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HGUC ガンダムEz8 レビュー

今回のガンプラレビューは機動戦士ガンダム 第08MS小隊に登場した終盤の主役機「HGUC 1/144 ガンダムEz8」を見ていきます。

機体紹介

ガンダムEz8(イージーエイト)はアプサラスⅡ捕獲戦で大破したシローの陸戦型ガンダムを陸戦型ジムやジャンクパーツで現地改修して再生した機体です。

最も大きな外見上の特徴はガンダムのガンダムたる所以「Vアンテナ」を廃止し、シンプルなロッドアンテナを追加。また、胸部コクピット周辺の増加装甲や、対人機銃の追加など、より実践に即した改良がおこなわれております。

物語最終版では、ノリスのグフカスタムや、アプサラスⅢと激しい戦闘を行っています。

Ez8の名前の由来は「Extra-Zero-8」(08小隊の特別機)となっております。

また、型番のRX-79[G]Ez-8も連邦軍の正式なものではなく、便宜的に現地で付けられたものとのことです。

キット紹介

「HGUC ガンダムEz-8」は主役機なのですがHGUC化されたの比較的遅く、2007年に発売された「(初代)陸戦型ガンダム」から遅れる事6年、2013年04月に一般店頭発売となっています(しかし、その5年後の18年4月には陸ガンのリニューアルが実施されています)。

また、キットは完全新規となっています。

ただ、設定上は同系列の陸戦型ジム及び、陸戦型ガンダムへのパーツ流用は行われておらず、今のところはオリジナルキットになっています。

パッケージ&内容物紹介

ランナー紹介

素材は全てPS素材とポリキャップで、ABSは使われていません。

シール

各部組立

頭部

胸部

バックパック

腕部

腰部

足首

脚部

武装

パラシュート・パック

素組完成

ギミック&可動

アクション

比較

まとめ

今回は「HGUC 1/144 ガンダムEz8」レビューしてきました。

正直なところ、2013年製、シリーズナンバーも155番と、決して古いキットではないのですが、ちょっと期待外れな内容でした。

「水星の魔女シリーズ」を見慣れた悪影響か、白一色の頭部や、足首の接続部、中途半端な色分けのビームライフルなど(陸戦型ガンダムでは改善済み)、最近のキットであれば楽々クリアーしていそうな部分も、シールや部分塗装以上の対応が必要であったり、また、肩ブロックの段差や下に向ければ落下するビームライフルの先端など、一部の部品精度の低さも気になりました。

そして、パラシュート・パックのベルト留め具がプラパーツではなくホイルシールとなっており、一度外すと再利用ができない点など、もう少し設計時に工夫ができなかったのかとも思いした。

しかし、あっさりした色分けも、逆にスミ入れ、塗装、ウエザリングなどの素材としてはうってつけのキットではないかとも思いました。

おそらく、きちんと下処理して、塗装やスミイレした時に初めてその真価を発揮する気がしております。

また、ベルト留めも何か自分で探してこいという、バンダイからの宿題かもしれません。

結論として、素組はあまりオススメあまりしませんが、塗装や汚しの練習にはうってつけの1台になる予感がする、HGUCでした。

以上、「HGUC 1/144 ガンダムEz8」のレビューでした。

キットのグッドポイント

  1. 可動ギミックも再現されたバックパック
  2. よく動く脚部
  3. パラシュート・パックを背負っても自立可能

キットの残念ポイント

  1. あっさりと、あきらめた感が漂う色分け
  2. パラシュートパックのベルトの処理
  3. カラーリングも相まって素組だと安っぽい仕上がり

技術ポイント

  • ゲート:ノーマル
  • 腕付け根:前方向引き出し式ポリキャップ
  • 脚部付け根:本体側中央軸付き固定ピン+脚部側3軸
  • 関節構造:ヒジ(二重)、ヒザ(二重)、首(ストレート両端ボールジョイント)
  • クリヤーパーツ:ビームサーベル刃

