MG

MG 百式＋バリュートシステムレビュー

2024年12月31日

今回は機動戦士Zガンダムから「MG 1/100 百式＋バリュートシステム」を素組でレビューしていきます。

機体紹介

百式は、アナハイム・エレクトロニクスが開発した攻撃型試作モビルスーツです。

金色の装甲が特徴的で高い機動性と優れた戦闘能力を持ち、クワトロ・バジーナ大尉の乗機としてグリプス戦役の最後まで活躍しました。

また、武装としてはビームライフル、クレイ・バズーカ、サーベルを装備。金色に塗装されたビームコーティングを活かしてシールドは装備していません。

本来、Z計画の一環として設計時は変形機構を有していましたが、最終的には変形機構を廃した形で完成していいます。

バリュートシステム

バリュートシステムはMSの大気圏突入用装備として、胸部、背面、脚部に装着し背面装備内部に装備されたボウル状のバルーンで大気圏を突破する装備となっています。

また、このオプションはエゥーゴ、ティターンズ共に使用しており、双方の主力MSにアタッチできる汎用性も有しています。

キット紹介

キットは2005年09月に一般店頭発売されています。

2005年5月公開の劇場版「機動戦士Ｚガンダム－星を継ぐ者－」に合わせた商品で、2001年に発売されたMG 百式の機体色を金メッキから、黄色の成型色に変更したものに、バリュートパックを新規に追加した構成になっています。

また、付属のバリュートパックは、MGマラサイの発売に合わせてプレバンから（初回は2012年6月）劇中で使用した他のMS（マラサイ、ハイザック、リックディアス、ネモ、百式2.0、百式改、量産型百式改）にも対応したアタッチメントを追加した形で、単独販売もされています。

目次

パッケージ＆内容物紹介

パッケージアートは当然ながら、バリュートパック唯一の出番である大気圏突入の場面です。

注意書きが増える前の古いフォーマットなので、側面は写真が多めです。

注意書きが増える前の古いフォーマットなので、側面は写真が多めです。

記憶が確かなら、このキットは青バンダイになってからは再販されていないです。そのためロゴは赤バンダイになります。

また時期的にパッケージの底にも印刷施されています。機体やバリュートシステムの紹介、Zシリーズの他のキットなども掲載されています。

組立説明書は表紙にイラストが無い初期型です。また、中ブタがなくなってからのキットなので裏面の写真は正面からのカットになっています。

組立説明書は表紙にイラストが無い初期型です。また、中ブタがなくなってからのキットなので裏面の写真は正面からのカットになっています。

一般販売のMG＆年代的なものもあり、詳細な機体解説が掲載されています。

ランナー紹介

パーツは「MG 1/100 百式」の金メッキパーツを通常の成型色（黄色）に変更、バリュート接続用パーツを一部追加（ランナースイッチで対応）、新規でバリュート本体が３枚入っています。

素材はPS素材とABS素材にポリキャップとなっています。

Aパーツ

イロプラ　「MG 1/100 MSN-100 百式」表記　PS素材　胴体部やバックパックになります。

Bパーツ

イエロー「MG 1/100 MSN-100 百式」表記　PS素材　頭部、胴体、バインダー、太ももです。

Cパーツ

グレー　「MG 1/100 MSN-100 百式」表記　PS素材　　武装やフレーム部になります。

Dパーツ

イエロー「MG 1/100 MSN-100 百式」表記　PS素材　頭部、腕部、スネ、バインダーなどです。

Eパーツ

グレー「MG 1/100 MSN-100 百式」表記　ABS素材　ハンドパーツや関節部になります。
また、右端のスイッチ部にバリュート用の変更パーツ（バインダーとランドセルの接続部の延長タイプ）があります。また、「バリュートシステム用」の表記も追加されています。

Fパーツ

グレー「MG 1/100 MSN-100 百式」表記　PS素材　２枚入っています。こちらも「バリュートシステム用」表記あります。
脚部フレームが中心です。右端のスネのフレームが追加パーツです。

Gパーツ

イエロー　「MG 1/100 MSN-100 百式」表記　PS素材　「バリュートシステム用」追加表記あり　　
脚部腕部の外装です。こちらも右端のパーツが新規です。

