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MG デルタプラス レビュー

今回は「MG 1/100 デルタプラス」をレビューしていきます。

機体紹介

「機動戦士ガンダムユニコーン」でリディ少尉が搭乗した可変モビルスーツです。

元々デルタガンダムとして開発されていたが、技術的な問題などで可変機能を搭載することができず、変形機能をオミットして誕生したのが「百式」、その後「ゼータガンダム」の開発を経て培った技術をデルタガンダムの設計構想にフィードバックして完成したのが、デルタプラスとなります。

そのため、見た目は百式、変形方法はゼータガンダムといったMSになっています。

キット紹介

「MG 1/100 デルタプラス」は2011年に発売、ゼータガンダムVer.2.0(2005年)と百式Ver.2.0(2015年)の間に発売され形となっており、変形機構の基本はゼータ2.0からの踏襲となっています。

フレーム部分はABS素材を多用しており、複雑な変形機構を支えておりますが、塗装派にとっては少し悩ましいキットとなっています。

パッケージ&内容物紹介

ランナー紹介

基本デルタプラス専用なんですが、一部「MSフレーム1」(Fパーツ)、「MSフレーム2」(Iパーツ)の共通パーツと思われるものがあります。

しかし、どのMSと共通かが不明です(ゼータ2.0、リゼル、百式2.0は該当せず)、どなたか教えてください。

また、Hパーツは「MG 1/100 リゼル一般機」と「MG 1/100 デルタガプラス」、ポリキャップは「MG 1/100 ゼータガンダム Ver.2.0」と「MG 1/100 デルタガプラス」のダブルネームになっています。

各部組立

頭部

胸部

フレキシブルバインダー

腕部

腰部

足首

脚部

武装

その他パーツ

フレーム完成

素組完成

ギミック&可動

アクション

変形

ウェーブライダー

比較

まとめ

今回は「MG 1/100 デルタプラス」をレビューしてきました。

フルフレームに、そのフレームだけでもほぼ変形できるなど、これぞマスターグレード!といった、作っていて楽しい1台でした。

また、細かなロック機構の配置もよく考えてられており、MS形態もウェーブライダー形態もぐにゃぐにゃすることなく、手に持つところを選ぶようなこともない、ゼータ系変形モデルの到達点と感じられる良キットでした。

ただ、デルタプラス以降、ダブルゼータVer.Kaは出てきておりますが、Z系MSは出ていませんので、今の技術だともっとすごいものができるのでは!?との期待感を持たざるを得ません。

欠点を上げるとすると、足首の接続部の関節、変形機構を含んだつま先部の踏ん張りが効かないのと、可動指のハンドパーツしかないため、ライフルの保持力気になる点ではありました。

しかし、それ以外は組みごたえもあり、完成した後の立ち姿も美しく満足度の高い1台ですので、手に入れるチャンスがあれば是非お勧めしたいキットでした。

キットのグッドポイント

  1. 外装パーツが(ほぼ)無くても、変形可能なフルフレーム
  2. 変形モデルだが、破綻のないプロポーション&細かいロック機構でがたつかない
  3. ツインカメラ部以外シール不要な色分け再現

キットの残念ポイント

  1. 足首の関節強度が弱め
  2. 切り出しに気を使う、全体的に太めなゲート
  3. ライフルの保持力が弱め

  • 登場作品:機動戦士ガンダムユニコーン
  • 型式:MSN-001A1
  • 名称:デルタプラス
  • 搭乗者:リディ・マーセナス少尉
  • 所属:地球連邦軍 ロンドベル隊
  • 商品価格:4,950円(税10%込)
  • 発売:2011年08月06日
  • 積みプラ解消: -6.5cm(パッケージの高さだけで算出)

HG ゼータプラス(ユニコーンVer.)全塗装レビュー

今回は素組レビューだった、「HG ゼータプラス(ユニコーンVer.)」を全塗装で仕上げていきたいと思います。

素組だとどうも冴えないな~と思っていたゼータプラス(個人の感想です)、テスト機カラーに続いてユニコーンVer.も全塗装してみました。

塗装レシピ

本体グレー: 072 ニュートラルグレーII (ガイアノーツ)

本体ホワイト: 071 ニュートラルグレーI (ガイアノーツ)

関節などグレー:074 ニュートラルグレーIV(ガイアノーツ)

スリッパブルー:CB01 アイアンブルー(ガイアノーツ)

スタビライザーの黄色:CM-11 クリームイエロー (ガイアノーツ)

センサー類:シルバー+クリアーピンク (ガイアノーツ)

ライフルグレー:不明

こちらのライフルも、かなり前に塗装&レシピ未記録だったため、使用した塗料不明です。

ツインアイの周りや脚部内側のスラスター口などはエナメルブラック使用しています。

スミ入れは段差はシャープペン、溝はエナメル系のスミ入れ塗料で使い分けています。

塗装済み完成

アクション

比較

まとめ

今回は 「HG ゼータプラス(ユニコーンVer.)」 を全塗装で仕上げてみました。

テスト機カラーと比較して、主翼の塗り分けが無い分、楽でした。

ただ、側頭部のブルーやサイドアーマーのダークグレーなどマスキングが必要となります。

ボディカラーはユニコーン本編見る限り指定色では濃い感じがしたので、思い切って明度上げてニュートラルグレーⅡをチョイスしています。個人的には結構気に入ってます。

色数が少ないので、スミ入れや細かいところの色分けで情報量増やしてあげることで、完成度がグッと上がるキットです。素組スミ入れ、部分塗装などやれる範囲ででも手を加えたい1台だと思います。

以上、「HG ゼータプラス(ユニコーンVer.)」 全塗装レビューでした。

MGEX ユニコーンガンダム Ver.Ka レビュー

今回は『MGEX 1/100 ユニコーンガンダム Ver.Ka』を全塗装でレビューしていきます。

ガンプラ40周年に合わせて立ち上げられた新グレード「MGEX」(MASTER GRADE EXTREME)の第一弾として発売となりました。EXTREMEを調べてみると、「極度の、非常な、極端な、過激な、いちばん端の、先端の」といった意味だったので極限のマスターグレードといったところでしょうか。

キットは「極限の“発光機構”」をテーマとして、1/100でサイコフレームの発光(赤、緑)を新開発の「フレキシブルLEDシート」で再現したものととなっております。

またキット本体もカトキハジメ氏完全監修による完全新規造形、可動範囲や変形機構も見直されてアップデートされていると盛りだくさんな内容となっております。

内容も盛りだくさんですが、価格もびっくり25,300円(税10%込)!!! パーフェクトグレード+LEDユニットとほぼ同額、通常サイズの1/100 MSとしてはかつてない高額商品となっております。

果たして、超弩級の新製品はその価格に見合ったキットになるのか、興味が尽きない新ブランドのユニコーンガンダムをレビューしていきたいと思います。

フレーム含め本体は全塗装の予定です。

ボリューム満点な内容なので、都度アップの追記型で行きます。

正直、(9月12日の)朝まで、購入するか、見送るか悩みましたが(だって2万円オーバー)、PS5のために溜めてたポイント半分放出で購入、やはりガンプラブログやっている以上避けて通ってはいかんと矜持を胸にレビューしていきます!

