HG YMS-03 ヴァッフレビュー

2022.03.132025.02.06

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今回はTHE ORIGINから「HG 1/144 YMS-03 ヴァッフ」をレビューしていきます。

ヴァッフは『機動戦士ガンダム THE ORIGIN III 暁の蜂起』の中で、ギレン総帥にMS計画の継続を承認させるべく、Dr.ミノフスキーによるプレゼンの中でCG（？）で登場しておりますが、完成した実機は本編には登場しておりません。すべてのMSの始祖となる機体で、後の傑作機ザクにつながるMSです。

キットはORIGINシリーズからのリリースとなっており、ヴァッフ独自デザインの外装を新規で、関節部などはザクシリーズと共通パーツを使用して成り立っています。

ザクより以前の、人類初の実用MSを素組仕上げで見ていきたいと思います。

このレビュー後には全塗装仕上げも予定しております。

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目次

パッケージ＆内容物紹介
ランナー紹介
各部組立
素組完成
ギミック＆可動
アクション
比較
まとめ

パッケージ＆内容物紹介

パッケージは劇中イメージで、バックに連邦軍のマゼランが見えます。

側面は期待紹介とキットの紹介になっています。

側面は期待紹介とキットの紹介になっています。

組立説明書はHG標準の片面カラータイプです。

組立説明書はHG標準の片面カラータイプです。

一般販売のキットなので、機体解説もしっかり掲載されています。

ランナー紹介

ポリキャップ以外のパーツはすべてPS素材、関節部パーツはORIGIN版ザクと共通となっています。

色再現のホイルシールはなく、マーキングシールのみとなっています。

A1パーツ　ブラウン　HG 1/144 YMS-03 表記　胴体部分になります。

A2パーツ　ブルーグレー　　HG 1/144 YMS-03 表記　スリッパとランドセルになります。

B1パーツ　ライトグレー　　HG 1/144 YMS-03 表記　腕部、脚部の外装などです。

B2パーツ　ライトグレー　　HG 1/144 YMS-03 表記　B1と対になるパーツです。

C1パーツ　ライトブルー HG 1/144 YMS-03 表記　胴体の動力パイプです。

C2パーツ　グレー　 HG 1/144 YMS-03 表記　関節部などでのヴァッフ独自部分です。

D1パーツ　グレー　 HG 1/144 ザク（オリジン）表記　関節部です。

D2パーツ　グレー　 HG 1/144 ザク（オリジン）表記　D1と対になるパーツです。

E1パーツ　グレー　HG 1/144 バズーカ表記　専用バズーカのランナーになります。

E2パーツ　ダークグレー HG 1/144 YMS-03 表記　胸部とモノアイ部です。

Fパーツ　グレー　 HG 1/144 ザク（オリジン）表記　ハンドパーツとヒートホークです。

PC-001　ポリキャップになります。

マーキングシール　艶消しタイプのマ各所マーキングとモノアイ部になります。

各部組立

頭部

頭部の部品構成はシンプルです。

ザクに通じるデザインですが、口部分が無いのでしゃれこうべみたいな印象です（または仮面ライダースカルか）。

ザクに通じるデザインですが、口部分が無いのでしゃれこうべみたいな印象です（または仮面ライダースカルか）。

胸部

動力パイプ取り付けの関係で、ランドセルも一緒に作成しています。
腹部のパーツ置き忘れています（腰部の展開写真においてます）。

動力パイプは手足の外装色とは異なるグレーです。

動力パイプは手足の外装色とは異なるグレーです。

腕部

前腕部はアタッチメント交換機能がついています。

肩の二重装甲の構成が秀逸です。

腰部

サイドアーマーは後方にスライドできる構造になっています。

腹部は胴体側につけています。

腹部は胴体側につけています。

足首

スリッパ部は前後分割で稼働します。

シルエットはザクと共通ですが、かかと部分など細部に差異が見られます。

脚部

脚部はフルフレーム構造です。

脚部はフルフレーム構造です。

ひざ下の外装部分がザクと異なるデザインです。まだ洗練されていない感が出ています。

ひざ下の外装部分がザクと異なるデザインです。まだ洗練されていない感が出ています。

武装

武装はバズーカ、シールド、ヒートホークです。
