アオシマ 1/450 伝説巨神イデオンレビュー

2022.12.032024.11.19

この記事は約29分で読めます。

機体紹介

イデオンは1980年のTV放送と82年の劇場で公開された「伝説巨神イデオン」の主役メカ（！？）です。

地球人が外宇宙へ進出し、アンドロメダ星雲の植民星「ソロ星」で、6番目に出会った知的生命体（平たく言えば宇宙人）の遺跡として発掘されたものです。

発掘されたものに、地球人が扱えるようにコクピットにコンピュータや座席、武装などを追加し、現在の形となっております。

動力源不明、操縦者の意思を無視して勝手に動いたり、惑星を真っ二つにする超絶的な力を持っていたりと、物語最大の謎である「イデの無限力」のキーとして、地球とバッフクラン双方の民族を翻弄していきます。

キット紹介

イデオンのキットといえばアオシマですが、令和4年に突如キットのリリース発表がされ、「アニメスケール」シリーズから40年の時を経て発売された完全新規のイデオンになります。スケールは1/450と以前に展開していた統一スケール1/600とは異なります。

おそらく、「これぐらい大きいイデオン（全高約24cm）のキットを作りたい」というのが先にあって、そこからスケールを割り出したのではないかと思います。

また、アオシマオンラインショップ限定版として、TVアニメカラーを再現するための追加ランナーと、かつての1/600シリーズのパッケージ再現スリーブが付属した商品も同時リリースされていました。

目次

パッケージ＆内容物紹介
ランナー紹介
各部組立
素組完成
ギミック＆可動
アクション
比較
まとめ

パッケージ＆内容物紹介

パッケージはメカデザインの樋口先生書き下ろしです。最終決戦前を再現でしょうか。
カララとメシア（ルーかも）なくてもよかったんじゃないかと、個人的には思ったり。

大きさはバンダイのFAZZやサザビー Ver.kaより少し小さい感じです。

側面の片方は注意書きだけでキット写真や解説がありません。せっかくの大型パッケージなのに情報量少なくて少し残念に思います。

組立説明書は全部で24ページ、表紙と裏表紙の1枚のみカラー印刷です。

組立説明書は全部で24ページ、表紙と裏表紙の1枚のみカラー印刷です。

キットの写真少な目です、機体解説やストーリー解説、更には塗装指示もありません。

ランナー紹介

当然ながらすべて新規パーツです、ＪとＯのランナーがABS素材でそれ以外はPS素材です。表記は「ACKS DI-01」となっています。アックス [アオシマキャラクターキットセレクション]のD（伝説巨神）I（イデオン）の01番と思われます。

Aパーツ　レッド　胴体部になります。

Bパーツ　レッド　脚部中心です。

Cパーツ　レッド　ヒザ下スネ部分です。

Dパーツ　レッド　腕部です。

Eパーツ　グレー　腰回りや腕関節などです。限定盤にはレッドの成型色のものも付属するようです。

Eパーツ　グレー　脚部の関節中心です。こちらも限定盤には赤い成型色のものが追加されます。
２枚付属しています。

Gパーツ　ホワイト　頭部などの白い部分になります。

Hパーツ　ブルー　ハンドパーツ中心です。

Iパーツ　ブルー　足首になります。

Jパーツ　グレー　手首の接続パーツです、ABS製です。

Kパーツ　イエロー　イデオノバの機種の黄色い部分です。

Lパーツ　クリアーグリーンとクリアーブルー　ブルーとグリーンそれぞれのランナーで分けることは行わず、同じ構成で２色のパーツが付属します。当然それぞれ余剰パーツ出ます。

Mパーツ　ブルー　波動ガンのボディです。

Nパーツ　ブルー　波動ガンの細かい部分です。

Oパーツ　グレーとブルー　ABS製　このランナーも色違いで同じものが入っています。
海外向けとかで色の再現度落として、コスト抑えた構成の商品があるのかもしれません。

Pパーツ　クリーナーホワイト　イデオンソードと波動ガンのスタンドです。２枚付属しています。

Qパーツ　クリアー　一斉発射時のミサイルエフェクトです。４枚付属しています。

ポリキャップ　同じものが２セット入っています。

あと、波動ガン用ゴムチューブがありますが、撮影忘れました。

各部組立

頭部

バイザーは三種類入っています、写真で見ると違いわかりますが、肉眼だとほとんどわかりません。走査線部分塗装すると違いがはっきりすると思います。マーカーふき取りか、エナメルふき取りかはたまたほかの方法か悩ましいところです。

