今回は2021年4月に発送が開始されました「HG ガンダムMk-III」をレビューしていきます。
Mk-Ⅲは「Z-MSV」から出展の、エゥーゴの試作モビルスーツとなっております。
ティターンズから捕獲した「ガンダムMk-Ⅱ」をアナハイムエレクトロニクスのフジタ博士が解析し、発展開発した機体という設定になっています。ちなみに型番にある”F”はフジタ博士のFだそうです。
キットはビルドダイバーズRe:RISEの恩恵を受ける形で、「ガンダムゼルトザーム」、「ガンダムテルティウム」とセット開発で商品化となっております(プレバン商品でもこれぐらいしないとキット化されないのはちと悲しい)。
そのため(?)、元々の1/100には付属していないビームライフルも追加で付属しております。
Z-MSVとしては「ZⅡ」以来のHGとなるこのキットを見ていきたいと思います。
パッケージ&内容物紹介
ランナー紹介
素材は全てPS素材です。「HGガンダムゼルトザーム」と共通ランナーがあります。
各部組立
頭部
胸部
ランドセル
腕部
腰部
足首
脚部
武装
素組完成
ギミック&可動
アクション
比較
まとめ
今回は「HGUC ガンダムMk-Ⅲ」をレビューしてきました。
元のゼルトザームやテルティウムは残念ながら製作していないので、予備知識なしの初対面の作成でした。
全体的にはエッジの利いた、なかなかにカッコいい造形とは裏腹に、ボールジョイント型ポリキャップを使用した関節多用でなんとなく剛性感に欠ける印象です。
ベースも比較的最近のキットですが、腹部の関節はボールジョイントのみで、前後や左右への可動は最低限といった印象でした。ビルド系MSと”合わせ技”での商品化ですが、あんまり力入っていないのか、コストの問題なのかと、勝手に勘ぐってしまいました。
合せ目も全体的にうまく処理されていますが、背部バインダー上部の合せ目はかなり厄介なかんじです。
しかし、成り立ちは何であれ、ガンダムMk-Ⅲが1/144で手に入ることを喜ぶべきなのかもしれません。Mk-ⅡよりもZや百式と並べて置いた方が映えそうです。
1/100だと結構冒険になるかもしれませが、HGなら気軽にオリジナル塗装(トリコロールや8号機など)にも挑戦しやすいキットかと思います。
キットのグッドポイント
- 膝の可動域拡大を可能にしたふくらはぎ部分の構造
- 胸のダクト内も別パーツ化することで再現されている色分け
キットの残念ポイント
- しっかりホールドできない、通常版ビームサーベル
- 首のポリキャップの座りが悪く、きちっとセンターで固定できない(個体差か?)
- 動かしていると肘関節のヒンジ部にすき間が開いてくる
- 登場作品:Ζ-MSV
- 型式:MSF-007
- 名称:ガンダムMk-III
- 搭乗者:エゥーゴテストパイロット(?)
- 所属:エゥーゴ
- 商品価格:2,420円(税込)
- 発売:2021年4月
- 積みプラ解消: -10cm(パッケージの高さだけで算出)