今回のガンプラは、ファーストガンダムより「HGUC 1/144 シャア専用ゲルググ」を素組でレビューしていきたいと思います。
機体紹介
ゲルググは1年戦争終盤にジオン公国が投入した量産型機体になります。シャア専用ゲルググは先行量産型として一部指揮官向けに配備された中の1台とされています。
ゲルググの特徴は、ジオン軍初になるビーム兵器(ライフル&ナギナタ)を標準装備した機体であり、基本性能も連邦のジムを凌駕しており、「実戦投入がもう少し早ければ~」と語られる機体でもあります。
キット紹介
HGナンバー070と、ファーストガンダムのMSの中では遅めのキット化(ゲルググより遅いのはアッガイとゾック)、ゲルググJやMよりも後から本家が登場しております。
また、量産型よりも先にシャア専用が商品化されるのはMGのゲルググ(1.0も2.0も)と同様です。そして、量産型以降もプレバン商品として(ガトーやジョニーなど)ラインナップを増やしていったゲルググ最初の1台です。
目次
パッケージ&内容物紹介
ランナー紹介
ランナーは全てPS素材ですが、以前はDパーツがABSでした。途中から(おそらく青バンダイに変更時)ランニングチェンジで素材KPSとなっています。塗装派にはうれしい変更です。表記は全て「HG 1/144 ゲルググ」となっており、シャア専用の文字はありません。
シール
各部組立
頭部
胸部
腕部
右はライフルの持ち手、左は平手が付属します。
腰部
足首
脚部
武装
素組完成
ギミック&可動
90度どちらかに倒す形になります。
アクション
比較
まとめ
今回は「HGUC 1/144 シャア専用ゲルググ」をレビューしてきました。
さすがに発売から15年以上も経過しているため、今の目で見ると厳しい部分もいくつか目につきました。
目立つ合わせ目もいくつかあったり、ヒジ関節の可動域の狭さ、ハンドパーツでしっかり固定できない武器類、特にナギナタは手首に角度が付いているとスーッと滑り落ちてきて、ポージングには苦労します。
また、足首のスリッパ部やヒザの黒い部分、コックピットハッチなど、そのまま組み立てると二度と外れない勢いの組付けなど、組んだ後に塗装などで分解する必要がある場合は、ピンや穴の加工などが必須となります(そのまま組むなら問題ないですが)。
しかし、難しいといわれる頭部や、全体のシルエットはうまくまとめられており、ゲルググらしさはうまく再現されていると思います。
ただ、個人的にはリバイブなりRGなりで、最新技術を詰め込んだ1/144のゲルググが欲しいと思いました。バリエーションもほぼ一巡したので、バンダイさん2週目突入いかがですか?
以上、「HGUC 1/144 シャア専用ゲルググ」のレビューでした。
キットのグッドポイント
- 難しいといわれるゲルググの頭部も、よくまとまっている
- 足首の接続部分がユニーク
- サイドスカートのロック機構
キットの残念ポイント
- しっかり握れず固定できない武器類(ふらつくライフル、滑るナギナタ)
- さすがにひじ関節シングルは厳しいか
- 仮組注意、加工なしに取り付けたら外れないパーツが数か所
技術ポイント
- ゲート:ノーマル
- 腕付け根:本体側2軸ピン+腕側2軸ポリキャップ
- 脚部付け根:本体中央1軸+脚側ボールジョイント型ポリキャップ
- 関節構造:ヒジ(シングル)、ヒザ(二重)、首(ストレート片側ボールジョイント)
- クリヤーパーツ:なぎなた用ビーム刃
- パッケージ:HG二期タイプ
- 派生キット:量産型ゲルググ、ガトー専用ゲルググ、ジョニー・ライデン専用ゲルググ、ゲルググ(ユニコーンVer.)リゲルグ、ゲルググ ウェルテクス など
キットデータ
- 登場作品:機動戦士ガンダム
- 型式:MS-14S
- 名称:シャア専用ゲルググ
- 搭乗者:シャア・アズナブル
- 所属:ジオン公国
- 商品価格:1,650円(税10%込)
- 発売:2006年10月14日
- 積みプラ解消: -7.5cm(パッケージの高さだけで算出)