今回はガンダム0080 ポケットの中の戦争から、『RGM-79D ジム(寒冷地用)』のレビューを素組でレビューしていきます。
キットはMGジム・コマンドベースで、形状が変更されている部分や武装に新規造形パーツが追加されています。
機体は俗に言う”ジム後期型”に分類され、0080の劇中では北極基地でアレックス破壊を目的としたサイクロプス隊の前に、見事なやられ役を演じております。
キット単体の状態とジム・コマンドとの比較も交えレビューしていきたいと思います。
目次
パッケージ&内容物紹介
プレバン仕様のモノカラーですが、しっかりボックスアートも描かれています。
側面は相変わらず機体番号などテキストオンリーです。箱の厚みが結構あります。MGジムⅡ同様、余剰パーツも多いのか?といった予想がたちます。
取説は表紙の1枚が片面カラーで中はモノクロ印刷です。ボックスアートがカラーで見ることができます。
裏面は塗装とデカール指示書です。情報量少なくてデカール貼るとき少し苦労するパターンです。
ランナー紹介
Aパーツ イロプラ PS素材 せっかくのイロプラですが半分くらいは余剰パーツです。ジムスナイパーⅡ共通です。
Bパーツ ライトグレー PS素材 胸部とスリッパ部です。ジムスナイパーⅡ共通です。
Cパーツ ホワイト PS素材 ここも半分以上余剰となります。ジムスナイパーⅡ共通です。
Dパーツ ホワイト PS素材 シールドとバズーカの砲身ですが、バズーカの他の部品は付属していません。ガンダムVer.2.0と共通です。
D2パーツ ホワイト PS素材 2枚入っています、脚部中心です。ジムスナイパーⅡ共通です。
E1パーツ グレー PS素材 内部フレームやスカートの裏側です。ジムスナイパーⅡ共通です。
E2パーツ グレー PS素材 E1の対になる部分です。
Fパーツ グレー PS素材 胴体部のフレーム中心です。ジムスナイパーⅡ共通です。
Hパーツ グレー PS素材 腰部分のフレームです。 ガンダムVer.2.0共通です。
Iパーツ グレー PS素材 腕部のフレームです。ABSではなくKPSになっています。ガンダムVer.2.0共通です。
J パーツ グレー PS素材 脚部のフレームです。こちらもABSではなくKPSになっています。ガンダムVer.2.0共通です。
Lパーツ イロプラ PS素材 必要な部分だけなので変な形のランナーになっています。ジムコマンド共通です。
M2パーツ グレー PS素材 寒冷地仕様専用のマシンガンです。
N1パーツ ホワイト PS素材 寒冷地仕様専用の脚部外装です。
N2パーツ N1の対になるランナーです。
Pパーツ ホワイト PS素材 こちらも寒冷地仕様専用の外装部になります。
R1パーツ ライトグレー PS素材 寒冷地仕様専用のランドセルです。
R2パーツ グレー PS素材 こちらは専用のフレーム部になります。寒冷地仕様専用です。
ポリキャップ PC-202になります。
SB-1パーツ クリアピンク ビーム刃です。サーベルは1本ですが、ビーム部は2個です。
MPパーツ グレー PS素材 マニュピレーターです。
WPパーツ グレー PS素材 汎用のマシンガンになります。
ホイルシールです。各部センサーと股間の連邦Vマークです。
水転写デカール コーションマークやナンバリングなどベーシックなものになります。下の方に雪国っぽい部隊マークも付属しています。左下の角の四角いデカール㉜は肩の色分けようです。
各部組立
頭部
頭部は寒冷地仕様専用になっています。ジムコマンドなどにあった単眼風なカメラはなく、ノーマルジムに近い面タイプのセンサーになっています。あごのダクト部分も色分けされています。
バイザーは大き目です、ジムⅢぽいです。
ダクトもバルカンもしっかり色分けされています。前後のカメラ部分にシールが設定されていますが、このままでもいい気がします。
胸部
腕の引き出し関節部分がガンダムVer.2.0から引き継いでいます。フレーム部はジムスナイパーⅡと共通になります。
ボディのカラーリングは渋いです。
ランドセル