パッケージ&内容物紹介

パッケージの縦横はFAZZやMGサザビーと同サイズ(高さは違うかも)です。パッケージのユニコーンは右の肩と胸だけサイコフレームが赤になっています(変色途中ということか?)左側にはユニコーンモードの頭部がアップになっています。プレバン仕様のパッケージはどちらもユニコーンモードなのか、左側はデストロイモードなのかは不明です。

サイズが大きすぎて、我が家のバックシートではカバーしきれませんでした。

組立説明書は全64ページの冊子タイプとなっています。

これ見ているだけでも1日楽しめそうです。しかし、完成写真は少な目です。

ランナー紹介

クリアパーツ(J~M)とMP1 (エモーションマニュピレーター)はABS素材、それ以外はPS素材になります。

ライフルとバズーカ(N、Oパーツ)は通常MGと共通ですがライフルのグリップ部は新造(Aパーツ)されています、「MG1/100ユニコーンガンダム」表記。MSケージ部分(P~Y)は全て「MG1/100 MS CAGE」表記となっています。LEDの配線に絡む、P、R、X、Yの各ランナーは新規かともいますが、それ以外のケージ用のパーツは以前の物のようです(MS CAGEは手元にないため確認できず)。

本体周りはここまでで、これ以降はMS CAGEと一部ビームガトリングのランナーになります。

各部組立

台座

発光ユニット組み込んだ台座部分から組立となります。本体台座と発光用の配線が必要なシールドの台座から組んでいきます。

ケージの上物は一番最後になっています。

普通のアクションベースとは違い、結構重要パーツになるので塗装はしませんが、つや消しクリアーコートは行います。

ここからいよいよ本体に入っていきます。

今回の仕上げ方法ですが、せっかくの高額キットなので、全塗装、水転写デカール&スミ入れ、クリアコート仕上げで行っていきます。

LEDシート通しながらの製作で、分解に気を使いそうなので、塗装してからの組立となります。速報レビューは他サイトでもございますので、ここではそれなり仕上げで行い、スピードにはちょっと目をつぶっていきますので、よろしくお願いします。

胴体部フレーム

足首フレーム

脚部フレーム

腕部フレーム

頭部フレーム

腰部フレーム

フレーム完成

塗装

外装はあとからの取り外しがかなり難しいと思われるので、塗装、水転写デカール、クリアコートを全て終わらせてからかぶせていきます。

今回はホワイト部分はRGのユニコーンに習って、真っ白とちょいグレーのツートン仕上げにして情報量の増加を狙っています。パーツ分割が異なっていた、コクピット上部の段差のみ塗り分けしておりませんが、それ以外はまんまRGからパクッテます。

また、本体の白はパール塗装も考えたのですが、真っ白ににこだわって隠ぺい力の強いアルティメットホワイトにしてみました。

塗装レシピ

  • 胴体ホワイト:ガイアノーツ アルティメットホワイト 半光沢クリヤー仕上げ
  • 胴体薄いグレー:ガイアノーツ コールドホワイト フラットクリヤー仕上げ
  • ランドセル・スリッパ青:ミスターカラー ティターンズブルー2 フラットクリヤー仕上げ
  • 関節部:ミスターカラー マホガニー6:ブラック3:グレー2 ぐらいで混ぜて調整 フラットクリヤー仕上げ
  • Vアンテナ黄色部:ガンダムカラーイエロー10(メタスのボディ色) 光沢クリアー仕上げ

スミ入れはガンダムマーカーシャープペンを使用し、水転写デカール貼ってから、それぞれの艶でクリアコート仕上げとなっています。

クリアコートに関してはUV CUTタイプを使用しています。半光沢はUV CUT仕様がないので、いったんUV CUTの光沢を吹いてから半光沢にしています。

せっかくのコーションデカールも日に焼けるのは勘弁してほしいので上記の対応を行っています。

外装胴体

外装足首

外装脚部

ランドセル

外装腕部

頭部外装

武装

塗装済み完成

ギミック&可動

身体全体にLEDシートが張り巡らされているため、関節を大きく動かす際は緊張いたします

アクション

発光3パターンです、頭部のみ、サイコフレーム赤、同じく緑です。

発光

比較

まとめ

今回は『MGEX 1/100 ユニコーンガンダム Ver.Ka』をレビューをレビューしてきました。

RG以来の新ブランド『MGEX』! その第一弾として選ばれたユニコーンガンダムですが、1/100サイズで発光、しかも赤と緑に変色し、本体も可動し、変形もすると内容盛りだくさんなキットとなっております。

肝心な本体も各関節や変形機構もかなりしっかりしており、触るだけで部品がボロボロ落ちてきてた(便宜的に)Ver.1.0のMGからは大きな進化をしております。

変形もかなりやりやすくなっており、一度変更したら二度と行わない!といったことはなさそうです。

サイコフレーム発光させると、非常に美しく、完成させるとかなりな満足感を得られます。赤で発光させても頭部だけはきちんと緑で発行する辺りがよくできてます。またユニコーンモードでスリットから漏れる光がかっこいいです。

ただ、発光制御用の重要パーツを入れるため、台座がかなり大きいサイズとなっています。もう少し小回りの利くサイズの小さい台座が欲しかったのと、この台座自体はMGユニコーンのケージ付きモデルからの流用となっているため、ユニコーンガンダム登場シーンに引っ張られ、カーディアス・ビストの最後のシーンを再現するフィギュアとコクピットのバナージは私服バージョンとなっております。それはそれで構いませんが、パイロットスーツタイプも欲しかったというのが正直な感想です。

また、武器(マグナムの一部、バズーカ、ガトリング)もMG1.0からの流用となっており、バズーカ後方パーツが差替えだったり、ガトリングのスコープの裏に肉抜きがあったりと、ちょいちょい気になる部分も散見されます。

それもこれも、やはり定価 25,300円(税10%込)に見合った内容かと考えるとどうしても目につきます。

内容的には確かに画期的な部分も多いのですが、組んだ印象としては1万円台後半が妥当かなといった感じです。実際この記事を書いている2021年1月後半では大手通販サイトでは1万6千円台で探すことができます。おそらくこのあたりが適正価格かなと思います(結構下がってて個人的にはショック)。

また今回の肝である新開発LEDシートも、初めて扱う場合はやはり気を使いました。プラモデル作り馴れている方は、全神経をLEDシートの折り曲げや内蔵させることに集中できますが、初心者には少しハードルが高い内容かと感じました。

しかし、動かせて、変形して、二色に光る1/100ユニコーンは手間暇かけて作っても納得の一台でした。正直水転写デカールと6個のビームガトリングの途中で何度か折れかけましたが完成までたどり着けて良かったです。

