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HGUC サイコ・ドーガ レビュー

今回のガンプラレビューは「HG 1/144 サイコ・ドーガ」です。

機体紹介

サイコ・ドーガは小説「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン」に登場した、ネオ・ジオンのニュータイプ専用MSになります。

映画に登場した「ヤクト・ドーガ」の立ち位置の機体で(小説版にヤクト・ドーガは登場せず)、ネオ・ジオンの強化人間、グラーブ・ガスが搭乗しています(グラーブもほぼギュネイ)。

小説では2機が搭乗しますが、どちらもパイロットはグラーブ・ガス。ヤクト・ドーガよりもギラ・ドーガと共通部分の多い機体となっています。

ちなみに、CCA-MSV内で α・アジールのプロトタイプにあたる機体も「サイコ・ドーガ」と同名となっているため、区別する意味で「サイコ・ギラ・ドーガ」と呼称する場合があります。

劇場版の設定やストーリーが固まりきる前の状態で執筆されたノベライズなので、パラレルワールド化しているベルトーチカチルドレン、その合間で生まれたモビルスーツになります。

キット紹介

キットは2022年12月に福岡のGUNDAM SIDE-Fで先行発売、その後ガンダムベースオンラインやガンダムベースでの販売が行われています。

ベースとなっている「HGUC 1/144 ギラ・ドーガ」(まるまる1機分)の成型色を変更して、サイコ・ドーガ用のパーツが追加された内容となっています。

パッケージ&内容物紹介

ランナー紹介

ギラ・ドーガからの流用ランナーの表記は「HGUC 1/144 ギラ・ドーガ」、新規ランナーは「HG 1/144 サイコ・ドーガ」となっています。ギラ・ドーガからの引継ぎでEパーツはABS製となっています。

シール

各部組立

頭部

胸部

ランドセル

腕部

腰部

足首

脚部

武装

余剰パーツ

素組完成

ギミック&可動

アクション

比較

まとめ

今回は「HG 1/144 サイコ・ドーガ」をレビューしてきました。

ギラ・ドーガをベースに、新規パーツを追加する形で構成されておりました。

具体的には上腕から下の腕部と、フロントアーマー以外の下半身はギラ・ドーガの成型色を変更してそのまま流用。上記以外の部分が新規造形となっておりました。

新規パーツでは形状変更以外にも腹部の前後方向への可動軸の追加や、各スラスター内部の黄色い部分の色分けなどもアップデートされていました。

ギラ・ドーガを作成した時に、プロポーションはよいが可動部や色分けに古さを感じていましたが、そのあたりもきっちり更新されていたのは、好感が持てます。

ただその分、アップデートされていない部分は色分け必要であったり、合わせ目もしっかり目立ったりと、最新HGとちょっと前のHGを1台で楽しめる(?)1台でした。

また、キット本体の出来以外の話になりますが、(当然ながら)設計当時にサイコ・ドーガのことまでは考慮されていないランナーの配置なので、大量の余剰パーツが出てしまうことと、ベース限定(SIDE-F含む)販売方法は検討の余地はもう少しなかったのかとも思います(個人の感想です)。

以上、「HG 1/144 サイコ・ドーガ」のレビューでした。

キットのグッドポイント

  1. 違和感なくアップデートされた上半身
  2. 頭部やシールドのネオ・ジオンマークもシールではなく色分け対応
  3. ファンネル装備や可動軸部など肩アーマーのつくりが良い

キットの残念ポイント

  1. 武装はありがたいが、大量発生する余剰パーツ
  2. 置き場所を選ぶ、完成後は外せない背中の長尺スラスター
  3. 脚部スラスターの色分けは課題として残る

技術ポイント

  • ゲート:ノーマル
  • 腕付け根:2軸前方向引き出し式パーツ
  • 脚部付け根:本体側固定軸+脚部側ボールジョイント型ポリキャップ
  • 関節構造:ヒジ(シングル)。ヒザ(二重)、首(胴体側2軸+頭部側ボールジョイント)
  • クリヤーパーツ:ビームアックス、ビームピック、ビームサーベルのビーム部

機体&キットデータ

  • 登場作品:機動戦士ガンダム逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン(小説)
  • 型式:MSN-03-2
  • 名称:サイコ・ギラ・ドーガ
  • 搭乗者:グラーブ・ガス
  • 所属:ネオ・ジオン
  • 商品価格:4,180円(税10%込)
  • 発売:2022年12月19日
  • パッケージ:ガンダムベース限定タイプ
  • 積みプラ解消: -13cm(パッケージの高さだけで算出)
  • ベースキット:HGUC ギラ・ドーガ