Hパーツ

ダークレッド　「MG 1/100 MSN-100 百式」表記　PS素材　スリッパ部やスラスターです。

BA1パーツ

イロプラ　「MG 1/100 バリュートシステム」表記　PS素材　バリュート内部や接続部です。表記を見る限り、百式以外への装着も最初から考慮されていたようです。

BA2パーツ

グレー　「MG 1/100 バリュートシステム」表記　PS素材　胸部と背面用のバリュートシステム中心です。

BA3パーツ

グレー「MG 1/100 バリュートシステム」表記　PS素材　脚部接続用パーツ中心です。

SB1パーツ

クリアーイエロー　サーベル刃になります。

PC-122

ポリキャップ　種類が多いです。

ホイルシール

色分け用のホイルシール　頭部のセンサーとバイザー用です。ライフル用は付属していません。

ガンダムデカール

ドライデカールです。肩の「百」やエゥーゴマークなどです。

マーキングシール

コーションマークが中心です。

各部組立

頭部

バルカンやインテークは別パーツですが、色分けはされていません。
また、正面のメインカメラ部はクリヤーパーツですが、リアは別パーツ化されているだけになっています。

バイザー部はシールが用意されています。

リアカメラもシールが用視されています。

胸部

上の付根はボールジョイント接続になっています。

MGシリーズなので、コックピットは開閉機構備えています。

背面もシンプルデザインですが、モールドはしっかり入っています。

バックパック

バインダーの接続部がバリュートシステム対応のため、延長されています。

スラスター内部は要塗装です。

胴体への接続はスライド式フックになっています。

腕部

ハンドパーツは親指固定、残りの四本がまとまって可動するタイプです。ライフルを握る用と二種付属していますが、平手はありません。また、ワンポイントの赤い部分を再現するため、パーツ分割に工夫の跡が見られます。