1万円台後半であれば、オススメ出来る1台です(2万円超えたらちょい考慮)。

以上、『MGEX 1/100 ユニコーンガンダム Ver.Ka』のレビューでした。

キットのグッドポイント

  1. しっかりした作りの本体
  2. サイコフレームの輝きが美しい
  3. 変形も洗練された
  4. ビームマグナムのアップデートは何気にうれしい

キットの残念ポイント

  1. 台座がデカすぎる、また乾電池の入れ替えが非常にきつい。ケージは無くても良かったのでは。
  2. パイロットスーツのバナージもつけてほしかった
  3. (価格を考えると)ガトリングのスコープ裏の肉抜きはいただけない
  4. エモーショナルマニュピレーターの指がポロリしやすい。
  • 登場作品:機動戦士ガンダムユニコーン
  • 型式:RX-0
  • 名称:ユニコーンガンダム
  • 搭乗者:バナージ・リンクス
  • 所属:フリー
  • 商品価格:25,300円(税10%込)
  • 発売:2020年09月12日
  • 積みプラ解消: -13cm(パッケージの高さだけで算出)

HG ゼータプラス(ユニコーンVer.) レビュー

今回は『HG ゼータプラス(ユニコーンVer.)』をレビューしていきます。

キットは2020年4月に久々に再販(今回のレビューはこの再販物)され、同月プレバンではテスト機カラーがエキスポ版からリニューアル登場、C1タイプも同時再販となっており、プチゼータプラス祭りとなっております。

劇中では、いいところなくトライスターのジェスタに踏みつぶされておりましたが、なんといってもゼータガンダムの派生機、センチネル登場機体でもあり、待望のHG化といったキットでもあります。

パッケージ&内容物紹介

パッケージは標準的なHG仕様です、パッケージアートはシャイアン基地での一コマとなっており、グスタフカールも登場しております。

取説もHGユニコーンシリーズ準拠で同系統のMS紹介ページもあります。片面カラー(裏面モノクロ)仕様です。

ランナー紹介

素材はポリキャップ以外全てPS素材、表記もポリキャップとサーベル刃以外は全てゼータプラスとなっております。

Aパーツ グレー 胴体と脚部、変形用ユニットになっています。

Bパーツ グレー 頭部、脚部、ウイング部などです。おそらくテスト機カラーの配色考慮してA、B分かれているものと思われます。

Cパーツ グレー 2枚入っています。脚部の部品になります。

D1パーツ ホワイト 脚部のフレームや、エアインテークなどの白い部分です。

D2パーツ ブルー スリッパ部分です。

E1パーツ グレー 関節や武装のグレー部分です。

E2パーツ グレー E1と対になる部分です。

Fパーツ グレー股関節や変形用パーツのメインブロックです。

SB6 クリヤーブルー ビームサーベルのビーム部分です。

ポリキャップ PC132となっています。

ホイルシール 瞳と側頭部のブルーライン、各センサーの赤とスタビライザーの黄色い帯となっています。

こちらはマーキングシールになります。センチネル風のナンバリングは入っておりません。

各部組立

頭部

頭部のマスク部とツインアイ部は一体成型になっています。部品点数少なめです。

口の三角部分は安全ダボ付き(?)と思われるので、段差以降の後端部は削りたいところです。

胸部

腕の接続部分はポリキャップ(前後の可動軸)のみで引き出し関節などは備えていません。

お腹の一番下のブロックは下半身とはさんで固定するため、この時点では乗っかっているだけで固定されていません。

ランドセル

ランドセルというか、主翼とスタビライザーになります。スタビ裏面はモールドなどなく、かなりあさりしています。このあたりに手を少し手を加えるといいかもしれません。

腕部

変形を考慮して、肩ブロックの装甲は上から差し込む独特の計上となっています。前腕部も色分け必要がないためか、パーツ二分割のみで、細かいパーツ分けなどは行われておりません。手首もポリキャップによる可動のみで関節軸などはありません。

腰部

股関節は完全固定されています。サイドスカートはなく、脚部にビームキャノンを接続する形になります。

足首

足首は前後で可動します(変形用)。

脚部

ひざ下は左右ではなく前後での分割となります(テスト機カラー対策)、バーニアの中央部(黒)はシールもないので塗装の必要があります。

武装

武装はライフル、シールド、サーベルと標準的なものになります。サーベルは収納場所なしです。

変形用パーツ

ウエイブライダー用のボディになります、肩パーツも差し替えとなります。

素組完成

ギミック&可動

首は前後には動きますが、左右の可動範囲は狭いです。

肘は90度程度しか曲がりません。

腰のひねりも大きくは曲げられません。

可変機の恩恵もあって、膝は折りたたむことが可能です。

デザイン的にも足首を大きく曲げるのは苦手です。

アクション

ゼータ系のポージングが苦手です、平手が欲しい。

ウエイブライダー

ウエイブライダー形態はきれいにまとまっております。

比較

盟友(?)グスタフカールとです。迷彩カラーのジェガンもそろえたいところです。グスタフの大きさを改めて実感いたします。

全塗装

全塗装レビューはこちら

まとめ

今回は『HG ゼータプラス(ユニコーンVer.)』をレビューいたしました。

2014年発売の商品なので、それなりに期待しておりましたがトータル的にはちょっと残念な商品でした。

ユニコーンバブル時に大挙して出てきたHGシリーズの1台なので、手抜きとは言いませんが、やっつけ仕事だったのか、忙しすぎて新人にマニュアルだけ渡して仕上げさせたのか、パーツ分割や関節構造などに古さというか、工夫が感じられないというか、一昔前のMGっぽいというか、HGオリジンガンダムを見た後では古臭さを感じる内容でした(6年の歳月の差以上に)。

本文途中にも記載しておりますが、いくつか具体例を上げると、頭部のマスクとツインアイ部分が1パーツであったり、ビームライフルの白のチューブ部分が一体パーツだったり、ハンドパーツが最小限(左右握り手と右手ライフル用)のセットだったり、腕の付け根は引き出し関節はなく(まあまあ動きますが)、脚の付け根も固定式で脚部側のポリキャップ頼みになってたりと、気になる部分が多々あります。

取説も途中に「右腕の組立」とか「左脚」といった表記がなく組立順番号のみだったので、少しわかりずらい感じがしました。

まあ、当時の勢いで出せるものは、この機会に一気に商品化しろ!といった裏事情も考えられますので、1/144のお手軽価格で購入できる立体物として、商品化されただけでも、ありがたいと思うべきなのかもしれませんが(その後のC1やテスト機などのバリエーション展開も含めて)。

