HG シャア専用ザクII レビュー

今回は『HG 1/144 シャア専用ザクII』をレビューしていきます。

40周年記念でリニューアル(リバイブ)されたHGです。

もはや説明不要なこの機体、ガンダムのお話あまり知らない人でも「シャアザク」の名前ぐらいは知っているのではないかと思われる1台です。

「通常の3倍」といったフレーズもこの機体が元祖です。

そんな超有名MSの最新キットを見ていきたいと思います。

HGUCのシャアザク(初代)は2002年7月発売、オリジン版キットが2015年4月発売となっておりますので、その進化の程も確認したいと思います。

今回も素組で作成して、余裕があれば塗装も行っていきたいともいます。

パッケージ&内容物紹介

パッケージには40周年記念ロゴが付いています。第3話「敵の補給艦を叩け」の有名な場面からの切り取りで、このあとにシャアの有名な「連邦のモビルスーツは化け物か!?」の台詞につながっていきます。

取説はHG準拠の片面カラーのタイプです。ヒートホークの持ち手が下向きなのが気になります。

ランナー紹介

ランナーはDパーツの軟質スカートのみ素材がTPE、ランナー表記はEパーツ(武器)のみ「HGUC 1/144 MS-06RザクⅡ」の表記でそれ以外は「HG 1/144 ザクⅡ」となっております。

Aパーツ イロプラ 腰部分やダークグレー部、動力パイプ(他のパーツより柔らかいです)になっています。

B1パーツ シャアピンク 脚部や腕部になります。

B2パーツ シャアピンク B1と対になるパーツです。

C1パーツ グレー関節、フレーム部になります。

C2パーツ C1と対になるパーツです。

Dパーツ スカートの軟質タイプのパーツです。

Eパーツ HGUC06R共通のランナー 武器類です。

ホイルシールはモノアイのみです、マシンガンやバズーカのスコープのシールは付属していません。

各部組立

頭部

頭部の部品構造はオリジン版と同じ作りになっています。隊長マークには安全ダボついています(後ほどカット)。

胸部&ランドセル

オリジン版同様にランドセルを装着しないと動力パイプが固定できないので、一緒に製作しております。左右の胸部が可動し、胸を寄せる動きができます。

腕部

このキットの新しい試みで、前腕部も回転します。肘関節の前腕側及び手首の接続ブロックが360度回転させることができます。手首は右は武器の握り手、左は平手が付きます。

腰部

腰のスカート部分は素材の違いで、「軟質タイプ」と「硬質タイプ」の選択式となっています。

こちらは軟質タイプです。思った以上に柔らかい素材です。軟質タイプは左右のラックがなく、ヒートホークを懸架することができません。塗装する方法はあるのかもしれませんが、基本塗らない前提だと思います。

こちらが硬質タイプになります。ブロック部分のグレーのパーツは共用なので、どちらか選択式になりますが、あとから組替えも可能です。

サイド部分の穴(ヒートホーク懸架用)がなければ軟質版とぱっと見見分けがつかない感じです。

足首

足の甲の外装の接続方法が新しい形になっています。スリッパは単一パーツで可動部はありません。

真上から見ると、接続部分が少し気になります。ダーク系のカラーで塗装すればある程度隠せる気がします。

脚部

脚部(足首以外)はフルフレームです。何となくフレームパーツの形状もMG2.0のそれに似ております。

外装をかぶせた状態です。脚の裾部分のパーツが別パーツ化されており、合せ目が出ない構造になっています。

武装

素組完成

ギミック&可動

後部のラックにバズーカ懸架可能です(硬質、軟質ともに)。

オリジン版のバズーカ予備弾倉を装着することが可能です(個人的にはこのギミックいらないので、穴無しの方がよかったかも)

