「閃光のハサウェイ」タグアーカイブ

HGUC グスタフ・カール(ギレンの野望Ver.)レビュー

今回は「閃光のハサウェイ」公開&祝再販ということで、『HG グスタフ・カール(ギレンの野望Ver.)』をレビューしていきます。

ついにスクリーンで、水色のグスタフ・カールの雄姿を見られるか!と思ったら、閃光のハサウェイでは”00型”となっており、UC版からフレーム構造も見直されて、デザインも少し細めに変更となっておりました。

しかし、映画公開に合わせて00型のキット発売のアナウンスはなく、今回の”ギレンの野望版”がプレバンで再販されるのみとなっておりました(残っていた在庫をこの機に乗じて売りさばいたか!?)。

ま、00型もそのうちキット化されるであろうと信じて、今回は今を逃すとしばらく積みプラの山から救出されないであろう、ギレンの野望版を見ていきます。

キットはUC版の成型色を変更と、頭部のバルカン砲が削減、シールドのマウント部分がランドセルから左肩へ変更となっております。ちなみに00型のシールドはランドセル接続になっています。

パッケージ&内容物紹介

ランナー紹介

ポリキャップ以外のランナーは全て「グスタフ・カール」表記、素材はPS素材となっています。

各部組立

頭部

胸部

腕部

腰部

足首

脚部

武装

余剰パーツ

素組完成

ギミック&可動

アクション

比較

まとめ

今回は『HG グスタフ・カール(ギレンの野望Ver.)』をレビューしてまいりました。

UC版からただの色変えだけにとどまらず、頭部やシールドの接続方法の変更など、微妙な違いが量産型好きとしてはうれしい1台です。

近年のHGだけあって、膝のスライド関節なども取り入れられており、どう見ても曲がらなさそうなデザインですが、可動域もかなり頑張っております。

しかし、ユニコーン版と細かい差異はありますが、基本部分は共通なので弱点もそのまま引き継いでいました。

脚部自体の重量が重い影響もあると思いますが、脚の付け根が結構緩めで、ぶらぶらしがちです。アクションベースなどでのポーズ固定は長時間持ちません。

また、個体差だとは思いますが、パーツ面積が大きいため、成型色ムラが少し気になったり致しました。

今後、00型の発売がどうなるかはわかりませんが、現状手に入るグスタフ・カールとしてはUC版とこのギレンの野望版になります。大きな欠点もなく、他のハサウェイシリーズと並べるには押さえておきたい1台だと思います。

キットのグッドポイント

  1. UC版と微妙に異なる形状再現
  2. スライド膝関節など、可動域拡大にもチャレンジしている1台
  3. 現状ではハサウェイに出てくるグスタフ・カールに最も近い1台

キットの残念ポイント

  1. 脚の自重でふらつく股関節(比較のUC版ももっとひどいことになっていた)
  2. バズーカや平手などの小物も欲しかった
  3. 気を使う太目なゲートがいくつかあった

  • 登場作品:『機動戦士ガンダム ギレンの野望』(ゲーム)
  • 型式:FD-03
  • 名称:グスタフ・カール
  • 搭乗者:一般兵士
  • 所属:地球連邦軍
  • 商品価格:2,640円(税込)
  • 発売:2019年7月18日発送(初回)2021年8月発送(再販)
  • 積みプラ解消: -9.5cm(パッケージの高さだけで算出)

HGUC クスィー ガンダム レビュー

今回はやっと公開されます「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ」から、マフティことハサウェイが搭乗する主役機「HG クスィー ガンダム」をレビューしていきます。

全高26mを超える、大型MS、1/144のキットも完成すると約18cmとかなりな巨体となっています(ちなみにバウンドドックが約19cm)。

MS単体で飛行ができるミノフスキークラフトを搭載し、通常MSフォームからフライトフォームへ変形機構を備えています(変形というほどでもないような気もしますが)。設定画だけでは複雑な構造を完全に理解するのは難しいと感じるこの機体、立体物を自分の手で組み立てることによって、クスィーをより理解しながら見ていきたいと思います。

レビューはとりあえず素組でいったん終了し、7月に発売が決まっているガンダムデカールの新作「No.122 HG 1/144 機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ 汎用(1)」の発売を待って塗装していきたいと思います。

パッケージ&内容物紹介

ランナー紹介

ランナーは全てPS素材、表記は「HG 1/144 クスィーガンダム」となっています(ビームサーベル以外)