ゼータ系の売りである、ウエイブライダーへの変形は、専用パーツを使用した差替え変形で再現されています。

専用パーツ使用しているだけあって、変形後もきれいなシルエットになっており、場所とアクションベースがあるならこちらで飾ってもいいかなと思えるほどです。

作り終わっての感想としては、我が家で積みプラとなっている、「リバイブ版のゼータ、もしくはUC.0088版と作り比べてみたい」という欲求がわいてくる1台でした。

余談ですが、取説のストーリー部分のパイロット目線の文章が面白かったです。

キットのグッドポイント

  1. 専用パーツ使用で美しいウエイブライダー形態
  2. ゼータタイプの系譜を知る上では外すことのできない1台

キットの残念ポイント

  1. コスト削減?新人の設計?とも思えるパーツ分割
  2. 肘や腕、脚の付け根の可動範囲
  3. 説明足らずな取説
  • 登場作品:ガンダムユニコーン
  • 型式:MSZ-006A1
  • 名称:ゼータプラスA1型
  • 搭乗者:一般兵
  • 所属:カラバ・地球連邦軍(シャイアン基地)
  • 商品価格:2,640円(税10%込)
  • 発売:2014年7月12日
  • 積みプラ解消: -8cm(パッケージの高さだけで算出)

MG リ・ガズィ(ユニコーンVer.)レビュー

今回はMG リ・ガズィ(ユニコーンVer.)をレビューしてまいります。

UC版の渋めなカラーリングもいいのですが、やっぱりなじみのある「逆襲のシャア」仕様のカラーリングで外装は塗装して仕上げていきます。

はっきり言って、このキットの発売がアナウンスされるまで、ユニコーン本編にリ・ガズィが出ていることを全く知りませんでした。手持ちのガンダムユニコーン設定資料集にも記載されていませんでしたし、登場シーンも1秒前後と予備知識なしで気が付くのは至難の業だったかと。

UC版のレビューはあちこちで行われているともいますので、逆シャア版Ver.1.5といった完成を目指します。

作業工程は、パーツ切り出し、外装部を全塗装→スミ入れ→クリアコート、フレームはつや消しクリア、合わせ消しは最小限、デカールは状況見てといった内容で製作してまいります。

パッケージ&内容物紹介

パッケージはボディカラーをイメージした紫がかったブルーです。

側面はいつも通り注意事項と製品番号などです。

取説は専用の物になっています。表紙はパッケージの完成写真、イラストではなくキットベースの加工写真です。

背表紙以外の中面はモノクロで機体解説などもないため、この機体が逆襲のシャアでアムロが使用したものを修理したのか、別機体なのかといったことも謎のままです。

ランナー紹介

ベースのリ・ガズィのランナーに先行販売されていましたリ・ガズィカスタムと今回オリジナルになるランナー構成です。素材は全てPS素材となっています。

Aパーツ イロプラ  リ・ガズィ 共通 ライフルは余剰になります。

B1・B2パーツ ブルー BWSになります。

Cパーツ ライトグレー 旧MG共通 胴体や頭部は余剰パーツになります。

Dパーツ  ブルー  胸部、シールドは使用しません。

Eパーツ  ライトグレー  脚部の外装中心です。

Fパーツ グレー 2枚付属 脚部のフレームです。2枚入っています。

Gパーツ  グレー  胴体やバックパックのフレーム部になります。

H1パーツ パープル 今回はこのランナーは全て赤に塗装される予定です。

H2パーツ  ブルー  変形時の台座です。

Iパーツ  ライトグレー  シールドと機首になります。

Jパーツ  ブルー  足首周りです。

Kパーツ  グレー  旧MGから変更のない脚部のフレーム

Lパーツ  ライトグレー  主翼です。

Mパーツ クリアーイエロー サーベルのビーム刃です。

MPパーツ グレー 追加されたハンドパーツになります。

XAパーツ イロプラ 頭に「X」ついたパーツが新規パーツになります。新規のライフルとクリアパーツです。

XBパーツ グレー 表示はリ・ガズィですが、リ・ガズィカスタムと共通です。

XCパーツ グレー リ・ガズィカスタムの同パーツから部分使用です。2枚入っています。

XDパーツ  ライトグレー  新設された頭部や腹部です。

XEパーツ ライトグレー こちらもUC版用の新規パーツです。

XFパーツ ブルー こちらもリ・ガズィカスタムからの部分使用です。

PC-122パーツ ポリキャップになります。

ベースキットの古さを感じさせられるビスです。

ホイルシールです。眼とセンサー部になります。色分け用のシールは無しです。

水転写デカールです。新規デザインです。

各部組立

頭部

今回の目玉の一つ頭部です。この時点ですべて塗装済みです。

塗装の詳細はまとめの項目で説明いたしますが、目とカメラはガンダムマーカーの蛍光グリーン使用しています。目の周りはタミヤのエナメルブラックです。

頭部バルカン部分も色分けされています。

余剰パーツで組むことができる、旧頭部との比較です。幅も高さもスリムになりました。

パーツ分割も見直され側面に出来ていた合せ目も無くなっています。

後頭部カメラ部分は大きく変更されています。

胸部

胸部のベースはリ・ガズィカスタムと共通です。外装が新規となっています。

水色部分の下から二つ目のブロックの真ん中の合せ目にすき間ができるのが気になります。背中にたくさん穴が開いていますが、リ・ガズィカスタム共通化のためで、実際に使用するのは2カ所です。

こちらも余剰パーツで組むことができる、旧MGの胸部との比較です。胸部ダクトやコクピットハッチの位置でもわかるように、全体的にバストアップされており、形状の見直しが大きく行われています。

