HG ガンダムエアリアルレビュー

鉄血以来５年ぶりのガンダムTVシリーズの主役機、ガンダムエアリアルのHGモデルを見ていきます。

機体紹介

「機動戦士ガンダム水星の魔女」の主役MS

水星からスレッタ・マーキュリーとともにアスティカシア学園に編入してきMSが「ガンダムエアリアル」です。

この世界ではGUND（身体拡張機能技術）を使用しパイロットとMSをGUNDでリンク可能とするシステム、GUNDフォーマット搭載MSをガンダムタイプと呼ぶとのことです。

平たく言うと、水星で開発された主人公の乗る、GUNDという技術でサイコミュみたいに機体や武装の制御ができるガンダムタイプMSといったところでしょうか。

キット紹介

2022年10月2日の放送開始に合わせて、前日の10月1日発売されたのが「HG 1/144 ガンダムエアリアル」です。

PROLOGUEで登場した2機のMSが先に発売されていたため、主役機ですがシリーズナンバーは03、完全新規でのキットとなっています。

新しい年号、A.S.（アド・ステラ）の物語なので、どのような機能があるのか、詳細は不明ですが、シールドが分割してビットのように攻撃できたり、機体のハードポイントに接続して機体性能の向上にも使用できるようです。

デザイン的なポイントとしてはシェルユニットと呼ばれる、クリアーパーツの裏側にある配線のようなものが発光するのがポイントのです。

パッケージ＆内容物紹介

組立説明書は一般的なHGUCより一回り小型化されています（比較サンプルはディジェ）。

ランナー紹介

表記と素材は全て、「HG 1/144 ガンダムエアリアル」でPS素材です。CパーツはおそらくKPSです。

Aパーツ　イロプラ　スモーククリアーの部品もあります。赤はブラウンに近い赤です。

B2パーツ　ホワイト　頭部、胴体、シールドなどです。すねと足首だけなぜかB1ではなくこちらに入っています。将来的なバージョンアップに関係するのか？ただ単にスペースの問題か。

Dパーツ　グリーン　バンダイスピリッツの意地を感じるツインアイとリアカメラの色再現のためのパーツです。

シール　見た目はシルバーですが、糊面に発光部が印刷されています。ツインアイに赤も用意されているところを見ると、トランザムやEXAMみたいなモードがあるのでは？と予測します。

各部組立

頭部

クリアーパーツ下の赤い部分はシールも用意されています。
ツインアイの隈取も組み立てるだけでOKと驚愕のパーツ分割。

胸部

せっかくなのでシェルユニットは発光バージョンを採用しています。クリアーだけの消灯バージョンも選択式で組立可能です。

ウエストが細いです。インテークの黄色部分いかかるクリアーパーツの裏側はシールもなく処理なしなので、ちょっと気になります。

成型色の青は塗装指定色よりもライトブルーよりな気がします。
塗装時は本編見て色決めしてもいいかもです。

ランドセル

腕部

腰部

足首

右側のセンターブロック、前後間違てています。
かかとは1軸、つま先とアンクルアーマーはボールジョイントになります。

脚部

武装

ビームライフルはもなか構造ですが、合わせ目は目立たない分割になっています。
ビームエフェクトはライフル発射時のものなのか、ソード状に使用できるものなのか現時点では不明です。

エアリアルのポイントの一つ、シールドです。それぞれが分離独立してコントロールされます。

素組完成

ギミック＆可動

腕の付け根はKPSによるボールジョイントと胸部前側のボールジョイントでㇵの字に開けます。

アクション

比較

おまけ

「GUNDAM NEXT FUTURE –TOKYO BASE-」の入場特典のディスプレイスタンド使ってみました。

水星の魔女のロゴが入っている簡単なものですが、これ見てエアリアル購入しようかなと思ったので、まんまとバンダイスピリッツの販促策に引っかかっております。

周辺の穴はこの後発売のスレッタのFigure-riseや来年発売予定のウエポンディスプレイに対応とのことです。

まとめ

今回は「HG 1/144 ガンダムエアリアル」をレビューしてきました。

久々のTVシリーズの主役機とあって、なかなか力の入った１台でした。

価格設定を抑える工夫、肘の片持ち関節や、ヒザや足首のC型関節、腰のサイドアーマーも可動はするけど、はめ込むだけと、コストダウンを感じるところと、頭部の色分け、シェルユニットの印刷仕上げ、クリアーパーツの多用と、初心者がプラモデルを作ったときに、ちょっとがっかりしそうなネガ要素を極力つぶした製品に思われました。

また、これはデザイン的な特徴にもなりますが、スミ入れしやすそうなラインも多数あるので、ちょっとしたバージョンアップの入り口としてもすぐれていると感じました。

テレビ放映という機会を活かして、新しい顧客を逃すまいと、バンダイスピリッツの気合を感じるコストと作りやすさを両立したキットでした。

長いものに巻かれてみるのも悪くないと思った、「HG 1/144 ガンダムエアリアル」でした。

キットのグッドポイント

執念を感じる、頭部の色分け
価格も抑えつつ、商品力も維持する努力が感じられる
低価格でも発光状態再現済みのシェルユニット付属（主役機のなせる技か！？）

キットの残念ポイント

腕を動かすと、胸のシェルユニットが外れて飛ぶ（個体差または工作制度の問題かも）
足首ブロックが左右に振れない
ひざや足首などのC型関節は将来的に強度が不安

技術ポイント

ゲート：くさび形Ⅱ＋細ゲート
腕付け根：ボールジョイント（KPS）+胸部ハの字可動
脚部付け根：本体側固定+脚部側3軸
関節構造：ヒジ（シングル）、ヒザ（二重）、首（L字接続）
クリヤーパーツ：各部シェルユニット、ビームサーベル、ライフル用ビームエフェクト
パッケージ：水星の魔女シリーズフォーマット
派生キット：なし（2022年10月現在）

キットデータ

登場作品：機動戦士ガンダム水星の魔女
型式：XVX-016
名称：ガンダムエアリアル
搭乗者：スレッタ･マーキュリー
所属：シン・セー開発公社
商品価格：1,430円（税10%込）
発売：2022年10月01日
積みプラ解消： -6cm（パッケージの高さだけで算出）

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