HG

HG ガンダムシュバルゼッテレビュー

2023年7月11日

今回のガンプラレビューは水星の魔女から「G 1/144 ガンダムシュバルゼッテ」です。

機体紹介

ジェターク社初のガンダムタイプMS。

エアリアルによって、ガンダムの存在が明らかになった後、秘密裏にシン・セー開発公社から技術供与され、株式会社ガンダムとの共同事業との名目で開発された機体になります。

物語終盤では暴走したラウダがこの機体を駆り、1話以来の登場になったグエルのディランザと壮絶な兄弟喧嘩を展開しました。

キット紹介

キットは、2023年07月08日に一般店頭発売、シリーズナンバーは25。

元々は2023年6月に発売を予定しておりましたが一月延期されています。搭載武装のガーディアンの展開モードのネタバレ防止か、生産上の都合か、延期理由は明らかにはされていません。

目次

パッケージ＆内容物紹介

パッケージは水星の魔女シリーズ標準、イラストはシュバルゼッテ単体です。

側面はキット紹介と機体紹介です、ここでパイロットがラウダだということがバレるのを避けたのかもしれません。

側面はキット紹介と機体紹介です、ここでパイロットがラウダだということがバレるのを避けたのかもしれません。

組立説明書も片面カラーの標準タイプです、全体写っている写真が少ないかも。

組立説明書も片面カラーの標準タイプです、全体写っている写真が少ないかも。

他の水星の魔女シリーズ同様の組立順序（頭→胸部…→武装）です。

ランナー紹介

ランナーは全て新規、PS素材で、表記は「HG 1/144 シュバルゼッテ」となっています。

Aパーツ　イロプラ　ホワイトの一部（頭部、胴体、腕部、バックパック）とグレー、ピンクのパーツです。

Bパーツ　ホワイト　脚部と武装です。

Cパーツ　ダークパープル　関節フレーム部です。

Dパーツ　クリアースモーク　シェルユニットになります。

シール

ホイルシール　こちらはシェルユニット内部用です。

プラスチックシール　ガーディアンの裏側用のシールです。通常のホイルシールより厚みがあります。

各部組立

頭部

頭部は気合の入ったパーツ分割です。

ツインアイとその周辺、バルカン部も色分けされています。
Vアンテナは安全ダボ付きで、外側にはガイドのモールド入っています。

リアカメラがない後頭部です。

胸部

白湯に分割された腹部の中にジョイント用の板パーツ入れます。
シェル部は全てシールでの対応になります。

胸部中央にジェターク社のアイデンティティを感じます。

後ろはあっさりしています。

ランドセル

左右のブロックは可動します。パープル部分は回転してピンの接続穴が出てきます。
バーニア（？）部は部分塗装必要になっています。

腕部

ヒジ関節は両側挟み込みタイプです。

左手だけ平手が付属します、肩ブロックのシェル内部もシール対応になります。

腰部

腰はシンプルな構造です。

サイドスカートはなしです。

フロント、リア共に可動します。

足首

ダリルバルデと共通の３点接地の足首です。

つま先はロバの蹄のようです。

脚部

ヒザはC型関節です。

すねの中央部は段落ち加工されています。

すねの中央部は段落ち加工されています。

武装

長い攻撃用ガンビットの裏面にはプラスチックシールを張り付けます（今回は塗装前なので使用せず）。部品点数はかなりボリュームがあります。

右上の駒は他のモードにするときの接続パーツです。

素組完成

設定画同様ですが、腕が小さめな印象です。

片手でガーディアン持たせた状態でも自立可能です。

リアスカートに懸架した場合は、かなり慎重にバランスを取らないと自立できません。

リアスカートに懸架した場合は、かなり慎重にバランスを取らないと自立できません。

ギミック＆可動

首は一回転します。

頭部と胴体側のボールジョイントで前後へ大きく動きます。

頭部と胴体側のボールジョイントで前後へ大きく動きます。

腕はほぼ水平まで。

ヒジは二重関節なので、きれいに折りたためます。

引き出し機構が付いた腕の接続パーツになります。

引き出し機構が付いた腕の接続パーツになります。

胸部と腹部の可動部で前屈可能です。

胸部と腹部の可動部で前屈可能です。

体側もある程度は振ることができます。

体側もある程度は振ることができます。

腰の左右方向は３６０度回ります。

ヒザも二重関節でしっかり折りたためます。

足首自体の前後への可動も大き目、つま先部も独立して動きます。

足首自体の前後への可動も大き目、つま先部も独立して動きます。

脚の付根は３軸構成ですが、外装に干渉して外側へ大きくは開きません。

脚の付根は３軸構成ですが、外装に干渉して外側へ大きくは開きません。

足首単独では一周します。

ガーディアンを両手持ちするためのグリップが展開します。

バックパックのパープルのパーツをまわすと軸受けが出てきます。

アクション

「ガーディアン・マリオネット」モード　
この場合はかかと部を９０度倒して使用するようです（安定感増します）。

「ガーディアン・ドロウ」モード

この３形態は名前不明です。もう少し本編でも各モードでの性能差などが描かれていたほうが良かったと思います。

この３形態は名前不明です。もう少し本編でも各モードでの性能差などが描かれていたほうが良かったと思います。

比較

ディランザ分解中だったので、ダリルバルデとです。胸部含め各部に類似した意匠が見て取れます。

シュバルゼッテが意外と小さくて、ちょっと驚きました。

まとめ

今回は「HG 1/144 ガンダムシュバルゼッテ」をレビューしてきました。

水星の魔女シリーズの１台だけあって、組み立てやすさも色分けも、かなり気合が入ったキットでした。

特に（最近は当たり前になりつつある気もしますが）頭部のパーツ分割と色再現は執念を感じます。シェルユニットのインナーモールド成型こそ、主役級の機体だけですが、部分的にはHGのレベルを超えており、水星の魔女のヒットで初めてガンプラを購入する層のストレスを極限までに減らして、すそ野を広げたいという気迫を感じます。

ただ部分塗装が必要な個所もちょこちょこあるので、その辺をきちんと仕上げられると、より一層完成度が上がる１台だと思います。

ガーディアン・シーズ（剣型）にした時のパーツの合いもよく、肩手持ちでもしっかり自立できるところもグットでした。

以上、「HG 1/144 ガンダムシュバルゼッテ」のレビューでした。

キットのグッドポイント

ツインアイも色分け不要のパーツ分割
大型武装でもしっかり自立（背面接続時は厳しいが）
芸術ポイント高めな平手が付属

キットの残念ポイント

デザイン的な制約もあるが、足首の接地感はもう一つ
首が長め
ガーディアンの接続のパターンが多く、取り付けが意外と面倒

技術ポイント

ゲート：クサビ形Ⅱ
腕付け根：引き出し式胸部ブロック+ボールジョイント（KPS）
脚部付け根：本体側固定穴+脚部側3軸
関節構造：ヒジ（二重）、ヒザ（二重）、ストレート両端ボールジョイント
クリヤーパーツ：シェルユニット、サーベル用ビームエフェクト

機体＆キットデータ

登場作品：機動戦士ガンダム水星の魔女
型式：MDX-0003
名称：ガンダム・シュバルゼッテ
搭乗者：ラウダ・ニール
所属：ジェターク・ヘビー・マシーナリー
商品価格：2,090円（税10%込）
発売：2023年07月08日
パッケージ：水星の魔女シリーズ標準
積みプラ解消： -cm（パッケージの高さだけで算出）

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