今回のガンプラは「MG 1/100 Zガンダム」の俗にいうVer.1.0を素組でレビューしていきます。
最新のVer.kaの発売が間近に迫ったこのイミングで、Ver.1.0を再確認しておこうと思います。
機体紹介
もはや説明不要かと思いますが、「機動戦士Zガンダム」の主役機、ゼータガンダムです。
パイロットのカミーユ・ビダンが基本設計を行い、アナハイムエレクトロニクスで製作された機体になります。
可変機能を有し、MS形態からウェイブライダー形態へ変形し、単独での大気圏突入及び、大気圏内での飛行を可能にした機体になっています。
物語ではZZガンダムの第一次ネオ・ジオン抗争終盤まで活躍しました。
キット紹介
MGでは5番目に商品化された「Zガンダム」は1996年4月に一般店頭発売されました。それまでに発売されたのは、RX-78ガンダム、シャアザク、量産型ザク、G-3ガンダムといった内訳だったので、実質MG3機目といった状況でした。
完全変形を実現し、なおかつMS形態とWR形態を両立した、MGブランドの確立に一役買った、エポックメイキングな1台です。
目次
パッケージ&内容物紹介
ただし組み立て終わってから気が付きましたが、メガランチャー付きのWRや、武器を保持した形でのポージング、MS形態時には中央線から離れて装備されているフライングアーマーなど、ネガティブ部分は何も掲載されていない組立説明書(&パッケージ写真)でした。
ランナー紹介
ランナーはすべて新規で表記は「1/100 MSZ-006 ゼータガンダム」となっています。
素材はFパーツがABS素材、H1パーツとポリキャップがPE素材で、それ以外はPS素材です。
ランナー表示(AとかB1とか)が小さくて、最初のうち探すのに手間取りました。また、最近のキットと比較するとランナー1枚が大振りです。
ちなみに完成すると余剰ポリキャップなしです。
シール
各部組立
頭部
胴体部
スタビライザー
フライングアーマー
しかし、組立説明書の完成見本はこの配色のまま塗装されています。
腕部
足首
脚部
MGですが、フレーム+外装といった構造にはなっていません。
武装
素組完成
ハンドパーツの保持力が弱いため、ライフルはふらふらでいつ落ちてもおかしくない状況でした。
ギミック&可動
仕方がないので軸にテープ巻いて補強しました。
慌てて蓋閉める感じで収納します。
アクション
ウェイブライダー
比較
まとめ
今回は「MG Zガンダム (Ver.1.0)」をレビューしてきました。
発売から四半世紀経過しているキットであることに驚く部分と、納得する部分とが混在するゼータでした。
それまで可変するゼータガンダムのプラモは、旧キットの1/100しかなかった時代に、このMS形態時のプロポーションで完全変形を実現したことは衝撃だったことを覚えております。
実際変形機構の基礎やアイディアはこのキットで確立したものも多く感じました。
しかし、今回組んでみると、腰の可動が全くなかったり、ロック機構が少ないため、”ふにゃふにゃ”で形を維持するのが難しいWRや、ライフルすら保持できないハンドパーツ、ポリキャップむき出しのヒジや、目立つ合わせ目など、四半世紀後の目で見ると気になるところは山ほどあります。
このキットしっかり仕上げるには、それなりに時間と技量が必要かと感じました。
ただ、ガンプラの歴史を語る上では、外せないキットであるとは思いますので、機会があれば(現状、入手は困難)一度味わっておいてもよいと思います。
そこまで、時間も手間もかけたくない方は2.0やVer.kaチョイスでなんの問題ないです。
以上、「MG 1/100 Zガンダム (Ver.1.0)」のレビューでした。
キットのグッドポイント
- MS形態とWR形態を両立した意欲作
- 立ち姿はかっこいい
- テールスタビライザーの電飾は地味にカッコイイかも
キットの残念ポイント
- 武器が全く保持できないハンドパーツ
- ボディ部分の剛性感ゼロのWR形態
- 荷重が支えきれないフライングアーマー接続部のポリキャップ
技術ポイント
- ゲート:ノーマル
- 腕付け根:胴体側固定ボールジョイント
- 脚部付け根:胴体側固定ボールジョイント
- 関節構造:ヒジ(二重)、ヒザ(二重)、首(胴体側固定ボールジョイント)
- クリヤーパーツ:頭部およびビームライフルセンサー、ビームサーベル
- パッケージ:変形サイズMG
- 派生キット:ゼータガンダムコーティングバージョン
キットデータ
- 登場作品:機動戦士Zガンダム
- 型式:MSZ-006
- 名称:ゼータガンダム
- 搭乗者:カミーユ・ビダン
- 所属:エゥーゴ
- 商品価格:3,300円(税10%込)
- 発売:1996年04月
- 積みプラ解消: -8.5cm(パッケージの高さだけで算出)