MG リックドム

今回は『MG リックドム』をレビューいたします。20世紀の傑作キットも発売されてから、間もなく20年!? 出来がよすぎて2.0にアップデートするタイミングを逸したともいわれておりますが、果たして平成が終わる今でもまだ通用するのか?を見ていきたいと思います。

このあと、プレバンからMGドムベースで関節部の改修がされるMGドワッジの発売も控えているので、あらためてチェックするにはいいタイミングだとも思いました。

パッケージ&内容物紹介

パッケージはビームバズーカを構えた姿になっています。このビームバズーカ、ファーストシリーズをリアルタイムで見ていたオールドタイプの自分には後付け設定だったんでイマイチなじめてないんですよね。

組立説明書は当時のMGスタンダートで裏面に背面写真、中面にカラーの解説、ページひらいて最初の方にはカトキ氏のイラストに解説もあるしっかりしたものになっています。考えてみると、当時のキットはある意味みんなVer.Kaだったともいえるんでしょうかね?

ランナー紹介

Aパーツ イロプラ PSとABS混在です。

Bパーツ ブラック PS素材 足のパーツがでかいです。

Cパーツ グレー PS素材 ジャイアントバズとフレームなどです。

Eパーツ パープル PS素材 

Fパーツ グレー PS素材 内部フレーム中心です。

Hパーツ パープル 脚部スカートです。

Iパーツ ブラック 頭部や肩部分です。

Jパーツ グレー PS素材 脚のフレーム部になります。

Kパーツ パープル PS素材

Mパーツ 追加のポリキャップです。

Nパーツ グレー PS素材 ビームバズーカ本体です。

Oパーツ グレー PS素材 リックドム専用のランナーです。

ポリキャップです。

マーキングシール こちらは剥がして張るタイプのシールです。

ガンダムデカールになります。上から子するタイプです。個人的には苦手なシールです。

ビームバズーカで使用するジュエルシールです。

各部組立

頭部

頭部のモノアイは頭部を外して、動かす形になります。

胸部

背中のバーニア部がリックドム専用となっています。

腰部

サイドスカートも本体にはポリキャップで接続していますが、なぜか稼働しません。フロントのみ動きます。

腕部

指は5本が独立で稼働します。肩アーマーの内側のあかが気になります。

脚部

あらためて見ると、足首の大きさに驚きを感じます。足首のフレームへの接続方法が今はあまり見ない形で新鮮です。

武器

ヒート剣は発熱時の青いものは付属していません。

素組完成

接地面がどっしりしているドムのフォルムが再現されています。横から見ると猫背気味です。

各バズーカを構えた立ち姿はかっこいいですが、腕のクリアランスやマニュピレーターの保持力の問題で持たせるのは一苦労です。

ギミック&可動

肘はしっかり曲がります。

膝も思いのほか曲がりますが、ももの前方への可動域があまり広くないので生かし切れていません。

足首も関節が二か所あるので思いのほか大きく動きます。

肩は横への開きも、上方へもきれいに上がります。

多少ですが首も上下します。

頭部を外してモノアイを稼働させます。

5本独立可動がなせる技!

上半身と下半身の接続部分のボールジョイントで前後左右に動きます。

アクション

肩関節は引き出し式になっていないため、バズーカ構えるのは結構苦労します。特に左手がうまく届かないためグリップ握らせるのが一苦労です。

脚部が重いので、アクションベースでも大胆のポージングは不向きです。

ヒートサーベルは黄色のみなのが残念です。

比較

ドムも大きいイメージだったんですが、ゲルググの方が頭一つ大きいです。こんなに差があるとは思っていませんでした。これもスケールモデルならでは気が付けた点かと思います。

やはりVer2.0と並べてしまうと、パネルラインのスジボリなど一緒に並べると差を感じます。

まとめ

今回は『MG リックドム』をレビューいたしました。

さすがは20世紀の傑作キット、プロポーションやドムらしさといったところは今見てもなかなかのものでした。

関節の構造なども最近は見ない作りであったりして、なかなか興味深いものでした。

しかし、やはりここ最近発売されているキットを知ってしまった後だと、物足りなさや古さも感じられるものでした。

可動域では肩関節の引き出し構造が採用されていないため、バズーカを構えるのにどうしても無理が出てくる点や、ももの可動域、手足の付け根もポリキャップ頼りなので、重みでダレることや、全体的なパーツ剛性の低さなど、気になる点も散見されます。

今度プレバンで発売される「MG ドワッジ」は肩の引き出し部含め、関節部分がリニューアルされているとのことなので、どれくらいの進歩がみられるか楽しみに待ちたいと思います。

いっそのことドムVer.2.0にしてしまえばいいのにとも思いおますが、部分改良だけでまだいけるというバンダイ判断をしかと見届けたいともいます。

とはいえ、1/100でドムが欲しいとなると、現状は今のドム&リックドムしかないので、そろそろまた20年持つ傑作キットを期待したいところです。

キットのグッドポイント

  1. 雰囲気通りのドムが誰でも組み立てることができる。
  2. しっかり曲がる肘と膝
  3. 色再現もほぼOK

キットの残念ポイント

  1. バズーカ構えるのが一苦労
  2. 各スカート裏の赤い部分と黒い部分との接合性がいまいち
  3. ポリキャップ頼りの手足の付けね
  4. つなぎ目が豪快な ビームバズーカ
  • 登場作品:機動戦士ガンダム
  • 型式:MS-09R
  • 名称:リックドム
  • 搭乗者:ジオン一般兵
  • 所属:ジオン公国
  • 商品価格:4320円
  • 発売:1999年10月

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