掲載します。

同じ赤でもREVIVE版はシャインレッドの比率が高いのですが、グレー少量の追加があったり、No.001ではホワイトに蛍光グリーン10%の混色の白など、色味の方向は一緒でも混ぜ合わせカラーは異なっています(ガンダムカラー指定も懐かしい)。

ただ、No.001では肩や脚のグレーとキャノン砲やライフルのグレーは別色指定でしたが、REVIVE版では一緒にされているのは少し疑問です。劇中見る限り、明らかに違う色ですからね(参考までにこちらのMG全塗装もよろしければ)。

シール

まとめ

今回は「HGガンキャノン」の進化をみてきました。

HGUCシリーズの記念すべき第一弾であった分、その後のシリーズの進化に”おいてかれていた感”がありましたが、REVIVE版でアップデートされたことにより、最新フォーマット準拠のものとなっておりました。

特に関節の可動範囲と頭部バイザーのクリアーパーツ化の効果は大きいと感じました。

しかし、初代HGのすべてが劣っているかと言えば、決してそうではなく、マッシブなプロポーションや大き目の頭部などは昭和ファースト世代の筆者などには一番しっくりくると再確認もできました。

ふく射用の接続部のピンが90度曲がった平手なども面白く、足りないところも当然ありますが、侮りがたいキットでした。

時代のトレンド的なこともあるので、今後のキットデザインがどういった方向に進むかはわかりませんが、可動範囲や色分け、細かなモールドなどの進歩は改めてよくわかりました。

以上、第一回「ガンプラ進化論 HGガンキャノン編」でした。

HGUC ガンキャノン (REVIVE版)レビュー

今回はファーストガンダムから「HGUC 1/144 ガンキャノン(REVIVE版 No.190)」をレビューしていきます。

機体紹介

「ガンキャノン」は地球連邦軍が「V作戦」のもと開発した中距離支援用モビルスーツです。

ガンダムと同様のRXシリーズの1機で、共通のコアブロック(コアファイター)を採用しています。

その特徴は両肩に装備された240mm低反動キャノンでガンダムを後方から支援する目的で開発されています。基本装備のビームライフルもガンダムの物より射程距離の長い物が用意されています。

当初ホワイトベースには1機のみ配備されており主にカイ・シデンが搭乗していましたが、ジャブロー寄港以降はもう1機が追加され(映画版のみ)、ガンタンクから乗り換えたハヤト・コバヤシが担当しておりました。2機になったことでそれぞれC-108、C-109の機体番号が新たに振られ、最終決戦のア・バオア・クー攻略戦(星一合作戦)まで戦闘に参加しておりました。

キット紹介

キットはHGUCの栄えあるNo.001ガンキャノンのREVIVE版として(No.は190)、2015年6月に一般店頭販売となっています。関節可動域や頭部バイザーのクリヤーパーツ化、洗練されたプロポーションで新生されています。

パッケージ&内容物紹介

ランナー紹介

ポリキャップ以外のランナー表記は全て「HGUC190 1/144 ガンキャノン」で、PS素材となっています。

シール

マーキングシール ナンバリングのみで、色再現用のホイルシールなどはありません。

各部組立

頭部

 

胸部

ランドセル

腕部

腰部

足首

脚部

武装

素組完成

ギミック&可動

アクション

比較

まとめ

今回は「HGUC 1/144 ガンキャノン(REVIVE版 No.190)」をレビューしてきました。

初代No.001ガンキャノンからのREVIVEとなっており、可動範囲や頭部バイザーのクリアーパーツ化など、しっかりアップデートされておりました。

特にヒジ、ヒザはしっかり曲がり、かかと部分も持ち上げ可能と、付属している平手も合わせて、幅広くポージングが可能となっています。

しかし、発売時から言われていることですが、頭部のバランスがどうしても気になります。

REVIVEによりスタイリッシュになったと謳っておりますが、どうにも大きさが小さく、長めの首と相まって、ガンキャノンのどっしり感が足りません。

頭部は大事な部分なので、もう少し検討重ねてほしかったというのが正直な感想です。

ただ、ガンキャノンとしては「ククルスドアン版」発売されて、選択肢も増えましたので、納得いくものをチョイスするなり、ミキシングする手もあります。

本体価格1,320円とお手頃なキットでもありますので、あまり細かいこと言わずに、作り倒すのも良い1台かと思います。

以上、「HGUC 1/144 ガンキャノン(REVIVE版 No.190)」のレビューでした。

キットのグッドポイント

  1. よく動く関節
  2. クリアーになったバイザー
  3. 本体価格1,320円(税10%込)は高コストパフォーマンス

キットの残念ポイント

  1. 頭部のバランス
  2. ふく射姿勢はとれなくてもいいのでは
  3. 頭部の分割ライン

技術ポイント

  • ゲート:ノーマル
  • 腕付け根:胴体側(前方向引き出し式ポリキャップ)+ボールジョイント接続
  • 脚部付け根:本体側固定軸+脚部側3軸
  • 関節構造:ヒジ(二重)、ヒザ(二重)、首(ボールジョイント+胴体部横1軸)
  • クリヤーパーツ:頭部バイザー

機体&キットデータ

  • 登場作品:機動戦士ガンダム
  • 型式:RX-77-2
  • 名称:ガンキャノン
  • 搭乗者:カイ・シデン、ハヤト・コバヤシ
  • 所属:地球連邦軍 第13独立部隊
  • 商品価格:1,320円(税10%込)
  • 発売:2015年06月20日
  • パッケージ:HGUC三期型
  • 積みプラ解消: -5.5cm(パッケージの高さだけで算出)

HGUC RGM-79 ジム レビュー

今回のガンプラレビューは「HGUC 1/144 RGM-79 ジム」を見ていきます。

HGUCシリーズでNo.020とかなり初期のキットを2023年目線で見ていきたいと思います。

機体紹介

地球連邦軍、最初の量産型モビルスーツ「ジム」、RX-78-2ガンダムのデータをもとに開発製造がおこなわれた機体となっています。組立説明書によりますと終戦までに288機が生産されたとのことです。

