今回は 「HGUC No.091 1/144 ギラ・ドーガ」をレビューしていきます。
機体紹介
ギラ・ドーガは映画「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」に登場した、ネオ・ジオンの主力量産型MSになります。
ジオンの名機「ザク」の系譜に並ぶ1台で、MS本来の「人の機能を拡大した機動兵器」をコンセプトに開発された1台です。
シャアの反乱時に100機余りが生産され82機が実戦に投入されたとのことです。士官タイプも存在し(ブレードアンテナの追加程度の変更)、カスタムカラーの機体も存在しておりました。
キット紹介
「HGUC No.091 1/144 ギラ・ドーガ」は2008年11月に一般店頭発売されております。翌年1月にはカラーリングと一部パーツ違いの「HGUC 1/144 ギラ・ドーガ(レズン・シュナイダー専用機)」も店頭販売されました(今なら間違いなくプレ版ですが)。
この時期のHGUCは集中的に「逆襲のシャア」関連アイテムが製品化されていました。
目次
パッケージ&内容物紹介
ランナー紹介
ランナー表記は全て「HGUC 1/144 ギラ・ドーガ」で、完全新規となっています。ヒジ関節などを含むEパーツのみABS製でそれ以外はPS素材です。
シュツルムファウストもここに入れられています。「HGUC 1/144 ギラ・ドーガ」表記
シール
各部組立
頭部
一番上のU字のパーツがどちらにも必要ですが、1個しか付属していないので、付け替えが必要になります。筆者は付け替え時にこのパーツ(B21)真ん中から追ってしまったので注意が必要です。
胸部
ランドセル
腕部
腰部
足首
脚部
武装
素組完成
ギミック&可動
引き出すというよりは前方へ回転するイメージです。
アクション
比較
まとめ
今回は「HGUC 1/144 ギラ・ドーガ」をレビューしてきました。
作り終えての感想としては、「カッコイイ」が一番最初でした。
ギラ・ドーガのマッシブなプロポーションが非常によく再現されており、接地性の高い脚部も合いまり、立ち姿の力強さは惚れ惚れしました。
ビームマシンガンなどの武器類の造形も素晴らしく、量産型ではありますが、安っぽさを感じない1台です。
ただ、キット自体の古さ(2008年製)は否めず、関節可動域や合わせ目、色分けは最近のものと比較すると、どうしても見劣りはします。
特に色分けに関しては、各種スラスターやヒザやスネの動力パイプなど、目立つ色(黄色)と目立つ部分で部分塗装以上が必要となっています(形状的にシールも未対応)。
きちんと塗装してあげると、格段に情報量と完成度が上がると思いますので、ぜひトライしてみたいところです。
武装も豊富ですので、量産機特有の遊び(色変え、装備替え)の素材としても、高スペックと思われるギラ・ドーガ、腕が試される部分も多いですが、オススメの1台でした。
以上、「HGUC 1/144 ギラ・ドーガ」のレビューでした。
キットのグッドポイント
- マッシブなプロポーションがカッコよく再現されている
- プレイバリューが高い、豊富な武装
- (塗り分け必要ですが)足裏、ひざ裏などモールドも細かく、肉抜きもなし
キットの残念ポイント
- 今見ると、古さを感じる関節、合わせ目、色分け
- シールドとスパイクアーマーのクリアランスがもう少し欲しかった
- 塗装時はマスキングが結構大変
技術ポイント
- ゲート:ノーマル
- 腕付け根:2軸前方向引き出し式パーツ
- 脚部付け根:本体側固定軸+脚部側ボールジョイント型ポリキャップ
- 関節構造:ヒジ(シングル)。ヒザ(二重)、首(胴体側2軸+頭部側ボールジョイント)
- クリヤーパーツ:ビームアックス、ビームピックのビーム部
機体&キットデータ
- 登場作品:機動戦士ガンダム 逆襲のシャア
- 型式:AMS-119
- 名称:ギラ・ドーガ
- 搭乗者:ネオ・ジオン一般兵
- 所属:ネオ・ジオン
- 商品価格:1,980円(税10%込)
- 発売:2008年11月15日
- パッケージ:HGUC Ⅱ型
- 積みプラ解消: -7.5cm(パッケージの高さだけで算出)
- 派生キット:HGUC ギラ・ドーガ(レズン・シュナイダー専用機)、ギラ・ドーガ (ヴィンセント・グライスナー専用機)、HG サイコ・ドーガ