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HGUC RGM-79 ジムレビュー

2023年6月10日

今回のガンプラレビューは「HGUC 1/144 RGM-79 ジム」を見ていきます。

HGUCシリーズでNo.020とかなり初期のキットを2023年目線で見ていきたいと思います。

機体紹介

地球連邦軍、最初の量産型モビルスーツ「ジム」、ＲＸ-78-2ガンダムのデータをもとに開発製造がおこなわれた機体となっています。組立説明書によりますと終戦までに288機が生産されたとのことです。

キット紹介

キットは2001年04月に発売、既に20年以上が経過したものになっています。

完全新規の商品で、1/144ジムとしては1981年の旧キット以来の商品となります。

以外にも、このキットベースの派生キットはなく、20年以上の長きにわたりファースト版ジムを支えています。

2023年6月にはガンダムベース限定商品として、「HG 1/144 ガンダムベース限定ジム/ジムII/ジムIII セット」も発売されています。

目次

パッケージ＆内容物紹介

パッケージデザインは標準的なHG二期型（イラスト+ジオラマ風モノクロ写真、横面もイラストあり）ですが、縦横比が異なっています。横幅が狭い（約26ｃｍ、最近のものは30ｃｍが主流）タイプになっています。

側面は機体解説とキット解説になっています。

側面は機体解説とキット解説になっています。

カラーガイド周辺が、初期の頃の組立説明書フォーマットです。

カラーガイド周辺が、初期の頃の組立説明書フォーマットです。

当時のデザインワークスはカトキ氏が担当しています。

ランナー紹介

ランナーはなんと！2枚！！（+ポリキャップ）　どちらも「1/144 HGUC ジム」表記（なぜかスケールが先に）、すべてPS素材です。

Aパーツ　イロプラ　本体の白以外すべてこちらです。クリアーパーツはバイザーのみ。

Bパーツ　ホワイトグリーン　手足や腰など白いところ全部です。

PC-123プラス　ポリキャップです。

シール

ホイルシール　コックピットハッチの黒い部分です。

各部組立

頭部

バイザーとメインカメラのクリアーパーツは裏側からはめ込むタイプです。

バイザーパーツの裏側にモールドが入っていて、走査線風な横線が確認できます。

側面には合わせ目ができます。リアカメラはシールもないので、部分塗装が必要になります。

胸部

首のポリキャップは胴体側にも軸がありますが、前後のパーツで挟み込む構造のため、固定になります。胸のダクトは胴体側に穴が開いているおかげで取り付け後も裏から押し出せます。

首の中央の赤い部分が少し気になります。腕の取り付け軸は固定です。

バックパックの取り付け部は、今では珍しい3穴です。

ランドセル

ランドセル+ビームサーベルです。構造はいたってシンプルです。

中央の穴にシールド取り付けることが可能です。

腕部

関節部にポリキャップを挟んでパートごとに組みあげる方式です。肩アーマーは胴体側の軸を通すだけになっています。

右手はスプレーガンの持ち手、左は平手が付属します。

腰部

フロントとサイドアーマーがポリキャップ可動します。

こちらが前、セパレートタイプは選択できません。

こちらがリアになります。

足首

足首は一体構造で、前後分割可動などはできません。

アンクルガードは中央に合わせ目ができます。ただ、左右接着しても、後から足首本体に取り付けできそうです。

脚部

腕同様にブロックごとに組み立てて、ポリキャップで接続する構造です。ひざ部分は目隠しのグレーのパーツが入ります。

脚の付け根はボールジョイント型ポリキャップで、可動軸はありません。

脚の付け根はボールジョイント型ポリキャップで、可動軸はありません。

武装

スプレーガンの銃身ずれてます。サーベルのビーム部はクリアーパーツではありません。塗装が必要です。

シールドのふちや、サーベルの柄は白に塗る必要があります。

素組完成

プロポーションは今でも十分通用しております。

プロポーションは今でも十分通用しております。

ギミック＆可動

頭部、左右方向へは1周します。

前後方向へもボールジョイントによる可動軸はありますが、可動範囲は大きくありません。

前後方向へもボールジョイントによる可動軸はありますが、可動範囲は大きくありません。

腕はきれいに水平までです。

ひじも90度が限界です。

腰も1周します。

前屈方向へは動きませんが、体側は可能です。少し上半身を持ち上げてやってから、

前屈方向へは動きませんが、体側は可能です。少し上半身を持ち上げてやってから、

左右へ傾けることが可能です。

左右へ傾けることが可能です。

ヒザももも側、スネ側、それぞれに可動軸あっても90度程度までしか曲がりません。

足首の可動範囲も特筆することはありません。

足首の可動範囲も特筆することはありません。

脚を外へ開く動きはボールジョイントだよりになります。

脚を外へ開く動きはボールジョイントだよりになります。

肩アーマーは1パーツ構成ですが、パーティングラインは強めにでます。

脚部の合わせ目も中央に大きくでます。

アクション

比較

セット販売ではありませんが、せっかくなのでジムⅡ（リンク先作例はエゥーゴカラー）、ジムⅢと3体並べてみました（どちらも全塗装仕上げ）。

こうしてみると腕が細い。

セット販売する前にジムをリニューアルしてほしかったというのが正直な感想です。

まとめ

今回は「HGUC 1/144 RGM-79 ジム」を見てきました。

合わせ目は目立つし、ヒジやヒザは曲がらないですが、ジムの立体物としては非常によくできてました。

立ち姿は20年以上経った今でも、見劣りすることはない、かっこよさがありました。シンプルな機体はバランスをとるのが難しい面があると思うのですが、さすがはカトキデザインワークスというべきか破綻なくきれいにまとまっています。

ただ、合わせ目の処理や、関節構造は20年前の商品であることを感じずにはいられない内容となっております、仕方ないんですけどね。

知名度の割に、商品アイテムは思ったほど多くないノーマルジム、20年以上色あせない内容で、そろそろリニューアル検討してほしいと、バンダイスピリッツさんにはお願いしたいと、改めて思いました。（アレンジ薄目で）

ただ、現状は唯一のジム（ORIGIN版でミキシングする手もなくはないですが）、特に合わせ目消し、マスキング塗装などの基本工作を習得するにはうってつけのキットだとも思いました。初心者、ベテラン問わず、間口の広い作り甲斐の有る1台です。入手のチャンスがあればぜひ手に取ってもらいたい1台でした（価格も手ごろだし、何台あってもいいですし）。

以上、「HGUC 1/144 RGM-79 ジム」のレビューでした。

キットのグッドポイント

今でも見劣りしないスタイリング
これのキットが定価だと￥770！！
基本工作を学ぶにはうってつけ

キットの残念ポイント

頭部も腕も脚も中央を走る合わせ目
部品精度はやや落ちる（隙間はないが一部段差高め）
ヒザ関節が最初から緩い

技術ポイント

ゲート：ノーマル
腕付け根：胴体側固定軸+腕側3軸
脚部付け根：ボールジョイント型ポリキャップ
関節構造：ヒジ（シングル）、ヒザ（一応二重）、首（頭側ボールジョイント）
クリヤーパーツ：頭部バイザー（のみ）

機体＆キットデータ

登場作品：機動戦士ガンダム
型式：RGM-79
名称：ジム
搭乗者：一般兵（シン少尉など）
所属：地球連邦軍
商品価格：770円（税10%込）
発売：2001年04月下旬
パッケージ：HGUC 二期型
積みプラ解消： -5.5cm（パッケージの高さだけで算出）

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