今回のガンプラレビューは「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」から、アムロの搭乗機「HGUC 1/144 RX-93 νガンダム」を見ていきます。
機体紹介
もはや説明不要な域のモビルスーツですが、RX-93 νガンダムは映画「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」に登場するMSです。
パイロットでもある、アムロ・レイ自らが設計にもかかわった、20m級のガンダムタイプとしては初めてサイコミュ装置を実装した彼自身の専用機体となっています。
シャアがわざと連邦に流した情報から、サイコフレームを搭載するにいたり、短期間での開発ながら、宿命のライバル、シャア・アズナブルが乗る「サザビー」を撃破し、最後は地球に落下し始めたアクシズを押し返すという離れ業を行った機体となっています。
キット紹介
HGUCシリーズNo.086として、2008年3月に完全新規キットとして一般店頭発売されています。
また、この時期に「逆襲のシャア」シリーズのMSがまとまってHG化されています。
一般的にガンダム世界ではかなりの人気機体ですが、すぐにはHG化されず、じらされた後に、「満を持して逆シャアシリーズ来たか!」と思った、当時の記憶があります。
目次
パッケージ&内容物紹介
ランナー紹介
以前は関節部などがABS素材だったようですが、現在は(青バンダイになってからか?)全てPS素材になっております(ABS部はKPSへ)。
現物が手元にないので、確定できておりませんがネットで拾った限りはほぼ間違いないかと思います。
シール
各部組立
頭部
胸部
バックパック
腕部
腰部
足首
脚部
武装
フィン・ファンネル
素組完成
ギミック&可動
アクション
比較
まとめ
今回は「HGUC 1/144 RX-93 νガンダム」レビューしてきました。
これを書いている時点で、15年落ちのキットでしたが、感想としては年相応と言うか、古さを隠せない内容に感じました。
その理由として第一に部分塗装の必要箇所が多め(シールも未対応)な点です。
サイド、リアスカートや、ふくらはぎなどのスラスター部、ランドセルのサーベルラックなど、結構目立つ点で塗装が必要です。
第二にパーツ精度の問題です。
固定できない部品がいくつか散見されます。特に股間部分の赤いパーツはどうやって固定するつもりだったのかスカスカで、はめ込むというよりただ置いてあるといった状況です。また、肩のスラスターの黄色いパーツもよく落ちます。
第三には一部のスタイリングです。
特に長く細い首周り(襟元形状も含め)がしっくりせず、頭部の座りが悪く、どの位置にするのが良いのかなかなか決められない印象です。
また、全体的な関節構造もスタンダードなもので、可動域も最低限といった状況なので、ぜひとも早めのリニューアル(REVIVE)版を出してほしいなと思いました。
たしかに、1/144νガンダムはRGやEGもありますが、やはり基本のHGシリーズで、「これだ!」っと、万人が認める、作りやすさと価格を高次元で達成した伊達じゃない νガンダムをラインナップしてほしいと思いました。
以上、「HGUC 1/144 RX-93 νガンダム」のレビューでした。
キットのグッドポイント
- よくできているフィンファンネル
- ファンネル装備でも自立が可能
- 合わせ目がでない頭部
キットの残念ポイント
- 股間部の赤いパーツや肩ブロックのバーニアの黄色い部分のポロリがひどい
- アクションベース未対応のため、ファンネル展開を再現できず
- 左手でサーベルを持たせることができない(ライフル、バズーカも)
技術ポイント
- ゲート:ノーマル
- 腕付け根:本体側2軸ピン+腕側2軸ポリキャップ
- 脚部付け根:本体固定軸+ボールジョイント型ポリキャップ
- 関節構造:ヒジ(シングル)、ヒザ(二重)、首(胴体側1軸、頭部側ボールジョイント)
- クリヤーパーツ:ビームサーベル刃
機体&キットデータ
- 登場作品:機動戦士ガンダム逆襲のシャア
- 型式:RX-93
- 名称:νガンダム
- 搭乗者:アムロ・レイ大尉
- 所属:地球連邦軍ロンドベル隊
- 商品価格:2,750円(税10%込)
- 発売:2008年3月
- パッケージ:HG Ⅱ型(No.086)
- 積みプラ解消: -9cm(パッケージの高さだけで算出)
- 派生キット:HGUC 1/144 νガンダム(ヘビー・ウエポン・システム装備型)