肩部分の分割線が目立ちます。ただ、肩アーマー被せると見えなくはなります。

腰部

各アーマーは裏打ちパーツとセットです。

ふんどし部は色分けの必要が無いため単一パーツです。

サーベルラックは設定どおりに可動します。

足首

足首はつま先やかかとに可動部は無しです。

成型色の光沢具合がよくわかります。

脚部

フレームがあるのはひざから下になります。また中心部は左右共通の構成で、ふくらはぎのパーツで右と左の違いを作っています。

ふくらはぎの外側の外装はバリュートシステム接続用（穴あき）とノーマルの二種が付属しています。

こちらはノーマルパーツ取り付けています。

こちらはノーマルパーツ取り付けています。

武装

シンプルにライフル、サーベル、バズーの構成です。また、ライフルのエネルギーパックとバズーカの弾倉は取り外し可能です。

サーベル刃はイエローです。

バリュートシステム胸部

胸部に接続するバリュートシステムです。スラスター内部もパーツ分割されています。

動力パイプは軟質樹脂です。

バリュートシステム背面部

バリュート本体の布地部も別パーツで再現されています。

中央のスラスター内部も、色分け再現されています。

バリュートシステム脚部

脚部はボックス構造です。

脚部は左右共通です。

素組完成

ギミック＆可動

左右方向へは真横までです。

左右方向へは真横までです。

頭部側のみの可動ですが、前後方向の可動域は広めです。

頭部側のみの可動ですが、前後方向の可動域は広めです。

腕は水平まで上がりきらず、肩アーマーが干渉します。

基部はボールジョイントになっていますが、それほど大きくは動きません。

基部はボールジョイントになっていますが、それほど大きくは動きません。

また、ヒジも二重関節ですが、折りたたむまでは曲がりません。

腰は1周します。

前後方向へはほとんど動きません。

前後方向へはほとんど動きません。

脚の付根は固定ピン+ボールジョイント（ポリキャップ）になります。

今見ると脚を開く動きは、少々不満が残る可動域です。

今見ると脚を開く動きは、少々不満が残る可動域です。

ヒザももう少し曲がってほしいところでしょうか。

足首はフレーム部にも可動軸があるので、前後方向へは大きく曲がります。

足首はフレーム部にも可動軸があるので、前後方向へは大きく曲がります。

バインダーも可変MSの名残が感じられるほど動きます。

バインダーも可変MSの名残が感じられるほど動きます。

コックピットは黄色い部分が左右に開いて、ハッチが開けられるようになります。

コックピットは黄色い部分が左右に開いて、ハッチが開けられるようになります。

サーネルラックも設定どおりです。

サーネルラックも設定どおりです。

アクション

バリュート装着

背中部分はクレイバズーカ用のフックを利用して装着しています。

また、胸部はコックピットハッチの両脇に差し込む形になっています。

また、胸部はコックピットハッチの両脇に差し込む形になっています。

バリュートアクション

比較

大気圏突入と言えば、MGマラサイと。マラサイのバリュート（プレバン）も組んで取り付けなければ。

マラサイに取り付けると、ボリュームアップがすごいことになりそうです。

まとめ

今回は「MG 1/100 百式＋バリュートシステム」レビューしてきました。

ベースの百式（1.0）が2001年3月発売なので、ＭＧシリーズでもかなり初期の部類となるため、令和の今の目で見ると物足りない部分や作りにくい点も散見されました。

ただ、立ち姿は設定画のイメージをよくとらえていたり、元々少ないとはいえ、色分け箇所も成型色で再現する工夫が随所に見られ古さの中にも楽しさを見つけられる内容でした。

本体は金色ではなく、光沢感のある黄色で再現されていましたが、これも設定画風でなんとなく懐かしさも感じました。

（おそらく）Ver.2.0の方が完成度も高くスタイリッシュだとは思いますが、こちらもまだまだ

捨てたもんではないかと再認識いたしました。

ただ、単体キットも含め、今となっては入手が難しい事が残念です。作るのに少々ストレスかかることは、悪い事とは思わないんですけどね。

以上、「MG 1/100 百式＋バリュートシステム」のレビューでした。

キットのグッドポイント

立ち姿は設定画に近く、懐かしさもあり個人的には好感が持てる
黄色の成型色が意外と良い
後付けにしては違和感のないバリュートシステム（色分けもOK）

キットの残念ポイント

建付けが悪く、部品の取り付けが渋い、または隙間が開く箇所が散見
（設計年を考えれば仕方がないが）可動域狭く、可動箇所も少ない
左手が手持無沙汰なので、平手も欲しかった

技術ポイント

ゲート：ノーマル＋一部アンダーゲート
腕付け根：胴体側ボールジョイント、腕側固定ピンの接続パーツ
脚部付け根：本体側ボールジョイント型固定軸、脚側ボールジョイント型ポリキャップ
関節構造：ヒジ（二重）、ヒザ（二重）、本体側固定軸+頭部側ボールジョイント
クリヤーパーツ：頭部メインカメラ、サブカメラ、ビームサーベル刃

機体＆キットデータ

登場作品：「機動戦士Ｚガンダム」TV版、劇場版「機動戦士Ｚガンダム－星を継ぐ者－」
型式：MSN-00100
名称：百式+バリュートシステム
搭乗者：クワトロ・バジーナ
所属：エゥーゴ
商品価格：4,400円（税10%込）
発売：2005年09月17日
パッケージ：MG二期標準（中蓋無し）
積みプラ解消： -9cm（パッケージの高さだけで算出）

MG 1/100 MSN-00100 百式 + バリュートシステム (機動戦士Zガンダム)

MG 1/100 MSN-00100 百式 + バリュートシステム (機動戦士Zガンダム)

1

MG 1/100 MSN-00100 百式 (機動戦士Zガンダム)

MG 1/100 MSN-00100 百式 (機動戦士Zガンダム)

1

MG 1/100 バリュートパックプラモデル（プレミアムバンダイ限定）

MG 1/100 バリュートパックプラモデル（プレミアムバンダイ限定）

1

MG 1/100 RMS-108 マラサイ (機動戦士Zガンダム)

MG 1/100 RMS-108 マラサイ (機動戦士Zガンダム)

1

MG 機動戦士Zガンダム RMS-106 ハイザック 1/100スケール色分け済みプラモデル

MG 機動戦士Zガンダム RMS-106 ハイザック 1/100スケール色分け済みプラモデル

1

MG 1/100 MSA-003 ネモ (機動戦士Zガンダム)

MG 1/100 MSA-003 ネモ (機動戦士Zガンダム)

関連

コメントを残すコメントをキャンセル

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください。

ガンプラスタイル

Design by ThemesDNA.com