ランドセル

ランドセルは旧キットと共通です。サーベルラックの機構が少し複雑です。

腕部

上もマニュピレーター以外は旧キットと一緒になっています。指は親指だけ可動であとの4本は固定差し替えです。

腰部

腰も旧キットと共通です。

足首

足首も共通部分になっています。

脚部

脚部は付け根部分に関節が増設されています。リ・ガズィカスタムと同じ構造になっています。

太もも部分の外装は新規パーツとなっています。全体的に細くて長い印象です。

武装

ライフルは新規パーツとなっています(比較わすれてた)。ライフル用のハンドパーツが付いています。グリップの正面側にダボ穴があるタイプになっています。

B.W.S

B.W.Sは変更ありません。翼の前の黄色いダクトパーツが緩いので接着しました。

その他

B.W.S合体用のパーツと置台、立ち姿のパイロットフィギュアです。

塗装済み完成

各部塗装、スミ入れ後に組上げた状態です。塗装だけで逆襲のシャア版Ver.1.5 にすることができます。

ギミック&可動

首は前後に大きく動かすことができます。

肘はしっかり折りたためます。

胴体側の関節の可動範囲が広いので、大きく腕を上げることが可能です。

引き出しも出来ますが、あまり可動範囲は大きくありません。

腰も新設されたブロックの恩恵で前後左右に可動が出来るようになりました。

膝は良く曲がります、足首もそれなりに可動範囲が広いです。

腕のグレネードのふたが開いて弾倉が前にスライドします。ふた部分はもうちょっと開いてほしい感じです。

本体側のパーツが変更になっているせいか、サーベルラックのふたを開けるとき ボディと干渉します。既に塗装がはがれ気味…

ランドセル側面の小翼が開閉します、背中のスタビはゼータタイプのお約束。

腰のグレネードもスライドして発射形態になりますが、一度本体から外す必要があります。

アクション

ライフルリニューアルされましたが、構えずらさは相変わらずです。

B.W.S

変形手順の動画です。なかなかカチッとは出来ておりません。変形時に頭部のアンテナ折はしないかと、かなりヒヤヒヤしました。

おそらくもう二度とB.W.S形態にすることは無いと思います。

段落撮影後に各部調整してきっちりできました。

スタビ立て忘れておりました

横から見ると厚みが気になります。この角度では見ちゃいけませんね。

比較

リ・ガズィカスタムとの比較です。骨格は同じパーツ使用しておりますので、全高は変わらずです。

カスタムは背中が重いです。

まとめ

「MG リ・ガズィ(ユニコーンVer.)」のレビューを行いました。といっても、出来上がりは「逆襲のシャアVer」となっております。

キットの内容としては、リ・ガズィカスタムで肩や脚部、腹部の関節を増設したフレーム使用して、頭部や胸部パーツをリニューアルして元々のリ・ガズィの形状を再現した内容となっておりました。

頭部の小型化や、胸部の形状変更で見た目はかなりかっこよくなり、新造された関節部のおかげでポージングの幅も広がり、20年前のキットが令和でも見劣りすることのないMGとなって蘇っております。

今後、素組でもこのカラーリングで完成させることができる、逆襲のシャア版Ver.1.5がどういった方法で販売されるのか、または販売されないのかは気になる所です。

リ・ガズィはまだ色の塗り替えだけで再現可能でしたが、MGドワッジからのドムや、HGビルドガンマガンダムからのHGリックディアスなど、お金と時間かけてニコイチ+小改造で再現しなければならないのか、または何らかの形でVer.1.5として販売されるのか、今後の展開や発表を見守っていきたいと思います。

あと、やはりB.W.Sはデカい!、そして合体させることはもうないかも&飾りもしないかも… 

もし一般でもプレバンでも逆襲のシャア版1.5が発売されるのならば、B.W.Sなしでも問題ないかもと思います。果たしてリ・ガズィ購入した人の何%が作成後にB.W.S使用しているかといったら、3%以下と予想します。

塗装に関して

どうせ塗装して作るならということで、なじみのないユニコーン版ではなく、逆襲のシャア版カラーで塗装いたしましたが、塗り分けパターンも全く同じだったため、ランナーの色ごとに塗装しなおすだけで、良く知ったアムロ大尉のリ・ガズィとなりました。

今までかたくなに、クレオスのMrカラーばかり使用しておりましたが、今回は初めてガイアノーツカラーを本体の水色と青、武器、バーニアのグレーの部分に使用しております。

店頭で見ててかなり近い色味だなと思い使ってみましたが、ほぼイメージ通りでした。

水色部分はボトムズカラーの「ライトブルー」、青の部分は同じくボトムズカラーの「ネービーブルー」を使用しています。説明見たところ、ボトムズ用ですがサンライズ監修とのこと。ガンダムで使用されててもおかしくないと思われイメージに近く仕上がったのも納得です。

武器とバーニア部のグレーは「ニュートラルグレーⅣ」を使用、赤はミスターカラーのモンザレッド+黒少量、イエローはストックがまだあるガンダムカラーのイエロー2、関節部は缶スプレーのつや消しクリア(UV CUT)です。バーニア中央部などはタミヤのエナメルブラック使用してます。

ガイアノーツ使用して驚いたのは、その隠ぺい力の強さです、結構感動ものでした。工程的にも結構短縮できたかと思います。今後も積極使用していきたいと思いました。こんないいいなら「早く言ってよ~」って感じです(みんな言ってたって)。

キットのグッドポイント

  1. カッコよくなった頭部、やっと納得いくリ・ガズィの顔を手に入れたか!?
  2. 顔だけにと止まらず、胸部にライフルなど気になる部分も手抜かりなく新造
  3. 良く動く腕の付け根

キットの残念ポイント

  1. リニューアルしきれなかった足首と脚の付け根のボールジョイント型ポリキャップ(将来的に緩みそう)
  2. 変形機構があるためか、足首の接地感がいまいち
  3. リニューアルされても構えが決まらないビームライフル(元々のデザインの問題ですが)
  • 登場作品:機動戦士ガンダムユニコーン
  • 型式:RGZ-91
  • 名称:リ・ガズィ
  • 搭乗者:アムロ・レイ、ケーラ・スウ
  • 所属:地球連邦軍ロンドベル隊
  • 商品価格:5830円(税込み)
  • 発売:2019年12月
  • 積みプラ解消: -12.5cm(パッケージの高さのみで算出)

RG シナンジュ レビュー

今回は『RG 1/144 シナンジュ』をレビューしていきます。

2016年8月発売のこのキット、この記事を書いているは2019年なので既に3年が経過しております。その後に「ユニコーンガンダム」や「サザビー」、「クロスボーンガンダムX1」そして2019年8月には「νガンダム」も発売となりますが、RGシリーズのクオリティのターニングポイントは「シナンジュ」だったのではないかと思い、3年遅れではありますが、改めて見ていきたいと思います。

キットは袖付きモビルスーツの悩みの種、エングレービングがパーツ分割で色分け再現されていたり、各部スラスターや装甲の可動、装甲裏面のメカニカル表現など、1/144の大きさに中身がぎっしり詰まったキットとなっています。