メーカー完成写真で見ていたものより、かっこいいと思いました。
バイザー交換のためマスク部が取り外し可能になっています、そのため若干すき間が…

胸部

大きくは胸ブロックと腹ブロックに分かれます。

イデオノバのフロント部分はクリアーパーツで色分けされます。胸の白いラインも別パーツです。

胸の白いパーツが結構きつめなので、後から外す場合は後ろから押し出せるように貫通させておいたほうが無難です。

胸の白いパーツが結構きつめなので、後から外す場合は後ろから押し出せるように貫通させておいたほうが無難です。

腹部になります、波動ガン接続用のシャッターが開いた腹部はパーツ差し替えになります。

肩ブロックです。

上半身完成です。色分けも問題なく再現されています。

ランドセル

構造はシンプルですが、下半分は角度調整ができます

ランドセル事態に機能はなさそうです。

腕部

特徴的な腕部です、上腕と肩の突き出た部分になります。

前腕部です、ハンドパーツが左右それぞれ四種類付属します。

ミサイル一斉発射時のハッチが開いたパーツは差し替えとなります。

腰部

股間部にグレンキャノンが搭載されています。

中央ブロックの両側から腰アーマーではなく脚部として水平に接続したことにより、可動域を大幅に広げることに成功した構造になっています。

腹部との接続は固定軸になっています。

足首

足首ブロックは可動部なしのモノブロックです、脚部との接続部に可動部をまとめています。

３軸の可動部になります。

脚部

脚部のミサイルハッチも差し替え選択式です。

ひざ上にハシゴ上のパーツが付きます、おそらくキットオリジナルか！？

スジボリ多いので、スミ入れもちゃんとしてあげたいです。

武装

波動ガン本体です、スコープ部はクリアーパーツ使用しています。

バーニアは伸ばしている状態と格納状態の選択式です。底にスタンド取り付け穴をふさぐパーツが付きます。

移動用のバーニア伸ばした状態です。

イデのゲージ関連は全てクリアーパーツになっています。

こちらがバーニア部をたたんだ状態です。

ミサイル一斉発射とイデオンソードのエフェクトです。
イデオンソードは手首の両側から挟む形で取り付けます。

おまけ（ジョング）

おまけのジョングです。１機だけだとちょっと寂しいです。
100機ぐらい無いと劇中イメージ再現できないと思います。

バッフクラン兵が搭乗した状態になっています。

バッフクラン兵が搭乗した状態になっています。

素組完成

スネの内側やスネ全面のグレー部分が、キットオリジナルカラーになっています。

ギミック＆可動

頭部は１軸可動ですが、首周りのクリアランスが取れているのでよく動きます。

頭部は１軸可動ですが、首周りのクリアランスが取れているのでよく動きます。

左右方向へも一周可能です。

首と腕の接続部分になります。腕も引き出し機能などはなく固定式です。

腕の上部はスライドして、腕を上げる際に可動範囲を広げられるようになっています。

腕の上部はスライドして、腕を上げる際に可動範囲を広げられるようになっています。

とはいえ、水平までは上がりません。

ひじ関節は二重構造です、前腕部は外装部分も一緒に内側に入り込む形になっています。

ひじ関節は二重構造です、前腕部は外装部分も一緒に内側に入り込む形になっています。

肩の付け根はㇵの字になるようにブロックごと動きます。

肩の付け根はㇵの字になるようにブロックごと動きます。

胸部をそらすときに邪魔にならないよう、ランドセル下部を動かすことができます。

胸部をそらすときに邪魔にならないよう、ランドセル下部を動かすことができます。

腰ではなく、胸部と腹部の間が大きく動きます。

腰ではなく、胸部と腹部の間が大きく動きます。

体側方向へもよく曲がります

体側方向へもよく曲がります

腰は左右方向へのスイングのみです。

腰は左右方向へのスイングのみです。

脚の付け根にポリキャップによるスイング機能があります。

脚の付け根にポリキャップによるスイング機能があります。

腰に可動軸があり、脚部は高く上げることができます。
同スケールのジグ・マックがあれば頭部を蹴り壊せそうです。

ヒザも二重関節でしっかり折りたたむことができます。

足首、前後方向へは可もなく不可もなくといった可動範囲です。

足首、前後方向へは可もなく不可もなくといった可動範囲です。

左右へはよく動き、動きもスムーズです。

左右へはよく動き、動きもスムーズです。

モールドもしっかりしているので、足裏も１枚。