キット紹介

キットは2001年04月に発売、既に20年以上が経過したものになっています。

完全新規の商品で、1/144ジムとしては1981年の旧キット以来の商品となります。

以外にも、このキットベースの派生キットはなく、20年以上の長きにわたりファースト版ジムを支えています。

2023年6月にはガンダムベース限定商品として、「HG 1/144 ガンダムベース限定 ジム/ジムII/ジムIII セット」も発売されています。

パッケージ&内容物紹介

ランナー紹介

ランナーはなんと!2枚!!(+ポリキャップ) どちらも「1/144 HGUC ジム」表記(なぜかスケールが先に)、すべてPS素材です。

シール

各部組立

頭部

胸部

ランドセル

腕部

腰部

足首

脚部

武装

素組完成

ギミック&可動

アクション

比較

まとめ

今回は「HGUC 1/144 RGM-79 ジム」を見てきました。

合わせ目は目立つし、ヒジやヒザは曲がらないですが、ジムの立体物としては非常によくできてました。

立ち姿は20年以上経った今でも、見劣りすることはない、かっこよさがありました。シンプルな機体はバランスをとるのが難しい面があると思うのですが、さすがはカトキデザインワークスというべきか破綻なくきれいにまとまっています。

ただ、合わせ目の処理や、関節構造は20年前の商品であることを感じずにはいられない内容となっております、仕方ないんですけどね。

知名度の割に、商品アイテムは思ったほど多くないノーマルジム、20年以上色あせない内容で、そろそろリニューアル検討してほしいと、バンダイスピリッツさんにはお願いしたいと、改めて思いました。(アレンジ薄目で)

ただ、現状は唯一のジム(ORIGIN版でミキシングする手もなくはないですが)、特に合わせ目消し、マスキング塗装などの基本工作を習得するにはうってつけのキットだとも思いました。初心者、ベテラン問わず、間口の広い作り甲斐の有る1台です。入手のチャンスがあればぜひ手に取ってもらいたい1台でした(価格も手ごろだし、何台あってもいいですし)。

以上、「HGUC 1/144 RGM-79 ジム」のレビューでした。

キットのグッドポイント

  1. 今でも見劣りしないスタイリング
  2. これのキットが定価だと¥770!!
  3. 基本工作を学ぶにはうってつけ

キットの残念ポイント

  1. 頭部も腕も脚も中央を走る合わせ目
  2. 部品精度はやや落ちる(隙間はないが一部段差高め)
  3. ヒザ関節が最初から緩い

技術ポイント

  • ゲート:ノーマル
  • 腕付け根:胴体側固定軸+腕側3軸
  • 脚部付け根:ボールジョイント型ポリキャップ
  • 関節構造:ヒジ(シングル)、ヒザ(一応二重)、首(頭側ボールジョイント)
  • クリヤーパーツ:頭部バイザー(のみ)

機体&キットデータ

  • 登場作品:機動戦士ガンダム
  • 型式:RGM-79
  • 名称:ジム
  • 搭乗者:一般兵(シン少尉など)
  • 所属:地球連邦軍
  • 商品価格:770円(税10%込)
  • 発売:2001年04月下旬
  • パッケージ:HGUC 二期型
  • 積みプラ解消: -5.5cm(パッケージの高さだけで算出)

HG ガンキャノン(ククルス・ドアンの島版) レビュー

今回のガンプラレビューは劇場版「機動戦士ガンダム ククルスドアンの島」から、「HG 1/144 ガンキャノン(ククルス・ドアンの島版)」を素組で見ていきたいと思います。

機体紹介

「HG 1/144 ガンキャノン(ククルス・ドアンの島版)」はその名の通り『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』に登場したMSです。みなさんおなじみホワイトベースに搭載されている機体で、ORIGIN版では宇宙へ上がる前から2機が配備されています。

また、機体ナンバー「104」がカイ機、「109」がハヤト機で、それぞれ装備が異なり、104にはキヤノン砲、109にはスプレーミサイル・ランチャーが両肩に搭載されています。

しかし、お世辞にも劇中で活躍したとは言えませんが、慣れ親しんだカイとハヤトの最新版のガンキャノンとなっています。

キット紹介

ORIGINシリーズ準拠でのガンキャノンの本命バージョンではありますが、ORIGINシリーズの通し番号は入っておらず、かといってHGUCでもなく、「ククルス・ドアンシリーズ」の扱いのようです(他のキットは今のところすべてプレバンですが)。

キットはORIGINシリーズの「ガンキャノン最初期型」の関節パーツなどを流用し、さらに新規パーツと組み合わせたものとなっています。

2023年05月20日に一般店頭発売されています。

パッケージ&内容物紹介

一般販売ですが、機体解説が少し薄いです、劇中の行動なぞっただけのものになっています

(最初期型との違いとかを解説してほしかった)。

ランナー紹介

ポリキャップ以外のランナーは全てPS素材、表記はD1のみ「HG1/144 ガンキャノン(オリジン)」で、それ以外は「HG 1/144 ガンキャノン(ククルスドアンの島版)」となっております。

シール

各部組立

頭部

胸部

ランドセル

腕部

腰部

足首

脚部

武装

素組完成

ギミック&可動

アクション

おまけ

比較

まとめ

今回は「HG 1/144 ガンキャノン(ククルス・ドアンの島版)」を見てきました。

ORIGIN版の本命ガンキャノン、作成した感想としては期待に違わぬ出来でした。

「HG 1/144 ガンキャノン 最初期型(鉄騎兵中隊機)」と、どの程度部品共通化されているかとみていきましたが、ランナーベースですと関節&フレーム部のD2パーツのみで、外装は、ほぼ新規パーツとなっておりました。

また、新規パーツにするにあたり、色分け不要な部分はパーツ分割も変更されており、一体パーツ化で、組み立てやすさも考えられた内容となっており、個人的には「おお!」と一人感心しておりました。

コンパチ仕様もシール以外は後からの変更もしやすく、プレイバリューの高い一台となっています。

私もそうですが、機会があれば104と109の二台をそろえて並べたいキットでした。

以上、「HG 1/144 ガンキャノン(ククルス・ドアンの島版)」のレビューでした。

(このキット用の水転写デカールでないのかな~)

キットのグッドポイント

  1. シンプルな構造ながらもよく曲がるヒジ、ヒザ
  2. 腰の関節構造が秀逸
  3. どちらか悩む「104」、「109」コンパチ仕様

キットの残念ポイント

  1. 足首の接地感がもう一つ
  2. グレー部分の色指定がわかりずらい
  3. 胸部パーツのゲートが太目で跡が残りやすい

技術ポイント

  • ゲート:くさび形Ⅱ+細ゲート
  • 腕付け根:胴体側前方向引き出し式ポリキャップ、腕側ボールジョイント
  • 脚部付け根:本体側スライド軸、脚部側3軸
  • 関節構造:ヒジ(二重)、ヒザ(二重)、首(胴体側1軸、頭部側ボールジョイント接続)
  • クリヤーパーツ:頭部バイザー

