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MG ガンダムRX-78GP01 ゼフィランサス レビュー

今回は「MG 1/100 ガンダムRX-78GP01」をレビューしていきます。

キットの商品名だと「試作1号機」も「ゼフィランサス」の文字記載なし、確かゼフィランサスって名前は後付けだったような記憶が…(と思っていたら組立説明書は記載があった!)

機体紹介

「機動戦士ガンダム0083」の前半の主役機です。

ファーストガンダムことRX-78をベースに改修・設計変更を行った機体で、設計・製造はアナハイムエレクトロニクス社が担当したものとなっています。

母艦アルビオンがトリントン基地へ入港した際に、試作2号機がジオン残党軍に奪取される事件が勃発、たまたま居合わせたコウ・ウラキ少尉が搭乗、すったもんだはありましたが、そのまま専属パイロットとして認定。

その後、宇宙戦でシーマのゲルググに中破に追い込まれ純然たるゼフィランサスは退場となりますが、フルバーニアンとして復活!物語後半で2号機と相打ちになるまで頑張ります。

ちなみにコードネームのGPは「ガンダム・プロジェクト」の略だそうです(試作〇号機なんで、ガンダム・プロトだと思ってました)。

キット紹介

「MG ガンダムRX-78GP01」は1997年08月発売と、かなり初期のマスターグレードになります。

Ver.2.0にもVer.Kaにもなっていない機体としては最も古いMSになります。

MGシリーズが1995年からスタートし、0083が1991~1992年に制作された映像作品だったため、まだまだ作品熱が冷めておらず、0083に登場するMSは皆かなり早い段階でMGシリーズに名を連ねています。

逆に今となっては、古いMGばかりのシリーズになってしまい、少しもったいない感じです。

そんな四半世紀前のキットを今回は見ていきたいと思います。

パッケージ&内容物紹介

ランナー紹介

ランナー表記は「1/100 ガンダムRX-78GP01」表記 F1ランナーがABS素材、EパーツとポリキャップがPE素材となっています。

各部組立

頭部

胸部

コアブロック(コアファイターⅡ)

コアブロックへの変形

腕部

腰部

足首

脚部

武装

フレーム

素組完成

ギミック&可動

アクション

比較

まとめ

「MG 1/100 ガンダムRX-78GP01」をレビューしてきました。

まもなく四半世紀経過となるキットですが、(最新キットと並べてはいませんが)立ち姿はそれほど古さを感じることもなく、まだまだいい感じだと思いました。

また、複雑変形のコアファイターⅡや、コアブロックとAパーツ、Bパーツの合体部などSガンダムほどではないですが、当時としてはかなりびっくりレベルの仕上がりだったのではと思います。

しかし、可動部分はちょっと動かすと肩ブロックからすぐ外れる上腕だったり、荷重がかかる大型の関節部も全てポリキャップ頼みのため、常に緩い感じであったりと、ポージングなどにはかなり気を遣う必要があります。

さらに、武器類もハンドパーツの指の保持力だけが頼りなため、ライフルがぐらついたり、サーベルはすぐ落ちてきて長時間保持できなかったりと、なかなかに厄介です。

ただ25年たった今でも、商品としては十分に魅力があり、ただ単純に最新キットと比較して劣っていると簡単に結論を出さずに、発売時期や、年月の経過をも加味して味わうべきキットなのではと思いました。

キットのグッドポイント

  1. なかなかに変形が複雑なコア・ファイターⅡ
  2. バックパックのコアファイターカバーがぴったりはまって気持ちいい
  3. 立ち姿だけなら、まだまだ現役

キットの残念ポイント

  1. 完成したばかりでもヌルっと緩い関節
  2. 一瞬ヒケかと思う、吹けば飛ぶような貧弱モールド、逆に目立つパーティングライン
  3. 差し替え式の胸部インテークパーツや上腕がポロリしやすい

  • 登場作品:機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY
  • 型式:RX-78GP01
  • 名称:ガンダム1号機
  • 搭乗者:コウ・ウラキ少尉(のちに中尉)
  • 所属:地球連邦軍
  • 商品価格:2,750円(税10%込)
  • 発売:1997年08月01日
  • 積みプラ解消: -8cm(パッケージの高さだけで算出)