HGUC ギラ・ドーガ レビュー

今回は 「HGUC No.091 1/144 ギラ・ドーガ」をレビューしていきます。

機体紹介

ギラ・ドーガは映画「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」に登場した、ネオ・ジオンの主力量産型MSになります。

ジオンの名機「ザク」の系譜に並ぶ1台で、MS本来の「人の機能を拡大した機動兵器」をコンセプトに開発された1台です。

シャアの反乱時に100機余りが生産され82機が実戦に投入されたとのことです。士官タイプも存在し(ブレードアンテナの追加程度の変更)、カスタムカラーの機体も存在しておりました。

キット紹介

「HGUC No.091 1/144 ギラ・ドーガ」は2008年11月に一般店頭発売されております。翌年1月にはカラーリングと一部パーツ違いの「HGUC 1/144 ギラ・ドーガ(レズン・シュナイダー専用機)」も店頭販売されました(今なら間違いなくプレ版ですが)。

この時期のHGUCは集中的に「逆襲のシャア」関連アイテムが製品化されていました。

パッケージ&内容物紹介

ランナー紹介

ランナー表記は全て「HGUC 1/144 ギラ・ドーガ」で、完全新規となっています。ヒジ関節などを含むEパーツのみABS製でそれ以外はPS素材です。

シール

各部組立

頭部

胸部

ランドセル

腕部

腰部

足首

脚部

武装

素組完成

ギミック&可動

アクション

比較

まとめ

今回は「HGUC 1/144 ギラ・ドーガ」をレビューしてきました。

作り終えての感想としては、「カッコイイ」が一番最初でした。

ギラ・ドーガのマッシブなプロポーションが非常によく再現されており、接地性の高い脚部も合いまり、立ち姿の力強さは惚れ惚れしました。

ビームマシンガンなどの武器類の造形も素晴らしく、量産型ではありますが、安っぽさを感じない1台です。

ただ、キット自体の古さ(2008年製)は否めず、関節可動域や合わせ目、色分けは最近のものと比較すると、どうしても見劣りはします。

特に色分けに関しては、各種スラスターやヒザやスネの動力パイプなど、目立つ色(黄色)と目立つ部分で部分塗装以上が必要となっています(形状的にシールも未対応)。

きちんと塗装してあげると、格段に情報量と完成度が上がると思いますので、ぜひトライしてみたいところです。

武装も豊富ですので、量産機特有の遊び(色変え、装備替え)の素材としても、高スペックと思われるギラ・ドーガ、腕が試される部分も多いですが、オススメの1台でした。

以上、「HGUC 1/144 ギラ・ドーガ」のレビューでした。

キットのグッドポイント

  1. マッシブなプロポーションがカッコよく再現されている
  2. プレイバリューが高い、豊富な武装
  3. (塗り分け必要ですが)足裏、ひざ裏などモールドも細かく、肉抜きもなし

キットの残念ポイント

  1. 今見ると、古さを感じる関節、合わせ目、色分け
  2. シールドとスパイクアーマーのクリアランスがもう少し欲しかった
  3. 塗装時はマスキングが結構大変

技術ポイント

  • ゲート:ノーマル
  • 腕付け根:2軸前方向引き出し式パーツ
  • 脚部付け根:本体側固定軸+脚部側ボールジョイント型ポリキャップ
  • 関節構造:ヒジ(シングル)。ヒザ(二重)、首(胴体側2軸+頭部側ボールジョイント)
  • クリヤーパーツ:ビームアックス、ビームピックのビーム部

機体&キットデータ

  • 登場作品:機動戦士ガンダム 逆襲のシャア
  • 型式:AMS-119
  • 名称:ギラ・ドーガ
  • 搭乗者:ネオ・ジオン一般兵
  • 所属:ネオ・ジオン
  • 商品価格:1,980円(税10%込)
  • 発売:2008年11月15日
  • パッケージ:HGUC Ⅱ型
  • 積みプラ解消: -7.5cm(パッケージの高さだけで算出)
  • 派生キット:HGUC ギラ・ドーガ(レズン・シュナイダー専用機)、ギラ・ドーガ (ヴィンセント・グライスナー専用機)、HG サイコ・ドーガ