機体&キットデータ

  • 登場作品:機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島
  • 型式:RX-77-02
  • 名称:ガンキャノン
  • 搭乗者:カイ・シデン、ハヤト・コバヤシ
  • 所属:地球連邦軍(ホワイトベース所属)
  • 商品価格:2,530円(税10%込)
  • 発売:2023年05月20日
  • パッケージ:ORIGINシリーズ準拠(ククルス・ドアンの島シリーズ)
  • 積みプラ解消: -7.5cm(パッケージの高さだけで算出)
  • ベースキット:HG 1/144 ガンキャノン 最初期型(鉄騎兵中隊機)

HG ガンキャノン 最初期型(鉄騎兵中隊機) レビュー

今回のガンプラレビューは「HG 1/144 ガンキャノン 最初期型(鉄騎兵中隊機)」を見ていきます。

機体紹介

ガンキャノン 最初期型は「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」の第4話「運命の前夜」に登場したMSで(TV版だと第7話)、連邦へ亡命しようとしたミノフスキー博士を守るべく1個中隊(12機)が月面のスミス海へ出撃しましたが、ランバ・ラルを隊長とするジオン公国の5機のMSに、性能の差を見せつけられ全滅するという、MS同士による初の戦闘を演じた機体になります。

キット紹介

キットはORIGINシリーズのNo011として2016年11月に完全新規キットとして発売となっています。

このキットをベースに同シリーズの「ガンキャノン起動試験型/火力試験型」や、劇場限定の「ガンキャノン鉄騎兵中隊隊長機」、プレバン限定の「ガンキャノン最初期型(ロールアウト1号機)」などの派生キットを生み出しております。

パッケージ&内容物紹介

ランナー紹介

ポリキャップ以外のランナーは全てPS素材、表記はベースを除いて「HG1/144 ガンキャノン(オリジン)」となっています。スイッチがいろいろ入っていて今後のバリエーション展開を予測させます。

シール

各部組立

頭部

胸部

ランドセル

腕部

腰部

足首

脚部

武装

素組完成

ギミック&可動

アクション

おまけ

比較

まとめ

今回は「HG 1/144 ガンキャノン 最初期型(鉄騎兵中隊機)」を見てきました。キットとしてはORIGINシリーズ共通ですが、色分けも可動もよくできており、そのまま組みあげるだけで劇中のガンキャノンが組みあがります。ただ、ORIGINシリーズでよくあるのですが、成型色が少しイメージと違っています(もう少しグレー寄りの薄い色かな)。

本編では月面での暗いところでの戦闘だったので、「正しいカラーはどれなの?」といった気もするので、そのままでも問題ないかとは思いますが、気になる方は納得いく色調で全塗装もよいのではと。

あとは、キャノン砲を打つための踏ん張りポーズをとらせたいのですが、足首の接地感が低めなので、ポージング固定は少し苦労しました(そのための台座か!?)

最近少し手に入れずらいキットですが、ブグやザクⅠ、ORIGIN版ガンダムや、発売間近のドアン版ガンキャノンと並べても面白い1台なので、ファーストガンダムのシンプルラインのMSが好きな方には手に取っていただきたいキットでした。

以上、「HG 1/144 ガンキャノン 最初期型(鉄騎兵中隊機)」のレビューでした。

キットのグッドポイント

  1. シンプルな構造ながらもよく曲がるヒジ、ヒザ
  2. 腰の関節構造が秀逸
  3. 耳に刻印された鉄騎兵中隊マークなど、モールドが多く情報量も多い

キットの残念ポイント

  1. 足首の接地感がもう一つ
  2. ORIGINシリーズに多い、微妙に違う成型色
  3. 全体的に接続ピン硬め(仮組からばらすときは要注意)

技術ポイント

  • ゲート:くさび形Ⅱ
  • 腕付け根:胴体側前方向引き出し式ポリキャップ、腕側ボールジョイント
  • 脚部付け根:本体側スライド軸、脚部側3軸
  • 関節構造:ヒジ(二重)、ヒザ(二重)、首(胴体側1軸、頭部側ボールジョイント接続)
  • クリヤーパーツ:頭部バイザー

機体&キットデータ

  • 登場作品:機動戦士ガンダム THE ORIGIN IV 運命の前夜
  • 型式:RCX-76-02
  • 名称:ガンキャノン最初期型
  • 搭乗者:地球連邦兵
  • 所属:地球連邦軍
  • 商品価格:1,980円(税10%込)
  • 発売:2016年11月19日
  • パッケージ:
  • 積みプラ解消: -6.5cm(パッケージの高さだけで算出)
  • 派生キット:HG ガンキャノン機動試験型/火力試験型

MG RGM-79(G) ジム(陸戦型)全塗装 レビュー

今回は以前レビューいたしました「MG RGM-79(G) ジム(陸戦型)」を全塗装していきます。

今回も、なるべく調合しなくてもよさそうなカラーを探して瓶出しで塗っていきたいと思います。

塗装レシピ

サーフェイサー:Mr.サーフェイサー1200を使用しましたが、オレンジとイエローの発色考えたら白サフかピンクサフを使用したほうが良かったのではと、少し後悔しております。

以下は使用した塗料です。

本体:FG-06 プラチナブロンドベース(フレームアームズ・ガールカラー ガイアノーツ)

胴部:NC-010 マンダリンオレンジ(ガイアノーツ)

頭部他カメラ部:下地 シルバーの上にクリアーグリーン(ガイアノーツ)

バイザー内部:VO-15 フレームメタリック2(ヴァーチャロンカラー ガイアノーツ)

関節:メカサフ へヴィ(ガイアノーツ)

スラスター内側レッド:PB-01 パンツァーレッド(1)(ガリアンカラー ガイアノーツ)

武器類:HM-03 ヘビーダークグレー(重戦機エルガイムカラー ガイアノーツ)

ビームライフルホワイト部:ニュートラルグレーⅠ(ガイアノーツ)

塗装済み完成

成型色は茶色強めですが、塗装完成見本は今回の黄色っぽいほうが近い感じです。

マスキングポイント

本体でマスキング使用したのはこのスネ部分のグレーだけです。こちらも付属のホイルシールをマスキングテープ代わりにしております。中のシリンダー部はガンダムマーカーのメッキシルバー使用しています。