各部組立

頭部

胸部

腕部

肩部(フライトユニット)

主翼

腰部

足首

脚部

以下続く…

武装

素組完成

ギミック&可動

変形

アクション

比較

まとめ

今回は「HG クスィー ガンダム」をレビューしてきました。

複雑な形状で、昔から「いったいどんな構造になってんだ?」と思っていたクスィーの全容がようやくちゃんと解りました。やはり立体物重要です。

しかし、その複雑な構造のデメリットとも言うべきか、フライトユニット移動すれば何とか正面までは向かせられますが、肘より上は上方へ動かす事ができなかったりと、プラモのせいではありませんが、なかなかに制約が多いデザインであることもよくわかりました。

しかし、キットはその大きさも相まって存在感は抜群です。プロポーション的にもあまり問題はなく、可動範囲は狭いですが、カッコいいです。

また、大きさの割には部品点数も抑えられていて、組み易いキットでした。その分、気持ちシール多めではあります。この大きさで、バンダイの技術があればもっと突き詰められたとも思いますし、変形時の差替え部分ももうひと頑張りあれば差替えなしでも再現できたのではないかと思います。

この巨体で1/100の商品化は結構ハードル高い気もしますので、クスィーが欲しいと思ったときは、何も迷うことなく買いな1機だと思います。ただし、映画の2とか3の公開に合わせて、追加武装付き(ミサイルコンテナとか)が発売される危険性ははらんでます。

キットのグッドポイント

  1. 大きいが組み易い設計
  2. ゲートも痕が残りにくいものが多い
  3. HGですが、MG並の存在感(しかし価格もMGなみ)

キットの残念ポイント

  1. シール多し、もうひと頑張りしてほしかった
  2. 平手の手のひらに肉抜き?もしくは元デザインがこれなのか?
  3. 50肩並みに上に上がらない腕
  • 登場作品:機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ
  • 型式:RX-105
  • 名称: Ξ(クスィー)ガンダム
  • 搭乗者:ハサウェイ・ノア(マフティー・ナビーユ・エリン)
  • 所属:マフティー
  • 商品価格:6,600円(税10%込)
  • 発売:2021年04月24日
  • 積みプラ解消: -10.5cm(パッケージの高さだけで算出)

HGUC メッサーF01型 レビュー

今回はこの夏公開予定だった閃光のハサウェイからの第2弾キット『HG 1/144 メッサーF01型』をレビューしていきます。

店頭発売の完全新規HGUCとしては2020年最初のキット!(もう7月ですぜ)、その進化具合もしっかり見ていきたいと思います。

本当であれば今頃、東京オリンピックと並んで(あくまで個人的な感想です)、ハサウェイフィーバーになっているはずだったのですが、残念ながら新型コロナの影響でキットは1か月遅れての登場、さらに大元の劇場公開が延期となった影響もあり、発売直前までバンダイのサイトでも商品名の前に(仮)とついていたり(今は解消)、実際に動くメッサーは特報画像の数秒(静止カットで動いてませんが)だけと、ちょっともったいないタイミングでの発売となってしまいました。

キット解説によると、製造はアナハイムエレクトロニクス、連邦軍にマフティとのつながりがばれるのを嫌って、モノアイやショルダーアーマーなどのジオン系MSの意匠をまとっているとのこと、ギラドーガやサザビーの系列に含まれる機体だそうです。大きさなどから、同時期に配備されているグスタフカールとの関係性も気になります。

