「ネオ・ジオン」タグアーカイブ

MGドワッジ改 レビュー

今回のガンプラレビューは機動戦士ガンダムZZから、「MG 1/100 ドワッジ改」を素組でレビューしていきます。

機体紹介

ドワッジ改は機動戦士ガンダムZZに登場したMSです。ジオン公国時代に製造されたドムの系列機「ドワッジ」をベースに、さらにエースパイロット向けに改造した機体になります。

ストーリー内ではジオン残党軍のロンメル部隊隊長、デザート・ロンメル中佐が搭乗し、旧型ベース機ながら、パイロットの熟練度や地の利を生かしてガンダムチームを苦しめました。

ドワッジからの主な変更点は、肩に増設された大型ブースター、大型化された頭部モノアイバイザーなどが挙げられます。また、使用しているビームカノンは連邦軍から強奪したものといわれています。

キット紹介

キットはプレミアムバンダイ限定商品として2019年11月発送で販売されました(2020年1月の第2次、3月の第3次まであり)。

その後にMGドムとリックドムがリニューアル版が販売されましたので、既にご存じかとは思いますが、このドワッジ改とドワッジドム/リックドムのリニューアルにあたってのテストヘッド的な役割を担っていました。

具体的には新造された関節などのフレーム部や、合わせ目を目立たなくする分割に変更された外装などが挙げられます。

その背景としては、MGドムのリニューアルは長らく待たされていましたが、Ver.1.5的な部分改良といった内容だったため、実際にプレバン商品として販売し、その上で市場の反応を確認してから最終的なGOが出たのではないかと個人的には考えています。

なので、MG初代ドム・リックドムMGドワッジ・ドワッジ改→MGドム・リックドム 2022版 といった進化の過程になっています。

パッケージ&内容物紹介

ランナー紹介

パーツは全てPS素材です。表記は「1/100 MS-09ドム」(B~M A、C、Iは無し)、「MG 1/100 ドワッジ」(R1、R2、S、V1、V2)、「MG 1/100 MS-09」(T、U1、U2、W)、「MG 1/100 ドワッジ改」(X、Y、Z1、Z2)表記の4種類が混在しています。

デカール

各部組立

頭部

胸部

腕部

腰部

足首

脚部

武装

余剰パーツ

フレーム完成

素組完成

ギミック&可動

 

アクション

比較

まとめ

今回は「MG 1/100 ドワッジ改」レビューしてきました。

順番から行けば、ドム/リックドムがリニューアルされる前に作っておくべきだったのかもしれませんが、リニューアルされていたフレーム部はほぼすべて2022版へ引き継がれていることを改めて確認できたので良しとしています。

また、新造された頭部や肩アーマーなども、よくドワッジ改らしく仕上がっており、広がった可動範囲と合わせて、決定版に近いキットであると思いました。

ただ、MGの初代ドムから完全リニューアルではないため、有り余る余剰パーツには少々疑問も残りました。やはり完全新規にすると金型の価格がペイ出来ないのかと勘ぐってしまうぐらい、パーツは余りました。

ただ、完成したドワッジ改は非常によくできております。ただ、この記事を書いている2023年12月現在、新品の入手は少々難しい状況ですが、お手元にキットを入手することができたら、ぜひニッパー入れて組んでみてほしいです。

あとは、お供のデザートザクも1/100で欲しいですね(HGでドワッジ改を製品化してくれてもいいのですが)。

以上、「MG 1/100 ドワッジ改」のレビューでした。

キットのグッドポイント

  1. 旧パーツと新パーツの接続でも違和感ほとんどなし
  2. 背面のスラスター内部やリアスカートのスリット部など加工精度が高い
  3. 定評があるのが納得のドム系スタイリング

キットの残念ポイント

  1. 本体価格を余分に払わされているのでは!?と思うほどの余剰パーツ
  2. ドワッジ同様に何処にも懸架出来ないヒートトマホーク
  3. 完全新規でもよかったのでは(金型代の元が取れないのか…)

技術ポイント

  • ゲート:ノーマル、クサビ形
  • 腕付け根:本体側引き出し式ブロックパーツ+腕側ボールジョイント
  • 脚部付け根:本体側スライド軸+脚部側3軸
  • 関節構造:ヒジ(二重)、ヒザ(二重)、首(胴体側固定軸、首側2軸ポリキャップ)
  • クリヤーパーツ:頭部バイザー、モノアイ、胸部拡散ビーム部、ビームカノン部など

機体&キットデータ

  • 登場作品:機動戦士ガンダムZZ
  • 型式:MS-09H
  • 名称:ドワッジ改
  • 搭乗者:デザート・ロンメル
  • 所属:旧ジオン残党軍
  • 商品価格:6,050円(税込)
  • 発売:2019年11月19日発送
  • パッケージ:プレミアムバンダイ標準(2色カラー)
  • 積みプラ解消: -16cm(パッケージの高さだけで算出)
  • ベースキット:ドワッジ
  • 派生キット:ドム、リックドム(2022年版)

HGUC サイコ・ドーガ レビュー

今回のガンプラレビューは「HG 1/144 サイコ・ドーガ」です。

機体紹介

サイコ・ドーガは小説「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン」に登場した、ネオ・ジオンのニュータイプ専用MSになります。

映画に登場した「ヤクト・ドーガ」の立ち位置の機体で(小説版にヤクト・ドーガは登場せず)、ネオ・ジオンの強化人間、グラーブ・ガスが搭乗しています(グラーブもほぼギュネイ)。

小説では2機が搭乗しますが、どちらもパイロットはグラーブ・ガス。ヤクト・ドーガよりもギラ・ドーガと共通部分の多い機体となっています。

ちなみに、CCA-MSV内で α・アジールのプロトタイプにあたる機体も「サイコ・ドーガ」と同名となっているため、区別する意味で「サイコ・ギラ・ドーガ」と呼称する場合があります。

