今回は「MG 1/100 デルタプラス」をレビューしていきます。
機体紹介
「機動戦士ガンダムユニコーン」でリディ少尉が搭乗した可変モビルスーツです。
元々デルタガンダムとして開発されていたが、技術的な問題などで可変機能を搭載することができず、変形機能をオミットして誕生したのが「百式」、その後「ゼータガンダム」の開発を経て培った技術をデルタガンダムの設計構想にフィードバックして完成したのが、デルタプラスとなります。
そのため、見た目は百式、変形方法はゼータガンダムといったMSになっています。
キット紹介
「MG 1/100 デルタプラス」は2011年に発売、ゼータガンダムVer.2.0(2005年)と百式Ver.2.0(2015年)の間に発売され形となっており、変形機構の基本はゼータ2.0からの踏襲となっています。
フレーム部分はABS素材を多用しており、複雑な変形機構を支えておりますが、塗装派にとっては少し悩ましいキットとなっています。
目次
パッケージ&内容物紹介
ぱっと見「うすっ」て感じです。
写真にはありませんが、Z系の系譜がカラーだけではなく、モノクロページでも紹介されています。
ランナー紹介
基本デルタプラス専用なんですが、一部「MSフレーム1」(Fパーツ)、「MSフレーム2」(Iパーツ)の共通パーツと思われるものがあります。
しかし、どのMSと共通かが不明です(ゼータ2.0、リゼル、百式2.0は該当せず)、どなたか教えてください。
また、Hパーツは「MG 1/100 リゼル一般機」と「MG 1/100 デルタガプラス」、ポリキャップは「MG 1/100 ゼータガンダム Ver.2.0」と「MG 1/100 デルタガプラス」のダブルネームになっています。
各部組立
頭部
胸部
フレキシブルバインダー
腕部
腰部
足首
脚部
スネから足首にかけてが百式系統であることを物語っています。
ふくらはぎ部分のデザインが入り組んでて複雑です。
武装
その他パーツ
固定パーツ使用しなくても変形可能ですが、このパーツ使用するとよりカッチリ決まります。
フレーム完成
このままメタリック系で塗装して仕上げてもかっこよさそうです。
素組完成
ギミック&可動
上部にある小型のカナート翼も引き出せます。
腰のスイングは最小限、前後へ屈む動きはほとんどできないので写真掲載カットしてます。
この狭いコクピットでよくオードリーも載せられたなと。
アクション
変形
ウェーブライダー
比較
まとめ
今回は「MG 1/100 デルタプラス」をレビューしてきました。
フルフレームに、そのフレームだけでもほぼ変形できるなど、これぞマスターグレード!といった、作っていて楽しい1台でした。
また、細かなロック機構の配置もよく考えてられており、MS形態もウェーブライダー形態もぐにゃぐにゃすることなく、手に持つところを選ぶようなこともない、ゼータ系変形モデルの到達点と感じられる良キットでした。
ただ、デルタプラス以降、ダブルゼータVer.Kaは出てきておりますが、Z系MSは出ていませんので、今の技術だともっとすごいものができるのでは!?との期待感を持たざるを得ません。
欠点を上げるとすると、足首の接続部の関節、変形機構を含んだつま先部の踏ん張りが効かないのと、可動指のハンドパーツしかないため、ライフルの保持力気になる点ではありました。
しかし、それ以外は組みごたえもあり、完成した後の立ち姿も美しく満足度の高い1台ですので、手に入れるチャンスがあれば是非お勧めしたいキットでした。
キットのグッドポイント
- 外装パーツが(ほぼ)無くても、変形可能なフルフレーム
- 変形モデルだが、破綻のないプロポーション&細かいロック機構でがたつかない
- ツインカメラ部以外シール不要な色分け再現
キットの残念ポイント
- 足首の関節強度が弱め
- 切り出しに気を使う、全体的に太めなゲート
- ライフルの保持力が弱め
- 登場作品:機動戦士ガンダムユニコーン
- 型式:MSN-001A1
- 名称:デルタプラス
- 搭乗者:リディ・マーセナス少尉
- 所属:地球連邦軍 ロンドベル隊
- 商品価格:4,950円(税10%込)
- 発売:2011年08月06日
- 積みプラ解消: -6.5cm(パッケージの高さだけで算出)