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MG ガンダム試作１号機 GP01Fb フルバーニアン レビュー

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今回はゼフィランサスに引き続き、「MG 1/100 ガンダムGP01Fb」フルバーニアンをレビューいたします。こちらも商品名に”フルバーニアン”の記載はなくFb表記のみです。

機体紹介

シーマのゲルググMにやられ大破したGP01を改修、修復。背面に非常に目立つユニバーサル・ブースター・ポッドや全身に多数装備した姿勢制御用バーニアなど、宇宙用戦用MSとしてよみがえった機体です。

最終的にはガトーのGP02と相打ちとなり、その役目を終えています。

キット紹介

本設定同様、「MG 1/100 ガンダムRX-78GP01」をベースに、変更部分の新規パーツを追加したキットとなっています。

そのため、ランナー構成見る限り、ゼフィランサス開発時には当然フルバーニアンも念頭にあったと思われ、ベースキット+追加パーツの割には余剰パーツ少な目です。

パッケージ＆内容物紹介

ボックスは標準的なMG仕様、キット紹介写真も多数掲載されています。
中ブタ付きになっています。

組立説明書も文章、写真ともに多めで見ているだけでも楽しいです。

ランナー紹介

Aパーツ　PS素材　イロプラ　1/100ガンダムRX-78GP01表記
フレーム部とサーベルビーム部、クリアパーツです。

Bパーツ　PS素材　グレー　1/100ガンダムRX-78GP01表記
脚部フレーム中心です。

Cパーツ　PS素材　ホワイト　1/100ガンダムRX-78GP01表記
頭部、脚部の外装やシールドです。

Dパーツ　PS素材　ホワイト　1/100ガンダムRX-78GP01表記
PSですが軟質素材です。

Eパーツ　PE素材　グレー　1/100ガンダムRX-78GP01表記
専用の追加ポリキャップです。

Gパーツ　PS素材　レッド　1/100ガンダムRX-78GP01表記
スリッパ部と頭部です。
Hパーツ　PS素材　ブルー　1/100ガンダムRX-78GP01表記
シールドとコクピット部です。

K1パーツ　PS素材　ホワイト　　RX-78GP01Fb表記　
スカートやユニバーサルブースターです。

K2パーツ　PS素材　ホワイト　　RX-78GP01Fb表記　
脚部の新規造形部中心です。
Lパーツ　PS素材　グレー　　RX-78GP01Fb表記　
コアファイターなどの新規パーツ部です。

Mパーツ　PS素材　レッド　RX-78GP01Fb表記　
追加スリッパ部です。

Nパーツ　PS素材　ブルー　RX-78GP01Fb
表記肩や胸部の新規パーツです。

Oパーツ　PS素材　イエロー　RX-78GP01Fb表記　胸部インテーク２種です。

Pパーツ　ABS素材　RX-78GP01Fb表記　
フレーム部の新規パーツです。

Qパーツ　PS素材　RX-78GP01Fb表記　PS表記ですが軟質素材になります。

PC-111　汎用のポリキャップになります。

色再現用のホイルシールです。胸部のVマーク、ひざの赤ライン、ツインアイと少な目です。
ガンダムデカール　転写式のデカールです、機体ネームなどです。

マーキングシール　コーションマークが中心です。

各部組立

頭部

頭部はゼフィランサスと共通です。
メインカメラのクリヤーパーツはこの後の塗装を想定して取り付けていません。

胸部

胸部のインテーク部は、通常時とノズル展開用とで２種差し替えで対応です。

コアファイターカバーがなくなったため、胸部の外装だけの構成になっています。
腕の付け根に目立つパーティングラインがあります。
肩のセンサー部分のクリアーパーツもメインカメラ同様取り付けていません。

コアブファイター（コアブロック）

機種部分はゼフィランサスと共通ですが、本体より後ろは新規パーツになっています。
ノズル展開用にインテーク部は２種類付属しています。
本体パーツが変更となったことでインテークの取り付け部分はポロリがしやすかったゼフィランサスのものから改善されています。
ユニバーサルブースターが中心となるリアセクションです。なかなかな部品点数です。

後ろのパーツはランディングギアの差し替え分です。
プロポーションは良好です。
底面、リアのランディングギアカバーと本体の間に隙間ができます。組立説明書ではぴったりくっついているように見えるので、多少困惑しました。
変形①　ランディングギアを外してリア部分を持ち上げます。
機種をたたんで折り曲げて、コアブロックになります。