劇場版の設定やストーリーが固まりきる前の状態で執筆されたノベライズなので、パラレルワールド化しているベルトーチカチルドレン、その合間で生まれたモビルスーツになります。

キット紹介

キットは2022年12月に福岡のGUNDAM SIDE-Fで先行発売、その後ガンダムベースオンラインやガンダムベースでの販売が行われています。

ベースとなっている「HGUC 1/144 ギラ・ドーガ」(まるまる1機分)の成型色を変更して、サイコ・ドーガ用のパーツが追加された内容となっています。

パッケージ&内容物紹介

ランナー紹介

ギラ・ドーガからの流用ランナーの表記は「HGUC 1/144 ギラ・ドーガ」、新規ランナーは「HG 1/144 サイコ・ドーガ」となっています。ギラ・ドーガからの引継ぎでEパーツはABS製となっています。

シール

各部組立

頭部

胸部

ランドセル

腕部

腰部

足首

脚部

武装

余剰パーツ

素組完成

ギミック&可動

アクション

比較

まとめ

今回は「HG 1/144 サイコ・ドーガ」をレビューしてきました。

ギラ・ドーガをベースに、新規パーツを追加する形で構成されておりました。

具体的には上腕から下の腕部と、フロントアーマー以外の下半身はギラ・ドーガの成型色を変更してそのまま流用。上記以外の部分が新規造形となっておりました。

新規パーツでは形状変更以外にも腹部の前後方向への可動軸の追加や、各スラスター内部の黄色い部分の色分けなどもアップデートされていました。

ギラ・ドーガを作成した時に、プロポーションはよいが可動部や色分けに古さを感じていましたが、そのあたりもきっちり更新されていたのは、好感が持てます。

ただその分、アップデートされていない部分は色分け必要であったり、合わせ目もしっかり目立ったりと、最新HGとちょっと前のHGを1台で楽しめる(?)1台でした。

また、キット本体の出来以外の話になりますが、(当然ながら)設計当時にサイコ・ドーガのことまでは考慮されていないランナーの配置なので、大量の余剰パーツが出てしまうことと、ベース限定(SIDE-F含む)販売方法は検討の余地はもう少しなかったのかとも思います(個人の感想です)。

以上、「HG 1/144 サイコ・ドーガ」のレビューでした。

キットのグッドポイント

  1. 違和感なくアップデートされた上半身
  2. 頭部やシールドのネオ・ジオンマークもシールではなく色分け対応
  3. ファンネル装備や可動軸部など肩アーマーのつくりが良い

キットの残念ポイント

  1. 武装はありがたいが、大量発生する余剰パーツ
  2. 置き場所を選ぶ、完成後は外せない背中の長尺スラスター
  3. 脚部スラスターの色分けは課題として残る

技術ポイント

  • ゲート:ノーマル
  • 腕付け根:2軸前方向引き出し式パーツ
  • 脚部付け根:本体側固定軸+脚部側ボールジョイント型ポリキャップ
  • 関節構造:ヒジ(シングル)。ヒザ(二重)、首(胴体側2軸+頭部側ボールジョイント)
  • クリヤーパーツ:ビームアックス、ビームピック、ビームサーベルのビーム部

機体&キットデータ

  • 登場作品:機動戦士ガンダム逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン(小説)
  • 型式:MSN-03-2
  • 名称:サイコ・ギラ・ドーガ
  • 搭乗者:グラーブ・ガス
  • 所属:ネオ・ジオン
  • 商品価格:4,180円(税10%込)
  • 発売:2022年12月19日
  • パッケージ:ガンダムベース限定タイプ
  • 積みプラ解消: -13cm(パッケージの高さだけで算出)
  • ベースキット:HGUC ギラ・ドーガ

HGUC ギラ・ドーガ レビュー

今回は 「HGUC No.091 1/144 ギラ・ドーガ」をレビューしていきます。

機体紹介

ギラ・ドーガは映画「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」に登場した、ネオ・ジオンの主力量産型MSになります。

ジオンの名機「ザク」の系譜に並ぶ1台で、MS本来の「人の機能を拡大した機動兵器」をコンセプトに開発された1台です。

シャアの反乱時に100機余りが生産され82機が実戦に投入されたとのことです。士官タイプも存在し(ブレードアンテナの追加程度の変更)、カスタムカラーの機体も存在しておりました。

キット紹介

「HGUC No.091 1/144 ギラ・ドーガ」は2008年11月に一般店頭発売されております。翌年1月にはカラーリングと一部パーツ違いの「HGUC 1/144 ギラ・ドーガ(レズン・シュナイダー専用機)」も店頭販売されました(今なら間違いなくプレ版ですが)。

この時期のHGUCは集中的に「逆襲のシャア」関連アイテムが製品化されていました。

パッケージ&内容物紹介

ランナー紹介

ランナー表記は全て「HGUC 1/144 ギラ・ドーガ」で、完全新規となっています。ヒジ関節などを含むEパーツのみABS製でそれ以外はPS素材です。

シール

各部組立

頭部

胸部

ランドセル

腕部

腰部

足首

脚部

武装

素組完成

ギミック&可動

アクション

比較

まとめ

今回は「HGUC 1/144 ギラ・ドーガ」をレビューしてきました。

作り終えての感想としては、「カッコイイ」が一番最初でした。

ギラ・ドーガのマッシブなプロポーションが非常によく再現されており、接地性の高い脚部も合いまり、立ち姿の力強さは惚れ惚れしました。

ビームマシンガンなどの武器類の造形も素晴らしく、量産型ではありますが、安っぽさを感じない1台です。

ただ、キット自体の古さ(2008年製)は否めず、関節可動域や合わせ目、色分けは最近のものと比較すると、どうしても見劣りはします。

特に色分けに関しては、各種スラスターやヒザやスネの動力パイプなど、目立つ色(黄色)と目立つ部分で部分塗装以上が必要となっています(形状的にシールも未対応)。

きちんと塗装してあげると、格段に情報量と完成度が上がると思いますので、ぜひトライしてみたいところです。

武装も豊富ですので、量産機特有の遊び(色変え、装備替え)の素材としても、高スペックと思われるギラ・ドーガ、腕が試される部分も多いですが、オススメの1台でした。

以上、「HGUC 1/144 ギラ・ドーガ」のレビューでした。

キットのグッドポイント

  1. マッシブなプロポーションがカッコよく再現されている
  2. プレイバリューが高い、豊富な武装
  3. (塗り分け必要ですが)足裏、ひざ裏などモールドも細かく、肉抜きもなし