アクション

まとめ

今回は「MG RGM-79(G) ジム(陸戦型)」を全塗装でレビューしてきました。

少し古いキットではありますが、そこはやはりMG!ジムのシンプルな構造と相まってマスキング必要個所も最小限で、ほぼ部品ごとの塗装でOKでした。

ただ、ビームライフルの色分けは超絶面倒です。最近の設計ならば、絶対にパーツ分割されていると思われますが、この辺りは古さを感じずにはいられませんでした。

このキット、成型色が少々安っぽい印象だったので、おもちゃっぽさから脱却させるには、全塗装オススメです。

あと、ガイアノールのメカサフを今回初めて使用しましたが、かなり使い勝手はよかったです。なるべく塗装回数を少なくして、ABSパーツの破損率下げたい場合はうってつけだと思いました。

以上、「MG RGM-79(G) ジム(陸戦型)」全塗装レビューでした。

MG RGM-79(G) ジム(陸戦型)レビュー

今回は、「MG 1/100 RGM-79(G) ジム(陸戦型)」を素組でレビューしていきます。

全塗装レビューはこちら

機体紹介

RGM-79(G) ジム(陸戦型)は「機動戦士ガンダム 第08MS小隊」に登場したMSです。

RX-78の実働データ回収以前に試験的に量産されたという設定で、地上戦に特化したチューンがされており、重力下ではRX-78ガンダムに匹敵し、よく知られる量産型ジムを上回る機動性、運動性能を有していたとされてます。

キット紹介

キットは2001年07月とMGシリーズの中では比較的初期に発売された1台となっております。

先に発売となっておりました、「陸戦型ガンダム」、「ガンダム Ez-8」と一部パーツを共有しながら、陸戦型ジム専用パーツを追加した内容となっています。

このキットの後には、カラーリングを変更して外部ジェネレーターを追加した「ジム・スナイパー」も2006年に発売になっています。

パッケージ&内容物紹介

ランナー紹介

シール

各部組立

頭部

胸部

ランドセル

腕部

腰部

脚部

武装

フレーム

素組完成

ギミック&可動

アクション

比較

まとめ

今回は「MG 1/100 RGM-79(G) ジム(陸戦型)」をレビューしてきました。

初期のMGで、発売から20年以上経過しておりますので、ビス止めや大量のポリキャップに設計の古さは感じました。

フレームもまだ詰め切れていない部分もあり、腕や脚はそれなりですが、胴体部はそこまで意識されておらず、まだまだブランド成長途中といった感じです。

ただ、豊富な武装(ダボなしなので手の中でふらつきますが)や、その存在自体が世界観を広げる名わき役なので、複数並べるもよし、陸戦型ガンダムなどと共演させるもよしと、非常にプレイバリューの高いオススメの1台でした。

以上、「MG 1/100 RGM-79(G) ジム(陸戦型)」のレビューでした。

全塗装レビューへ続く)

キットのグッドポイント

  1. 色分け再現がしっかりされている(ライフル以外)
  2. ビームサーベルラックの開閉構造
  3. 豊富な武装

キットの残念ポイント

  1. 明るすぎるオレンジの成型色
  2. ビス止めによるひじ関節が硬い
  3. 前腕やスネなどすき間ができる

技術ポイント

  • ゲート:ノーマル
  • 腕付け根:固定+ボールジョイント
  • 脚部付け根:1軸+ボールジョイント
  • 関節構造:ヒジ(二重)ヒザ(二重)首(固定+ボールジョイント)
  • クリヤーパーツ:頭部バイザー、サーベル刃
  • パッケージ:MG標準+中ブタ付き
  • ベースキット:MG 陸戦型ガンダム、MG ガンダム EZ-8
  • 派生キット:MG ジム・スナイパー

キットデータ

  • 登場作品:機動戦士ガンダム 第08MS小隊
  • 型式:RGM-79(G)
  • 名称:ジム(陸戦型)
  • 搭乗者:連邦兵士
  • 所属:地球連邦軍
  • 商品価格:3,300円(税10%込)
  • 発売:2001年07月下旬
  • 積みプラ解消: -11cm(パッケージの高さだけで算出)

MG ガンキャノン 全塗装 レビュー

今回は以前レビューいたしました「MG ガンキャノン 」を全塗装していきます。

今回も、なるべく調合しなくてもよさそうなカラーを探して瓶出しで塗ってます。

ガンキャノン自体、メディアに登場してから40年以上経過していることもあり、ボディの赤も時代によっていろんな解釈がありますが、今回は「めぐりあい宇宙」のガンキャンをイメージしてカラーを選択しました。

塗装レシピ

赤と黄色の部分はGSIクレオスのピンクサーフェイサーを使用しています。

それ以外は同じくGSIクレオスの「Mr.サーフェイサー1200」です。

以下は使用した塗料です。

本体レッド:ミディアムレッド(ガイアノーツ クラッシャージョーカラー)

胴部などイエロー:RX-78イエロー Ver.アニメカラー(GSIクレオス ガンダムカラー)

頭部ホワイト:ニュートラルホワイト(ガイアノーツ ナスカシリーズ)

頭部レッド部:モンザレッド+黒少々(GSIクレオス)

関節、足首など:ブルーグレー(ガイアノーツ ボトムズカラー)

武装とバックパック:ヘビーブルーグレー(ガイアノーツ エルガイムカラー)

ミサイルランチャー:ニュートラルグレーⅠ(ガイアノーツ )

コアファイターは後ほど

(ガイアノーツさん、上記キャラクターカラーも定期的に再販よろしくお願いします)

塗装済み完成

マスキング&マーキングポイント

基本マスキングが必須な個所はありませんが、今回は頭部の合わせ目を消すために、マスク部塗装後にバイザー事マスキングして、ヘルメット部を塗装しております。

ガンダムデカールは気を付けて作業しても、やっぱりうまく貼れません。修行が足りないのか…

「ガンダムデカール(水転写)も再販してくれー」と切に願います。

アクション

まとめ

今回は「MG ガンキャノン」を全塗装でレビューしてきました。

今回、塗装するにあたり、赤をどの赤にするかは非常に悩みました。

最終的にはガイアノーツの、「ニュートラルレッド」をチョイスししたのですが、個人的にはかなりイメージに近い仕上がりになったと思っております。

関節や足首に使用した「ブルーグレー」も、求めていたのはまさにこれ!といった色でした。

さすがはどちらもサンライズ公認といったところでしょうか。

また、ライフルやキャノン砲に使用したヘビーブルーグレーも塗装中は少し緑が強い気がしましたが、乾燥後はまずまずでした。

ガンキャノンは赤の面積が大きく、単調になりがちなので、みなさんも自分の赤にこだわって塗装することをオススメいたします。

あと、マーキングシールはやはり失敗確率が高いです(個人的な感想)、ガンダムデカール(水転写)のガンキャノン用再販を希望します、なぜかガンダムデカールDXシリーズにも108や109のちょうどよい大きさの物が付属していないので、泣く泣く本体付属の物を使用いたしました。

