HG

HGCE イモータルジャスティスガンダムレビュー

2024年2月4日

今回のガンプラレビューは劇場版『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』に登場する「HG 1/144 イモータルジャスティスガンダム」を素組で見ていきたいと思います。

機体紹介

イモータルジャスティスガンダムは、インフィニットジャスティスガンダムの運用データと、オーブの可変技術を使用して設計された機体で、ライジングフリーダムガンダムと共通のフレームを持つ機体です。また、ジャスティス系特有の背中のリフターは推力が強くなり、運動性も高くなっています。

また、”不滅”を意味する「イモータル」の名を冠し、コンパスの主力機体としてシン・アスカが搭乗するMSとなっています。

キット紹介

HG イモータルジャスティスガンダムのキットは劇場公開に合わせて2024年1月26日に「HG 1/144ライジングフリーダムガンダム」と同時に一般店頭販売されました。

完全新規のパーツ構成で、MS形態からMA形態への変形機構も再現されています。

キット発売時点でのストーリーのネタバレを防ぐため、パッケージや組立説明書の解説文ではパイロットや劇中での活躍内容なども伏せられております。

目次

パッケージ＆内容物紹介

HG COSMIC ERA のロゴが付いていたので、もしや！ともったところ、（以下続く）

側面に通しナンバー（244）の記載があり、4文字HGシリーズの続きとして発売されていました。
ただ、大きく今までのフォーマットからは変更されており、HG Ⅳ型へ進化したものと思われます。
今後、HGCE以外のキットが発売になったときにも確認したいと思います。