キットの残念ポイント

  1. 今見ると、古さを感じる関節、合わせ目、色分け
  2. シールドとスパイクアーマーのクリアランスがもう少し欲しかった
  3. 塗装時はマスキングが結構大変

技術ポイント

  • ゲート:ノーマル
  • 腕付け根:2軸前方向引き出し式パーツ
  • 脚部付け根:本体側固定軸+脚部側ボールジョイント型ポリキャップ
  • 関節構造:ヒジ(シングル)。ヒザ(二重)、首(胴体側2軸+頭部側ボールジョイント)
  • クリヤーパーツ:ビームアックス、ビームピックのビーム部

機体&キットデータ

  • 登場作品:機動戦士ガンダム 逆襲のシャア
  • 型式:AMS-119
  • 名称:ギラ・ドーガ
  • 搭乗者:ネオ・ジオン一般兵
  • 所属:ネオ・ジオン
  • 商品価格:1,980円(税10%込)
  • 発売:2008年11月15日
  • パッケージ:HGUC Ⅱ型
  • 積みプラ解消: -7.5cm(パッケージの高さだけで算出)
  • 派生キット:HGUC ギラ・ドーガ(レズン・シュナイダー専用機)、ギラ・ドーガ (ヴィンセント・グライスナー専用機)、HG サイコ・ドーガ

HG ヤクト・ドーガ(クェス・エア専用機) 全塗装 レビュー

今回は以前レビューいたしました「HG ヤクト・ドーガ(クェス・エア専用機) 」を全塗装していきます。

今回も、なるべく調合しなくてもよさそうなカラーを探して瓶出しで塗っていきたいと思います。

各バーニアの内側や、シールドのメガ粒子砲の発射口などの赤丸リアスカート先端のフィン部分などマスキングが必要な部分も散見されますので、可能な限り塗分けしていきたいと思います。

塗装レシピ

サーフェイサーはレッド、イエロー部の下地はGSIクレオスのピンクサフ、それ以外は同じくGSIクレオスのMr.サーフェイサー1200です。

トップコートもクレオスで基本部分は「Mr.スーパークリアー 溶剤系スプレー UVカット つや消し」、動力パイプなどのメタリックグレー部とファンネルは「Mr.スーパークリアー 溶剤系スプレー 半光沢」でつやを変えています。

以下は使用した塗料です。

本体レッド:HJ01C マイスターレッド(ガイアノーツ ボトムズカラー)HJモデラーズカラーシリーズになります。

胴部、バーニアなどダークグレー:AT-27 スチールブラック(ガイアノーツ ボトムズカラー)

頭部、脚部などライトグレー:325 グレーFS26440(GSIクレオス)

関節、動力パイプ:UG05 MSグレー連邦系(GSIクレオス ガンダムカラー)

スラスター内側レッド:モンザレッド9+ブラック1(GSIクレオス)

コクピットハッチのレッド:AT-16 ブラッドレッド(ガイアノーツ ボトムズカラー)

ファンネル:VO-33 マイルドオレンジ(ガイアノーツ バーチャロンカラー)

ビームガトリング:074 ニュートラルグレーⅣ(ガイアノーツ)

スコープ:白サフ+049クリアーピンク(ガイアノーツ)

ナイフ:159 スーパーシルバー(GSIクレオス)

塗装済み完成

マスキングポイント

アクション

まとめ

今回は「HG ヤクト・ドーガ(クェス・エア専用機) 」を全塗装でレビューしてきました。

バーニアの内側はある程度しょうがないとは思いますが、ショルダーアーマーやリアスカートあたりは、シール付属していないので、マスキングするか、気合のガンダムマーカーや筆塗りで塗装するしかない部分でした。そこそこ面積も大きいく目立つ部分なので、なにかしらの方法で塗装したい部分です。

また、本体のライトグレー部分は組立説明書ではシルバーの指定でしたが、個人的にはRE/100にならってグレーにしております。個人的にはこちらのほうがしっくりくると思っています。

本体のレッドは店頭で見つけた「HJ01C マイスターレッド」が近いのでは?と思って使用したところ、かなりいい感じでした。おそらくRGサザビー本体のレッドの片方や、ナドレの髪にも使えそうな感じです(HJブランドのせいか、若干お値段高めなのがネックです)。

シールでの補完がされていない部分も多々ありますので、塗装することで、グッと情報量が増えるキットでした。全塗装に限らず、部分塗装でもいいので、是非ともチャレンジしてほしい1台でした。

以上、「HG ヤクト・ドーガ(クェス・エア専用機) 」全塗装レビューでした。

MG ドワッジ レビュー

今回は機動戦士ガンダムダブルゼータに登場した、「MG 1/100 ドワッジ」をレビューしていきます。

ジオン残党軍が使用するMSとしてダブルゼータやガンダムユニコーンに登場した機体ですが、実際には一年戦争末期にドムの改良型として、ジオン公国軍が戦線に投入したMSとなります。

キットとしては、旧MGドムをベースに関節可動部を追加、ドムと共通部分の内部フレームや外装部も一部リニューアルされ、ドワッジ専用パーツが追加されたものとなっています。

先日発売(2022年2月)されたMGドムはこのキットで新規採用された関節を有したフレームに対応したドム用の外装を追加したものとなっています。

傑作キットだったために、リニューアルの機会が遅くなってしまった、「MGドムリニューアルへの道第一段階」といった使命を帯びたキットとなっています。

 

