MGドム (2022版) レビュー

今回はついにリニューアルされた「MG 1/100 ドム」をレビューしていきます。

1999年発売の先代キットの出来が良すぎたため、逆にリニューアルの機会が難しくなるという、ジレンマに陥ってましたが、遂にその時がやってきました。

しかし、このキットは完全新規ではなく、元のMGドムのパーツも利用しながら、関節部を中心にアップデートした、いわばVer.1.5的な内容となっています。

先にプレバンで発売されていた「MG 1/100 ドワッジ」、「MG 1/100 ドワッジ改」で取り入れた方法をベース機体であるドムに還元した形になっています。

ただ、関節部などのインナーパーツだけではなく、外装部にも手を加えられているようですので、そのあたりも見ていきたいと思います。

今回は素組でレビューを行い、来月(2022年3月)発売を控えてます、「MG 1/100 リック・ドム」との比較をしてから、塗装は検討したいを思っています。

また、以前レビューいたしました「MG リックドム」とも比較しながら進めていければと思っています(ドムは手元に無いんです)。

パッケージ&内容物紹介

ランナー紹介

素材はポリキャップとエモーショナルマニュピレーターがPE及びABSですが、それ以外は全てPS素材です。AパーツとR1~Wパーツまでが新規パーツ(ドワッジ分も含む)、C、N、P、Qランナーは最初からありません、リックドムと棲み分け部になるかはまだ不明です。

Aパーツ 

Bパーツ 

Dパーツ 

Eパーツ 

Fパーツ 

Gパーツ 

Hパーツ 

Kパーツ 

旧MGのランナーに肩ブロックのパーツが追加されています(一番上のブロック)。

Lパーツ 

Mパーツ 

Oパーツ 

R1パーツ 

R2パーツ 

Tパーツ 

U1パーツ 

Wパーツ 

MP2パーツ 

ポリキャップ 

水転写デカール 

各部組立

頭部

胸部

腕部

腰部

足首

脚部

武装

余剰パーツ

フレーム完成

素組完成

ギミック&可動

胴体側の腕の付け根に可動部が増えた分、大きく上がります。
あまり大きくは引き出すと、戻せなくなる腕の付け根部分。可動域は大きくないとはいえ、有ると無いとでは大違いです。
肘の可動範囲自体は、あまり大きく変わりませんが、全体のデザインがすっきりしたのと肩ブロックの合せ目位置が変更になっています。

ひざよりも、脚の接続軸がスライドするおかげでもも上げが楽になったので、脚自体を高く上げられるようになっています。
前方方向への可動範囲はほぼ同じです。

フレーム部の足首ブロック小型化の恩恵で、左右へのふり幅が大きく改良されています。

アクション

比較

まとめ

今回は「MG 1/100 ドム」をレビューしてきました。

23年ぶりにリニューアルしたこのキット、最初にも書きましたがVer.1.5相当の改良型キットとなっております。

製作している途中では、旧MGから引き継いだパーツと、新規パーツの差が気になっておりました。

特に、フレーム部は旧MGのパーツは固く、ツヤもテカテカで、しっとりツヤ少なめの新規KPSパーツとの親和性が低いな~と感じておりました。

しかし、外装はパープルの渋い成型色も手伝い、黒とグレー部も共にまとまっており、完成したときの立ち姿は一キットとしては良好なものでした。

例えるのなら、劇場用新作カットとTV版カットの差が気になるけど、作品としては高評価の「めぐりあい宇宙」みたいなものでしょうか。

追加された腕の付け根部分の関節や、脚の付け根の新可動ブロック、足首の可動範囲の拡大など、ポージングに関しては効果てきめんでした。旧MGはバズーカ持たせるのはかなり面倒でしたが、武器の保持力向上も手伝い、非常にカッコよく決まります。

ただ、出来としては十分かと思うのですが、やっぱりフルモデルチェンジの2.0相当のキットが欲しかったというのが本音です。

旧MGのように20年以上もつキットかと問われれば、自信を持ってイエスとは回答できない気がします。

大型ポリキャップ頼みの関節や、スカート、脚部裾部分の剛性やパーツ精度(スキマとか)など、20世紀の技術のままな部分も散見されます。

MGドムの出来が良かったから、あえて部分アップデートの道を選択したのか、金型含めてブランニューでMG開発するためのコストを圧縮せざるを得なかったのか、個人的にはバンダイスピリッツの担当者の方に伺ってみたいです。

ただ、2022年時点では、最高のドムであることは間違えないので、手に入れる機会があれば(今はこれが一番の難関か!?)、ぜひ作ってみていただきたい1台でした。

以上、「MG 1/100 ドム」のレビューでした。

キットのグッドポイント

  1. ジャイアントバズを構えたポーズが格段に進化
  2. 肩アーマーも肩ブロックも合せ目が消えてスッキリ
  3. エモーショナルマニュピレーターの相互ダボのおかげで武器の保持力が格段にアップ

キットの残念ポイント

  1. 旧MGと区別が困難な商品名(1.5表記は何故ダメなんだ~)
  2. ヒート剣が黄色しかない
  3. 完全新規ではないが故、有り余る余剰パーツ

  • 登場作品:機動戦士ガンダム
  • 型式:MS-09
  • 名称:ドム
  • 搭乗者:黒い三連星、ジオン一般兵
  • 所属:ジオン公国軍
  • 商品価格:5,500円(税10%込)
  • 発売:2022年2月11日
  • 積みプラ解消: -14cm(パッケージの高さだけで算出)

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