以上、「MG 1/100 ガンキャノン 」全塗装レビューでした。

MG RX-78 ガンダム (Ver.1.0)レビュー【ガンプラ】

今回のガンプラは「MG 1/100 RX-78-2 ガンダム(Ver.1.0)」をレビューしていきます。

ブログの効果に順番が前後してしまいましたが、レビューNo.101ということで、MG第一弾を取り上げてみたいと思います。

はたして、四半世紀以上前の初代MGはいかがなものなのか、見ていきたいと思います。

機体紹介

元祖ガンダムです。言わずと知れたといいたいところですが、最近はファーストガンダムを知らない世代も増えてきたように感じますので謙虚に行きますと、宇宙世紀系のガンダムシリーズに出てくる、地球連邦軍が最初に完成させたモビルスーツ(ガンキャノンのほうが先かも?)で、その後の連邦系MSの始祖となる機体です。

開発を行ったのは、主人公アムロ・レイの父テム・レイ。ジオン公国の主力MSザクを全く寄せ付けない「連邦の白い奴」です。

キット紹介

このキットはが「ガンプラ」史上の大きな転換点、新たな1/100ブランド「マスターグレード」(以後MG)の第一弾として、1995年7月に発売されたものとなります。

1980年7月に初代1/100が発売されて以来のRX-78 ガンダム!!それまで15年間は驚くことに腹部のコアファイターが丸見えの旧キットしかRX-78がありませんでした。そこに登場した新ブランドは可動もプロポーションも、付属デカールも、豪華な組立説明書も、すべてが今までのガンプラとは一線を画す、ワンランクもツーランクもレベルアップしたキットでした。

パッケージ&内容物紹介

ランナー紹介

素材はGパーツとポリキャップがPE表示で、それ以外はPS素材となります。

ランナー表記は「1/100 RX-78-2ガンダム」、ただし一部ランナーは「1/100 RGM-79 GM」が並んで表記されています(A1、B1、C、F、G)。

また、どうもMGジム(Ver.1.0)が発売になった時点で、ランナー構成も変更になっているようです。発売時期によってはこの写真通りではないランナーパターンもあるようです。

各部組立

頭部

胸部

ランドセル

腕部

腰部

足首

足首ブロックを左右合わせたところです、(裏側ですが)段差も出ますし、ダボも円形しておらず、部品精度は最近の商品と比較するとやはり低めです。

脚部

コアファイター&コアブロック

武装

その他(ディティールアップパーツ)

素組完成

ギミック&可動

ハッチオープン

最初期のMGはフレーム+外装といったところまでは再現できておらず、その代りに外装の一部をカットしてオープン可能な作りで、中を見せるといった手法をとっています。

ゲルググVer.1.0あたりからフレームが部分的に導入され始めています。

アクション

比較

全塗装済みなので仕上がりの差は参考になりませんが、形状比較としてVer.2.0と並べてみました。

まとめ

今回は「MG 1/100 RX-78-2 ガンダム(Ver.1.0)」のガンプラをレビューしてきました。

記念すべきMG第一号のキットですが、現在のMGにも通じるものを随所に見ることができ、いかに最初にコンセプトをしっかり煮詰めて立ち上げたブランドだったのだと、改めて確認することができました。

四半世紀経った今の目で見ると、作った後の率直な感想としては「大きなHGだな」とも思いましたが、肩の特殊印刷や、メタリックシールによる金属表現(今回は貼っていませんが)、股間Vマークの色分けや、ハッチオープンなど、その当時持てる技術を注ぎ込んだキットであることを随所に感じ取れました。

部品精度が低めな箇所もありますが、基本工作の練習にもちょうどいい1台、機会があれば手に取ってみてほしいです。

先日寄ったガンダムベース東京では新品の販売がまだありましたので(2022年9月末現在)、MG最初の一歩を改めて味わうのもオススメです。

以上、「MG 1/100 RX-78-2 ガンダム(Ver.1.0)」のレビューでした。

キットのグッドポイント

  1. 最初の1台目にして、マスターグレードの哲学が感じられる
  2. メッシュ素材や各種シール。マーキング印刷など新しい素材・技術も積極的に取り入れる試み
  3. 組みやすくて、意外と初心者へオススメかも

キットの残念ポイント

  1. 頭部カバーのすき間
  2. シールドの保持力
  3. 目隠しシールは付属するが、合わせ目が目立つ脚部

技術ポイント

  • ゲート:(職人技か?)跡が残りずらい標準ゲート
  • 腕付け根:胴体側固定軸
  • 脚部付け根:本体側固定軸+ボールジョイント接続
  • 関節構造:ヒジはシングル、ヒザは(一応)二重関節
  • クリヤーパーツ:メインカメラ、ツインアイ、コアファイターキャノピー、ビーム刃
  • パッケージ:中ブタあり
  • 派生キット:MG RX-78-3 G-3ガンダム、MG RGM-79 ジム、MG RX-78-2 ガンダム ver1.5

キットデータ

  • 登場作品:機動戦士ガンダム
  • 型式:RX-78-2
  • 名称:ガンダム
  • 搭乗者:アムロ・レイ
  • 所属:地球連邦軍 第13独立部隊
  • 商品価格:2,750円(税10%込)
  • 発売:1995年07月
  • 積みプラ解消: -8cm(パッケージの高さだけで算出)

MG デルタプラス レビュー

今回は「MG 1/100 デルタプラス」をレビューしていきます。

機体紹介

「機動戦士ガンダムユニコーン」でリディ少尉が搭乗した可変モビルスーツです。

元々デルタガンダムとして開発されていたが、技術的な問題などで可変機能を搭載することができず、変形機能をオミットして誕生したのが「百式」、その後「ゼータガンダム」の開発を経て培った技術をデルタガンダムの設計構想にフィードバックして完成したのが、デルタプラスとなります。

そのため、見た目は百式、変形方法はゼータガンダムといったMSになっています。

キット紹介

「MG 1/100 デルタプラス」は2011年に発売、ゼータガンダムVer.2.0(2005年)と百式Ver.2.0(2015年)の間に発売され形となっており、変形機構の基本はゼータ2.0からの踏襲となっています。