腕部

肩ブロックはノズル展開ギミックがあるため、パーツ多めです。
肩以外の腕部はゼフィランサスと共通です。ハンドパーツも変更なしです。

腰部

腰部はフレームは共通、外装は新規といった構成になります。
腹部も色の変更もあり新規になっています。

フロントリア共に大型化しています。

足首

アンクルガードは新規となっていますが、フレームブロック含め足首自体はゼフィランサスと同じものを組み立てます。
ゼフィランサスの足首に増加パーツとしてソール部が追加となっています。
組立説明書の解説によるとプロペラントとして使用していたようです。

足裏の爪を展開して出てきた穴に増加パーツを差し込みます。

つま先とかかと、それぞれに差し込み部があります。
ゼフィランサスより一回り大きな足首です。

脚部

フレームは基本的にゼフィランサスと共通ですが、ふくらはぎの両サイドのパーツが変更となっています。
脚部、ひざ下は大きくパーツ構成が変更となっている部分です。
なんとなくデザイン的にはゼータの脚部に似た印象です。

武装

武装はゼフィランサスと共通ですが、ビームサーベルのパーツが一部変更になっていて、若干長さが短くなっています（この写真は誤って前のパーツそのままになっています）。
シールド裏側、ビームパックの予備２個が装着可能です。

余剰パーツ

余剰パーツは少な目です（優秀）。
上の白いランナーは初期のMGで採用されていたディティールアップパーツになります。

素組完成

面積は大きいのですが、足裏浮きがちです。
胸部と肩のバーニア展開状態です。

ギミック＆可動

首は頭部側のボールジョイントでの可動になります。
サーベルラックは前後に大きく動きます。

上半身は前後には微妙なうごきです。
左右へは多少ですが、スイングします。
肘はしっかり折りたためます。

水平方向への可動はかなり厳しい状況です。

もも上げ水平まで、ヒザ関節90度といった感じです。ヒザアーマーは独立して動きます。

足首はフロントアーマーも広めに開くので、そこそこ可動範囲を確保しています。

足首前後ブロックも動きますが、この可動部の緩さがが接地間の悪さの一因かとも。

背部のメインスラスター、ユニバーサル・ブースター・ポッドも自由に動きます。
ゼフィランサス同様、コクピット部はハッチのみとブロック部の二段階で開閉します。

胸部のバーニア展開はコアファイターおよび胸部外装の両方でパーツの差し替えが必要になります。

アクション

比較

ソール部が追加されているために全高もフルバーニアンのほうが大きくなっています。ただ脚部はボリュームアップしておりますが、腕部がそのままなので、少しアンバランス館があります。

コア・ファイターⅡ

メインスラスターも大型化されています。

まとめ

「MG 1/100 ガンダムGP01Fb」フルバーニアンも見てきました。

関節や武器の保持力のみならず、パーティングラインにパーツのヒケ、久々に見たバリ！（個体差だとは思いますが）、一部組立説明書のわかりずらさなど、GP01ゼフィランサス同様、25年落ちのキットであることを感じざるを得ないキットでした。

最近のHGやMGしか作ったことのない人にとっては驚きの内容かもしれません。

しかし、ヤスリ掛け、ヒケの処理、緩い関節対策など工作技術の確認や、ホビージャパン2022年2月号など参考に大きく手を入れるもよしなので、時間をかけてじっくり味わうにはなかなか良い素材かとも思いました。

ただ、ゼフィランサスとセットで早期の2.0化なりVer.Kaでのリニューアルをバンダイさんにはお願いしたい1台でもありした。

キットのグッドポイント

  1. 肩アーマーのバーニア展開は小気味よい動き
  2. ゼフィランサス同様、コアファイターの変形・連結はしっかりしている
  3. 立ち姿だけなら許せる

キットの残念ポイント

  1. ポージング作業がもはや苦痛レベルの各関節
  2. 肩アーマーに干渉するシールド取り付け方法
  3. ヒケにバリも含め全体的に低い部品精度

  • 登場作品：機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY
  • 型式：RX-78GP01Fb
  • 名称：ガンダム試作1号機 フルバーニアン
  • 搭乗者：コウ・ウラキ少尉
  • 所属：地球連邦軍
  • 商品価格：3,300円（税10%込）
  • 発売：1997年12月
  • 積みプラ解消： -11cm（パッケージの高さだけで算出）