組立説明書には何も記載されておりませんが、股間部のカバーを外すと見慣れたサイズの接続穴があり、中にはポリキャップも仕込まれております。

グレンキャノンは回転させて展開可能です。説明書には周りの赤いパーツ外すように指示されていますが、そのままでも回転可能です。

グレンキャノンは回転させて展開可能です。説明書には周りの赤いパーツ外すように指示されていますが、そのままでも回転可能です。

バイザー三種類付属していますが、肉眼だとあまりわかりません。

バイザー三種類付属していますが、肉眼だとあまりわかりません。

交換時はマスク部外して、バイザーも外して差し替えます。バイザーの裏側にも何か工夫が欲しかったです。

交換時はマスク部外して、バイザーも外して差し替えます。バイザーの裏側にも何か工夫が欲しかったです。

アクション

イデオンって大きすぎて（設定は105ｍ）、立ち上がっているだけで威圧感あります。

１話（２話だったかも）での、最初の戦闘シーンです。

B社のアクションベース使えます。

波動ガンはスタンドなしでのポージングはちょっと厳しい感じでした。

板野サーカス一斉発射です。先端のミサイル部すべて塗るのは老後の楽しみに。

惑星をも砕くイデオンソード、エフェクトもう少し太いイメージでしたが、見返してみるとこれぐらいの太さの画もありました。

イデ発動

比較

比較するのはこれしかないかと思い、HGUCサイコガンダムと並べてみました。
サイコガンダムは40ｍの設定なので、実際はイデオン（105ｍ）の半分以下になります。

まとめ

今回はアオシマの「1/450 伝説巨神イデオン」をレビューしてきました。

まずは2022年にイデオンのキットを新たに開発発売してくれたことをメーカーさんには感謝したいと思います。

キットはシールも使わず成型色でしっかり色分けされており、可動範囲も十分以上によく曲がり、立ち姿も決まっており、イデ好きとしては納得できる１台でした。

メーカー発表写真で懸念していた頭部も、実物だとそれほど気になりませんでした。

ミサイル一斉発射エフェクトも脳内イメージの再現性高く、なかなかに楽しめます。

一方でパーツの組付けが全体的に硬いのが少し気になりました。パーツ同士もそうですが、ポリキャップの接続もそれなりにきつかったです。

ただ、大き目な関節や、重いパーツもポリキャップ保持頼みな設計ではあるので、最初は硬いに越したことはないんですが、はめ込みに少し苦労します。

しかし、そういったところも含めてプラモデルなんだよな、と久々に思い出した気もします。

あと、1/450というスケール。ほかに並べられる重機動メカもないので、少し寂しいです。ガンガ・ルブとかザンザ・ルブみたいな大型機ではなくていいので、隣に並べられる機体が欲しいと思いました。

この後、キットに合わせて、ガイアノーツからイデオンカラーの発売もアナウンスされておりますので、入手出来たら（TVオリジナルカラーのほうで）塗装仕上げも行いたいと思っております。

以上アオシマの「1/450 イデオン」のレビューでした、スペースランナウェイ！

キットのグッドポイント

なるべく組んだ時に目立たないところに配置されているゲート（全てではないが）
色分けもかなり頑張ってる
可動域も全体的に不満なし

キットの残念ポイント

塗装指示が全くない（ガイアノーツカラー任せか！？）
クリアーパーツの裏側の形状にも配慮が欲しかった
ピンもポリキャップも全体的に固め、オプションパーツ（イデオンソードなど）外すのにも（市販の）オープナーが必要

技術ポイント

ゲート：ノーマルゲート
腕付け根：ポリキャップ+ボールジョイント接続
脚部付け根：ポリキャップによるスイング機能+脚側（腰かも）3軸
関節構造：ヒジ（二重）、ヒザ（二重）、首（固定軸＋ボールジョイント）
クリヤーパーツ：頭部バイザー、イデオンゲージ、イデオデルタフロント周辺
パッケージ：メカニック・デザイナー樋口雄一先生描き下ろし

キットデータ

登場作品：伝説巨神イデオン
型式：-
名称：イデオン
搭乗者：ユウキ・コスモ、アフタ・デク、ギジェ、モエラ、ジョーダン・ベス、マルス・ベント、イムホフ・カーシャ、ギャバリー・テクノなど
所属：ソロシップ
商品価格：10,780円(税込)
発売：2022年11月
積みプラ解消： -cm（パッケージの高さだけで算出）

青島文化教材社伝説巨神イデオン全高約24cm 1/450スケール色分け済みプラモデル DI-01

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