MG ガンダム試作2号機 GP02A サイサリス レビュー

今回は「MG 1/100 GP02A ガンダム試作2号機」をレビューしていきます。

1991年から1992年に全13話で製作されたOVAアニメ「機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY」の序盤を引っ張る、ガンダムらしからぬヘビーなシルエットが印象的な機体です。

正直、物語後半は「あれ、ガトーって最後は何のMS乗ってたっけ?」というぐらい、この試作2号機の印象が強いです。

MGシリーズの開始(1995年)時期と作品の発表時期が近かったことも重なり、0083登場のMSはMGもHGも比較的初期に商品化されたものが多い傾向となっています。

そのため、0083シリーズのキットは逆に今の視点から見ると、古めのキットが多く、少し残念な状況となっています。2.0化とかREVIVE化とかの要望が今、一番高まっている作品なのではと思います。2022年2月号のホビージャパンでも、そんな状況を見越して、現在風MGへのアップデート特集が組まれておりました。

そんなGP02A、実際どうなの?ってところを見ていきたいと思います。このページでは素組で、出来上がり見て塗装も検討して作成していきたいと思います。

ちなみにサイサリスのコードネームもありますが、こちらは劇中で呼ばれることはなく、もっぱら2号機と呼ばれておりました。

パッケージ&内容物紹介

ランナー紹介

ランナーは(おそらく)ポリキャップ以外は全て専用パーツで、「1/100 ガンダムRX-78GP02A」の表記です。また、素材はKパーツのみABS素材(意外と少ない)で、それ以外はPS素材になっています。

各部組立

頭部

胸部

ランドセル

腕部

腰部

足首

脚部

バインダー

武装

フレーム

フルフレームになっているのは脚部のみです。脚部の外装とバインダー装着前だと陸戦型ガンダムぐらいのボリューム感です。

素組完成

ギミック&可動

アクション

比較

まとめ

今回は「MG 1/100 ガンダム試作2号機 GP02A サイサリス」をレビューしてきました。

1998年発売のこのキット、流石に四半世紀近く前の物なので(いまだ現役ってのも驚きですが)、最近のキットと比較すると、気になる所もたくさんありました。

一番気になったのは、関節が全てポリキャップ頼みなため、どうしても保持力が不足している部分(特に腕の付け根)や、可動域の狭い部分が散見されます。この辺はホビージャパン2月号(2022年)で可動域確保の改造作例があるので、参考にして手を加えるのも良いと思います。

おそらく令和の技術であれば、装甲部分のスライド連動や、引き出し関節多用して、もっと動いて、ポージングも決まるキットができるのではと思います。

また、超大型シールドもハンドパーツの指の保持力だけで持たせるという、非常に心もとない構造となっています。つま先の突起にひっかけて、バランス取らないと固定させることができない難物となっています。

まあ、20年以上も前のキットなので、気になる部分は多々ありますが、全体的な印象やシルエットはなかなか良好でGP02の雰囲気をよくとらえていると思います。

また、肩のバインダーと腕との隙間のバランスや、連動して可動部するスラスターなどはよくできています(連動する動きが気持ちいい)。

頭部の色分けも、当時としてはかなり頑張っている部類と思われ、ツインアイのシール部以外は再現されています。

当時から、再現されている箇所や、まだ技術の改良途中だなと感じる部分などを確かめながら、MGシリーの進化の過程を楽しむのも良いかと思います。

GP02の独特の力強さは他ガンダムタイプにはあまりないので、なかなか楽しかったです。

多少の隙間や段差、取説の分かりずらさには目をつむって、それぞれのレベルで仕上げられ、腕も試せる噛み応えのあるキットでした。

キットのグッドポイント

  1. かなり頑張っている頭部の色分け
  2. 全体的なシルエットや雰囲気は結構カッコいい
  3. 地味にひざは二重関節

キットの残念ポイント

  1. ポリキャップ頼りの保持力不足の各関節(特に腕の付け根)
  2. 巨大シールドを保持する工夫ゼロ
  3. 今じゃありえないショルダーアーマーと腕の取り付け方法

  • 登場作品:機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY
  • 型式:RX-78GP02A
  • 名称:ガンダム試作2号機(サイサリス)
  • 搭乗者:アナベル・ガトー
  • 所属:デラーズ・フリート
  • 商品価格:4400円(税込み)
  • 発売:1998年6月
  • 積みプラ解消: -12cm(パッケージの高さだけで算出)