ヒートホークは硬質タイプスカートを選択した時のみ懸架出来ます。接続用のアタッチメントパーツが必要です。

アクション

初登場シーンのイメージです。

キットの開発時の念頭に、このキックポーズが決まること!ってのが大きな目標の一つだったと思います。

立膝も決まるので、量産型にも期待が高まります。

比較

全高はほぼ一緒ですが(当たり前か)、各部のバランスは異なっています。オリジン版は小顔です。

ランドセルの形状も大きく変わります。今回のリバイブ版とオリジン版ではモールドなどにキットの設計思想の違いが見て取れます。

どちらも可動域が広く、ポージングも取りやすいです。

旧HG(ユニクロVer.)との比較です(息子の作成)。旧タイプは腰高な印象で胸部と腰部のバランスがかなり異なります。足首の大きさも結構違いますね。

塗装済み完成

塗装済み完成状態です。

調合する時間をなるべくカットして、そのまま使用できるものを念頭にチョイスした形になっています。ヒートホーク本体はもう少しグレー足しても良かったのですが、そのまま既製品で使用してます。

下地はクレオスのMr。サーフェイサー1200使用しています。

塗装レシピは

本体ピンク:MS-06SピンクVer.アニメカラー(クレオスガンダムカラー)

本体レッド:MS-06SレッドVer.アニメカラー(クレオスガンダムカラー)

ランドセルレッド:ブラッドレッド(ガイアノーツ)

胸部、スリッパブラック:ガンダムカラーブラック1

関節部:ニュートラルグレーⅣ(ガイアノーツ)

武器:ニュートラルグレーⅤ(ガイアノーツ)

ヒートホーク本体:MSパープル(クレオスガンダムカラー)

ヒートホーク刃:イエロー(クレオス)

モノアイ:ピンク(クレオス)

といった内容になっています。ランドセルの色味は思った以上に本体レッドと似通ってしまい、若干選択ミスでした。どちらもサンライズ監修の赤だけに、目指したところは同じ赤だったのかもと思えるほどでした。

モノアイは付属シールを使ったマスキングで塗装しています。

専用カラー使用しているので、イメージに近い仕上がりになっています。

まとめ

今回は「HG シャア専用ザクII」をレビューしてきました。

MSの定番中の定番、シャアザクなわけですが、それだけに開発陣のプレッシャーも相当あったのではないかと想像できます。

初代HGはHGのシリーズ展開直後の発売ではなく、珍しく少し待たされて(第一弾のガンキャノンから3年後)の発売でしたが、当時は「待たされた割にはな~」といった少しネガティブな感想でした。

そのあと2015年にオリジン版が発売されて、やっと納得できる”1/144ザク”が手に入ったのですが、デザイン的にリファインされいたため、ファーストガンダムイメージのザクという点では空白地帯でありました。

しかし、今回のキットが発売されたことによって、万人が納得できるザクらしいザクが手に入ったと思います。

プロポーション、可動、作りやすさとが高次元で融合されている1台です。

前腕部の緩さや、胸部と腰部の隙間など、気になる部分が全くない訳ではありませんが、だれが作ってもイメージの中のシャアザクを自宅に置くことができると思います。

旧HGにMG、MG Ver.2.0、RGにオリジン版と、モールドや細部に追加されたバーニアなどより、リアル感のある演出を経て、またプレーンなザクに回帰した印象です。シンプルなだけに飽きが来ないのはザクの持つ利点の一つではないでしょうか。

この後に登場するであろう量産型カラー(まさかプレバンじゃないですよね?)も楽しみになるキットです。

人生でザク何体作れば気が済むことやら…

キットのグッドポイント

  1. ファーストTV版準拠の慣れ親しんだスタイリング
  2. そのままでもいいと思わせる、きれいな成型色
  3. ザク史上最も動く関節可動域

キットの残念ポイント

  1. 前腕(手首の接続部)パーツがゆるくすき間が空きやすい
  2. シールドの穴は無くても良いのでは
  3. 一緒に並べるのに適したRX-78はいったいどれだ!?
  • 登場作品:機動戦士ガンダム
  • 型式:MS-06S
  • 名称:シャア専用ザクⅡ
  • 搭乗者:シャア・アズナブル少佐
  • 所属:ジオン公国軍
  • 商品価格:1,760円(税10%込)
  • 発売:2020年07月31日
  • 積みプラ解消: -7.5cm(パッケージの高さだけで算出)

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