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ＭＧウイングガンダムゼロ（エンドレスワルツ版）レビュー

2024年7月27日

今回はOVA「新機動戦記ガンダムW Endless Waltz」から「ＭＧ 1/100 ウイングガンダムゼロ（エンドレスワルツ版）」を素組でレビューしていきます。Ver.kaではなく、無印MG（Ver.1.0）になります。

機体紹介

ウイングガンダムゼロ（エンドレスワルツ版）はテレビ版の後半主役機「ウイングガンダムゼロ」と同一の機体ですが、OVA版ということでデザインを一新した機体になっています。

この世界（アフターコロニー）で最初に開発されたガンダムで、後のガンダムシリーズの原型機となっています。また、強力な武装とパイロット自身をも危険にさらすインターフェイス「ゼロシステム」と相まってシリーズ最強の機体と位置付けられています。

キット紹介

キットはMGシリーズとして、2004年10月に一般店頭発売されています。そのため、この記事を書いている時点（2024年７月）では20年近く経過しているキットです。

また、ウイングゼロはVer.kaが2020年に追加されているため、実質旧バージョン or Ver.1.0となっています。

初期のMGでよく見られた、PSとABS以外の素材として、小羽根にはエラストマー素材といった軟質素材が採用されています。

当時はアクションベース発売前のため、専用のディスプレイスタンドも付属した仕様となっています。

目次

パッケージ＆内容物紹介

ボックスアートは縦型です。また最近では採用されていないサイズ（横幅広め）になっています。

初期のMGなので、当然中ブタもあります。

今回作成したキットは旧パッケージ版でした、そのため注意書き少な目、写真多めです。

今回作成したキットは旧パッケージ版でした、そのため注意書き少な目、写真多めです。

短辺方向です、面積広いので迫力あります。

組立説明書は初期のMG準拠の表紙に裏表紙は背面写真です。こちらは中ブタが正面写真なので、背面写真になっていると考察しています。

組立説明書は初期のMG準拠の表紙に裏表紙は背面写真です。こちらは中ブタが正面写真なので、背面写真になっていると考察しています。

中央カラーページです。このページ以外も解説盛りだくさんで、それだけでも楽しめます。

ランナー紹介

パーツは一部を「ウイングガンダム Ver.ka」から流用、素材もPS、ABS、先のエラストマー素材（合成ゴム）となっております。

Aパーツ

イロプラ　PS素材　「MG 1/100 ウイングガンダム Ver.ka」と左下部分は「MG 1/100 ウイングガンダムゼロ.EW」のダブルネーム表記になっています。

Bパーツ

ホワイト　PS素材　「MG 1/100 ウイングガンダム Ver.ka」表記　頭部含め四肢の外装になります。

C1パーツ

ホワイト　PS素材　「MG 1/100 ウイングガンダムゼロ.EW」表記　サブウイングです。

C2パーツ

ホワイト　PS素材　「MG 1/100 ウイングガンダムゼロ.EW」表記　同様にもう片方のサブウイングです。

Dパーツ

ブルー　PS素材　「MG 1/100 ウイングガンダムゼロ.EW」表記　ゼロ専用の青いパーツ部分です。

Eパーツ

グレー　ABS素材　「MG 1/100 ウイングガンダム Ver.ka」表記　脚部のフレームになります。

Fパーツ

グレー　ABS素材　「MG 1/100 ウイングガンダム Ver.ka」表記　胴体部、腕部のフレームと関節部になります。また、グレーのハンドパーツ（右下ブロック部）は余剰パーツになります。

G1パーツ

ホワイト　PS素材　「MG 1/100 ウイングガンダムゼロ.EW」表記　主翼部分になります。

G2パーツ

ホワイト　PS素材　「MG 1/100 ウイングガンダムゼロ.EW」表記　ゼロ用パーツのホワイト部になります。

Hパーツ

グレー　ABS素材　「MG 1/100 ウイングガンダムゼロ.EW」表記　バックパックの可動部が中心です。

Iパーツ

グレー　PS素材　「MG 1/100 ウイングガンダムゼロ.EW」表記　ツインバスターライフルです。

Jパーツ

グレー　PS素材　「MG 1/100 ウイングガンダムゼロ.EW」表記　専用スタンドです。

Kパーツ

ホワイト　エラストマー素材　「MG 1/100 ウイングガンダムゼロ.EW」表記　合成ゴム製の小羽根です。

Lパーツ

ホワイト　ABS素材　「MG 1/100 ウイングガンダムゼロ.EW」表記　主翼の可動部分のABSパーツです。経年によるものか不明ですが、若干黄色がかっています。