機体&キットデータ

  • 登場作品:機動戦士ガンダム 第08MS小隊
  • 型式:RX-79[G]Ez-8
  • 名称:ガンダムEz8
  • 搭乗者:シロー・アマダ
  • 所属:地球連邦軍 極東方面軍所属機械化混成大隊 第08MS小隊
  • 商品価格:1,760円(税10%込)
  • 発売:2013年04月13日
  • パッケージ:HG Ⅲ型(HGUC No.155)
  • 積みプラ解消: -6.5cm(パッケージの高さだけで算出)

ガンプラ進化論 (HGUC グフ編) 

ガンプラ進化の歴史を探るこのコーナー「ガンプラ進化論」 今回はHGUC グフの進化を見ていきます。

HGUCでの初キット化はNo.009!一けた台の歴史あるキットからの進化を見ていきます。

使用キット

HGUC グフ(No.009)2000年4月発売

HGUC グフカスタム(No.117)2010年11月発売

HGUC グフ(No.196)2016年04月発売

グフカスタムは元デザインが異なりますが、No.009とREVIVE版の間を埋める(2000年→2010年→2016年)発売時期だったので、今回は一緒に並べてみることにしました。

写真掲載順は、左(または上)から、初代、カスタム、REVIVE版の順になっております。

なお、初代とREVIVE版は、合わせ目消し及び、全塗装済み(一部写真を除く)、カスタムは素組状態です。

形状比較

本体

脚部の裾やダクトも段々大型化しています。

頭部

シールド

シールド裏及びヒート剣収納

ヒート剣

クリヤーパーツ

ハンドパーツ

武装

可動域

ヒジ関節

腕の付根

フロントスカート

足付根

ヒザ関節

足首

ディティール

動力パイプ

カラーリング

シール

まとめ

今回は「HGUC グフ」の進化を見てきました。

初代も当時としてはいい出来だと思っておりましたが、シールドに収納したときのヒート剣や、可動部のない腰やスカート部など気になる部分もありましたが、カスタムを経て、REVIVE版ではかなり完成度の高いものになっておりました。

シールドやヒート剣の再現度も高く、ヒートロッドの自由可動など16年分の進化をよりしっかり感じることができました。

間にグフカスタムを入れて並べてみることで、関節部の曲がり角度の進化過程も興味深かったです。

頭部のデザインなども、当時は設定画から少し離れた方がカッコイイとしていたものから、原点回帰しつつも、よりカッコイイを追及しているのが感じられました。

初代の時代感を感じ、REVIVE版の実力、カスタムもまだまだいけてることを再確認いたしました。

以上、「ガンプラ進化論 HGUCグフ編」でした。

HGUC グフカスタム レビュー

今回のガンプラレビューは『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』より「HGUC 1/144 グフカスタム」を見ていきます。

機体紹介

グフカスタムは、OVA『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』に登場するMSです。

実戦配備されたグフの改良型で、一年戦争後期に生産されB3型とも呼ばれる機体です。

主な改良点としては左手に固定武装として内蔵されていたマシンガンを着脱式に変更し、通常のマニュピレーターへ置き換え、ヒートロッドもワイヤー式に変更、胸部の装甲にも手を加えられています。

また、中距離の攻撃力をカバーするガトリング・シールドも新設されています。

ノリス・パッカードが駆り、シロー・アマダ率いる08小隊と激しい戦闘を繰り広げました。

キット紹介

キットはHGUCシリーズNo.117として、2010年11月に一般店頭発売、HGUC No.009 グフからのパーツの引継ぎはなく、完全新規として製品化されています。

このキットをベースに後にプレバン限定の「グフ・フライトタイプ」やガンダムベース限定の「グフ・フライトタイプ(21stCENTURY REAL TYPE Ver.)」が発売されています。

