今回はプレミアムバンダイ限定で発売となりました。『HGUC 1/144 リック・ディアス』をレビューしていきます。
チューンナップされた「HG リック・ディアス (クワトロ・バジーナ機)」の色変えキットになります。
本体形状や付属品の構成も基本的には同一で、色再現のため頭部の赤い部分が赤いランナー上に追加されているキットととなっています。
黒いリックディアスの活躍は物語の初期のみで、クワトロ機がフランクリン・ビダンに強奪、撃墜された以降はアポリー機&ロベルト機ともに赤に塗りなおされており、それ以降黒い機体の登場は(たしか)ありません。
百式の登場が9話で、その時に塗装場面があったと記憶しますので、実質1-8話での活躍となります。
それでは黒いほうのリックディアスを見ていきたいと思います。
目次
パッケージ&内容物紹介
本体カラーに合わせてダークブルー基調になっています。
ランナー紹介
素材はポリキャップ以外PS素材となっています。
。左右でパーツ番号異なっていますが、違いが分からなかったりします。
関節部中心で、新規パーツです。
各部組立
頭部
胸部
胴体部の可動はベースキットのままになっています。
ランドセル
腕部
腰部
足首
脚部
武装
クレイバズーカはディジェに付属の物とは異なりグリップは固定式です。
余剰パーツ
素組完成
ギミック&可動
サーベルもここへの収納となります。
アクション
アクションベース用の接続穴も新設されています。
比較
やはり期待コンセプトが全く違う2台って感じがします。
まとめ
『HGUC リック・ディアス』をレビューしてまいりました。
全体的な雰囲気でドムを彷彿させる黒のカラーリングは、なかなっカッコいいです。
黒の成型色も若干グロスがかっていて質感もいい感じです。
基本構造は変更がなく一緒なので、すでにレビューしている「クワトロ機」と良い点も、悪い点も同じ状況ですが、改めて作成してみて、やはりリニューアル具合の中途半端感が気になりました。
確かに、ヒジ、ヒザ、脚の付け根の可動範囲は飛躍的に良くなりましたが、旧HGから引き継いでいる、首、腰の可動方向の少なさや、足首の接地性の悪さ、また外装の新規パーツの合せ目の露出や分割部の段差(肩ブロックや太もも部)と、しっかり仕上げようと思うと結構手間のかかるキットになっています。
最近のキットと少し古いキットとの大きな差は可動範囲と思われがちですが、それ以外の合せ目が目立たないとか、仕上げがしやすいブロック構造であったりとか、そういったところまでは気配りがされていない仕上が、残念に感じました。
ただ、そういった気になる部分を時間をかけて納得いくものに仕上げるのもプラモデルの醍醐味ではあるので、一概にすべてがダメという訳でもないのですが。
クワトロ機のレビューにも書きましたが、今後「1/144 リック・ディアス」という製品をどのようにしていくのかもバンダイさんに聞いてみたいと思いました。一般発売は改定前のものをこのまま販売し続けるのか?REVIVE相当の商品やRGなんてのは出てこないのか、出てこないのなら、プレバンでの再販頻度は他の商品同様に忘れた頃に行われる程度なのかなどなど、そこそこ人気のある機体(のはず)なので、今後の商品戦略には個人的に疑問だらけになっております。
ただ、現状は今回のHGが最新で最良の物であることは違いがないので、これを素材に納得いくものを作るのが正しい道なのかなと思っております。以上『HGUC リック・ディアス』のレビューでした。
キットのグッドポイント
- 可動域が上がった各関節
- 関節だけではなく外装部分も一部リニューアル
- 成型色の黒い部分が光沢感があっていい感じ(そのうち塗っちゃうんだけどね)
キットの残念ポイント
- 新規パーツ部にも目立つ合わせ目やゲート跡
- 平手がないので、ついつい武器両手持ち(バズーカ&ピストル、ピストル&サーベルなど)に逃げたくなる
- たしかに良くはなったが中途半端感が残るリニューアル、旧HGと商品名も混合しやすい
- 登場作品:機動戦士ゼータガンダム
- 型式:RMS-099
- 名称:リック・ディアス
- 搭乗者:アポリー中尉、ロベルト中尉
- 所属:エゥーゴ
- 商品価格:2,090円(税込)
- 発売:2021年6月
- 積みプラ解消: -7.5cm(パッケージの高さだけで算出)