HG

HGUC グフカスタムレビュー

2023年8月27日

今回のガンプラレビューは『機動戦士ガンダム第08MS小隊』より「HGUC 1/144 グフカスタム」を見ていきます。

機体紹介

グフカスタムは、OVA『機動戦士ガンダム第08MS小隊』に登場するMSです。

実戦配備されたグフの改良型で、一年戦争後期に生産されB3型とも呼ばれる機体です。

主な改良点としては左手に固定武装として内蔵されていたマシンガンを着脱式に変更し、通常のマニュピレーターへ置き換え、ヒートロッドもワイヤー式に変更、胸部の装甲にも手を加えられています。

また、中距離の攻撃力をカバーするガトリング・シールドも新設されています。

ノリス・パッカードが駆り、シロー・アマダ率いる08小隊と激しい戦闘を繰り広げました。

キット紹介

キットはHGUCシリーズNo.117として、2010年11月に一般店頭発売、HGUC No.009 グフからのパーツの引継ぎはなく、完全新規として製品化されています。

また、このキットをベースに後にプレバン限定の「グフ・フライトタイプ」やガンダムベース限定の「グフ・フライトタイプ(21stCENTURY REAL TYPE Ver.)」が発売されています。

目次

パッケージ＆内容物紹介

発売時期的にはⅢ型パッケージが既に展開しているタイミングですが、ジオラマ写真があるHGⅡ型になっています。

側面は機体紹介とキット紹介になっています。積んであった赤バンダイ時代のパッケージなので、最新で購入すると写真点数が減っているかと思います。

側面は機体紹介とキット紹介になっています。積んであった赤バンダイ時代のパッケージなので、最新で購入すると写真点数が減っているかと思います。

HGシリーズの一般的な仕様の組立説明書です。

HGシリーズの一般的な仕様の組立説明書です。

一般販売商品なので、写真点数も機体解説もふんだんです。

ランナー紹介

素材はPS素材とポリキャップで、ABSパーツは使っていません。

Aパーツ　イロプラ　「HGUC 1/144 グフカスタム」表記　軟質樹脂のためか動力パイプは水色ですが、こちらのランナーになっています。

B2パーツ　ブルー　「HGUC 1/144 グフカスタム」表記　頭部や腕部、脚部です。

B2パーツ　ブルー　「HGUC 1/144 グフカスタム」表記　B1の対になる部分です。

Cパーツ　グレー　「HGUC 1/144 グフカスタム」表記　武装中心です。

D1パーツ　グレー　「1/144 グフカスタム　1/144 グフフライトタイプ」表記　軟質樹脂、ガトリングの給弾ベルトになります。

Eパーツ　グレー　「HGUC 1/144 グフカスタム」表記　2枚入っています。関節部中心です。

PC-001　ポリキャップ

リード線　ヒートロッド用です。

シール

ホイルシール　モノアイと3連ガトリングのセンサー部です。

各部組立

頭部

モノアイ部はシール対応ですが段差があり、塗装派にもありがたい仕様になっています。

アンテナの安全ダボは切り取りやすそうな形状です。

胸部

動力パイプの受け部分はランドセルではなく、本体背中に接続します。

コックピット部のオレンジはクリヤーパーツです。

部品展開写真にはない腕の付根のカバーが付いています（腕部の展開写真に写っています）。

バックパック

バーニア付け根はポリキャップ（ボールジョイント）になります。

07Bと変わらぬデザインです。

腕部

パーツ数が多めです。前腕、上腕に合わせ目が出ないような構成になっています。

右手のハンドパーツはヒートロッド用の平手が付きます。

腰部

フロントスカートの構成がちょっと変わっています。中央でボールジョイント接続になっており、左右独立になっていません。

上半身とはボールジョイント+ポリキャップ接続です。

リアスカートに穴が開いていますが、特に何もマウントするようなものは付属していません。

足首

脚部の接続部分は独立可動します。

脚部

サイドの裾部のインテーク内部、部分塗装必要ですが、塗装しずらそうです。

ふくらはぎ部分は段織加工されていますが、裾は合わせ目が出ます。

ふくらはぎ部分は段織加工されていますが、裾は合わせ目が出ます。

武装

ガトリングも部品点数多めでしっかりしています。

シールドにフルで取り付けた状況です。

裏側です。

素組完成

ギミック＆可動

水平方向へは360度回転します。

前後方向へは胴体側が比較的よく動きます。

前後方向へは胴体側が比較的よく動きます。

ショルダーアーマーが干渉して、ほぼ水平までとなっています。

ヒジはシングル関節で90度付近までです。

腕の付根はポリキャップによる前方引き出し式です。