パッケージ&内容物紹介

ランナー紹介

ランナーはドムから転用したものと、新規ランナーとの混在です。素材はエモーショナルマニュピレーターの一部でABSとPE素材、ポリキャップとありますが、それ以外は全てPS素材になります。

各部組立

頭部

胸部

腕部 

腰部

足首

脚部

武装

余剰パーツ

フレーム完成

素組完成

ギミック&可動

全塗装&水転写デカール

今回は全塗装で仕上げました。

キットが発売になった2019年当時はまだガイアノーツ使用していなかったので、全てGSIクオレスのミスターカラーを使っています。

本体ライトブラウン:サンディブラウン100%

ダークグリーン:ダークグリーン50%+ブラック40%+グリーン10%

オレンジ:黄橙色80%+ホワイト10%+ガルグレー10%

レッド:シャインレッド(多分)100% 記憶があいまいです

武器と関節のグレー:ニュートラルグレー70+ミディアムブルー30%

ヒート剣のイエロー:未塗装

となっております。

今ならオレンジ部分はガイアノーツのビビットオレンジ、グレー部分はエルガイムカラーのヘビーブルーグレー辺りを試してみたいところです。

アクション

比較

まとめ

今回は「MG 1/100 ドワッジ」をレビューしてきました。

キットの製作から少し時間が経っていたため、一部(特に塗装レシピ)あいまいなレビューとなってしまったのは反省点ですが、そのおかげでリニューアル版MG ドムと比較する形でお届けすることができました。

ドワッジの時点で、関節周りは改良済みでしたが、新MGドムでは肩ブロックとアーマーが更に改良されて、どちらも合せ目が出ない(目立たない)構造に進化しておりました。こういった小さな改良の積み重ねは好感が持てます。

また、ドワッジ特有のリア部分の造形もしっかりしており、外装部のつぎ足しました感がほとんどなく自然な仕上がりで、キットの完成レベルに貢献している点も非常に好印象です。

車でいうと、メーカー純正のエアロパーツ的な印象で、スキマもなくさすがメーカー純正!といった改造MSといったところです。

ただ、その反動として、大量に発生する余剰パーツは少し考えものですが。

新たに新造された関節部も効果的で、特にバズーカ構えるときに顕著だった、旧MGの窮屈なポージングも大きく改善されております。

MGドム(2022版)のレビューでも書きましたが、完成時の見た目は非常に良いだけに、中身もフルモデルチェンジしてほしかったのが本音です。やはりポリキャップ頼りの大型関節などは将来的な保持力に不安が残ります。

完成後のたたずまいは非常にカッコよいため、リニューアルドムと並べて置きたい1台でした。

ただ、プレバン販売なので、いつか再販されることに期待したいです。

以上、「MG 1/100 ドワッジ」のレビューでした。

キットのグッドポイント

  1. スラスター内部やリアスカートの放熱フィンなど、パーツの出来が良い
  2. 旧MGドムから新造された可動部の効果大
  3. ドムから一部差し換え対応の外装だが、既存パーツとの違和感なし

キットの残念ポイント

  1. リニューアル分とドムからの改装分で大量に発生する余剰パーツ
  2. 何処にも懸架出来ないヒートトマホーク
  3. 頭部が外しずらくなったため、モノアイの可動が面倒

  • 登場作品:機動戦士ガンダムダブルゼータ、機動戦士ガンダムユニコーン
  • 型式:MS-09G
  • 名称:ドワッジ
  • 搭乗者:アマサ・ポーラ他
  • 所属:ジオン公国、ネオ・ジオン
  • 商品価格:5,500円(税込)
  • 発売:2019年4月19日発送(第一次販売)
  • 積みプラ解消: -cm(計測前に廃棄してしまいました)

HG ヤクト・ドーガ(クェス・エア専用機) レビュー

今回は『HG 1/144 ヤクト・ドーガ(クェス・エア専用機)』をレビューしていきます。

知らないうちにパラヤからエアに偽名設定が追加となっていた「逆襲のシャア」でのストレス担当、クエスが搭乗した赤いヤクトドーガです。

キットはギュネイ機と基本的には同一仕様で、武装と頭部の一部、カラーリングが変更されたものとなっています。

発売が2007年と15年近く前の物となっておりますので、現在(2021年)の目で見ていかがなものなのか確認しながらレビューしていきたいと思います。

素組でくみ上げてから塗装仕上げをしていきたいと思います。

パッケージ&内容物紹介

ランナー紹介

ランナー表示はビームガトリングガン部も含め全て「ヤクトドーガ」表記です。

各部組立

頭部

胸部

ランドセル

腕部

腰部

足首

脚部

武装

素組完成

ギミック&可動

アクション

比較

まとめ

『HG 1/144 ヤクト・ドーガ(クェス・エア専用機)』をレビューしてまいりました。

実はヤクトドーガはあまり好きなMSではなかったのですが、今回立体物を手にして、考えを改める気になりました。

どうもずんぐりむっくりで、カッコ悪いなと思っていたのですが、サザビーと共通項の多いデザインや、思ったてたよりも立ち姿もポージングもカッコよいと再認識いたしました。

ただキットは発売年月の経過を否が応でも意識させられるものでした。今の技術や設計ノウハウで作りなおせばかなり違うものができるんだろうなと、容易に想像がつくぐらい、可動箇所や可動域に時代感が出ております。

Re/100のヤクトドーガは所有していないので、どれほど進化しているかをこの場で確認することはできませんが、最近のHGフォーマットで作られていたらもっと魅力的な1台に違いないと感じました。

具体的には胸部や腰部の可動部分が少ない点、肘や膝の関節は2重化されていないため90度前後の可動範囲であったり、脚や足首の付け根はボールジョイント型のポリキャップに可動域も保持もそのすべてを依存しているなど、回収点はたくさん出てきます。

ただ、ヤクトドーガがリバイブなり、アップデートされるのは何年後だよ!と思われますので、現状のキットで楽しむことをオススメしたいです。

逆シャアシリーズは比較的後半にラインナップが出てきた印象でしたが、こうしてみると結構古さも感じました。まだまだ商品化されてないMSもありますが、並行してのアップデート作業も見据えると、生きてるうちに全てを見ることはできないかもな~なんて考えてしまいました。

以上、『HG 1/144 ヤクト・ドーガ(クェス・エア専用機)』のレビューでした。

ヤクト・ドーガ(クェス・エア専用機)全塗装レビューはこちら!!

