HG ゼータプラス(ユニコーンVer.) レビュー

今回は『HG ゼータプラス(ユニコーンVer.)』をレビューしていきます。

キットは2020年4月に久々に再販(今回のレビューはこの再販物)され、同月プレバンではテスト機カラーがエキスポ版からリニューアル登場、C1タイプも同時再販となっており、プチゼータプラス祭りとなっております。

劇中では、いいところなくトライスターのジェスタに踏みつぶされておりましたが、なんといってもゼータガンダムの派生機、センチネル登場機体でもあり、待望のHG化といったキットでもあります。

パッケージ&内容物紹介

パッケージは標準的なHG仕様です、パッケージアートはシャイアン基地での一コマとなっており、グスタフカールも登場しております。

取説もHGユニコーンシリーズ準拠で同系統のMS紹介ページもあります。片面カラー(裏面モノクロ)仕様です。

ランナー紹介

素材はポリキャップ以外全てPS素材、表記もポリキャップとサーベル刃以外は全てゼータプラスとなっております。

Aパーツ グレー 胴体と脚部、変形用ユニットになっています。

Bパーツ グレー 頭部、脚部、ウイング部などです。おそらくテスト機カラーの配色考慮してA、B分かれているものと思われます。

Cパーツ グレー 2枚入っています。脚部の部品になります。

D1パーツ ホワイト 脚部のフレームや、エアインテークなどの白い部分です。

D2パーツ ブルー スリッパ部分です。

E1パーツ グレー 関節や武装のグレー部分です。

E2パーツ グレー E1と対になる部分です。

Fパーツ グレー股関節や変形用パーツのメインブロックです。

SB6 クリヤーブルー ビームサーベルのビーム部分です。

ポリキャップ PC132となっています。

ホイルシール 瞳と側頭部のブルーライン、各センサーの赤とスタビライザーの黄色い帯となっています。

こちらはマーキングシールになります。センチネル風のナンバリングは入っておりません。

各部組立

頭部

頭部のマスク部とツインアイ部は一体成型になっています。部品点数少なめです。

口の三角部分は安全ダボ付き(?)と思われるので、段差以降の後端部は削りたいところです。

胸部

腕の接続部分はポリキャップ(前後の可動軸)のみで引き出し関節などは備えていません。

お腹の一番下のブロックは下半身とはさんで固定するため、この時点では乗っかっているだけで固定されていません。

ランドセル

ランドセルというか、主翼とスタビライザーになります。スタビ裏面はモールドなどなく、かなりあさりしています。このあたりに手を少し手を加えるといいかもしれません。

腕部

変形を考慮して、肩ブロックの装甲は上から差し込む独特の計上となっています。前腕部も色分け必要がないためか、パーツ二分割のみで、細かいパーツ分けなどは行われておりません。手首もポリキャップによる可動のみで関節軸などはありません。

腰部

股関節は完全固定されています。サイドスカートはなく、脚部にビームキャノンを接続する形になります。

足首

足首は前後で可動します(変形用)。

脚部

ひざ下は左右ではなく前後での分割となります(テスト機カラー対策)、バーニアの中央部(黒)はシールもないので塗装の必要があります。

武装

武装はライフル、シールド、サーベルと標準的なものになります。サーベルは収納場所なしです。

変形用パーツ

ウエイブライダー用のボディになります、肩パーツも差し替えとなります。

素組完成

ギミック&可動

首は前後には動きますが、左右の可動範囲は狭いです。

肘は90度程度しか曲がりません。

腰のひねりも大きくは曲げられません。

可変機の恩恵もあって、膝は折りたたむことが可能です。

デザイン的にも足首を大きく曲げるのは苦手です。

アクション

ゼータ系のポージングが苦手です、平手が欲しい。

ウエイブライダー

ウエイブライダー形態はきれいにまとまっております。

比較

盟友(?)グスタフカールとです。迷彩カラーのジェガンもそろえたいところです。グスタフの大きさを改めて実感いたします。

全塗装

全塗装レビューはこちら

まとめ

今回は『HG ゼータプラス(ユニコーンVer.)』をレビューいたしました。

2014年発売の商品なので、それなりに期待しておりましたがトータル的にはちょっと残念な商品でした。

ユニコーンバブル時に大挙して出てきたHGシリーズの1台なので、手抜きとは言いませんが、やっつけ仕事だったのか、忙しすぎて新人にマニュアルだけ渡して仕上げさせたのか、パーツ分割や関節構造などに古さというか、工夫が感じられないというか、一昔前のMGっぽいというか、HGオリジンガンダムを見た後では古臭さを感じる内容でした(6年の歳月の差以上に)。

本文途中にも記載しておりますが、いくつか具体例を上げると、頭部のマスクとツインアイ部分が1パーツであったり、ビームライフルの白のチューブ部分が一体パーツだったり、ハンドパーツが最小限(左右握り手と右手ライフル用)のセットだったり、腕の付け根は引き出し関節はなく(まあまあ動きますが)、脚の付け根も固定式で脚部側のポリキャップ頼みになってたりと、気になる部分が多々あります。

取説も途中に「右腕の組立」とか「左脚」といった表記がなく組立順番号のみだったので、少しわかりずらい感じがしました。

まあ、当時の勢いで出せるものは、この機会に一気に商品化しろ!といった裏事情も考えられますので、1/144のお手軽価格で購入できる立体物として、商品化されただけでも、ありがたいと思うべきなのかもしれませんが(その後のC1やテスト機などのバリエーション展開も含めて)。

ゼータ系の売りである、ウエイブライダーへの変形は、専用パーツを使用した差替え変形で再現されています。

専用パーツ使用しているだけあって、変形後もきれいなシルエットになっており、場所とアクションベースがあるならこちらで飾ってもいいかなと思えるほどです。

作り終わっての感想としては、我が家で積みプラとなっている、「リバイブ版のゼータ、もしくはUC.0088版と作り比べてみたい」という欲求がわいてくる1台でした。

余談ですが、取説のストーリー部分のパイロット目線の文章が面白かったです。

キットのグッドポイント

  1. 専用パーツ使用で美しいウエイブライダー形態
  2. ゼータタイプの系譜を知る上では外すことのできない1台

キットの残念ポイント

  1. コスト削減?新人の設計?とも思えるパーツ分割
  2. 肘や腕、脚の付け根の可動範囲
  3. 説明足らずな取説
  • 登場作品:ガンダムユニコーン
  • 型式:MSZ-006A1
  • 名称:ゼータプラスA1型
  • 搭乗者:一般兵
  • 所属:カラバ・地球連邦軍(シャイアン基地)
  • 商品価格:2,640円(税10%込)
  • 発売:2014年7月12日
  • 積みプラ解消: -8cm(パッケージの高さだけで算出)

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