また、バリエーション機もあり、F01以外の機体形式も存在するようです。

製作は素組からの全塗装(余裕あれば)の予定で進めてまいります。

パッケージ&内容物紹介

パッケージは高さ13㎝と本体同様結構な大きさです。

説明書はHG標準の片面カラーのものです。

ガンダムファンクラブの紹介チラシが入っています。

ランナー紹介

全てのランナーがPS素材で、当然ながらメッサー専用の物になっています。

Aパーツ イロプラ ベージュ、イエロー、ダークレッド部分になっています。

B1パーツ レッド シールドや足首になります。

B2パーツ レッド 2枚付属 右下の前腕部と右上の肩カバー以外は1つしか使用しないので余剰パーツになります。

B3パーツ B1と対になる部分です。なぜか2ではなく1と3の組み合わせです。

C1パーツ ベージュ 脚部などです。

C3パーツ ベージュ こちらも2ではなく1と3で対になっています。

D1パーツ グレー 武器と関節周りです。

D2パーツ グレー 胴体部のフレーム中心です。

D3パーツ グレー こちらもD1と対になる部分です。

SB1パーツ クリヤーイエロー サーベルのビーム部です。

ホイルシール 色再現用シールです。モノアイ用は予備含めて3枚付いていいます。マーキング系の物は付属していません。

各部組立

頭部

後頭部はマラサイで顔はヤクトドーガといった印象です。モノアイシール貼っていますが、角度が逆で写っていないです。

胸部

胴体部分は胸部、服部、腰部で3ブロック構成になっています。こちらは胸部(透明のパーツは撮影用のスペーサーです)、首の根元が持ち上がる構造になっています。肩はブロックごと引き出せる構造(ビヨガンなどと同じ)です。

腹部

腹部にも可動部分があるため、パーツ多めです。

腰部

スカートの長さが前後で大きく異なるので、アクションベース使用しています。リアスカートは展開します。

ランドセル

今まであまり見たことのない形状のランドセルです。鳥山明デザインのメカっぽいです。

腕部

右肩はショルダーアーマー付きで、左右非対称なジオン風デザインです。

足首

足首の構造はシンプルで可動部分は無しです。

脚部

色再現用にパーツ分割はされていますが、脚部の構造はシンプルです。足首の取り付部分のパーツ構成が目新しいです(足首上とその右側のパーツ)。

武装

武装はシンプルです。ビームライフルは指定カラーにするには全面塗装が必要です。サーベルはジェガンと同型となっていますが、モールドなどもなく安っぽい感じです。

その他

ライフル用の握り手とアクションベースへの接続部品です。機体が大きいためかがっちり目の接続パーツが付いています。

掌の大きさに腰抜かしたので、同スケールのビヨンドガンダムの手首との比較です。同スケールの物とは思えない大きさの違いです。各種武装は汎用性が高いものが採用されたと解説に書いておりましたが、この大きな手でジェガンなどの武器がそのまま使えるのか、甚だ疑問に感じます。

余剰パーツ

頭部や胸部にリアスカートと、重要パーツが結構余る構成になっています。今後F02型以降の機種が出て、カラバリ機が控えているのか!?

素組完成

ギミック&可動

首は付け根部分が持ち上がるので前後へ大きく稼働します。

胴体は今までになく大きく稼働します。腹部の可動域が大きいです。

左右のひねりはあまり大きくはありません。

ランドセルは上下のカバー部分とエンジン部がそれぞれ上下に稼働します。

リアスカートが展開します。開くとジンクスみたいなイメージです。

二重関節で肘もしっかりたためます。

腕も水平までは難なく上がります。

太い脚部ですが、膝もしっかり曲がります。フロントスカートに干渉するのでモモはあまり上がらないです(写真より上がりますが)。

足首の可動は一般的な範囲です。

サーベルラックはスパイクの裏とシールド裏(2本)になります。スパイク裏は取り付けるとほぼ見えない状態です。

アクション

比較

グスタフカールとの比較です。六角形ブロックの意匠など、類視点が見て取れる2台となっています。同時期にアナハイムで開発された機体だと匂わせます。同時期に開発されたAEの連邦系とジオン系と聞くとネモとマラサイ思い出します。

HGジムⅡと比較するとこんなに違います。

試しに並べてみましたが、MGのマラサイと一緒に置いてもあまり違和感ありません(ジムと並べるより、しっくりきてるかも)。

まとめ

今回は「HG メッサーF01型」をレビューいたしました。

何はともあれ、サイズがデカい!ってのが第一印象のキットでしたが、胴体部分の3ブロック構造やシンプルではありますが、良く動くひじにひざなど、本機同様、大きな見た目に似合わずよく動く1台です。

2020年最初の完全新規キットだけあり、傷になりずらいくさび型ゲートや、部位ごとになっているランナーのパーツ配置など、細かいところまで気配りされていて、組み易いキットでした。

ただ大型パーツで形も複雑なためか、離型剤の付着が多めな気がします。塗装する方はパーツ洗浄オススメします。

1/144とは思えないサイズ感ではありますが、これから出てくるであろう、クスィーなどの閃光のハサウェイシリーズと並べてみると、それほど問題ないのかもしれません。実際グスタフカールとはほぼ一緒でしたし。

