今回は『MGEX 1/100 ユニコーンガンダム Ver.Ka』を全塗装でレビューしていきます。
ガンプラ40周年に合わせて立ち上げられた新グレード「MGEX」(MASTER GRADE EXTREME)の第一弾として発売となりました。EXTREMEを調べてみると、「極度の、非常な、極端な、過激な、いちばん端の、先端の」といった意味だったので極限のマスターグレードといったところでしょうか。
キットは「極限の“発光機構”」をテーマとして、1/100でサイコフレームの発光(赤、緑)を新開発の「フレキシブルLEDシート」で再現したものととなっております。
またキット本体もカトキハジメ氏完全監修による完全新規造形、可動範囲や変形機構も見直されてアップデートされていると盛りだくさんな内容となっております。
内容も盛りだくさんですが、価格もびっくり25,300円(税10%込)!!! パーフェクトグレード+LEDユニットとほぼ同額、通常サイズの1/100 MSとしてはかつてない高額商品となっております。
果たして、超弩級の新製品はその価格に見合ったキットになるのか、興味が尽きない新ブランドのユニコーンガンダムをレビューしていきたいと思います。
フレーム含め本体は全塗装の予定です。
ボリューム満点な内容なので、都度アップの追記型で行きます。
正直、(9月12日の)朝まで、購入するか、見送るか悩みましたが(だって2万円オーバー)、PS5のために溜めてたポイント半分放出で購入、やはりガンプラブログやっている以上避けて通ってはいかんと矜持を胸にレビューしていきます!
目次
パッケージ&内容物紹介
パッケージの縦横はFAZZやMGサザビーと同サイズ(高さは違うかも)です。パッケージのユニコーンは右の肩と胸だけサイコフレームが赤になっています(変色途中ということか?)左側にはユニコーンモードの頭部がアップになっています。プレバン仕様のパッケージはどちらもユニコーンモードなのか、左側はデストロイモードなのかは不明です。
サイズが大きすぎて、我が家のバックシートではカバーしきれませんでした。
組立説明書は全64ページの冊子タイプとなっています。
これ見ているだけでも1日楽しめそうです。しかし、完成写真は少な目です。
ランナー紹介
クリアパーツ(J~M)とMP1 (エモーションマニュピレーター)はABS素材、それ以外はPS素材になります。
ライフルとバズーカ(N、Oパーツ)は通常MGと共通ですがライフルのグリップ部は新造(Aパーツ)されています、「MG1/100ユニコーンガンダム」表記。MSケージ部分(P~Y)は全て「MG1/100 MS CAGE」表記となっています。LEDの配線に絡む、P、R、X、Yの各ランナーは新規かともいますが、それ以外のケージ用のパーツは以前の物のようです(MS CAGEは手元にないため確認できず)。
2枚入っています、脚部の装甲中心です。
透明度がたかいです。この写真だとパーツよくわからないですね。
2枚入っています。
こちらはおそらく発光部になります。
3枚入りです。
本体周りはここまでで、これ以降はMS CAGEと一部ビームガトリングのランナーになります。
制御ユニットは¥5000、シールド用LEDは1本¥800です。
各部組立
台座
発光ユニット組み込んだ台座部分から組立となります。本体台座と発光用の配線が必要なシールドの台座から組んでいきます。
ケージの上物は一番最後になっています。
普通のアクションベースとは違い、結構重要パーツになるので塗装はしませんが、つや消しクリアーコートは行います。
つや消しクリア吹くだけで結構いい感じの仕上がりです。
ここからいよいよ本体に入っていきます。
今回の仕上げ方法ですが、せっかくの高額キットなので、全塗装、水転写デカール&スミ入れ、クリアコート仕上げで行っていきます。
LEDシート通しながらの製作で、分解に気を使いそうなので、塗装してからの組立となります。速報レビューは他サイトでもございますので、ここではそれなり仕上げで行い、スピードにはちょっと目をつぶっていきますので、よろしくお願いします。