レビュー内容

今回のRGシナンジュ レビューはMGシリーズ同様にフレーム部分を作成してから外装をかぶせていく方法で製作していきます。

フレームのグレー部分はランナー切り離し前にスミ入れ→つや消しクリアコート。

外装部分はミスターホビーの「UV Cutクリアー」を使用し、外装の赤部分はグロス処理されていますので、それを生かす形で光沢、他はつや消し仕上げにしています。

また、ブラック部分は質感変えるため、同じミスターカラーですが、「つや消しスーパースムースクリアー」を使用しています。

ただし、シルバー部分だけは成型色では心もとないので(過去最高のメタリックの成型色ですが)、黒サフからミスターカーラー8番のシルバーで塗装しております。

シール類はナンバーやラインなどは水転写デカール(RGシナンジュ用)を使用、スコープやメタリック部分はリアリスティックデカールで使い分けていきます。

一方、外装部のスミ入れは今回実行しておりません。

パッケージ&内容物紹介

パッケージはRG標準、シナンジュの頭部アップと全身のイラストになっています。

箱の縦横サイズは一般的なHGサイズですが、厚みはあります。また、サイドには完成見本写真がたっぷり掲載されています。

ランナー紹介

Aパーツ 

イロプラ PS素材 「RG 1/144 シナンジュ」表記 ダークグレー、ホワイト、グレー、クリアーグリーンと使用率が少ない色がまとめられています。

Bパーツ 

グレー ABS素材 アドバンストジョイントパーツです。各部の内部フレームになります。頭部以外全身です。

Cパーツ 

レッド PS素材「RG 1/144 シナンジュ」表記 頭部やスカート、シールドになります。

Dパーツ 

レッド PS素材「RG 1/144 シナンジュ」表記 脚部やスラスター部です。2枚入っています。

E1パーツ 

グレー PS素材「RG 1/144 シナンジュ」表記 脚部や胴体部のフレームになります。

E2パーツ 

グレー PS素材「RG 1/144 シナンジュ」表記 E1と対になる部分です。

F1パーツ 

グレー PS素材「RG 1/144 シナンジュ」表記 腕部などのフレームが中心です。

F2パーツ 

グレー PS素材「RG 1/144 シナンジュ」表記 F1の対になるランナーです。

Gパーツ 

ブラック PS素材「RG 1/144 シナンジュ」表記 エングレービングのブラック部分が中心です。

H1パーツ 

ゴールドメッキ PS素材「RG 1/144 シナンジュ」表記 エングレービングの金色部分です。

H2パーツ 

イエロー PS素材「RG 1/144 シナンジュ」表記 スラスターなどのイエロー部分です。

Iパーツ 

シルバー PS素材「RG 1/144 シナンジュ」表記 2枚付属 装甲裏側のシルバー部です。 このランナーは全てシルバーで塗装予定です。

Jパーツ 

クリアーイエロー PS素材「RG 1/144 シナンジュ」表記 2枚付属 こちらはビーム刃です。

シール

リアリスティックデカールです。今回は右下のメタリック部分のみ使用予定です。

キャンペーン時に購入したのでプレミアムデカールもあります。こちらは状況見ながら部分使用するかもといった感じです。

各部組立

頭部

クリアーグリーンのモノアイになっています。また、周囲の枠も別パーツになっています(小さい)。

モノアイ部クリアーパーツですが、組み込むと目立たなくなります。おそらく、リアリスティックデカール使用したほうが効果が高そうです。銀河鉄道999の機械伯爵に似ています。

後頭部の襟足に分割線が少しだけ発生します。また、頭頂部のグレー部分もフレームがのぞく形で色分けされています。

胸部

アドバンスドMSジョイントにコクピットブロックと腰との接続を取り付けていきます。コクピットポッドは赤く塗るべきか…

塗り分けも、部分塗装も全くすることなく、エングレービング部分もこの仕上がりになります(ベースの黒部分はつや消しクリアコートしております)。

ランドセル

勢いあまってプロペラントタンクは両方組み立ててしまいました。ランドセルでもこのボリューム!スペシャルなMSです。

スラスターの開閉もスムーズに動きます。

腕部

腕もアドバンスドMSジョイントを骨にして組上げていきます。

シルバー部分は塗装して、オレンジっぽい金属表現部分はリアリスティックデカールを使用しています。水転写デカールも組む前に張り付けています。

腰部

腰も上部と下部のアドバンスドMSジョイントのブロックになっています。

腰部分のパーツの多さに驚かされます。ここも部分塗装することなく色分けはばっちりです。

足首

足首も可動部が多いです。

脚の甲の赤い部分は合わせ目発生しますが、それほど目立ちません。

脚部

脚部もアドバンスドMSジョイント中心にフレームパーツ取り付けていきます。

フレームだけ先に組むと後でばらさないと外装取り付けられない部分が出てくるので注意して下さい。

曲線多用した脚部もしっかり再現されています。材料ケチっていない感がいいです。

武装

こちらはライフルとグレネードです。

グレネードはライフルに装着可能です。シールドにも取り付けられます。

サーベル&トマホークです。トマホークは接続してナギナタとしても使用可能、またシールドにも取り付けられます。

シールドも色分けばっちりです。

フレーム完成

この写真だけだとMGと見間違えるほどの密度になっています。最近のMGは内部フレームが簡略されていますので、少し前(ザク2.0やガンダム2.0あたり)のMGに通じる作りになっています。

立膝も難なく再現、フレーム状態だと関節よく曲がります。

ボディバランスも良好です。支え無しで片足立ちも可能です。

素組完成

水転写デカールとクリアコート(光沢&つや消し)だけですが、十分満足できる仕上がりです。

ギミック

前腕部のサーベルラックの展開です。動きはスムーズです。

腕も各部が内部のシルバー部分と 外装部が開放状態になります。

ランドセルのメインスラスターは上下に開きます。

腰のサイドアーマーのスラスター部がスライドします。

脚部のスラスターは後方にスイングしてカバーが開きます。

コックピットハッチも開閉します。パイロットは乗っていません。モノアイも一応稼働するのですがほとんどわからないので割愛いたします。

途中で刃向きを180度回転させます。

シールドに装着したままでのビームアックスの展開です。

アクション

立っているだけでカッコいい機体

コロニー内も含め両脚で立っているイメージがあまりない機体です(ほぼ宇宙戦だった気が)

腰の関節が上半身の重みに耐えられず、思ったところで固定できないです。

比較

こうして並べてみると上腕とプロペラントタンク以外はほとんどの部分に手が加えられているように見受けられます。袖付きのみなさん結構頑張っています。

まとめ

今回は「RG シナンジュ」をレビューいたしました。

正直、ここまでカッコよく、よくできたキットだとは思っていませんでした。

RGはサザビー、 クロスボーンX1 と作成してきて、初期の若干ネガティブな印象(ポロリ、少々おもちゃっぽい等)を改めていましたが、シナンジュの時点でRGは新たな段階に移行していたようです。3年も気が付かずにすみませんでした。

脚部やサイドアーマーのバーニア展開、腕部のアーマーオープン、そしてエングレービングの成型色での完全再現など、1/144でここまで再現出来ていることには特筆に値すると思います。

また、今回の製作では水転写デカールと(赤い部分は)光沢仕上げを選択しましたが、曲面が多い構成なので、その効果は高かったと思います。

完成品見てても思いますが、かなり満足度の高いキットです。

RGνガンダムが世間注目されておりますが、このシナンジュも是非おススメしたい1台です。

以上、「RG シナンジュ」のレビューでした。

キットのグッドポイント

  1. 加工しずらい部分もありますが、機体の性格が表現されたグロス仕上げによるゴージャス感
  2. 曲線多用された機体も見事に再現されている造形(単純にかっこいいです)
  3. エングレービングも完璧な色分け再現、バンダイおそるべし。

キットの残念ポイント

  1. 膝のアーマーがポロリしやすい
  2. アンダーゲートも多用されているのに、そこそこ大きなゲート跡が残る部分がある
  3. バックパックや、シールドの重さに耐えきれない腰の関節

  • 登場作品:機動戦士ガンダムユニコーン
  • 型式:MSN-06S
  • 名称:シナンジュ
  • 搭乗者:フル・フロンタル
  • 所属:ネオジオン
  • 商品価格:4104円
  • 発売: 2016年8月6日

