今回のガンプラレビューは機動戦士ガンダムZZから主役機、「HGUC 1/144 ダブルゼータガンダム」を素組でレビューしていきます。
機体紹介
ZZガンダム(ダブルゼータガンダム)はエゥーゴに所属する試作型可変モビルスーツです。
本機は「Z計画」における、Zガンダムの直系の機体となり、単体での変形(Gフォートレス)、また上半身(コア・トップ)、下半身(コア・ベース)、コア・ファイターの3機に分離し、それぞれ独立した戦闘機としての運用も可能となっています(コアベースには別途コアファイターが必須)。
さらに、ダブルゼータ頭部には大口径メガ粒子砲「ハイメガキャノン」を装備し、機動力と大火力を両立した高性能機として第一次ネオ・ジオン抗争を戦っています。
キット紹介
キットは2010年06月に一般店頭で発売されています。HGUCシリーズNo.111と主役機としてはかなり後発の部類に入ります(ユニコーン、ガンダムX、Gガンダムより後)。この辺りを見てもダブルゼータが世間一般的に、あまり優遇されていないと感じてしまう要因の一つに感じてしまいます。
キットはダブルゼータ本体とコアファイター単体の構成となっており、差し替え変形でGフォートレス形態、さらにコアトップ、コアベース、コアファイターへの3機分離も再現可能となっています。
目次
パッケージ&内容物紹介
ランナー紹介
パーツは基本全て新規で「HGUC 1/144 ZZガンダム」表記、またFパーツのみABS製でそれ以外はPS素材になっています。
シール
各部組立
頭部
胸部
バックパック
腕部
そのため、右手にライフル、左手にビームサーベル(逆も)といった両手持ちができません。
腰部
足首
脚部
武装
コアファイター
変形用パーツ
素組完成
ギミック&可動
写真は脚の付根のボールジョイントのみの可動範囲です。脚部側の軸を使用すると1周できますが、開脚の角度はもう少し欲しかった印象です。
変形
コアトップ
コアベース
Gフォートレス
アクション
ダブルゼータはライフル放棄しずらい機体の構成なので、両手持ちが多いのに対応できないとは…
比較
適当なHGが無かったので、ガンダムMk-Ⅱ(ティターンズ/リアルタイプカラー)とです。HGだとそこまで体格差がない印象です。
まとめ
今回は「HGUC 1/144 ダブルゼータガンダム」レビューしてきました。
最初にも書きましたが、HGシリーズの中でも「やっと出てきたか感」があった機体ですが、実際作ってみると、あちこちに古さを感じるキットでした。
MGジ・オではありませんが、設計開発はとっくに終わっていたのに、何らかの理由で発売まで時間がかかり、そのため、商品が出てきた頃にはすでに若干旧式化していたのでは?と個人的には勘繰りたくなる印象でした(パッケージもⅡ型っぽいし)。
デザイン的に可動域の確保が難しい機体だとは思いますが、あまりに上がらない腕や、劇中の武器両手持ちも再現できないハンドパーツセット、また全体的にモールドなども少なく情報量が足りないボディパネルなど、いずれにせよ主役機としては少々寂しい内容でした。
しかし、現状1/144の立体物としては唯一無二のダブルゼータガンダムではありますので、これベースに、塗装やスジボリ、マーキングデカールなどで、完成度を上げる作業が必要だと感じました。
ただ、RGなり、強化型やフルアーマー型でHGシリーズでのリニューアルなりで、MG Ver.ka に負けない1/144のダブルゼータが欲しいとも切に感じた1台でした。
以上、「HGUC 1/144 ダブルゼータガンダム」のレビューでした。
キットのグッドポイント
- 無理せず差し替え変形を選択した点
- 大きなバックパックに負けず、立ち姿は安定
- 武器のホールドはしっかりしている
キットの残念ポイント
- 絶望的に足りない左右のハンドパーツ
- 腕が上がらない分、ヒジ関節には頑張ってほしかった
- 肩アーマーが緩く、ぐらぐらする
技術ポイント
- ゲート:ノーマル
- 腕付け根:胴体側1軸ピン、腕側2軸ポリキャップ
- 脚部付け根:胴体側 固定ボールジョイント軸、脚側ボールジョイント受けポリキャップ+1軸
- 関節構造:ヒジ(シングル)、ヒザ(二重)、首(胴体側1軸、頭部側ボールジョイント)
- クリヤーパーツ:ビームサーベル刃
機体&キットデータ
- 登場作品:機動戦士ガンダムZZ
- 型式:MSZ-010
- 名称:ダブルゼータガンダム
- 搭乗者:ジュドー・アーシタ
- 所属:エゥーゴ
- 商品価格:2,530円(税10%込)
- 発売:2010年06月17日
- パッケージ:HG Ⅱ型(亜種・バックがイラストではなくキット使用カラー写真)
- 積みプラ解消: -9cm(パッケージの高さだけで算出)
- 派生キット:ガンダムトライオン3