SB4

クリアーグリーン　PS素材　サーベル刃になります。

PC-126

ポリキャップです。プラス表記があるので、おそらくK以降は専用として追加された部分になるかと思います。

シール

ホイルシール　ツインアイと各種センサー用です。

マーキングシール　コーションなどが中心です。貼るだけタイプです。

ガンダムデカール　大き目の目立つマーキングが中心です。個人的には未だに苦手なアイテムです。

各部組立

頭部

頭部は中央分割で頭頂部に合わせ目ができる構造です。ツインアイはクリヤーパーツになっています。

Vアンテナ中央のセンサー部はシール対応です、また頭頂部のセンサーはクリヤーパーツですが、こちらもシールが用意されています。

後頭部のセンサーもシールです、ただ組みあげてからだとヒサシ部分が長いので貼るのが難しそうです。

胸部

当時のMGだと全身フルフレームには至っていませんが、胸部はほぼ再現されています。

腹部は胸部側と腰部側の両方を大型ボールジョイントで接続する形になっています。

胸部のゼロシステムのグリーンはシール対応です。

バックパック（翼）の取り付け部はピンと爪の二段構造になっています。

バックパック

本体部分です、ABS製の本体ブロックとアームに外装をかぶせる形になります。

サブウイングです。ウイングが開く構造になっています、また取り付け基部にサーベルが格納されます。

主翼です。小羽根の形状がすべて異なるので、組立時に注意が必要です。また主翼も開閉できるので主に裏側のパーツはABS製になります。

しっかり翼のボリュームが確保されています。

腕部

腕部はフレームが設定されていません。また、ハンドパーツは可動指タイプのみです。

本体の接続ピンに肩アーマーを通して、腕を差し込むタイプになります。

腰部

腰ブロックに前後左右のアーマー取り付けていきます。また脚の付根は大型ボールジョイントで固定ピンになっています。

色分けは成型色で完結しています。

武器がマウントできそうな穴がありますが、指示は何もありません。

足首

つま先部は独立可動します。

アンクルガードの中央部分は脚側に接続されます。

脚部

脚部はフルフレームです。

脚の付根はボールジョイントのみで可動軸はありません。

脚の付根はボールジョイントのみで可動軸はありません。

外装になります。

モールドなどが無いため、かなりあっさりした印象です。

モールドなどが無いため、かなりあっさりした印象です。

武装

ツインバスターライフルです。形状はほぼ一緒ですが、左右があります。

接続部分を展開した状態です。

しっかりくっつきますが、先端部分が若干開き気味になります。

反り気味のビーム刃です。また、濃いめのグリーンはちょっと珍しいです。

スタンド

発売時はアクションベースの展開がまだなかったので、専用スタンドが付属しいます。

ダボの接続部を変更することで、角度調整が可能です。

ダボの接続部を変更することで、角度調整が可能です。

本体の全高に合わせて支柱が長いです。

接続部（バックパック下部）のフタが収納可能です。

素組完成

ツインバスターの先端が平行にならないのが気になります。

ギミック＆可動

頭部は水平方向に1周可能です。

また、前後方向への可動域も広めです。

また、前後方向への可動域も広めです。

腕上げはほぼ、水平方向までです。

ヒジはしっかり折りたためます。

腕の付根は引き出し式ピンになっています。

腕の付根は引き出し式ピンになっています。

肩アーマーは大気圏突入モード用に引き出して下方向へ収納形態に移行できます。

肩アーマーは大気圏突入モード用に引き出して下方向へ収納形態に移行できます。

腹部は2ヵ所のボールジョイントで曲げることが可能です。

腹部は2ヵ所のボールジョイントで曲げることが可能です。

左右方向です、なぜか若干前屈みになります。

左右方向です、なぜか若干前屈みになります。

脚の付根です、ボールジョイント固定です。

そのため、脚の付け根から開く動きはあまり大きくありません。

そのため、脚の付け根から開く動きはあまり大きくありません。

ただ、ヒザ関節は最近のキットと遜色なく曲がります。

また、ヒザ関節は大気圏突入モード用に足を短くする変形が可能です。

足首の前後方向はあまり大きくありません。しかし、つま先部は折りたたむことができます。

足首の前後方向はあまり大きくありません。しかし、つま先部は折りたたむことができます。

主翼の展開です。ただ、たたむときには開いたパーツを押さえながら裏側に入れ込む必要があります。

主翼の展開です。ただ、たたむときには開いたパーツを押さえながら裏側に入れ込む必要があります。

こちらは副翼、ストレスなく開きます。

こちらは副翼、ストレスなく開きます。

サーベルラックになります。単純に押し込む形です。

マシンキャノンです。ただ頭部の耳部分に干渉するので両方同時に上げずらいです（説明書には両方展開している写真でてますが）

マシンキャノンです。ただ頭部の耳部分に干渉するので両方同時に上げずらいです（説明書には両方展開している写真でてますが）