HG 1/144ジェスタ レビュー

今回のレビューは「HGUC ジェスタ」です。

なぜ今頃ジェスタかというと、我が家にジェスタがたまっているんです。HGのシェザール隊AとB&C、MGのジェスタキャノン、そして4月中には届くと思われるMGシェザール隊B&C仕様とそこそこの数量が積まれております。

ではなぜ、積まれたまま消費されないか考えたところ、思い当たる点はただ一つ!本体カラーの塗り分けがよくわからん!!といった点につきます。

本体のメインカラーの濃いブルーの他にも黒に近いブルー部分があったりするんですが、取説やパッケージ見ただけじゃどこが黒に近いブルーなのかがよくわからず、ユニコーンの設定資料など見てもはっきりせず、色が似通っているので成型色も一緒ですし、当然シールでの再現がされているわけでもない現状となっています。

この塗り分け部分がはっきりしないのを解明(?)するのが面倒で、思いっきり積み上げておりました。

しかし、このままではいかんということで、一番被害の少ない(!)HGのノーマルジェスタをテストヘッドとして組上げていきたいと思います。

今回はVT方(仮組無し、合せ目処理なし、全塗装)で仕上げていきます。

パッケージ&内容物紹介

地上戦でのトライスターの活躍場面が描かれています。

ランナー紹介

Aパーツ イロプラ ボディ中心です。バイザーはオレンジです。(ん~写真思いっ切りブレてた)

B1パーツ ブルー 脚部中心です。

B2パーツ B1と対になる部分です。

C1パーツ グレー 関節部と武装です。

C2パーツ グレー C1の対になるパーツ群です。

MP1 マニュピレーターセットになります。平手と握り手が左右あります。 ここまで全てのランナーはPS素材です。

SB6パーツ ビーム刃になります。

PC-001 ポリキャップです。関節周りはスタンダートにポリキャップ可動です。

各部組立

頭部

左ほほのセンサーのグリーンがワンポイントになっています。メインカメラはシールです。

胸部

トライスターマークがボディーカラーに埋もれてます。襟と胸ダクトがブラックブルーです。

ランドセル

ランドセルはシンプルです。両端のとがった部分を外してシールドアーム装着します。

腕部

腕は左右非対称で右手にマガジン、左手にビームサーベルを収納してます。

腰部

腰のグレネードは色分け別部品です。股間のVマークの塗装は多少てこずりました。

足首

ここからではわかりませんが、足裏も塗りわけてます。

脚部

ふくらはぎ辺りは複雑な形状ですが、見事に再現されています。

武装

ライフルはモナカ構造です、シールドのグレネードの塗り分けも苦労しました。

素組完成

ギミック&可動

脚はもも上げ、膝関節ともに90度といった感じです。

足首は良く動きます。

肘は90度ちょっと可動範囲です。

アクション

平手付属がうれしいです。

比較

まとめ

今回は「HGUC 1/144 ジェスタ」を見てきました。

穴が開くほど(ちょっと大げさか)、組立説明書とパッケージ見て、色の塗り分け部分に自分なりの回答を出して作成に当たりました。

ブラックに近いブルーの部分は、「後頭部」、「襟部分」、「胸のダクトのトップ部」、「肩ブロックのダクト部」、「シールドの下半分」と解釈いたしました。

また、色分けは前述したブラック部の判別が難しい以外にも、シールドのミサイル部が、ベースカラーがグレーなののもあり、筆塗りだと白を乗せるのに一苦労でした(最終的にはタミヤのエナメルのお世話に)。

キットは2011年発売なので、最新のものと比べると関節周りに目新しさはありませんが、HGスタンダート以上にはよく動きます。

そしてなにより、ジェスタは完成したら非常にかっこいいです。決して大きなMSではありませんが、適度なメリハリと密度高めなデザインで模型映えします。シェザール隊各機にジェスタキャノンまでそろえたくなる勢いでした。

ユニコーンシリーズの名わき役として、ぜひコレクションに追加していただきたい1台でした。

以上、「HGUC 1/144 ジェスタ」のレビューでした。

キットのグッドポイント

  1. 濃い目のカラーリングも相まって、完成すると非常にかっこいい
  2. 小さいながらも情報量が多く、密度の高い造形
  3. ハンドパーツの種類も豊富

キットの残念ポイント

  1. そのまま組むと肩と腕の合せ目が目立つ
  2. シールドアームの肉抜きも加工が必要レベル
  3. やはり、わかりずらい色分け
  • 登場作品:ガンダムユニコーン
  • 型式:RGM-96X
  • 名称:ジェスタ
  • 搭乗者:ナイジェル・ギャレット大尉、ダリル・マッギネス中尉、ワッツ・ステップニー中尉
  • 所属:地球連邦軍ロンドベル隊
  • 商品価格:¥1728(税込み)
  • 発売:2011年9月

HG グスタフ・カール(ユニコーンVer.)-前編

今回は「HG グスタフ・カール(ユニコーンVer.)」をレビューいたします。

閃光のハサウェイの小説に出てきたのが最初かと記憶してますが(違っていたらごめんなさい)、ユニコーンガンダムとガンダムNTに登場したのをきっかけに、今回の商品化となっています。

とはいえ上記2作品では全くいいところなく、見事なやられメカでしたが、本来は連邦軍が誇る高性能量産機、今冬の「閃光のハサウェイ」ではきっと活躍場面が用意されていると期待したいところです。

連邦らしくない太目な機体ですが、最新のHGフォーマットでどのように仕上げられているかレビューしていきます。

今回はパーツを先にすべて塗装(サフ→各色→スミ入れ→クリアー)してからくみ上げていく方式をとっています(勝手にVT工法と命名中)。

塗装が思いのほか手間取ったので前後編で紹介いたします。

パッケージ&内容物紹介

ボックスアートはユニコーンでの登場場面から切り取ったものとなっています。

左右の側面にはキット解説と機体解説になっています。

組立説明書もHGスタンダートな片面カラー印刷のものになっています。完成写真が少ないが少し気になりました。

ランナー紹介

Aパーツ イロプラ 素材はポリキャップ以外全てPS素材 脚部と白、赤、クリヤー部分になります。

B1パーツ 腕部のグレー部分中心です。

B2パーツ B1と対になる部分です。

C1パーツ 胴体と足首の青い部分です。

C2パーツ C1と対になる部分です。

Dパーツ 胴体など関節部分です。

Eパーツ グレー こちらも関節やバーニアなどになっています。

ポリキャップ

ビームサーベルです。

ホイルシール センサー部と足のラインになります。

塗装

ほぼ、各ランナーのカラーごとに塗装しました。

青はガンダムカラーのガンタンク用のブルー6(デットストック)、赤い部分はレッド60%+あずき色40%、白はホワイトにネイビーブルーごく少量、本体のグレー部分は軍艦色1にブラック5%ぐらい、関節のグレーと脚のラインはニュートラルグレー75%+ブラック20%+マホガニー5%といった感じです。マシンガンはガンダムカラーのジオングレー、バイザー内のカメラ部分はシルバーで塗装しています。

