今回のガンプラは「MG 1/100 RX-78-2 ガンダム(Ver.1.0)」をレビューしていきます。
ブログの効果に順番が前後してしまいましたが、レビューNo.101ということで、MG第一弾を取り上げてみたいと思います。
はたして、四半世紀以上前の初代MGはいかがなものなのか、見ていきたいと思います。
機体紹介
元祖ガンダムです。言わずと知れたといいたいところですが、最近はファーストガンダムを知らない世代も増えてきたように感じますので謙虚に行きますと、宇宙世紀系のガンダムシリーズに出てくる、地球連邦軍が最初に完成させたモビルスーツ(ガンキャノンのほうが先かも?)で、その後の連邦系MSの始祖となる機体です。
開発を行ったのは、主人公アムロ・レイの父テム・レイ。ジオン公国の主力MSザクを全く寄せ付けない「連邦の白い奴」です。
キット紹介
このキットはが「ガンプラ」史上の大きな転換点、新たな1/100ブランド「マスターグレード」(以後MG)の第一弾として、1995年7月に発売されたものとなります。
1980年7月に初代1/100が発売されて以来のRX-78 ガンダム!!それまで15年間は驚くことに腹部のコアファイターが丸見えの旧キットしかRX-78がありませんでした。そこに登場した新ブランドは可動もプロポーションも、付属デカールも、豪華な組立説明書も、すべてが今までのガンプラとは一線を画す、ワンランクもツーランクもレベルアップしたキットでした。
目次
パッケージ&内容物紹介
ランナー紹介
素材はGパーツとポリキャップがPE表示で、それ以外はPS素材となります。
ランナー表記は「1/100 RX-78-2ガンダム」、ただし一部ランナーは「1/100 RGM-79 GM」が並んで表記されています(A1、B1、C、F、G)。
また、どうもMGジム(Ver.1.0)が発売になった時点で、ランナー構成も変更になっているようです。発売時期によってはこの写真通りではないランナーパターンもあるようです。
ブルーのものは胸部内側への貼り付け指示などで、よくわからずです。
各部組立
頭部
硬質タイプ使用する場合は部分塗装が必要になります。
(左側面したのゲート処理漏れています)
胸部
ランドセルの接続部分は最近では見ないタイプになっています。
ランドセル
腕部
肩アーマーのマーキングが最初から印刷されています、最初のMGへの力の入れようが感じ取れます。
腰部
左上のグレーのパーツがコアファイターの受け皿になります。
足首
足首ブロックを左右合わせたところです、(裏側ですが)段差も出ますし、ダボも円形しておらず、部品精度は最近の商品と比較するとやはり低めです。
脚部
ヒザ関節部のつくりが非常にシンプルです。
コアファイター&コアブロック
武装
その他(ディティールアップパーツ)
組立説明書の例などを見て好きなところへ接着する形になります。
素組完成
ギミック&可動
脚の受け根も固定軸とボールジョイントポリキャップの組み合わせです。
ヒザやくるぶしの⊖部分は横棒のないただの〇型になっています。デザイン的なアレンジなのか、技術的な問題なのかは不明です。
設定どおりにバズーカ取り付けられます。
今では普通の装備ですが、腕部へのアタッチメントなども用意されていません。
ハッチオープン
最初期のMGはフレーム+外装といったところまでは再現できておらず、その代りに外装の一部をカットしてオープン可能な作りで、中を見せるといった手法をとっています。
ゲルググVer.1.0あたりからフレームが部分的に導入され始めています。
アクション
比較
全塗装済みなので仕上がりの差は参考になりませんが、形状比較としてVer.2.0と並べてみました。
すべて素組未塗装です。
まとめ
今回は「MG 1/100 RX-78-2 ガンダム(Ver.1.0)」のガンプラをレビューしてきました。
記念すべきMG第一号のキットですが、現在のMGにも通じるものを随所に見ることができ、いかに最初にコンセプトをしっかり煮詰めて立ち上げたブランドだったのだと、改めて確認することができました。
四半世紀経った今の目で見ると、作った後の率直な感想としては「大きなHGだな」とも思いましたが、肩の特殊印刷や、メタリックシールによる金属表現(今回は貼っていませんが)、股間Vマークの色分けや、ハッチオープンなど、その当時持てる技術を注ぎ込んだキットであることを随所に感じ取れました。
部品精度が低めな箇所もありますが、基本工作の練習にもちょうどいい1台、機会があれば手に取ってみてほしいです。
先日寄ったガンダムベース東京では新品の販売がまだありましたので(2022年9月末現在)、MG最初の一歩を改めて味わうのもオススメです。
以上、「MG 1/100 RX-78-2 ガンダム(Ver.1.0)」のレビューでした。
キットのグッドポイント
- 最初の1台目にして、マスターグレードの哲学が感じられる
- メッシュ素材や各種シール。マーキング印刷など新しい素材・技術も積極的に取り入れる試み
- 組みやすくて、意外と初心者へオススメかも
キットの残念ポイント
- 頭部カバーのすき間
- シールドの保持力
- 目隠しシールは付属するが、合わせ目が目立つ脚部
技術ポイント
- ゲート:(職人技か?)跡が残りずらい標準ゲート
- 腕付け根:胴体側固定軸
- 脚部付け根:本体側固定軸+ボールジョイント接続
- 関節構造:ヒジはシングル、ヒザは(一応)二重関節
- クリヤーパーツ:メインカメラ、ツインアイ、コアファイターキャノピー、ビーム刃
- パッケージ:中ブタあり
- 派生キット:MG RX-78-3 G-3ガンダム、MG RGM-79 ジム、MG RX-78-2 ガンダム ver1.5
キットデータ
- 登場作品:機動戦士ガンダム
- 型式:RX-78-2
- 名称:ガンダム
- 搭乗者:アムロ・レイ
- 所属:地球連邦軍 第13独立部隊
- 商品価格:2,750円(税10%込)
- 発売:1995年07月
- 積みプラ解消: -8cm(パッケージの高さだけで算出)
MGの前には、1/144の初代HGがありましたね。
新しいのが出なかったのは、1/100では、でしょうか。
Bleu様
コメントありがとうございます。
説明不足ですみません、ご指摘通り1/100でございます。
1/144はおっしゃる通り、メカコレクション(旧キット)→旧HG→HGUCの流れですね。
1/100 キットは初代の1/100 RX 78 の後に MSV で フルアーマーガンダムとパーフェクトガンダムが発売されてその中の人のガンダムが 両方とも ノーマルの1/100として組めました
足が太もも 部で動かない 初代 RX 78 の リニューアル的意味合いで ちゃんと足が稼働する 1/100として MSV 時代に リニューアルされていました
ガンプラ好き様
コメントありがとうございます。
MSV、抜け漏れていました。
確かにノーマルガンダムでも使用可能でしたね。