コックピットはスライドしてヒイロが現れます。しかし展開時のスライドはあまりスムーズではないです。

コックピットはスライドしてヒイロが現れます。しかし展開時のスライドはあまりスムーズではないです。

アクション

この体制にするには主翼の可動軸もう一つ欲しい感じです。
また、ライフルの固定は手のひらに接続ダボが無いため、バランスと気合の世界になっています。

両手持ちの場合はライフルの後端に小さなフラップがあり、胸部にひっかけることができるので安定します。

比較

撮影中…

同じMGのデスサイズヘルとです。デスサイズの方がボディはスリムな印象です。

まとめ

今回は「ＭＧ 1/100 ウイングガンダムゼロ（エンドレスワルツ版）」レビューしてきました。

やはり20年前のマスターグレード、端々に古さを感じる部分はありました。

最近は使用されていないキットがかなり増えてきているABS素材ですが、関節部含め荷重がかかる部分にはバリバリ使用されていて、部品接続時の硬さや、可動時のギシギシ感が懐かしくも感じられました。

また、腰や脚の付根、足首などの大型関節部はボールジョイント+ポリキャップ接続のため、可動域や将来的な耐荷重の点では少々不安が残る構造とはなっています。

しかし、全体のバランス（特にウイング部のボリューム）などは良好で、塗装やマーキング、スジボリなどで情報量を上げてやれば、まだまだ現役キットだと感じました。

以上、「ＭＧ 1/100 ウイングガンダムゼロ（エンドレスワルツ版）」のレビューでした。

キットのグッドポイント

主翼のボリュームがしっかり確保
ヒジやヒザなどの関節の可動域は広め
1/100ウイングゼロEW版の立体物としてのコスパは良いかも

キットの残念ポイント

ABSパーツがガチガチにきつく,、組むときも硬いが、主翼の角度変えるときも硬い
指パーツだけが頼りのため、武器のホールド力が低い
塗装がしずらそうな小羽根の合成ゴム素材（取り付け部分も心もとない）。

技術ポイント

ゲート：ノーマル
腕付け根：前方向引き出し式ピン、腕側２軸ポリキャップ
脚部付け根：本体ボールジョイント型固定軸、脚側ポリキャップ
関節構造：ヒジ（二重）、ヒザ（二重）、本体側一軸+頭部側ボールジョイント
クリヤーパーツ：頭部ツインアイ+メインカメラ、胸部＋前腕部センサー、ビームサーベル刃

機体＆キットデータ

登場作品：新機動戦記ガンダムW Endless Waltz
型式：XXXG-00W0
名称：ウイングガンダムゼロ（EW版）
搭乗者：ヒイロ・ユイ
所属：
商品価格：4,180円（税10%込）
発売：2004年10月下旬
パッケージ：MG初期型（中ブタあり）
積みプラ解消： -12cm（パッケージの高さだけで算出）

MG 新機動戦記ガンダムW ウィングガンダムゼロカスタム (エンドレスワルツ版) 1/100スケール色分け済みプラモデル

MG 新機動戦記ガンダムW ウィングガンダムゼロカスタム (エンドレスワルツ版) 1/100スケール色分け済みプラモデル

MG 新機動戦記ガンダムW Endless Waltz ウイングガンダムゼロEW Ver.Ka 1/100スケール色分け済みプラモデル

MG 新機動戦記ガンダムW Endless Waltz ウイングガンダムゼロEW Ver.Ka 1/100スケール色分け済みプラモデル

A

MG 新機動戦記ガンダムW ウイングガンダム 1/100スケール色分け済みプラモデル

MG 新機動戦記ガンダムW ウイングガンダム 1/100スケール色分け済みプラモデル

A

MG 新機動戦記ガンダムW Endless Waltz XXXG-00W0 ウイングガンダムプロトゼロ EW 1/100スケール色分け済みプラモデル

MG 新機動戦記ガンダムW Endless Waltz XXXG-00W0 ウイングガンダムプロトゼロ EW 1/100スケール色分け済みプラモデル

A

MG 新機動戦記ガンダムW Endless Waltz XXXG-01W ウイングガンダム EW版 1/100スケール色分け済みプラモデル

MG 新機動戦記ガンダムW Endless Waltz XXXG-01W ウイングガンダム EW版 1/100スケール色分け済みプラモデル

A

MG 新機動戦記ガンダムW XXXG-01D2 ガンダムデスサイズヘル EW版 1/100スケール色分け済みプラモデル

MG 新機動戦記ガンダムW XXXG-01D2 ガンダムデスサイズヘル EW版 1/100スケール色分け済みプラモデル

編集後記

今回使用したキットは2024年7月再販の物ではなく、長らく積まれていたものとなっています。キットのダイヤル見たら2004年10月生産のようなので、おそらく20年近く眠っていたようです。

そのためかホワイトのABS素材パーツ（Lパーツ）の色味が少々黄色っぽくなっていました。最初からなのか、経年による退色かは確認できておらず、最新生産分お手元にある方のレポートあったらお聞きしたいです。

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