キットのグッドポイント

  1. イメージよりもカッコよかったプロポーション
  2. 全てではないが、合せ目が目立たないように配慮されたパーツ分割

キットの残念ポイント

  1. ABSとボールジョイントポリキャップ頼みなのが、発売からの年月を(10年以上)感じさせる関節構造と可動箇所
  2. ちゃんと色再現しようと思うと結構な箇所のマスキングが必要
  3. 平手も欲しい
  • 登場作品:機動戦士ガンダム 逆襲のシャア
  • 型式:MSN-03
  • 名称:ヤクト・ドーガ(クェス・エア専用機)
  • 搭乗者:クエス・パラヤ(クェス・エア)
  • 所属:ネオジオン
  • 商品価格:2,420円(税10%込)
  • 発売:2007年10月20日
  • 積みプラ解消: -9cm(パッケージの高さだけで算出)

RG シナンジュ レビュー

今回は『RG 1/144 シナンジュ』をレビューしていきます。

2016年8月発売のこのキット、この記事を書いているは2019年なので既に3年が経過しております。その後に「ユニコーンガンダム」や「サザビー」、「クロスボーンガンダムX1」そして2019年8月には「νガンダム」も発売となりますが、RGシリーズのクオリティのターニングポイントは「シナンジュ」だったのではないかと思い、3年遅れではありますが、改めて見ていきたいと思います。

キットは袖付きモビルスーツの悩みの種、エングレービングがパーツ分割で色分け再現されていたり、各部スラスターや装甲の可動、装甲裏面のメカニカル表現など、1/144の大きさに中身がぎっしり詰まったキットとなっています。

レビュー内容

今回のRGシナンジュ レビューはMGシリーズ同様にフレーム部分を作成してから外装をかぶせていく方法で製作していきます。

フレームのグレー部分はランナー切り離し前にスミ入れ→つや消しクリアコート。

外装部分はミスターホビーの「UV Cutクリアー」を使用し、外装の赤部分はグロス処理されていますので、それを生かす形で光沢、他はつや消し仕上げにしています。

また、ブラック部分は質感変えるため、同じミスターカラーですが、「つや消しスーパースムースクリアー」を使用しています。

ただし、シルバー部分だけは成型色では心もとないので(過去最高のメタリックの成型色ですが)、黒サフからミスターカーラー8番のシルバーで塗装しております。

シール類はナンバーやラインなどは水転写デカール(RGシナンジュ用)を使用、スコープやメタリック部分はリアリスティックデカールで使い分けていきます。

一方、外装部のスミ入れは今回実行しておりません。

パッケージ&内容物紹介

パッケージはRG標準、シナンジュの頭部アップと全身のイラストになっています。

箱の縦横サイズは一般的なHGサイズですが、厚みはあります。また、サイドには完成見本写真がたっぷり掲載されています。

ランナー紹介

Aパーツ 

イロプラ PS素材 「RG 1/144 シナンジュ」表記 ダークグレー、ホワイト、グレー、クリアーグリーンと使用率が少ない色がまとめられています。

Bパーツ 

グレー ABS素材 アドバンストジョイントパーツです。各部の内部フレームになります。頭部以外全身です。

Cパーツ 

レッド PS素材「RG 1/144 シナンジュ」表記 頭部やスカート、シールドになります。

Dパーツ 

レッド PS素材「RG 1/144 シナンジュ」表記 脚部やスラスター部です。2枚入っています。

E1パーツ 

グレー PS素材「RG 1/144 シナンジュ」表記 脚部や胴体部のフレームになります。

E2パーツ 

グレー PS素材「RG 1/144 シナンジュ」表記 E1と対になる部分です。

F1パーツ 

グレー PS素材「RG 1/144 シナンジュ」表記 腕部などのフレームが中心です。

F2パーツ 

グレー PS素材「RG 1/144 シナンジュ」表記 F1の対になるランナーです。

Gパーツ 

ブラック PS素材「RG 1/144 シナンジュ」表記 エングレービングのブラック部分が中心です。

H1パーツ 

ゴールドメッキ PS素材「RG 1/144 シナンジュ」表記 エングレービングの金色部分です。

H2パーツ 

イエロー PS素材「RG 1/144 シナンジュ」表記 スラスターなどのイエロー部分です。

Iパーツ 

シルバー PS素材「RG 1/144 シナンジュ」表記 2枚付属 装甲裏側のシルバー部です。 このランナーは全てシルバーで塗装予定です。

Jパーツ 

クリアーイエロー PS素材「RG 1/144 シナンジュ」表記 2枚付属 こちらはビーム刃です。

シール

リアリスティックデカールです。今回は右下のメタリック部分のみ使用予定です。

キャンペーン時に購入したのでプレミアムデカールもあります。こちらは状況見ながら部分使用するかもといった感じです。

各部組立

頭部

クリアーグリーンのモノアイになっています。また、周囲の枠も別パーツになっています(小さい)。

モノアイ部クリアーパーツですが、組み込むと目立たなくなります。おそらく、リアリスティックデカール使用したほうが効果が高そうです。銀河鉄道999の機械伯爵に似ています。