フレーム部分はABS素材を多用しており、複雑な変形機構を支えておりますが、塗装派にとっては少し悩ましいキットとなっています。

パッケージ&内容物紹介

ランナー紹介

基本デルタプラス専用なんですが、一部「MSフレーム1」(Fパーツ)、「MSフレーム2」(Iパーツ)の共通パーツと思われるものがあります。

しかし、どのMSと共通かが不明です(ゼータ2.0、リゼル、百式2.0は該当せず)、どなたか教えてください。

また、Hパーツは「MG 1/100 リゼル一般機」と「MG 1/100 デルタガプラス」、ポリキャップは「MG 1/100 ゼータガンダム Ver.2.0」と「MG 1/100 デルタガプラス」のダブルネームになっています。

各部組立

頭部

胸部

フレキシブルバインダー

腕部

腰部

足首

脚部

武装

その他パーツ

フレーム完成

素組完成

ギミック&可動

アクション

変形

ウェーブライダー

比較

まとめ

今回は「MG 1/100 デルタプラス」をレビューしてきました。

フルフレームに、そのフレームだけでもほぼ変形できるなど、これぞマスターグレード!といった、作っていて楽しい1台でした。

また、細かなロック機構の配置もよく考えてられており、MS形態もウェーブライダー形態もぐにゃぐにゃすることなく、手に持つところを選ぶようなこともない、ゼータ系変形モデルの到達点と感じられる良キットでした。

ただ、デルタプラス以降、ダブルゼータVer.Kaは出てきておりますが、Z系MSは出ていませんので、今の技術だともっとすごいものができるのでは!?との期待感を持たざるを得ません。

欠点を上げるとすると、足首の接続部の関節、変形機構を含んだつま先部の踏ん張りが効かないのと、可動指のハンドパーツしかないため、ライフルの保持力気になる点ではありました。

しかし、それ以外は組みごたえもあり、完成した後の立ち姿も美しく満足度の高い1台ですので、手に入れるチャンスがあれば是非お勧めしたいキットでした。

キットのグッドポイント

  1. 外装パーツが(ほぼ)無くても、変形可能なフルフレーム
  2. 変形モデルだが、破綻のないプロポーション&細かいロック機構でがたつかない
  3. ツインカメラ部以外シール不要な色分け再現

キットの残念ポイント

  1. 足首の関節強度が弱め
  2. 切り出しに気を使う、全体的に太めなゲート
  3. ライフルの保持力が弱め

  • 登場作品:機動戦士ガンダムユニコーン
  • 型式:MSN-001A1
  • 名称:デルタプラス
  • 搭乗者:リディ・マーセナス少尉
  • 所属:地球連邦軍 ロンドベル隊
  • 商品価格:4,950円(税10%込)
  • 発売:2011年08月06日
  • 積みプラ解消: -6.5cm(パッケージの高さだけで算出)

MG ガンダム試作1号機 GP01Fb フルバーニアン レビュー

今回はゼフィランサスに引き続き、「MG 1/100 ガンダムGP01Fb」フルバーニアンをレビューいたします。こちらも商品名に”フルバーニアン”の記載はなくFb表記のみです。

機体紹介

シーマのゲルググMにやられ大破したGP01を改修、修復。背面に非常に目立つユニバーサル・ブースター・ポッドや全身に多数装備した姿勢制御用バーニアなど、宇宙用戦用MSとしてよみがえった機体です。

最終的にはガトーのGP02と相打ちとなり、その役目を終えています。

キット紹介

本設定同様、「MG 1/100 ガンダムRX-78GP01」をベースに、変更部分の新規パーツを追加したキットとなっています。

そのため、ランナー構成見る限り、ゼフィランサス開発時には当然フルバーニアンも念頭にあったと思われ、ベースキット+追加パーツの割には余剰パーツ少な目です。

パッケージ&内容物紹介

ランナー紹介

各部組立

頭部

胸部

コアブファイター(コアブロック)

腕部

腰部

足首

脚部

武装

余剰パーツ

素組完成

ギミック&可動

アクション

比較

コア・ファイターⅡ

まとめ

「MG 1/100 ガンダムGP01Fb」フルバーニアンも見てきました。

関節や武器の保持力のみならず、パーティングラインにパーツのヒケ、久々に見たバリ!(個体差だとは思いますが)、一部組立説明書のわかりずらさなど、GP01ゼフィランサス同様、25年落ちのキットであることを感じざるを得ないキットでした。

最近のHGやMGしか作ったことのない人にとっては驚きの内容かもしれません。

しかし、ヤスリ掛け、ヒケの処理、緩い関節対策など工作技術の確認や、ホビージャパン2022年2月号など参考に大きく手を入れるもよしなので、時間をかけてじっくり味わうにはなかなか良い素材かとも思いました。

ただ、ゼフィランサスとセットで早期の2.0化なりVer.Kaでのリニューアルをバンダイさんにはお願いしたい1台でもありした。

キットのグッドポイント

  1. 肩アーマーのバーニア展開は小気味よい動き
  2. ゼフィランサス同様、コアファイターの変形・連結はしっかりしている
  3. 立ち姿だけなら許せる

キットの残念ポイント

  1. ポージング作業がもはや苦痛レベルの各関節
  2. 肩アーマーに干渉するシールド取り付け方法
  3. ヒケにバリも含め全体的に低い部品精度

  • 登場作品:機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY
  • 型式:RX-78GP01Fb
  • 名称:ガンダム試作1号機 フルバーニアン
  • 搭乗者:コウ・ウラキ少尉
  • 所属:地球連邦軍
  • 商品価格:3,300円(税10%込)
  • 発売:1997年12月
  • 積みプラ解消: -11cm(パッケージの高さだけで算出)

MG ガンダムRX-78GP01 ゼフィランサス レビュー

今回は「MG 1/100 ガンダムRX-78GP01」をレビューしていきます。

キットの商品名だと「試作1号機」も「ゼフィランサス」の文字記載なし、確かゼフィランサスって名前は後付けだったような記憶が…(と思っていたら組立説明書は記載があった!)

