今回のガンプラレビューは『機動戦士ガンダム』から「HGUC 1/144 MSM-03 ゴッグ」を素組で見ていきます。
機体紹介
MSM-03 ゴッグはジオン公国軍が開発した水陸両用モビルスーツです。
外見上の特徴としては、水中での移動を考慮した丸みを帯びた形状や、伸縮式の蛇腹状の腕などがあげられます。また、海水を冷却水として利用することにより、搭載が可能になった内臓メガ粒子砲をはじめ魚雷、機雷などを無効化するフリージーヤード、頭部(?)から発射されるフォノンメーザー(組見立て説明書には未掲載)、両腕のアイアンネイルなど、多彩な固定武装を装備しています。
キット紹介
キットは2000年03月に一般店頭発売され、シリーズナンバーは008となっています。
当然ながら、完全新規となっており、今のことろ(2025年5月現在)このキットをベースとする派生キットも出ていません。
パーツは多色成型でモノアイ部はシール対応となっていますが、それ以外の部分は大まかには設定色通りの仕上がりとなります。
また、差し替えではありますが(旧キットは腕が曲がりませんが伸縮機能はありました)、肩アーマーに腕を収納した巡行形態も再現できます。
目次
パッケージ&内容物紹介



(短辺方向撮影し忘れました)



ランナー紹介
表記は全て「1/144 HG ゴッグ」になっています。また素材はPS素材と、関節パーツ中心にABS素材の2種になっています。
A1パーツ

A2パーツ

Bパーツ

Cパーツ

PC-123

ホイルシール

各部組立
頭部



胸部




バックパック



腕部


腰部



足首


脚部



素組完成









ギミック&可動






アーマー先端のピンに手首を接続します。
















アクション







比較



まとめ
今回は「HGUC 1/144 MSM-03 ゴッグ」レビューしてきました。
初期のHGUCにあるあるですが、可動域と色分けは時代を感じますが、全体のプロポーションは良好な印象でした。
特徴的な蛇腹状の両腕もよくできており、劇中イメージに近い動きが取れます。また、設定どおりは若干無理ありますが、巡行時の腕を収納した状態も差し替えで再現可能になっており、ゴッグに求めれられることは大方クリアーしており、四半世紀経った今でも現役キットとなっています。
ただ、金型の劣化なのか、元々なのかは判りませんが、部品の接続部が緩くすき間が開いて来たり、関節も全体的にシャッキ感が足りない、ゲート跡が鋭角気味となっていたりなど、きれいに仕上げるには、最新キットと比較すると少々手間がかかるかとも思いました。
以上、「HGUC 1/144 MSM-03 ゴッグ」のレビューでした。
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キットのグッドポイント
- 独特な形状をよく捉えているプロポーション
- 腕も構造はシンプルだが十分な動き
- 可動域はわずかでも、頭部に可動軸を設けたおかげで表情が出る
キットの残念ポイント
- モノアイ部分の処理にもう一工夫欲しかった
- 部品精度が少々気になる(年数的な問題かも)
- 全体的に関節が緩い
技術ポイント
- ゲート ノーマル
- 腕付け根 本体側:固定ボールジョイントピン+腕側:ABS受け
- 脚部付け根 本体側:ボールジョイント固定軸+脚側:ポリキャップ
- 関節構造:ヒジ‐、ヒザ(二重)、首(頭部側ボールジョイント)
- クリヤーパーツ:なし
機体&キットデータ
- 登場作品:機動戦士ガンダム
- 型式:MSM-03
- 名称:ゴッグ
- 搭乗者:ラサ、マーシー、ジオン一般兵
- 所属:ジオン公国軍
- 商品価格:880 円(税10%込)
- 発売:2000年03月
- パッケージ:HGⅠ型
- 積みプラ解消: -6.0cm(パッケージの高さだけで算出)