パッケージ&内容物紹介

ランナー紹介

素材はPS素材とポリキャップで、ABSパーツは使っていません。

シール

各部組立

頭部

胸部

バックパック

腕部

右手のハンドパーツはヒートロッド用の平手が付きます。

腰部

リアスカートに穴が開いていますが、特に何もマウントするようなものは付属していません。

足首

脚部の接続部分は独立可動します。

脚部

武装

素組完成

ギミック&可動

アクション

比較

まとめ

今回は「HGUC 1/144 グフカスタム」レビューしてきました。

2010年製ということで、古すぎず、新しすぎずといった時期のHGUCでしたが、ある意味HGフォーマットの過渡期であるキットでした。

前腕部や上腕部がフレームを一周する合わせ目の出ない、モノパーツ構成であったり、足首と脚部との接続部分に可動軸があり、かかと部分を持ち上げる動きが取れたりと、MGや後年発売のHGに搭載されているパーツ構成や可動部が見受けられます。

その反面、左右の中央でボールジョイント接続するフロントスカートなどは近年はあまり見ない構造になっています。

全体的にはグフらしいしプロポーションであったり、特徴的なガトリングシールドの出来や、その重たい武装を掃除してもしっかり構えることができます肩のロック機構などの工夫も含めて、よくできたキットで、好感が持てました。

以上、「HGUC 1/144 グフカスタム」のレビューでした。

キットのグッドポイント

  1. ガトリング砲のシールドへの着脱がスムーズかつしっかり固定できる
  2. 重たい武装もしっかり固定できる、肩のロック機構
  3. 接地感の良い足首

キットの残念ポイント

  1. 凝った作りだが、あまり可動しないフロントスカート
  2. 動力パイプの影響でほとんど回らない腰
  3. ダボがないので、手の中でふらつくヒート剣

技術ポイント

  • ゲート:ノーマル
  • 腕付け根:前方向引き出し式ポリキャップ
  • 脚部付け根:本体側中央軸付き固定ピン+脚部側3軸
  • 関節構造:ヒジ(シングル)、ヒザ(二重)、首(ストレート両端ボールジョイント)
  • クリヤーパーツ:胸部コクピット部

機体&キットデータ

  • 登場作品:機動戦士ガンダム第08MS小隊、機動戦士ガンダム MS IGLOO2 重力戦線
  • 型式:MS-07B-3
  • 名称:グフカスタム
  • 搭乗者:ノリス・パッカード、ジオン軍一般兵
  • 所属:ジオン公国軍
  • 商品価格:1,760円(税10%込)
  • 発売:2010年11月06日
  • パッケージ:HG Ⅱ型
  • 積みプラ解消: -7.5cm(パッケージの高さだけで算出)
  • 派生キット:HGUC グフ・フライトタイプ

MG RGM-79(G) ジム(陸戦型)全塗装 レビュー

今回は以前レビューいたしました「MG RGM-79(G) ジム(陸戦型)」を全塗装していきます。

今回も、なるべく調合しなくてもよさそうなカラーを探して瓶出しで塗っていきたいと思います。

塗装レシピ

サーフェイサー:Mr.サーフェイサー1200を使用しましたが、オレンジとイエローの発色考えたら白サフかピンクサフを使用したほうが良かったのではと、少し後悔しております。

以下は使用した塗料です。

本体:FG-06 プラチナブロンドベース(フレームアームズ・ガールカラー ガイアノーツ)

胴部:NC-010 マンダリンオレンジ(ガイアノーツ)

頭部他カメラ部:下地 シルバーの上にクリアーグリーン(ガイアノーツ)

バイザー内部:VO-15 フレームメタリック2(ヴァーチャロンカラー ガイアノーツ)

関節:メカサフ へヴィ(ガイアノーツ)

スラスター内側レッド:PB-01 パンツァーレッド(1)(ガリアンカラー ガイアノーツ)

武器類:HM-03 ヘビーダークグレー(重戦機エルガイムカラー ガイアノーツ)

ビームライフルホワイト部:ニュートラルグレーⅠ(ガイアノーツ)

塗装済み完成

成型色は茶色強めですが、塗装完成見本は今回の黄色っぽいほうが近い感じです。

マスキングポイント

本体でマスキング使用したのはこのスネ部分のグレーだけです。こちらも付属のホイルシールをマスキングテープ代わりにしております。中のシリンダー部はガンダムマーカーのメッキシルバー使用しています。