機体紹介

「機動戦士ガンダム0083」の前半の主役機です。

ファーストガンダムことRX-78をベースに改修・設計変更を行った機体で、設計・製造はアナハイムエレクトロニクス社が担当したものとなっています。

母艦アルビオンがトリントン基地へ入港した際に、試作2号機がジオン残党軍に奪取される事件が勃発、たまたま居合わせたコウ・ウラキ少尉が搭乗、すったもんだはありましたが、そのまま専属パイロットとして認定。

その後、宇宙戦でシーマのゲルググに中破に追い込まれ純然たるゼフィランサスは退場となりますが、フルバーニアンとして復活!物語後半で2号機と相打ちになるまで頑張ります。

ちなみにコードネームのGPは「ガンダム・プロジェクト」の略だそうです(試作〇号機なんで、ガンダム・プロトだと思ってました)。

キット紹介

「MG ガンダムRX-78GP01」は1997年08月発売と、かなり初期のマスターグレードになります。

Ver.2.0にもVer.Kaにもなっていない機体としては最も古いMSになります。

MGシリーズが1995年からスタートし、0083が1991~1992年に制作された映像作品だったため、まだまだ作品熱が冷めておらず、0083に登場するMSは皆かなり早い段階でMGシリーズに名を連ねています。

逆に今となっては、古いMGばかりのシリーズになってしまい、少しもったいない感じです。

そんな四半世紀前のキットを今回は見ていきたいと思います。

パッケージ&内容物紹介

ランナー紹介

ランナー表記は「1/100 ガンダムRX-78GP01」表記 F1ランナーがABS素材、EパーツとポリキャップがPE素材となっています。

各部組立

頭部

胸部

コアブロック(コアファイターⅡ)

コアブロックへの変形

腕部

腰部

足首

脚部

武装

フレーム

素組完成

ギミック&可動

アクション

比較

まとめ

「MG 1/100 ガンダムRX-78GP01」をレビューしてきました。

まもなく四半世紀経過となるキットですが、(最新キットと並べてはいませんが)立ち姿はそれほど古さを感じることもなく、まだまだいい感じだと思いました。

また、複雑変形のコアファイターⅡや、コアブロックとAパーツ、Bパーツの合体部などSガンダムほどではないですが、当時としてはかなりびっくりレベルの仕上がりだったのではと思います。

しかし、可動部分はちょっと動かすと肩ブロックからすぐ外れる上腕だったり、荷重がかかる大型の関節部も全てポリキャップ頼みのため、常に緩い感じであったりと、ポージングなどにはかなり気を遣う必要があります。

さらに、武器類もハンドパーツの指の保持力だけが頼りなため、ライフルがぐらついたり、サーベルはすぐ落ちてきて長時間保持できなかったりと、なかなかに厄介です。

ただ25年たった今でも、商品としては十分に魅力があり、ただ単純に最新キットと比較して劣っていると簡単に結論を出さずに、発売時期や、年月の経過をも加味して味わうべきキットなのではと思いました。

キットのグッドポイント

  1. なかなかに変形が複雑なコア・ファイターⅡ
  2. バックパックのコアファイターカバーがぴったりはまって気持ちいい
  3. 立ち姿だけなら、まだまだ現役

キットの残念ポイント

  1. 完成したばかりでもヌルっと緩い関節
  2. 一瞬ヒケかと思う、吹けば飛ぶような貧弱モールド、逆に目立つパーティングライン
  3. 差し替え式の胸部インテークパーツや上腕がポロリしやすい

  • 登場作品:機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY
  • 型式:RX-78GP01
  • 名称:ガンダム1号機
  • 搭乗者:コウ・ウラキ少尉(のちに中尉)
  • 所属:地球連邦軍
  • 商品価格:2,750円(税10%込)
  • 発売:1997年08月01日
  • 積みプラ解消: -8cm(パッケージの高さだけで算出)

MG ガンキャノン レビュー

今回は「MG RX-77-2 ガンキャノン」をレビューしていきます。

機体紹介

世間一般的に認知されているMSとしては、トップクラスの機体と思われる、ガンキャノン。

ファーストガンダムで、ホワイトベースに配備されている中距離支援型MSです。

主にカイ・シデンが登場し、劇場版「めぐりあい宇宙」ではガンタンクに代わり1機が追加配備され、ハヤト・コバヤシの乗機として2機のガンキャノンが活躍しております。

ガンキャノンが追加されたことと、カイ機は108、ハヤト機は109(あとパイロットと所属不明の203)とナンバリングされた機体がアニメで描かれたことが、当時としては非常に新鮮かつ革新的でワクワクしたことを覚えています。

キット紹介

キットは2001年発売と、今となってはMGシリーズの初期~中期に分類される1台です。ガンダムVer.1.5(200年6月発売)とVer.2.0(2008年7月発売)の間で出てきたキットとなります。

関節は基本的にポリキャップ、フレームの一部はABSを使用しています。

パッケージ&内容物紹介

ランナー紹介

ランナー表記は「MG 1/100 ガンキャノン」表記 EパーツのみABS素材でそれ以外は基本PS素材となっております。

各部組立

頭部

胸部

ランドセル

腕部

腰部

足首

脚部

コアブロック

武装

フレーム完成

素組完成

ギミック&可動

アクション

比較

まとめ

今回は「MG RX-77-2 ガンキャノン」をレビューしてきました。

20年以上前のキットなので、可動範囲の狭さ、将来的に不安が残る大きな可動部のポリキャップ頼み、今なら関節軸があってもおかしくないところも一体パーツなど、気になるところは多々ありますが、出来上がったガンキャノンはイメージに近いそれでした。

また、コアブロックの接続部の可動や、角度は小さいですが引き出し関節の先祖やフルに近いフレーム構造などガンダムVer.2.0へつながるキットであることも再認識できました。

ただ、個人的には頭部だけは若干平たい顔というべきか、奥行きが足りないというか、少し気になるところでした。

また、240ミリキャノンやバックパック、ビームライフルも成型色がすべて関節部と同じグリーングレーなのも残念でした。ま、塗装すれば解決しますが。

ガンダムVer.2.0が発売された後は、ガンキャノンも2.0化するだろうと、買い控えていたんですが、どーもそんな雰囲気は今のところはなく、今回作成してみて、ドムのように関節だけバージョンアップして1.5相当でのリニューアルも難しい構造かと感じたので、1/100のガンキャノンとしてはまだまだ現役で行きそうなキットでした。

以上、「MG RX-77-2 ガンキャノン」のレビューでした。

キットのグッドポイント

  1. 脳内イメージに近い、ガンキャノンらしいプロポーション
  2. ハンドグレネード、無理のないMG的解釈の追加設定
  3. 頑張っているイエローの色分け

キットの残念ポイント

  1. キャノン砲、バックパックなどの成型色が関節部と同色仕上げ
  2. 可動範囲に各スカートの連続性が低い作り、ハンドパーツの出来などなど、年相応ではある
  3. 平たい顔は好みが分かれるかな

  • 登場作品:機動戦士ガンダム
  • 型式:RX-77
  • 名称:ガンキャノン
  • 搭乗者:カイ・シデン、ハヤト・コバヤシ
  • 所属:地球連邦軍 第13独立部隊
  • 商品価格:3,300円(税10%込)
  • 発売:2001年12月
  • 積みプラ解消: -11cm(パッケージの高さだけで算出)