胴体部フレーム
バナージ君も塗装しておりますが、私服Ver.のみでノーマルスーツタイプはありません。
この後の胴体、頭、手足も全てLEDシート通しながら組上げていく形になっています。
シート固定しながらパーツ組上げていくのは結構面倒で、ピンセット必須です。
シート上にある白い線は折曲げ箇所になります。
折り曲げをきちんと行わないとLEDシートが跳ねてパーツ組付けはこの工程でも結構大変でした。
KPSなので割れる心配はありませんが、ある程度マスキングはしたほうがよさそうです。
足首フレーム
変形機構があるため、フレーム部だけでもパーツ多めです。
脚部フレーム
腕部フレーム
ハンドパーツはエモーショナルマニュピレーター含め3種です。
頭部フレーム
メインカメラ屋ツインアイはホイルシール指示になっていますが、発光の妨げになるので使用していないです。
腰部フレーム
フレーム完成
膝関節目一杯曲げるときは、断線しないか心配になります。
塗装
外装はあとからの取り外しがかなり難しいと思われるので、塗装、水転写デカール、クリアコートを全て終わらせてからかぶせていきます。
今回はホワイト部分はRGのユニコーンに習って、真っ白とちょいグレーのツートン仕上げにして情報量の増加を狙っています。パーツ分割が異なっていた、コクピット上部の段差のみ塗り分けしておりませんが、それ以外はまんまRGからパクッテます。
また、本体の白はパール塗装も考えたのですが、真っ白ににこだわって隠ぺい力の強いアルティメットホワイトにしてみました。
塗装レシピ
- 胴体ホワイト:ガイアノーツ アルティメットホワイト 半光沢クリヤー仕上げ
- 胴体薄いグレー:ガイアノーツ コールドホワイト フラットクリヤー仕上げ
- ランドセル・スリッパ青:ミスターカラー ティターンズブルー2 フラットクリヤー仕上げ
- 関節部:ミスターカラー マホガニー6:ブラック3:グレー2 ぐらいで混ぜて調整 フラットクリヤー仕上げ
- Vアンテナ黄色部:ガンダムカラーイエロー10(メタスのボディ色) 光沢クリアー仕上げ
スミ入れはガンダムマーカーシャープペンを使用し、水転写デカール貼ってから、それぞれの艶でクリアコート仕上げとなっています。
クリアコートに関してはUV CUTタイプを使用しています。半光沢はUV CUT仕様がないので、いったんUV CUTの光沢を吹いてから半光沢にしています。
せっかくのコーションデカールも日に焼けるのは勘弁してほしいので上記の対応を行っています。
外装胴体
逆に変形作業は大変そうな予感が…
外装足首
外装脚部
ランドセル
外装は塗装、デカールはり、クリアーコート済みです。
デストロイモードの中央上部変形し忘れです。
外装腕部
腕はかなりがっしりした印象です。
頭部外装
根元のブラウンは塗装しております。
ピッタリ合わせて取り付けた直後はいいんですが、一回でも動かすと隙間とずれが発生してしまします。
武装
通常のMGから引き継いでますが、ビームマグナムの本体後部は新規パーツになっています。通常版は欠陥か!?と思えるほど保持力がなく弾倉固定できなかったのが解消されています。
マグナムの弾倉は3セット付属です、一つずつ別パーツになっており、塗装、水転写デカールと結構手間かかります。
バズーカは通常モードと収納モード(弾倉無し)で最後部の部品差替えです。
こちらもMGフルアーマーユニコーンからの流用です。そのためか(?)ドラム部分などの合せ目が結構目立ったり、スコープ裏に肉抜きがあったりと、若干古さを感じる作りとなっております。単体での部品点数もそこそこあり、それが×6個に、合せ目消しに、水転写デカールもなかなかの分量で、これ作るだけでヘタなHGより時間かかりました。2丁分持ち手パーツ(差替え)が新造されております。
塗装済み完成
ギミック&可動
