今回はHGUCの初代グフ(009番)をレビューしていきます。
我が家の積プラの中でも、おそらくベスト5に入る保管期間の長い1台となっています。そのため、まっさらの新品ではなく、パーツをランナーから外して、各ブロックごとに接着し、ヤスリ掛け前で力尽きていた状況からレビュースタートいたします。また、一部パーツ(ランドセルとヒートロッドなどのグレー部分)は中途半端にサフ吹き(しかも白)だけされていたので、塗装仕上げを先に行ってから進めていきます。あとモノアイはシールではなく塗装仕上げされておりましたので、そのまま生かしていきます。
発売から既に20年以上経過しているこのキットの実力を確認していきたいと思います。
レビューは現状から素組で確認して、全塗装仕上げでの完成を予定しております。
目次
パッケージ&内容物紹介
また、パッケージサイズが少し小さいです。
ランナー紹介
今回はありません
各部組立
頭部
胴部及びランドセル
腕の付け根は1軸で引き出し構造などはありません。また股関節は固定で可動は脚側のポリキャップに依存します。
腕部
足首
脚部
太もも部もポリキャップ2個(足の付け根と膝側)を入れるだけの左右分割タイプです。
武装
素組完成
ギミック&可動
合せ目
アクション
比較
取説のカトキ氏の解説で、009番はグフカスタムとの整合性も考慮されているとの内容が記載されていますが、胸部のラインなどにそれが表れています。
塗装
目立つ部分(ショルダーアーマー、肩、前腕、スネ、裾など)は合わせ目消して、それ以外はそれなりに整える程度でヤスリ掛けしてから塗装しています。
ボディのオレンジとモノアイ部分以外はMrサーフェイサー1500ホワイトを、それ以外はMrサーフェイサー1200をベースに吹いています。
塗装レシピは
胴体の青:ガンダムカラーブルー7(絶版 指定ではブルー90%+ミッドナイトブルー10%)
頭部、腕部や脚部の青:ガイアノーツ アイスコバルトブルー100%
胸部、ヒザ、スリッパ部:グレー6(絶版 指定ではネイビーブルー70%+ブラック30%)
ランドセル、ヒートロッド:ニュートラルグレー 100%
関節:(多分)黒鉄色
腹部オレンジ部:黄橙色+オレンジ少々
ヒート剣の柄:濃緑色
ヒート剣の刃:白サフ+クリアーオレンジ
ザクマシンガン:ガイアノーツ ニュートラルグレーⅤ
モノアイ:(多分)シルバーの上に蛍光ピンク
腹部のオレンジとモノアイは付属のホイルシールでマスキング、シールドは薄い青1色でしたので、表も裏もマスキングテープで色分けしております。シールド窓の丸い部分は手間かかりました。ヒート剣のオレンジ部分もマスキングしてます。
まとめ
今回は「HGUC グフ」(009番)をレビューしてきました。
20年以上前のキットなので、最近の物と比較すると、色分け、関節可動域、合せ目など、見劣りする部分も正直かなりありますが、基本的な造形は今見てもなかなかにカッコいい印象です。原点回帰で最近の立体物は口の部分が長めの頭部が多いですが、当時よりカッコいいとして、設定画から少し離れ、リデザインされたこちらも好感が持てます。
(立ち姿なら)合せ目きちんと消して、塗装してあげればまだまだイケてるキットと感じました。何しろ定価が¥800(税別)ってのを聞くとなおさらその存在価値を見出すことができるかと思います。
ただ、組み立てやすさや、可動域などはHGUCシリーズナンバーの1桁台であることを、意識させられる部分もありました。まだリバイブもRG化もされていない他の1/144キット、ザクⅢやゴック、ガンタンクにハイザック(カスタムタイプでリニューアルしてほしい)、バウなども何らかの対応を期待したいです。
リバイブ版が発売されてからは、再販もほとんど行われていない(廃盤なのか?)かと思いますが、エコプラ版やオークション、フリマサイトではまだ入手できる機会もあるかと思いますので、出会いがあれば古いからと敬遠せずに向き合ってみてほしいキットでした。
キットのグッドポイント
- なかなか良好なスタイリング
- オプションでマシンガンが付属
- 税別¥800という価格
キットの残念ポイント
- 可動範囲、可動箇所、色分け再現(特にシールド)に合せ目と、古さはどうにも隠せない
- ザクマシンガン用の(普通の)左手も欲しかった
- 武器の持ち換え時に、握り手がなかなか分解できない
- 登場作品:機動戦士ガンダム
- 型式:MS-07B
- 名称:グフ
- 搭乗者:ランバ・ラル
- 所属:ジオン公国
- 商品価格:800円(税別)
- 発売:2000年4月
- 積みプラ解消: -5.5cm(パッケージの高さだけで算出)