側面はキット紹介と、ストーリー紹介+塗装・無塗装比較など初心者向け解説になっています。

側面はキット紹介と、ストーリー紹介+塗装・無塗装比較など初心者向け解説になっています。

組立説明書も新レイアウトになっています。表紙はキットの立ち姿写真ではなく、ボックスアート準拠のイラストと機体解説に変更となっています。

組立説明書も新レイアウトになっています。表紙はキットの立ち姿写真ではなく、ボックスアート準拠のイラストと機体解説に変更となっています。

片面カラー、裏面モノクロ印刷仕様は変更なしです。

ランナー紹介

素材は全てPS素材で、ポリキャップは使用されていません。

Aパーツ

「HG 1/144 イモータルジャスティスガンダム」表記　イロプラ　頭部、胴体部、クリアーパーツなどです。

B1パーツ

「HG 1/144 イモータルジャスティスガンダム」表記　レッド　腕部、脚部に腰などです。

B2パーツ

「HG 1/144 イモータルジャスティスガンダム」表記　B1と対になる腕部、脚部にMA時の機種部です。

C1パーツ

「HG 1/144 イモータルジャスティスガンダム」表記　グレー　胸部フレームと関節部中心です。

C2パーツ

「HG 1/144 イモータルジャスティスガンダム」表記　C1と対になる関節と腰フレームなどです。

D1パーツ

「HG 1/144 イモータルジャスティスガンダム」表記　ホワイト　腕部、脚部などの白い部分です。

D2パーツ

「HG 1/144 イモータルジャスティスガンダム」表記　ホワイト　D1にシールド、ライフルが追加されています。

E1パーツ

「HG 1/144 イモータルジャスティスガンダム」表記　　ダークブルー　胸部や主翼（ふち）などです。

E2パーツ

「HG 1/144 イモータルジャスティスガンダム」表記　ダークブルー　シールドパーツが追加されています。

F1パーツ

「HG 1/144 イモータルジャスティスガンダム」表記　ブルー　胸部のワンポイントカラーです。

F2パーツ

「HG 1/144 イモータルジャスティスガンダム」表記　グレー　頭部頬と股間部です。

シール

頭部センサー部と、ライフル、シールドの色分け用になります。

各部組立

頭部

頬とヴァンダーファルケ（連装機関砲）部のグレーも成型色で再現されています。

この角度では判りませんが、リアカメラはシール対応です。また、合わせ目は頭頂部の横のみ残ります。

胸部

腹部の関節や、腕の引き出し関節がこのキットの特徴の一つになっています。

単純にデザインだけ見るとストライク～フリーダムの面影が見て取れます。

リアはすっきりです。赤いパーツの中央部分のゲートが太目で陥没傷が残りました。

バックパック

バックパックは機種部と、左右スラスター、主翼の構成です。

スラスター部のビーム砲は手動スライドで飛び出します。

主翼の先端は白でツートンカラーです。また、段差もなくきれいに処理されています。

腕部

肩ブロックと肩アーマーは上下にピンを配したパーツ（C13パーツ）で、接続する形になります。

前腕は丸みを帯びたデザインになっています。

腰部

脚の付根はスライド式で上下に動きます。

ビームブーメランは腰サイドアーマーへ装着になります。

リアの穴はライフル懸架用です。

足首

接続ブロックのヒンジでつま先部は可動します。また足の甲部分の穴はビームエフェクト接続用の穴になります。

踵が高いヒールデザインです。

脚部

足首の接続方法が2軸+ボールジョイントとなっています。

アキレス腱部分からジョイント丸見えなのが少し気になります。

アキレス腱部分からジョイント丸見えなのが少し気になります。

武装

ビームブーメランは腰から外してきています。

ライフルのピンクはシール対応ですが、パイプのグレー部は成型色再現されています。

素組完成

ギミック＆可動

左右方向へは1周可能です。また、襟元の干渉などもほとんどありません。

前後方向になります。なお、前へうなずく方向へはかなり大きく動かせます。

前後方向になります。なお、前へうなずく方向へはかなり大きく動かせます。

腕はほぼ水平まで、きれいに上がります。

また、ヒジ関節も大きく曲がります。

腕の付根は2軸関節が入っており上下左右に動かせます。
また、一番下に下げた状態ではロックがかかり引き出せなくなります。

腕の付根は2軸関節が入っており上下左右に動かせます。
また、一番下に下げた状態ではロックがかかり引き出せなくなります。

かなり引っ張り出せる印象です。

かなり引っ張り出せる印象です。

手首の付根も少し起こす動きができます。

手首の付根も少し起こす動きができます。

腰の水平方向です。斜め45度といった印象です。

腰の水平方向です。斜め45度といった印象です。

体側歩行へも動かせます。

体側歩行へも動かせます。

胸部と腰の二か所で屈む動きができます。

胸部と腰の二か所で屈む動きができます。

ヒザも大きく折りたためます。こちらは、脚の付根を伸ばして行っています。

脚の付け根から1周します。

足首のブロックとつま先が可動します。

足首のブロックとつま先が可動します。

足首の付根は左右へ大きく振ることができます。
しかし、ジョイント部のゲート跡は目立つので、きれいにしなければ。

足首の付根は左右へ大きく振ることができます。
しかし、ジョイント部のゲート跡は目立つので、きれいにしなければ。

さらに、足首付けた状態でも大きく振れます。

さらに、足首付けた状態でも大きく振れます。

新しい機構の脚の付根です。上下にスライド可動します。