アクション

まとめ

今回は「MG RGM-79(G) ジム(陸戦型)」を全塗装でレビューしてきました。

少し古いキットではありますが、そこはやはりMG!ジムのシンプルな構造と相まってマスキング必要個所も最小限で、ほぼ部品ごとの塗装でOKでした。

ただ、ビームライフルの色分けは超絶面倒です。最近の設計ならば、絶対にパーツ分割されていると思われますが、この辺りは古さを感じずにはいられませんでした。

このキット、成型色が少々安っぽい印象だったので、おもちゃっぽさから脱却させるには、全塗装オススメです。

あと、ガイアノールのメカサフを今回初めて使用しましたが、かなり使い勝手はよかったです。なるべく塗装回数を少なくして、ABSパーツの破損率下げたい場合はうってつけだと思いました。

以上、「MG RGM-79(G) ジム(陸戦型)」全塗装レビューでした。

MG RGM-79(G) ジム(陸戦型)レビュー

今回は、「MG 1/100 RGM-79(G) ジム(陸戦型)」を素組でレビューしていきます。

全塗装レビューはこちら

機体紹介

RGM-79(G) ジム(陸戦型)は「機動戦士ガンダム 第08MS小隊」に登場したMSです。

RX-78の実働データ回収以前に試験的に量産されたという設定で、地上戦に特化したチューンがされており、重力下ではRX-78ガンダムに匹敵し、よく知られる量産型ジムを上回る機動性、運動性能を有していたとされてます。

キット紹介

キットは2001年07月とMGシリーズの中では比較的初期に発売された1台となっております。

先に発売となっておりました、「陸戦型ガンダム」、「ガンダム Ez-8」と一部パーツを共有しながら、陸戦型ジム専用パーツを追加した内容となっています。

このキットの後には、カラーリングを変更して外部ジェネレーターを追加した「ジム・スナイパー」も2006年に発売になっています。

パッケージ&内容物紹介

ランナー紹介

シール

各部組立

頭部

胸部

ランドセル

腕部

腰部

脚部

武装

フレーム

素組完成

ギミック&可動

アクション

比較

まとめ

今回は「MG 1/100 RGM-79(G) ジム(陸戦型)」をレビューしてきました。

初期のMGで、発売から20年以上経過しておりますので、ビス止めや大量のポリキャップに設計の古さは感じました。

フレームもまだ詰め切れていない部分もあり、腕や脚はそれなりですが、胴体部はそこまで意識されておらず、まだまだブランド成長途中といった感じです。

ただ、豊富な武装(ダボなしなので手の中でふらつきますが)や、その存在自体が世界観を広げる名わき役なので、複数並べるもよし、陸戦型ガンダムなどと共演させるもよしと、非常にプレイバリューの高いオススメの1台でした。

以上、「MG 1/100 RGM-79(G) ジム(陸戦型)」のレビューでした。

全塗装レビューへ続く)

キットのグッドポイント

  1. 色分け再現がしっかりされている(ライフル以外)
  2. ビームサーベルラックの開閉構造
  3. 豊富な武装

キットの残念ポイント

  1. 明るすぎるオレンジの成型色
  2. ビス止めによるひじ関節が硬い
  3. 前腕やスネなどすき間ができる

技術ポイント

  • ゲート:ノーマル
  • 腕付け根:固定+ボールジョイント
  • 脚部付け根:1軸+ボールジョイント
  • 関節構造:ヒジ(二重)ヒザ(二重)首(固定+ボールジョイント)
  • クリヤーパーツ:頭部バイザー、サーベル刃
  • パッケージ:MG標準+中ブタ付き
  • ベースキット:MG 陸戦型ガンダム、MG ガンダム EZ-8
  • 派生キット:MG ジム・スナイパー

キットデータ

  • 登場作品:機動戦士ガンダム 第08MS小隊
  • 型式:RGM-79(G)
  • 名称:ジム(陸戦型)
  • 搭乗者:連邦兵士
  • 所属:地球連邦軍
  • 商品価格:3,300円(税10%込)
  • 発売:2001年07月下旬
  • 積みプラ解消: -11cm(パッケージの高さだけで算出)