後頭部の襟足に分割線が少しだけ発生します。また、頭頂部のグレー部分もフレームがのぞく形で色分けされています。

胸部

アドバンスドMSジョイントにコクピットブロックと腰との接続を取り付けていきます。コクピットポッドは赤く塗るべきか…

塗り分けも、部分塗装も全くすることなく、エングレービング部分もこの仕上がりになります(ベースの黒部分はつや消しクリアコートしております)。

ランドセル

勢いあまってプロペラントタンクは両方組み立ててしまいました。ランドセルでもこのボリューム!スペシャルなMSです。

スラスターの開閉もスムーズに動きます。

腕部

腕もアドバンスドMSジョイントを骨にして組上げていきます。

シルバー部分は塗装して、オレンジっぽい金属表現部分はリアリスティックデカールを使用しています。水転写デカールも組む前に張り付けています。

腰部

腰も上部と下部のアドバンスドMSジョイントのブロックになっています。

腰部分のパーツの多さに驚かされます。ここも部分塗装することなく色分けはばっちりです。

足首

足首も可動部が多いです。

脚の甲の赤い部分は合わせ目発生しますが、それほど目立ちません。

脚部

脚部もアドバンスドMSジョイント中心にフレームパーツ取り付けていきます。

フレームだけ先に組むと後でばらさないと外装取り付けられない部分が出てくるので注意して下さい。

曲線多用した脚部もしっかり再現されています。材料ケチっていない感がいいです。

武装

こちらはライフルとグレネードです。

グレネードはライフルに装着可能です。シールドにも取り付けられます。

サーベル&トマホークです。トマホークは接続してナギナタとしても使用可能、またシールドにも取り付けられます。

シールドも色分けばっちりです。

フレーム完成

この写真だけだとMGと見間違えるほどの密度になっています。最近のMGは内部フレームが簡略されていますので、少し前(ザク2.0やガンダム2.0あたり)のMGに通じる作りになっています。

立膝も難なく再現、フレーム状態だと関節よく曲がります。

ボディバランスも良好です。支え無しで片足立ちも可能です。

素組完成

水転写デカールとクリアコート(光沢&つや消し)だけですが、十分満足できる仕上がりです。

ギミック

前腕部のサーベルラックの展開です。動きはスムーズです。

腕も各部が内部のシルバー部分と 外装部が開放状態になります。

ランドセルのメインスラスターは上下に開きます。

腰のサイドアーマーのスラスター部がスライドします。

脚部のスラスターは後方にスイングしてカバーが開きます。

コックピットハッチも開閉します。パイロットは乗っていません。モノアイも一応稼働するのですがほとんどわからないので割愛いたします。

途中で刃向きを180度回転させます。

シールドに装着したままでのビームアックスの展開です。

アクション

立っているだけでカッコいい機体

コロニー内も含め両脚で立っているイメージがあまりない機体です(ほぼ宇宙戦だった気が)

腰の関節が上半身の重みに耐えられず、思ったところで固定できないです。

比較

こうして並べてみると上腕とプロペラントタンク以外はほとんどの部分に手が加えられているように見受けられます。袖付きのみなさん結構頑張っています。

まとめ

今回は「RG シナンジュ」をレビューいたしました。

正直、ここまでカッコよく、よくできたキットだとは思っていませんでした。

RGはサザビー、 クロスボーンX1 と作成してきて、初期の若干ネガティブな印象(ポロリ、少々おもちゃっぽい等)を改めていましたが、シナンジュの時点でRGは新たな段階に移行していたようです。3年も気が付かずにすみませんでした。

脚部やサイドアーマーのバーニア展開、腕部のアーマーオープン、そしてエングレービングの成型色での完全再現など、1/144でここまで再現出来ていることには特筆に値すると思います。

また、今回の製作では水転写デカールと(赤い部分は)光沢仕上げを選択しましたが、曲面が多い構成なので、その効果は高かったと思います。

完成品見てても思いますが、かなり満足度の高いキットです。

RGνガンダムが世間注目されておりますが、このシナンジュも是非おススメしたい1台です。

以上、「RG シナンジュ」のレビューでした。

キットのグッドポイント

  1. 加工しずらい部分もありますが、機体の性格が表現されたグロス仕上げによるゴージャス感
  2. 曲線多用された機体も見事に再現されている造形(単純にかっこいいです)
  3. エングレービングも完璧な色分け再現、バンダイおそるべし。

キットの残念ポイント

  1. 膝のアーマーがポロリしやすい
  2. アンダーゲートも多用されているのに、そこそこ大きなゲート跡が残る部分がある
  3. バックパックや、シールドの重さに耐えきれない腰の関節

  • 登場作品:機動戦士ガンダムユニコーン
  • 型式:MSN-06S
  • 名称:シナンジュ
  • 搭乗者:フル・フロンタル
  • 所属:ネオジオン
  • 商品価格:4104円
  • 発売: 2016年8月6日

HG R・ジャジャ

パッケージ&内容物紹介

パッケージはコロニー内でガンダムダブルゼータとの戦闘シーンになっています。

側面はキット解説と機体解説になっています。機体解説見るとキャラ機以外にも確認されていると載っていますが、ダブルゼータ本編で出ていたかは私は記憶がないです。ムーンガンダムに出てくるアルス・ジャジャへの橋渡しか(?)

