今回のガンプラレビューは『機動戦士ガンダムZZ』から「HGUC 1/144 AMX-0011S ザクIII改」を素組で見ていきます。
機体紹介
ザクIII改は『機動戦士ガンダムZZ』に登場したネオ・ジオンのモビルスーツです。
ザク系の最新機体として開発されたザクⅢをベースに頭部ユニット、大型スラスターを備えたバックパックにプロペラントタンク、バーニアスタビライザーの機能も備えたリアスカートなど高機動戦闘に対応した機体となっています。
マシュマー・セロが搭乗した機体はカラーリングもザクに近いグリーン系の塗装が施されています。
グレミーの反乱ではハマーン軍の主力として戦いましたが、ラカン・ダカランの率いるドーベン・ウルフ部隊との戦闘で撃墜され、マシュマーと命運を共にしています。
キット紹介
キットはHGUC 003として、1999年8月に一般店頭発売となっています。
ダブルゼータの放送時にはザクⅢは商品化されましたが、ザクⅢ改は発売されなかったため、1/144では初の立体化となっています。
また、Twilight AXIS Ver.として、2017年にプレバンから赤い機体が派生キットとして発売されています。
目次
パッケージ&内容物紹介






また、この当時のメイン写真は変に陰影付けています。そのため、正しいカラーリングなどがわかり辛く、個人的には好みではないです。

ランナー紹介
ランナーは全てPS素材で、ザクⅢと共通パーツは「1/144ザクⅢ改」と「1/144 HG ザクⅢ」のダブルネーム表記。ただ、専用パーツは「1/144ザクⅢ改」となっています。
Aパーツ

Bパーツ

Cパーツ

D1パーツ

D2パーツ

Eパーツ

Eパーツ

PC-111

ホイルシール

各部組立
頭部



胸部



バックパック



腕部


腰部



足首


脚部





武装


素組完成









ギミック&可動





























アクション





比較



まとめ
今回は「HGUC 1/144 AMX-0011S ザクIII改」レビューしてきました。
立ち姿こそ雰囲気とらえていて、見栄えはいいですが、キット自体は古さを隠せない内容でした。
可動域は狭く、可動箇所も少ない関節。パーツ分割も洗練されておらず、合わせ目も目立ちます。
また、全体的に部品精度が甘いのか、パーツ同士のすき間や段差、モールドの甘さも気になりました。
シリーズで先行している、ガンキャノンやギャンより気になる部分が多かったのは、ザクⅢの形状がやや複雑で、立体化するのが難しいデザインなのかもしれません。
先ごろガルスJの発売がアナウンスされましたので、ダブルゼータ登場のMSが今後HGUCシリーズで立体化されると思われいます。その際にはぜひ、この四半世紀前のキットも最新フォーマットでリニューアルしてほしいと切に願うばかりです。
決して立体物の多くないザクⅢですが、その決定版を見てみたいと思っております。
以上、「HGUC 1/144 AMX-0011S ザクIII改」のレビューでした。
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キットのグッドポイント
- 胸部と腹部の間に前屈再現の可動軸搭載
- 端折ることなく、ボリューム感があるプロポーション
- フロントスカートのビームキャノンの展開も再現
キットの残念ポイント
- 可動箇所、可動域共に最低限
- 腕、脚、バックパックと目立つ合わせ目が多数
- 全体的にパーツ精度が甘い(隙間やモールドなど)
技術ポイント
- ゲート:ノーマル
- 腕付け根:本体側固定ピン+腕側2軸ポリキャップ
- 脚部付け根:本体固定軸+ボールジョイント
- 関節構造:ヒジ(シングル)、ヒザ(二重)、頭部側ボールジョイント
- クリヤーパーツ:なし
機体&キットデータ
- 登場作品:機動戦士ガンダムZZ
- 型式:AMX-011S
- 名称:ザクⅢ改
- 搭乗者:マシュマー・セロ
- 所属:ネオ・ジオン
- 商品価格:1,650円(税10%込)
- 発売:1999年08月
- パッケージ:HGⅠ型
- 積みプラ解消: -8cm(パッケージの高さだけで算出)
- 派生キット HGUC 1/144 ザクIII改 (Twilight AXIS Ver.)(プレバン限定)