小型化される直前の最もMSが大型化した時代の機体。MSの歴史を目で見て確認するためにも揃えておいていい1台だと思いました。

キットのグッドポイント

  1. (さらに進化したか?)痕が残りにくいゲート部分
  2. 胴体の構造、可動が秀逸

キットの残念ポイント

  1. 腰部のスカートの定位置がよく分からない
  2. 前も後ろもスカートが外れやすい
  3. 換えが効かないサイズだけに専用の平手が欲しかった
  • 登場作品:機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ
  • 型式:Me02R-F01
  • 名称:メッサーF01型
  • 搭乗者:ガウマン・ノビル、エメラルダ・ズービン他
  • 所属:マフティー・ナビーユ・エリン
  • 商品価格:2,750円(税10%込)
  • 発売:2020年7月4日
  • 積みプラ解消: -13cm(パッケージの高さだけで算出)

HG グスタフ・カール(ユニコーンVer.)-前編

今回は「HG グスタフ・カール(ユニコーンVer.)」をレビューいたします。

閃光のハサウェイの小説に出てきたのが最初かと記憶してますが(違っていたらごめんなさい)、ユニコーンガンダムとガンダムNTに登場したのをきっかけに、今回の商品化となっています。

とはいえ上記2作品では全くいいところなく、見事なやられメカでしたが、本来は連邦軍が誇る高性能量産機、今冬の「閃光のハサウェイ」ではきっと活躍場面が用意されていると期待したいところです。

連邦らしくない太目な機体ですが、最新のHGフォーマットでどのように仕上げられているかレビューしていきます。

今回はパーツを先にすべて塗装(サフ→各色→スミ入れ→クリアー)してからくみ上げていく方式をとっています(勝手にVT工法と命名中)。

塗装が思いのほか手間取ったので前後編で紹介いたします。

パッケージ&内容物紹介

ボックスアートはユニコーンでの登場場面から切り取ったものとなっています。

左右の側面にはキット解説と機体解説になっています。

組立説明書もHGスタンダートな片面カラー印刷のものになっています。完成写真が少ないが少し気になりました。

ランナー紹介

Aパーツ イロプラ 素材はポリキャップ以外全てPS素材 脚部と白、赤、クリヤー部分になります。

B1パーツ 腕部のグレー部分中心です。

B2パーツ B1と対になる部分です。

C1パーツ 胴体と足首の青い部分です。

C2パーツ C1と対になる部分です。

Dパーツ 胴体など関節部分です。

Eパーツ グレー こちらも関節やバーニアなどになっています。

ポリキャップ

ビームサーベルです。

ホイルシール センサー部と足のラインになります。

塗装

ほぼ、各ランナーのカラーごとに塗装しました。

青はガンダムカラーのガンタンク用のブルー6(デットストック)、赤い部分はレッド60%+あずき色40%、白はホワイトにネイビーブルーごく少量、本体のグレー部分は軍艦色1にブラック5%ぐらい、関節のグレーと脚のラインはニュートラルグレー75%+ブラック20%+マホガニー5%といった感じです。マシンガンはガンダムカラーのジオングレー、バイザー内のカメラ部分はシルバーで塗装しています。

ほぼ説明書通りとなっています。

塗り分けが必要なアンテナのブルーと脚部の黒いラインはホイルシール利用してマスキングしています。

HGとなめてかかっていたわけではありませんが、思いのほかパーツ数が多くて塗装に時間がとられました。

特に関節中心のDとEランナーがてこずりました。

また、青いパーツは平面が広いのでエアブラシでもムラになりがちだったのと、ついついノズル開き気味になり、粒子が大きくなり塗装面が粗くなったのが反省点です。

中締め

とりあえず塗装終了までで前編とします。

色も塗り終わったので、ここからはサクサク組上げていきたいと思います。

4月号のHJもMGも作例載っているので、手直しもしたいところですが、キット完成を優先して塗装までといたします。

キットのグッドポイント

  1. 完全新規の最新HGフォーマット
  2. HGとは思えぬパーツの多さ
  3. 色再現シールも少な目

キットの残念ポイント

  1. 塗装指示書の黒とダークグレー部がどこなのか違いが判らず
  2. パーツ数多くのと、形状が複雑なので、塗装に時間がかかる(残念ではないか…)
  • 登場作品:機動戦士ガンダムユニコーン
  • 型式:FD-03
  • 名称:グスタフ・カール(ユニコーンVer.)
  • 搭乗者:連邦軍一般兵
  • 所属: 地球連邦軍
  • 商品価格:2592(税込み)
  • 発売:2019年2月16日

後編へ続く!