HGUC ガザC ハマーン専用機 レビュー

今回は「HGUC 1/144 ガザC ハマーン専用機(HG No.062)」をレビューしていきます。

確か発売時に購入した覚えがあるので、15年以上積んであったキット&途中まで手を付けて放置状態だったため、いつものランナー紹介はできない状況です。

また、一部接着してあったり、部分的に色塗ったりしているところを極力元の状態に戻してレビューしていきます。

機体紹介

ガザCはアクシズが作業用マシンから発展開発した可変型モビルスーツです。

機動力が劣っている機体なため、それを補うために集団戦闘を前提とし、砲撃に特化した機体となっています。

その、シルエットは連邦のものとも、ジオンのものとも異なり、アクシズという閉鎖された中で独自に進化した機体であることを主張しています。

ハマーン・カーン専用機は劇場版「機動戦士ΖガンダムII -恋人たち-」で新たに追加設定され、一般機とは異なるハマーンをイメージした薄紫を基調としたカラーリングとなっています。

キット紹介

推測ではありますが、2005年10月に公開された劇場版で、ハマーン専用機の設定が追加されたことにより、同じ金型で2種類のキットが販売できる環境が整ったことで、製品化にこぎつけたのではないかと思っているガザC。

旧キットでも製品化されてはいなかったため、初のキット化だったかと思います。

そんな「HGUC 1/144 ガザC ハマーン専用機」、一般の「HGUC 1/144 ガザC」と一緒に2006年4月に発売となっております。

パッケージ&内容物紹介

ランナー紹介

冒頭にも書きましたが、今回はすでに部品の切り出ししてありましたので、ランナー紹介はなしです。

組立説明書のパーツリストで解説いたしますと、

Aパーツ 濃い紫 PS素材

Bパーツ 薄紫 PS素材

Cパーツ グレー ABS素材

Dパーツ ダークイエロー 合成ゴム素材

SB6 クリアーイエロー PS素材

PC-123プラス ポリキャップ

PC-101 追加ポリキャップ

となっています。

各部組立

頭部

胸部およびバックパック

腕部およびシールド

腰部

足首

脚部

素組完成

ギミック&可動

アクション

変形

砲台タイプ

MA(モビルアーマー)タイプ

比較

まとめ

今回は「HGUC 1/144 ガザC ハマーン専用機(HG No.062)」を見てきました。

15年近く、中途半端なままで眠らせていたキットでしたが、完成させてみると思いのほかカッコよく、関節の可動範囲など古めかし部分もありますが、なかなかな良キットでした。

人型はしておりますが、胸部から頭部、背面のバックパックをまとめて組まなければならない点など、通常のMSより、とっつきにくい点は確かにありましたが、完成すると、独特の存在感を放つ1台となっております。

2006年発売と、16年前のキットなので、合わせ目や可動範囲、色分けなど気になるところは多々ありますが、きちんと仕上げてみたくなるキットでした。

ただ、グレー部分は全てABS素材となっており、塗装時は注意が必要です。再販時にKPSに置き換わったりすると個人的には大変うれしいのですが…

今回のレビューはハマーン様のガザCでしたが、一般機のガザCでもいいのでゼータやダブルゼータが好きな方は棚に1台置いておきたいキットだと思います。

以上、「HGUC 1/144 ガザC ハマーン専用機(HG No.062)」のレビューでした。

キットのグッドポイント

  1. 異形ですが、思いのほかカッコイイ、個性的なMS
  2. 手首は差し替えですが、シンプルで破綻のない変形
  3. 変形の恩恵で、脚部の可動範囲は大きい

キットの残念ポイント

  1. リアのスタビライザーが緩くて固定できない
  2. 色分けされていないところが、そこそこある。
  3. シールドの接続部にもう一工夫欲しかった。

技術ポイント

  • ゲート:ノーマル
  • 腕付け根:固定1軸
  • 脚部付け根:固定1軸
  • 関節構造:ヒザは二重関節
  • クリヤーパーツ:モノアイ、胸部センサー、ビームサーベル
  • パッケージ:HG二期タイプ
  • 派生キット:ガザC(No.063)成型色変更、スタンド追加

キットデータ

  • 登場作品:劇場版 機動戦士ΖガンダムII -恋人たち-
  • 型式:AMX-003
  • 名称:ガザC
  • 搭乗者:ハマーン・カーン
  • 所属:アクシズ
  • 商品価格:1,540円(税10%込)
  • 発売:2006年04月08日
  • 積みプラ解消: -7cm(パッケージの高さだけで算出)