ほぼ説明書通りとなっています。

塗り分けが必要なアンテナのブルーと脚部の黒いラインはホイルシール利用してマスキングしています。

HGとなめてかかっていたわけではありませんが、思いのほかパーツ数が多くて塗装に時間がとられました。

特に関節中心のDとEランナーがてこずりました。

また、青いパーツは平面が広いのでエアブラシでもムラになりがちだったのと、ついついノズル開き気味になり、粒子が大きくなり塗装面が粗くなったのが反省点です。

中締め

とりあえず塗装終了までで前編とします。

色も塗り終わったので、ここからはサクサク組上げていきたいと思います。

4月号のHJもMGも作例載っているので、手直しもしたいところですが、キット完成を優先して塗装までといたします。

キットのグッドポイント

  1. 完全新規の最新HGフォーマット
  2. HGとは思えぬパーツの多さ
  3. 色再現シールも少な目

キットの残念ポイント

  1. 塗装指示書の黒とダークグレー部がどこなのか違いが判らず
  2. パーツ数多くのと、形状が複雑なので、塗装に時間がかかる(残念ではないか…)
  • 登場作品:機動戦士ガンダムユニコーン
  • 型式:FD-03
  • 名称:グスタフ・カール(ユニコーンVer.)
  • 搭乗者:連邦軍一般兵
  • 所属: 地球連邦軍
  • 商品価格:2592(税込み)
  • 発売:2019年2月16日

後編へ続く!

HG ユニコーンガンダム3号機 フェネクス(デストロイモード)(ナラティブVer.)[ゴールドコーティング]

今回はHGフェネクスのゴールドコーティングのレビューをいたします。

正式には、HG 1/144 ユニコーンガンダム3号機 フェネクス(デストロイモード)(ナラティブVer.)[ゴールドコーティング]とカッコが2種3か所と過去のガンプラでも最も長いキットネームになっております。

ベースは当然ながらHGユニコーンガンダムデストロイモードに尻尾付きアームドアーマー2枚と接続用パーツを追加してゴールドメッキしたものになっています。

今回はグレーとブルーのメッキされていない部分は組む前に塗装、スミ入れ、クリアコートを行ってから組みあげる方式としてます。

パッケージ&内容物紹介

パッケージにも「ゴールドメッキ仕様」と表記されています。

組立説明書はHGの標準的な使用になっています。

ランナー紹介

Aパーツ イロプラ メッキ以外のパーツになっています。

Bパーツ 胴体中心のメッキパーツです。

Cランナー 2枚入っています、脚部中心です。

Dパーツ 足裏とバーニア、マグナムになります。

Eパーツ クリアーブルー サイコフレーム一式です。

Fパーツ アームドアーマー表記のランナーです 、2枚入ってます。

H1ランナー フェネクス専用ランナーです、2枚入ってます。

表記ないですがこちらもFパーツ 追加のサイコフレームです。

こちらもFパーツになります。アームドアーマー接続部1個だけ使用します。

ポリキャップです。

ホイルシールです。目の部分は黄色と赤が選択できます。

各部組立

頭部

Vアンテナがフェネクス専用です。ツインアイは黄色を選択しました。

胸部

肩のセンサー上部はホイルシールを使用しました。グレー部分は塗装、つや消しクリアでコーティング済みです。グレーはガンダムカラーのジオン系グレー使用してます。

ランドセル

青部分はストックしてるガンダムカラーのブルー⑨(百式のボディ部の青)仕様したのですが(左)、赤味が足りなかったのでクリアーブルーにクリアーレッド混ぜたものを重ね塗り(右)しました。写真ではわかりずらいですが、いい感じに仕上がってます。

ビームサーベルのゴールドが目立ちます。

腕部

前腕部のゲート跡が少し目立ちます。ゲート跡はガンダムマーカーのゴールドでリタッチしてます。

腰部

背部のバーニアの展開する部分のふたの固定角度が分かりずらいです。

足首

脚部

脚部もパーツ多めです、ももの左右分割が新鮮です。

アームド・アーマーDE

尻尾も入れると結構な大きさです。

武装

一応ついてますが、フェネックスの場合もたせなくてもいいかもと思います。

完成

眩いばかりの輝きです。光が強すぎて肉眼だと細部の面がよくわからないです。

ギミック&可動

アクション

マグナム持っている印象はあまりありませんが。

膝関節が緩めなので、飾るときはアクションベースがあった方がいいかもしれません。

逆にメッキ部分は重ね塗りされているので、腕関節などは少しきつめです。

比較

こうして見るとナラティブがとても貧弱に見えます。

ナラティブA装備作った時に、「これがやりたい!」と思った構図です。

まとめ

昨年ナラティブの映画を観終わって最初に思ったのは「フェネクス買おう(しかもメッキ)」でした。

映画館のスクリーンで動くフェネクスは製作意欲を刺激する1台でした。

製作してみての感想は、それほど目新しい構造ではありませんが、サイコフレームとデストロイモードでスライドする装甲を再現するために同じクラスのHGと比較するとパーツ数がかなり多くなっています。

今回はメッキ仕様だったので、塗装する手間はありませんでしたが、通常モデルでボディ部分も塗装するならばそれなりに手間はかかります。

グレーとブルー部分は塗装しないとボディのゴールドに負ける気がしたので、サフ→機体色→スミ入れ→クリアコートとしています。

グレーはつや消し、ブルーは半光沢で艶に差を出したかったのですが、もう一つ狙った感じにはなりませんでした。

膝関節が緩いので、自立させているとカクンといくのと、サーベルのビーム部がが付属していない点、握り手しかないのが多少気になりますが、それ以外は問題も無いと思います。

なにはなくとも、このゴールドとサイコフレームのブルーで仕上げられた機体の美しさが圧倒的な存在感を放っていて、ずっと眺めていたくなる存在です。

基本メッキ仕様やチタニウムフィニッシュなどの表面加工キットはあまり手を出さないのですが、このフェネクスはお勧めしたい1台でした。

以上で、HGユニコーンガンダム3号機フェネクスのレビューでした。

キットのグッドポイント

  1. 全身ゴールドの美しさ
  2. クリアーブルーのきれいなサイコフレーム
  3. 豪華絢爛、完成したときの存在感バツグン

キットの残念ポイント

  1. どうしても目立つゲート跡
  2. そして指紋も目立つ
  3. 膝関節が緩め
  4. 平手も欲しい
  • 登場作品:機動戦士ガンダムナラティブ
  • 型式:RX-0
  • 名称:ユニコーンガンダム3号機フェネクス
  • 搭乗者:リタ・ベルナル
  • 所属:地球連邦軍→暴走、行方不明
  • 商品価格:5400(税込)
  • 発売:2018年10月6日