サーベルラックの裏側は思いっ切り肉抜きされていますが、本体に装着されるとわかりません。
腕部
腕はジムスナイパーⅡ共通です。上腕、前腕部はガンダムVer.2.0のパーツを使用しています。
肩カバーのグレー部分は寒冷地仕様専用ではホワイトなので、付属の水転写デカール使用か塗装が必要になります。
腰部
腰はジムスナイパーⅡ共通で、リアスカートは固定です。
股間の連邦Vマークはシールになっています。ここまで色再現されているので、ここも頑張ってほしかったと思います。
足首
足首はアンクルガードのみジムスナイパーⅡからの部品で、本体はガンダムVer.2.0です。Ver.2.0での欠点の一つだったアキレス腱部分の装甲取り付け部分も含めて アンクルガードが改良されています。
アキレス腱部分の装甲が、がっちり装着できるようになってますが、その分可動範囲が狭まった気がします。
脚部
膝関節部分がジムスナイパーⅡですが、ふくらはぎの部分は バーニアの無い 寒冷地仕様専用になっています。
白とグレーのシンプルなカラーリングです。
フレーム完成
全体的なシルエットはジムスナイパーⅡやジムコマンドと一緒です。
立膝必須のジムスナイパーⅡの恩恵もあり、きれいに決まります。
膝関節の曲がり角度と、膝完成浸から前の部分の厚みがきれいに決まるポイントになります。
ガンダムVer.2.0フレームのバランスの良さも引き継いでいます。
武装
汎用マシンガンと専用マシンガンが付属します。専用の赤い部分はグレネードです。写真にはありませんが、本体と同じグレーのパーツもついています。
ビームサーベルは2本付属してますが、装備できるのは1本だけです。
以下続きます! Coming Soon
素組完成
余計な物がなく、非常にシンプルな構成です。個人的にはこのあっさり感が結構好きです。
ギミック&可動
MGなのでコクピットハッチもしっかり開閉します。(パイロットは足しか見えませんが)
専用ライフルはグレネードとばれるの取り外し、銃床の可動ギミックがあります。
アクション
取説にも左手でバレルが握れるとの説明になっていますが、実際にはちょっと難しいです。左手はそえるだけ。
比較
左から右へ進化、改良が見て取れます。
ジム→寒冷地仕様で形状変更、寒冷地仕様→ジム・コマンドで細かいモールド追加やランドセル、頭部デザインの変更といったところでしょうか。
まとめ
今回は『RGM-79D ジム(寒冷地用)』のレビューを行いました。
ジムコマンドをベースに頭部やランドセル、バーニアがない脚部など、本来の設定にあわせて新規パーツが追加されたキットでした。
成型色での色分け再現もしっかりされていて部分塗装をしなくてもほぼイメージ通りに組みあがるキットです。
ガンダムVer.2.0のフレームより簡略化(といってもジェガンよりは手間がかかりますが)されて組み易さと、ボリュームのバランスもちょうどいいと思います。
頭部の分割ラインなどもよくできていて、フレームに外装を取り付けていく作業が楽しいキットでした。
一般販売なら3個ぐらい購入して小隊でも作ってみたい気分になります。
新規で付属しているライフルも両手持ちはしずらいですが可動ギミックもあったりと、しっかり作られています。
プレバン限定なので、入手は店頭販売商品よりも少し面倒ですが、MG好き、ジム好き、量産型LOVEの方は1台押さえておいて損はない、ジム(寒冷地仕様)でした。
キットのグッドポイント
- 組み易さとボリュームのバランスの良さ
- 新規造形の頭部の色分け再現
- いい意味で、ジムらしいひ弱な印象
キットの残念ポイント
- 材質変更(ABS→KPS)の影響か、肩の引き出し関節部分がゆるめ
- 専用ライフルが両手で構えずらい
- ローソク立のような貧弱なサーベルラック
- 登場作品:機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争
- 型式:RGM-79D
- 名称:ジム(寒冷地仕様)
- 搭乗者:連邦軍一般兵
- 所属:北極基地他
- 商品価格:4212円
- 発売:2019年6月(発送)