ENTRY GRADE 1/144 RX-78-2 ガンダム レビュー

今回はガンダムベース東京・福岡で先行発売となりました、『ENTRY GRADE 1/144 RX-78-2 ガンダム』をレビューしていきます。

新設されました新たなブランド、「エントリーグレード」、対象年齢8歳以下とプラモデル初心者をターゲットにして、プラモ好き人口を増やすという重要なミッションを与えられ、”次世代のファーストガンプラ”と銘打たれた(おそらく)超意欲的なシリーズになっています。

特徴としては、低価格、少数パーツ、塗装もシールも不要、ニッパー不要、可動もばっちりと、初めてガンプラを手にした人からガンプラ愛好家まで、「全方位カバー商品」との位置づけになっています。

果たしてそのうたい文句は本当か確認していきたいと思います。

シールも不要とのことですので、素組にてチェックを行い、その後塗装もしてみようかと思います。

またニッパーも不要とのことなので、思い切って手だけでランナーからは外してみたいと思います。ゲート処理も爪で行きます!

パッケージ&内容物紹介

パッケージは「これは初心者にも簡単に出来るプラモデルです!!」といったアピールが強めなものになっています。箱の大きさは通常のHGの4/5ぐらいな感じです。

色使いも明るい感じの取説です、裏面はモノクロです。ガンダムの紹介や、次はHGはいかがですか?といった丁寧な説枚が入っています。

取説の大きさも通常のHGより小ぶりです。

ランナー紹介

ランナーは全てPS素材です。A1とA2といったように2つのランナーがつながった状態で入っています。本体のブロックごとに分かれています。

A1、A2パーツ イロプラ 胴体部分のランナーです

A3、A4パーツ 武器とスリッパ部になります。

B1、B2パーツ ホワイト 腕と腰、頭部です。

B3、B4パーツ ホワイト 脚部です。

各部組立

頭部

Vアンテナの中央とメインカメラの赤い部分が1パーツで再現されている画期的なパーツ分割です。組上げても違和感ありません。

ここまでアップにすると黒が無いのが分かりますが、一段下がって影になっているので、普通に見る分には気にならないです。さすがにドアップだとゲート跡目立ちます。

胸部

胸部も胸のダクトと襟の黄色い部分が1パーツで再現されております。

ランドセル

ランドセルはバーニア部分も含めて1パーツです。ジョイントの丸穴空いてます。サーベルのビーム刃は付属しておりませんが、差し込み用の穴は開いてます。

腕部

肘関節は単純な作りで前腕部分にパチっとはめ込むだけです。

肩アーマーは胴体側から出ているジョイントに接続します。ハンドパーツは1種類です。

腰部

股間のVマークが色分けされているのはかなりうれしいです。いつもここは苦労します。背面のコンバーター(黄色い部分)の出っ張りが浅めです。

足首

アンクルガードは中央の1か所接続です。

脚部

膝関節も太もも部とスネ部分をグレーのパーツにはめ込むだけです。

写真左右逆になっています。スネの中央の合せ目目立ちます。

武装

バズーカは当然ながら、ビームサーベルの刃もありません。ライフルのスコープは色分けされていません。

素組完成

ギミック&可動

首は前後へ大きく動きます。

胴体側の関節の恩恵で上まできれいに上がります。引き出し機構はついておりません。

肘は外装の形どおりの可動範囲です。

胴体は最近のHGで取り入れられている”どてっぱらボールジョイント”が付いているので、大きく屈めることが可能です。

腰部の接続部以外にも赤い部分がブロックごと曲がるので腰のひねりも大きく取れます。

膝も申し分案く曲がります。

足首もスリッパ部分から大きく開くことができます。

アクション

フロントスカートの可動範囲が邪巻狭いので太ももを上げずらいのですが、立膝も何とかとることができます。

3つ目!!って感じです。

当然アクションベースにも対応しています。

オリジン版からビーム部分借りてきました、難なく接続できます。(注意:キットにサーベルのビーム部分は入っておりません)

(注意:キットにサーベルのビーム部分は入っておりません)

比較

40周年に発売された3台の1/144ガンダムです。一番プレーンなデザインですね。

全塗装

まとめ

今回は『ENTRY GRADE 1/144 RX-78-2 ガンダム』をレビューしてきました。

新ブランドのガンダムキット第一号だけあって、内容、価格も含めて、かなり力の入った商品となっております。

ニッパーがいらないタッチゲートをうたっておりますので、今回は本当に手だけで切り離して、爪で軽く均して作成しました。流石に写真で撮影するとゲート跡が気になりますが、実際にはそれほどでもありません。何より、パーツから飛び出ているゲートはあっても、パーツをえぐり取る形になったゲート跡は皆無でした。気が付きづらいところですが、結構開発が大変だったのではと推察します。

組み立てた感想としては、サクサク作れた割には色分けしっかり、可動も十分と、金額以上の価値を感じたキットでした。

正直出来がよいので、初めてガンプラ作った人なんかは、取説にある「HGにもチャレンジ」ってのに素直に従ったら、色分けや可動範囲などで、「本当に上級キットなの?」みたいに感じるかもと勝手に危惧しております。

「初心者からガンプラをこよなく愛する人たちまで」と商品説明にありましたが、まさに全方位納得の770円だと思います。

このキットを足掛かりにどっぷり何十年もプラモ沼にはまる次世代の優良顧客発掘のキラーアイテムだ!といった感想です(キヤノンのEF50 F1.8STMと同じ戦略か!?)

ただ低価格キットなのを思い出す部分も当然ながらいくつかあります。肘、ヒザ、足首の接続部分ははめ込むだけの簡単なものですので、関節のヘタリはかなり早いのではといった予想がたちます。

また足裏の肉抜きや、腰背面のコンバーター(黄色の部分)の厚みが足りないなど、低価格に抑えるための跡も散見されます。

しかし、そのすべてを補って余りあるほどの良い商品だと思います。

この価格帯なら、いろんなところのノベルティなどのコラボキットとしても使用しやすいと思われるし、EGからの新製品(ザクやユニコーンとか)も楽しみです。

まだ、ガンダムベース先行発売ですが、一般店頭で販売されているのを見かけたら、ぜひ手に取ってほしい1台でした。

キットのグッドポイント

  1. 匠なパーツ分割による色再現
  2. 場所によってはHG以上によく動く可動域
  3. TV版の1/144はこれでいいんじゃね?と思えるのに770円!!

キットの残念ポイント

  1. ライフルスコープのイエローも頑張ってほしかった
  2. 早くヘタリそうなヒジ、ヒザ、足首
  3. これ以上求めるのは酷ですが、1本でいいからサーベルのビーム部が欲しかった
  • 登場作品:機動戦士ガンダム
  • 型式:RX-78-2
  • 名称:ガンダム
  • 搭乗者:アムロ・レイ
  • 所属:地球連邦軍
  • 商品価格:770円(税10%込)
  • 発売:2020年9月4日(ガンプラベース先行発売)
  • 積みプラ解消: -5.5cm(パッケージの高さだけで算出)

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