組立説明書は片面カラー4面の構成です。

写真にはありませんが、白黒面に改良が!最近の取説のモノクロ面はパーツにスクリーントーン(?)貼られてたのか、カラーで描いたものをモノクロ印刷していたのか、パーツに網掛けで色ついていたのが非常に見づらくパーツの向きがよくわからい物がありました。

しかしR・ジャジャはすっきり線画に戻ておりました!よかったよかった。

ランナー紹介

Aパーツ レッド PS素材 R・ギャギャ表示

Bパーツ レッド PS素材  R・ギャギャ表示

C1パーツ グレー PS素材  R・ジャジャ表示

C2パーツ レッド PS素材  R・ジャジャ表示

Dパーツ ダークレッド PS素材  R・ギャギャ/R・ジャジャ ダブル表示

E1 パーツ グレー PS素材  R・ギャギャ表示

E2 パーツ グレー PS素材  R・ギャギャ表示

Fパーツ イエロー PS素材  R・ギャギャ/R・ジャジャ ダブル表示

F2パーツ ダークレッド PS素材  R・ジャジャ表示

Gパーツ クリヤーイエロー PS素材  R・ギャギャ表示

PC-002とPC-7のポリキャップです。

色分け用とネオジオンマークのホイルシールです。モノアイもシールとなります。ネオジオンマークは貼り付け先の赤ベースの上に描かれてます。

各部組立

胸部

胸の段差に黒いシールを貼る形になります。色分けもしっかり再現されています。

頭部

頭頂部の角(?)は長いですが頭自体は小さいです。モノアイはシール再現なので、HGアイズなどを用意いたしところです。

腕部

小さいながらもしっかりいと分けされて、可動もしっかりします。

足首

足首は1ブロックで分割可動はしません。

脚部

ジオン系のデザインですが膝もしっかり曲がります。側面のバーニア部の黄色はシールでも再現されていないので、塗装が必要になります。

腰部

腰部分は正面と側面のスカートが稼働します。色分けも細かくされています。

左側のジョイントはビームサーベルの取り付け部になります。

バリアブル・シールド

取説通りだと肩のポリキャップを前後ではさめて組上げますが、肩のポリキャップ外してシールド側に組み込んでも組立可能です。デザイン的にエルガイムのヌーベル・ディザート思い出しました。

武装

ビームサーベルは柄からは外してビーム部と差替えます。ビームライフル意外と大きいです。

素組完成

ギミック&可動

バリアブル・シールドは無理なく前方へ展開できます。

右肩にライフル懸架できます。

アクション

モノアイシールなしだと締まらないので、この次の写真からはシール貼りました。

ライフルのグリップから後ろが長すぎて、持たせた状態であまり肘を曲げることができません。そのため腕事全部で照準付けるような形になります。

ビームサーベルの方がポージングが決めやすいです。

比較

RGのゼータとの比較です。
ゼータも決して小さい部類ではないんですが、思いのほか大型MSだったことを認識させられます。

まとめ

今回は「HG R・ジャジャ」をレビューいたしました。

「R・ギャギャ」発売からなのか、HGシリーズ発売からというべきなのか、やっとこさ発売になったことをまずは素直に喜びたいと思います。

本体は非常にスタイリッシュで色分けも脚部以外はほぼ設定どおりとなっています。脚部のバーニアのイエロー部分もダークレッドのカバーパーツを取り外せば気合入れてマスキングしなくても比較的容易に塗り分けしやすい構造なので、ガンダムマーカーでも通常の塗料でもよいので、ぜひ塗り分けてあげたいところです。

赤い部分の成型色の質感も高いので、脚の部分塗装、スミ入れ&つや消しクリアコート、モノアイを市販パーツで置き換えするなどで、ただの素組から大きく完成度がアップすると思います。

ただ、黄色と赤のボディカラーはどうしてもおもちゃっぽくなりやすいので全塗装への誘惑も非常に強いです。

この後、プレバンからガズR、ガズLも発送されますので、並べておくのが楽しみな1台ではあります。

今まで不遇だったダブルゼータのMS達もHGシリーズコンプリートも夢じゃないかなと。(個人的には量産型キュベレイが欲しいな~)

キットのグッドポイント

  1. 小顔、くびれたウエストとスタイリッシュ
  2. しっかり展開するバリアブル・シールド
  3. 赤の成型色の質感が高い

キットの残念ポイント

  1. 脚部側面の黄色は再現できなかったか…
  2. 腹部のポリキャップがチラ見え
  3. デザイン的な問題だがビームライフルでのポージングが難しい
  4. 肩や足など合わせ目が結構目立つ
  • 登場作品:機動戦士ガンダムダブルゼータ
  • 型式:AMX-104
  • 名称:R・ジャジャ
  • 搭乗者:キャラ・スーン
  • 所属:ネオ・ジオン
  • 商品価格:2052円(税8%込)
  • 発売:2019年1月12日

RG 1/144 サザビー レビュー

2018年08月11日一般店頭発売店頭発売になりました、「RG 1/144 サザビー」のレビューをしていきます。

ご存知の方がほとんどだとは思いますが、サザビーは「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」に登場したMSでシャア・アズナブルが最後に搭乗した機体となっています。

歴代のガンダムシリーズ中でも非常に人気が高く(今年のNHK大投票で8位)宇宙世紀のMSを代表する1台で、このブログの記念すべきファーストレビューとしても申し分のないキットだと思います。

今回は素組の後にリアリスティックデカール貼り付け、つや消しクリアコートで仕上げていきたいと思います。

パッケージ&内容物

パッケージ

RGのパッケージとしては過去最大の大きさです。
RGシナンジュと比較するとよくわかります。
厚みは一派的なMGと同じ感じです。側面はRGフォーマットの機体解説になっています。
反対側はアクションポーズとなっています。

中箱にも関連商品の紹介が印刷されています。さすが高額商品!

組立説明書

取説の表紙はサザビーの頭部のアップです。

裏面はデカール指示書、組立ページのボリュームがあるせいか、中面のカラーページは少な目です。

今回は初回封入特典として「宇宙世紀最新ガンプラBOOK」がついてました。

ガンダムからこの秋の最新作ガンダムNTまでの年表と共に、「ムーンガンダム」、「ガンダムNT」のキット紹介が載っています。

それとは別に1枚ぺらでガンダムベーストーキョーの紹介チラシが入ってました。

ランナー紹介

Aパーツ PS素材 イロプラ 黒のパーツの質感がいいです。
Bパーツ ダークグレー ABS/PP素材 アドヴァンスドMSジョイントです。
初期のころのRGと比べると少な目です。
Cパーツ ライトレッド PS素材 頭部と腰アーマー中心です。
Dパーツ レッド PS素材 ライトレッドより濃い赤(当たり前か)になってます。
Eパーツ ライトレッド PS素材 2枚入ってます。
ファンネル面倒だなと身構える
Fパーツ レッド PS素材 2枚入ってます。
脚の外装中心です。
Gパーツ グレー PS素材 フレームになります。
Hパーツ グレー PS素材 2枚入ってます。
Iパーツ グレー PS素材 
脚部のフレーム中心です。
Jパーツ クリアグリーン PS素材
ビーム刃になります。
色は違いますが、RGシナンジュと共通です。そのため一番上のパーツは使用しません。