新しい機構の脚の付根です。上下にスライド可動します。

ノーマル状態と、脚を伸ばした状態です。

ノーマル状態と、脚を伸ばした状態です。

腰にライフル懸架できます。

シールドの接続部を「ギュッ」と押し回すと、翼部分がシールド内から翼が顔を出し、そこから展開することができます。ただ、シールド裏は塗り分け面倒そうです。

シールドの接続部を「ギュッ」と押し回すと、翼部分がシールド内から翼が顔を出し、そこから展開することができます。ただ、シールド裏は塗り分け面倒そうです。

先端にビームエフェクト接続可能です。また、MAの補助パーツはシールドのアクションベース接続パーツとしても使用します。

先端にビームエフェクト接続可能です。また、MAの補助パーツはシールドのアクションベース接続パーツとしても使用します。

変形

モビルアーマー形態へ変形します。ただ、変形といってもヘッドカバーが展開してシールドとライフルを懸架するのみとなります。シールド接続用の専用パーツを使用します。

後方からです。

結構厚みがあります。

こちらが、変形専用パーツ接続したところです。

アクション

シンは一番くじより調達しました。

比較

二代目ジャスティスと三代目ジャスティスです。共通意匠残しつつも、製造元が異なっていることも主張していることが確認できます。

シールドとバックパックは考え方が全く違う物のようです。

インフィニットジャスティスより推力が上がっているとのことですが、リフターのエンジン部の大きさだけでは、にわかに信じがたく。

まとめ

今回は「HG 1/144 イモータルジャスティスガンダム」レビューしてきました。

20年待たされた劇場版の公開と同時発売の1台。その期待の大きさにこたえる内容のキットになっていました。

おそらく、久しぶりに「プラモ作ってみようか」とか、初めてガンプラを手にする人に対しても、驚きや感動を伝えられる製品だと思いました。

特に頭部の細かい色分け、よく動く関節など、「いい商品だ！」と認識されやすい部分は抜かりなくよくできていました。また、Webサイトのスペシャルコンテンツでポージング解説を行っているのも、商品に合わせた新たな楽しみ方の提案として、企業努力を行っているのを感じました。

ただ、胸のダクトのフィンなど、部分塗装必要な個所の難易度が高そうなところが少し気になりました。

そして、久しく途絶えていたHGシリーズの通しナンバーも2022年9月のシェンロンがダム依頼復活し（正確にはライジングフリーダムから）、さらにボックスアートもⅣ型へ進化しております（今後もこのフォーマットか？）。

コロナ禍に端を発したガンプラ不足、それによる生産計画の変更などで、店頭発売の新製品にも少なからず影響があったともいますが、加熱したブームが落ち着きつつあることとや、新工場稼働などで、ここからまた安定した市場環境に戻る兆しであってほしいと願っております。

以上、「HG 1/144 イモータルジャスティスガンダム」のレビューでした。

キットのグッドポイント

成型色での色再現を可能にした頭部のパーツ分割
新たな関節構造の採用などで、非常によく動く
接地面積の小さな足首＆大き目なバックパックでも自立可能なボディバランス

キットの残念ポイント

腹部や肩など、パーツに傷がつく太めのゲートが散見される
MA形態からMSへ戻す際、機種パーツの分割作業時にVアンテナ折りそうで怖い
胸ダクトの中央フィンも色分けして欲しかった

技術ポイント

ゲート：クサビ形
腕付け根：胴体側ロック付き二軸ボールジョイント
脚部付け根：胴体側上下スライド機構付きピン、脚側３軸
関節構造：ヒジ（二重）、ヒザ（二重）、首（１軸＋ボールジョイント）
クリヤーパーツ：ツインアイ、ビームエフェクト

機体＆キットデータ

登場作品：機動戦士ガンダムSEED FREEDOM
型式：STTS-808
名称：イモータルジャスティスガンダム
搭乗者：シン・アスカ
所属：世界平和監視機構コンパス
商品価格：2,640円（税10%込）
発売：2024年01月26日
パッケージ：HGⅣ型
積みプラ解消： -7.5cm（パッケージの高さだけで算出）

HG 機動戦士ガンダムSEED FREEDOM イモータルジャスティスガンダム 1/144スケール色分け済みプラモデル

HG 機動戦士ガンダムSEED FREEDOM イモータルジャスティスガンダム 1/144スケール色分け済みプラモデル

HG 機動戦士ガンダムSEED FREEDOM ライジングフリーダムガンダム 1/144スケール色分け済みプラモデル

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BANDAI SPIRITS(バンダイスピリッツ) HGCE 機動戦士ガンダムSEED DESTINY インフィニットジャスティスガンダム 1/144スケール色分け済みプラモデル

BANDAI SPIRITS(バンダイスピリッツ) HGCE 機動戦士ガンダムSEED DESTINY インフィニットジャスティスガンダム 1/144スケール色分け済みプラモデル

HG 機動戦士ガンダムSEED FREEDOM インフィニットジャスティスガンダム弐式 1/144スケール色分け済みプラモデル

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HG 機動戦士ガンダムSEED FREEDOM マイティーストライクフリーダムガンダム 1/144スケール色分け済みプラモデル

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