身体全体にLEDシートが張り巡らされているため、関節を大きく動かす際は緊張いたします
ここはLEDシート入っていないので思いっ切り曲げられます。
アクション
専用ハンドパーツのおかげで、バズーカのホールドは非常に良いです。
ちなみにガトリングのスコープ部分はピンク指定でしたが、
発光
比較
まとめ
今回は『MGEX 1/100 ユニコーンガンダム Ver.Ka』をレビューをレビューしてきました。
RG以来の新ブランド『MGEX』! その第一弾として選ばれたユニコーンガンダムですが、1/100サイズで発光、しかも赤と緑に変色し、本体も可動し、変形もすると内容盛りだくさんなキットとなっております。
肝心な本体も各関節や変形機構もかなりしっかりしており、触るだけで部品がボロボロ落ちてきてた(便宜的に)Ver.1.0のMGからは大きな進化をしております。
変形もかなりやりやすくなっており、一度変更したら二度と行わない!といったことはなさそうです。
サイコフレーム発光させると、非常に美しく、完成させるとかなりな満足感を得られます。赤で発光させても頭部だけはきちんと緑で発行する辺りがよくできてます。またユニコーンモードでスリットから漏れる光がかっこいいです。
ただ、発光制御用の重要パーツを入れるため、台座がかなり大きいサイズとなっています。もう少し小回りの利くサイズの小さい台座が欲しかったのと、この台座自体はMGユニコーンのケージ付きモデルからの流用となっているため、ユニコーンガンダム登場シーンに引っ張られ、カーディアス・ビストの最後のシーンを再現するフィギュアとコクピットのバナージは私服バージョンとなっております。それはそれで構いませんが、パイロットスーツタイプも欲しかったというのが正直な感想です。
また、武器(マグナムの一部、バズーカ、ガトリング)もMG1.0からの流用となっており、バズーカ後方パーツが差替えだったり、ガトリングのスコープの裏に肉抜きがあったりと、ちょいちょい気になる部分も散見されます。
それもこれも、やはり定価 25,300円(税10%込)に見合った内容かと考えるとどうしても目につきます。
内容的には確かに画期的な部分も多いのですが、組んだ印象としては1万円台後半が妥当かなといった感じです。実際この記事を書いている2021年1月後半では大手通販サイトでは1万6千円台で探すことができます。おそらくこのあたりが適正価格かなと思います(結構下がってて個人的にはショック)。
また今回の肝である新開発LEDシートも、初めて扱う場合はやはり気を使いました。プラモデル作り馴れている方は、全神経をLEDシートの折り曲げや内蔵させることに集中できますが、初心者には少しハードルが高い内容かと感じました。
しかし、動かせて、変形して、二色に光る1/100ユニコーンは手間暇かけて作っても納得の一台でした。正直水転写デカールと6個のビームガトリングの途中で何度か折れかけましたが完成までたどり着けて良かったです。
1万円台後半であれば、オススメ出来る1台です(2万円超えたらちょい考慮)。
以上、『MGEX 1/100 ユニコーンガンダム Ver.Ka』のレビューでした。
キットのグッドポイント
- しっかりした作りの本体
- サイコフレームの輝きが美しい
- 変形も洗練された
- ビームマグナムのアップデートは何気にうれしい
キットの残念ポイント
- 台座がデカすぎる、また乾電池の入れ替えが非常にきつい。ケージは無くても良かったのでは。
- パイロットスーツのバナージもつけてほしかった
- (価格を考えると)ガトリングのスコープ裏の肉抜きはいただけない
- エモーショナルマニュピレーターの指がポロリしやすい。
- 登場作品:機動戦士ガンダムユニコーン
- 型式:RX-0
- 名称:ユニコーンガンダム
- 搭乗者:バナージ・リンクス
- 所属:フリー
- 商品価格:25,300円(税10%込)
- 発売:2020年09月12日
- 積みプラ解消: -13cm(パッケージの高さだけで算出)