Kパーツ ブラックPS素材 2枚入ってます。
プロペラントタンクが目立ってます。

フレーム作成

今回のRGはフルフレームなので、フレームのみ作成して外装をかぶせていく手順で作成します。

本物っぽくて(リアルグレードだけに)、この製作手順が個人的には好きです。

足首フレーム

足首です、足裏は4分割されてます。

アキレス腱部分のパイプパーツが目立ちます。
(しまった!つま先のパーツが上下反対だ!!)

脚部フレーム

脚部のフレームです。
膝裏の赤い部分は後からつけるの大変そうだったので、ここで装着してます。

脚部フレーム完成です。
同じパーツで左右の違いをうまく再現していて、感心させられました。

腰部フレーム

腰部のフレームです。基部にアドヴァンスドジョイント使用してます。
脚の付け根にスイング機構がついてます。

付け根のスイング機構は黄色のバーニア部分がロックの役割をしています。

胸部フレーム

胸部フレームのパーツです。首の受けパーツのとんがり具合がサザビーって感じです。

各パーツのモールドが多く密度が非常に高くなってます。

腕部フレーム

腕部のフレームパーツです。
上腕のシリンダー部も再現されています。

肘は感動的な可動範囲です。

肩部フレーム

肩部フレームです。
付け根の部分にアドヴァンスドジョイント使用してます。

肩だけで自立します。意味ありませんが。

頭部&バックパック

頭部とバックパックのフレームになります。

アクシズに埋め込みたい。
密度の高い内部フレームです。完成後に見えないのが残念なぐらいです。

フレーム完成

モノアイなど内部フレームで使用するリアリスティックデカールはここで張り付けてます。

MGシリーズ以上の内部フレーム!
これだけでもかなりかっこいいです。
(ここもつま先のパーツ上下逆です)

外装装着

足首完成

色分け、可動箇所と非常によくできてます。

脚部完成

フレームと比較すると、外装パーツは少な目です。

脚部完成です。分割部のつなぎ目の合いもいい感じです。

腰部完成

腰部のパーツ数としては過去最高なのでは!?と思えるほど作りになってます。

胸部完成

腰部に比べると部品点数は少な目です。

動画でも引っ掛かりましたが、肩関節のパーツがきちんと奥まで入っていないと胸と背中のパーツがきれいに入りません。

腕部&肩部完成

腕は力強い造形です。

肩のバーニアもしっかり色分けされてます。

頭部完成

小さな頭部ですが、パーツ数は多めです。

頭部は小型でシャープです。

ファンネル完成

6セット作成は気力が必要です。

バックパック完成

プロペラントタンクが目立ちます。

武器完成

ストレートのビーム刃は2本なので、ビームアックスと3本同時装着はできません。

素組完成

ノーマル状態

素組完成です!
出来上がって一言「かっこいい~」
素組だけでもかなり満足感の高い商品です。

各部開放状態

開けられるところは開けて、伸ばせるところは伸ばした状態です。

見やすくするためにプロペラントタンクは外しています。

1/144とは思えぬギミック満載のボディです。
手首と上腕の引き出し機構は素直に感動を覚えました。

比較写真

RGのZガンダムとの比較です。Zも決して小さい訳ではないですが一回り以上違います。
実際、MGのF91Ver.2.0よりも大きいです。
並べておいても違和感ないような...
UC版ですが、同スケールの標準的なMSジムⅢと。
大人と子供ぐらいの差があります。
こうしてみるとサザビーがいかに特別なMSかがうかがい知れます。

アクションポーズ

本体がマッシブなので、ラストの格闘シーンも様になります。

中締め(素組終了)

RG 1/144サザビーの素組が終わりました。

ここまで組んでの感想は「かっこいい~」の一言に尽きます。

希望小売価格4860円(税込み)と1/144としては結構なお値段ですが、実際に出来上がった立体物を手に取ってみるとこの価格さえ安く感じるほどの、充実の内容でした。

いくつか、パーツの組み合わせに難儀したところや、6個あるファンネルのパーツ見て萎えそうにもなりましたが、そんな些細なことなどぶっ飛ばすくらいな充実した商品でした。

肘の関節や、上腕と手首にも設けられた引き出し機構、良く曲がる膝にロック機構を備えた股関節の前後、左右に開くフロントアーマーに重厚なリアアーマー、このサイズで変形することに驚きを隠せないファンネル。平成30年時点でのバンダイの技術が詰め込まれた商品となっていると感じました。

多少気になった点としては、

  • 足首が大きく可動部分も多いのに接地感がもう一つ
  • カラー指定を見ると、実は赤が三種類になっているが、カラーガイドの印刷だと塗り分けがよくわからない
  • プロペラントタンクがモナカ割(しかし、つなぎ目はカラーのせいもあって目立ちませんが)

ぐらいな感じでしょうか。ま、出来上がりのキットを目にしたら微々たるものですが。

初めてのガンプラにはオススメできませんが、過去にガンプラ製作の経験がある人には全員に推薦したいキットです。

この後、νガンダムのRGの発売は既定路線だと思いますが、今回こんなすごい物(サザビー)見せられると、今後のリアルグレードの展開が気になりました。

もう、ズゴックみたいな普通のMSはRGシリーズでは出せないのではと逆に心配になりました。

RGのジムとかドムとかザクⅢとかは期待できないのかな~なんて思っちゃいます。

最終報告はリアリスティックデカール貼った後に。

To be continued