EG RX-78-2 ガンダム 全塗装レビュー

今回は以前レビューした「EG 1/144 RX-78-2 ガンダム」を全塗装していきます。

あまり塗装することは前提とされていないキットだとは思いますが、出来のいいキットなのでしっかり塗装仕上げをしてみたいと思います。

ファーストガンダムの基本色を忠実に再現したと謳われている、GSIクレオスの「RX-78Ver.アニメカラー」シリーズを使用して、TV版イメージの一台に仕上げる予定です。

塗装レシピ

ホワイト:ガンダムカラー・フォー・ビルダーズ RX-78ホワイト Ver.アニメカラー

ブルー:ガンダムカラー・フォー・ビルダーズ RX-78ブルー Ver.アニメカラー

レッド:ガンダムカラー・フォー・ビルダーズ RX-78レッド Ver.アニメカラー

イエロー:ガンダムカラー・フォー・ビルダーズ RX-78イエロー Ver.アニメカラー

グレー:MSグレージオン系

塗装済み完成

アクション

比較

まとめ

「RG RX-78-2 ガンダム」全塗装でレビューしてきました。

組立のしやすさや、成型色での色再現などに注目が集まるEGですが、プロポーションや可動域もなかなかなものなので、しっかり塗装したらどう何だろう?というのが出発点です。

結果としては、全塗装で質感アップ(プラスチック感からの脱却)で、より完成度が増す格好となりました。

細かいことを言い出せば、いろいろ出てきますが、総じて必要にして十分なのではと思います。

もともと色分けはしっかりしているので(腰のVマークがマスキングいらずってのはチョー楽)、ライフルとシールド以外はパーツごとにそのままエアブラシで塗装可能でした。

また、今回はなるべくプレーンな、TVイメージに近い形にしたかったので、GSIクレオスの「RX-78 Ver.アニメカラー」のシリーズを全色使用しました。

特にホワイトの再現性が高くて気に入ってます。何となくグリーンっぽい、サンライズ独特の白が、かなりうまく再現されていると感じました。

また、ブルーも鮮やかなブルーで、言われてみればこれぐらいの明度だったかと感じました。40年前の初代ガンプラが出たときに、胸のブルーの塗装は「インディブルー派」と「コバルトブルー派」に分かれていたのが懐かしいです(私は前者でした)。こうしてみるとスカイブルーが一番近かった感じですね。

それ以外の黄色と赤も、かなりイメージに近いRX-78を再現してくれますので、結構オススメなシリーズです。

全塗装でワンランクアップのEG、みなさんもいかがでしょうか?

以上、「EG RX-78-2 ガンダム」全塗装のレビューでした。

HG ガンダムMk-II(21st CENTURY REAL TYPE Ver.) 全塗装レビュー

HG ガンダムMk-II(21st CENTURY REAL TYPE Ver.) の全塗装&水転写デカールのレビューです。

せっかくの水転写デカール付きHGキット、ましてやリアルタイプバージョンなんで、やっぱり全塗装仕上げを行いたいと思います。

塗装後にスミ入れ、水転写デカール、トップコートの工程で進めていきます。

塗装レシピ

今回もなるべく、調合しなくていいように既存のカラー使用していきます。

本体ライトグレー部:ニュートラルグレーⅡ(ガイアノーツ)+つや消しトップコート

本体ブラック:ピュアブラック(ガイアノーツ)+つや消しトップコート

スリッパなどブルー部:ティターンズブルー2(クレオス)にGXディープクリアブルー(クレオス)+半光沢トップコート

本体ダークグレー部:ガンダムカラーMSグレー連邦系(クレオス)+つや消しトップコート

ランドセル:ニュートラルグレーⅤ(ガイアノーツ)

ゴールド部:GXブルーゴールド(クレオス)+半光沢トップコート

レッド部:モンザレッド+ブラック少々+つや消しトップコート

センサー部:シルバーにクリアーグリーン(ガイアノーツ)

基本的に上記の内容になっています。

センサー部は少し暗めになってしまったので、ツインアイは更に蛍光グリーン吹いています。目の周りはエナメルのつや消しブラック(タミヤ)と、ランドセルや膝裏のパイプは焼き鉄色(クレオス)で筆塗りしています。

本体などのブラック部ですが、当初はストレートブラック(ガイアノーツ)で塗装したのですが、一部塗り直しを行ったところ、最初の色味と異なる色となり、結局ピュアブラックに変更して塗り直し(胸部のみ)となっています。

モデグラ11月号のガイアノーツ特集で判明しましたが、おそらく攪拌が足りなかったことによる失敗かと。もう少し早く特集よんでいたら回避できたかと。

ゴールドは若干、当初のイメージと異なった発色になっています。おそらくガイアノーツの「EXゴールド」がイメージに近かったなのではないかと思っております(個人的には)。

水転写デカールは各パーツにスミ入れした後に貼っていき、乾燥後にトップコート仕上げとなっています。

そしてここで今回大失敗、本来右脚のスネに貼るべきAG(エゥーゴ)マーク、ぼーっと何も考えずに進めてたら、左足に貼ってしましました(MKⅡは左右で違うのよ)。気が付いた時にはトップコートもしっかり終わった後で、剥がす事すらできず、これはこれで良しといたしました。

マスキングが必要なのはスネ外側のスラスター部、最初パーツ分割してある所のみ金色でいいかと思いましたが、完成写真見ると外装部分にもかかっていたため、デカール貼った後に急遽マスキングして塗装しております。

塗装済み完成

アクション

比較

RGでこのカラーリング採用してみてもいいかもと思いました。

まとめ

21st CENTURY REAL TYPE Ver. ということで、全塗装で仕上げてみました。

旧キットのリアルタイプシリーズはファーストガンダムのキットだけでしたので、21st Ver.でゼータ以降のMSやドダイ改のリアルタイプ化は世界観広げる観点からもウエルカムだと思いました。

カラーリングもそうですが、デカール貼るだけで情報量が増えて、グッと完成品のレベルが上がった気になれます。

Mk-Ⅱの横に同じトーンのゼータも並べたいと率直に思いました。自分で塗り替えるか、メーカーから出てくるのに期待するか?前者を選択した場合、完成直前にメーカーアナウンスされるってのが、あるあるですね。

価格も手ごろで、完成させると渋くてかっこいいリアルタイプMk-Ⅱ、近くにガンダムベースが無いと入手が難しいキットかもしれませんが、機会があれば1台押さえておいてい1台でした。