腕の付根はポリキャップによる前方引き出し式です。

カバーパーツの段差で腕をロックすることができ、ガトリングシールドの重さに耐えることができます。

カバーパーツの段差で腕をロックすることができ、ガトリングシールドの重さに耐えることができます。

腕のキャップを外して、ヒートロッド差し込みます。

腕のキャップを外して、ヒートロッド差し込みます。

動力パイプの影響で腰のスイング範囲は極小です。

動力パイプの影響で腰のスイング範囲は極小です。

前後も然りです。

前後も然りです。

ヒザは二重関節で90度以上曲がりますが、フロントアーマーの可動範囲が狭いため、もも上げがあまりできません。

スリッパ部分が離れることもあり、前後方向へはそれなりに可動範囲を確保しています。

スリッパ部分が離れることもあり、前後方向へはそれなりに可動範囲を確保しています。

脚の付根に可動軸が3軸あるので、自由度が高いです。（※写真訂正23/09/01）

脚の付根に可動軸が3軸あるので、自由度が高いです。（※写真訂正23/09/01）

足首も左右へ柔らかく動き、接地感向上に一役買っています。

足首も左右へ柔らかく動き、接地感向上に一役買っています。

アクション

比較

手元にある08小隊系のMSがこれしかなかったので、陸戦型ジムとです。グフのほうが体格良いです。

肩の位置が頭半分高いです。

まとめ

今回は「HGUC 1/144 グフカスタム」レビューしてきました。

2010年製ということで、古すぎず、新しすぎずといった時期のHGUCでしたが、ある意味HGフォーマットの過渡期であるキットでした。

特に前腕部や上腕部がフレームを一周する合わせ目の出ない、モノパーツ構成であったり、足首と脚部との接続部分に可動軸があり、かかと部分を持ち上げる動きが取れたりと、MGや後年発売のHGに搭載されているパーツ構成や可動部が見受けられます。

また、逆に左右の中央でボールジョイント接続するフロントスカートなどは近年はあまり見ない構造になっています。

全体的にはグフらしいしプロポーションであったり、特徴的なガトリングシールドの出来や、その重たい武装を掃除してもしっかり構えることができます肩のロック機構などの工夫も含めて、よくできたキットで、好感が持てました。

以上、「HGUC 1/144 グフカスタム」のレビューでした。

キットのグッドポイント

ガトリング砲のシールドへの着脱がスムーズかつしっかり固定できる
重たい武装もしっかり固定できる、肩のロック機構
接地感の良い足首

キットの残念ポイント

凝った作りだが、あまり可動しないフロントスカート
動力パイプの影響でほとんど回らない腰
ダボがないので、手の中でふらつくヒート剣

技術ポイント

ゲート：ノーマル
腕付け根：前方向引き出し式ポリキャップ
脚部付け根：本体側中央軸付き固定ピン+脚部側3軸
関節構造：ヒジ（シングル）、ヒザ（二重）、首（ストレート両端ボールジョイント）
クリヤーパーツ：胸部コクピット部

機体＆キットデータ

登場作品：機動戦士ガンダム第08MS小隊、機動戦士ガンダム MS IGLOO2 重力戦線
型式：MS-07B-3
名称：グフカスタム
搭乗者：ノリス・パッカード、ジオン軍一般兵
所属：ジオン公国軍
商品価格：1,760円（税10%込）
発売：2010年11月06日
パッケージ：HG Ⅱ型
積みプラ解消： -7.5cm（パッケージの高さだけで算出）
派生キット：HGUC グフ・フライトタイプ

HGUC 1/144 MS-07B3 グフカスタム (機動戦士ガンダム第08MS小隊)

HGUC 1/144 MS-07B3 グフカスタム (機動戦士ガンダム第08MS小隊)

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HGUC 機動戦士ガンダム第08MS小隊陸戦型ジム 1/144スケール色分け済みプラモデル

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HGUC 機動戦士ガンダム第08MS小隊陸戦型ガンダム 1/144スケール色分け済みプラモデル

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HGUC 機動戦士ガンダム第08MS小隊 RX-79[G]Ez-8 ガンダムEz8 1/144スケール色分け済みプラモデル

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HGUC 196 機動戦士ガンダムグフ 1/144スケール色分け済みプラモデル

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