ヒートホークは携帯時と使用時で柄の長さが異なる２種類が付属しています。

素組完成

人類最初のMS、後述しますが、右脚スネ部分の隙間は本来できません。

ギミック＆可動

首関節は多重構造でよく動きます。

首関節は多重構造でよく動きます。

ORIGIN版共通で胸ブロックも内側へ絞ることができます。

ORIGIN版共通で胸ブロックも内側へ絞ることができます。

ポリキャップ型の引き出し関節です。

肘関節は完全には折りたためませんが、必要十分かと。

ほぼ水平まで上げられます。

かがむ方向へはあまり曲がりません。

かがむ方向へはあまり曲がりません。

サイドスカートはスライドして跳ね上げることができます。

サイドスカートはスライドして跳ね上げることができます。

腰の左右回転方向。

腰の左右回転方向。

こちらは体側方向への稼働です。

こちらは体側方向への稼働です。

ひざは関節構造（軸の位置など）が工夫されていてよく曲がりますが、装甲スライドなどのギミックはないため、デザイン的な限界が可動範囲になります。

足首前方側はスネ部の切欠きが小さくクリアランスがないため、大きくは曲がりません。

足首前方側はスネ部の切欠きが小さくクリアランスがないため、大きくは曲がりません。

足首のフレーム部とスリッパの後ろ部分が連動して動きます。

足首のフレーム部とスリッパの後ろ部分が連動して動きます。

スカート後部に取り付けアタッチメント付けて、バズーカを懸架できます。

スカート後部に取り付けアタッチメント付けて、バズーカを懸架できます。

アクション

両手持ちも可能です。

ザクバズーカより短くて、取り回しがしやすいです。

ヒートホークはザクと共通です。

比較

基本フォルムはすでにヴァッフの時点で出来上がっています。

ランドセルの本体の意匠も非常に似ています。

まとめ

今回は「HG 1/144 YMS-03 ヴァッフ」をレビューしてきました。

劇中ではヴァッフ自体の目立った活躍シーンはあまりなく（画面に出てきているのはおそらくCGによるデモンストレーション）、往年のMSVにも列挙されていなかったため、機体自体はマイナーですが、キットの出来は他のORIGINシリーズ同様、色分け、関節可動域、プロポーションとほぼ文句のない出来でした。

特にザクとの共通部分なんかは、ヴァッフが開発された時にはすでに完成の域に達していた部分なんだな～と思いをはせながら組み立てると、なかなかおつなもんでした。

バズーカを構えると、きちんと肩当部分がきれいに肩の丸みにフィットしたり、脚部のスネ部分のパーツも、組み合わせると全く隙間なく組みあがったりと、設計時点からの部品精度の高さを実感できました。

ただ、そのために、組みあがった脚部を分解しようとしたところ、なかなか外れず、４本のピンで固定するうちの３本を破損するという大失態をおかしてしまいました。

仮組で分解を予定している方はBの16番のパーツのピンはきちんとヤスリ掛けして補足しておきましょう。

↑赤丸の部分（写ってないですが反対側も）

接着で何とかできそうですが、手間がかかりそうです。

個人的な感想ですが、ORIGIN系のキットはどれもなかなか良い出来なので、制作意欲を駆られます。ジオン系、連邦系どんどん増やしてほしいですね。映画（ククルス・ドアンの島）も控えているので、ノーマルジムとか、ホワイトベース隊のガンキャノンなんかも期待しちゃいます。

何はともあれモビルスーツの祖でもある機体、ガンダム好きなら押さえておいて損はないかと。

ファースト世代のおやじたちにはオススメの1台（シリーズ）でした。

キットのグッドポイント

非常に高い、部品精度
小さいながらも、作りごたえあり
ザクと並べると歴史を感じる

キットの残念ポイント

ボディの成型色が塗装指示色と結構異なる印象
バズーカ腰にマウントした時の位置が、前方側に偏っていてバランスが悪い
モノアイ別パーツにするのは難しいのかな～（キット全体の出来から、シールってのは…）
誰の持ち込み企画だ！？前腕部の取り換え機構

登場作品：機動戦士ガンダムTHE ORIGIN
型式：YMS-03
名称：ヴァッフ
搭乗者：ジオン公国軍テストパイロット
所属：ジオン公国
商品価格：1,870円（税10%込）
発売：2016年04月16日
積みプラ解消： -6.5cm（パッケージの高さだけで算出）

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