今回から新企画始めます、その名も「ガンプラ進化論」!!
HGUCもMGも、シリーズ開始からほぼ四半世紀。
気が付けば、結構な年月が経過しましたので、ガンプラの進化をリニューアルされたキット本体や、製品の細かい部分にスポットを当ててみたりして、その過程や歴史を見ていきたいと思います。
記念すべき第一回は、HGUCでも第一弾キットでもある「HGガンキャノン編」をお届けします。
HGシリーズナンバー”001”のガンキャノンの進化を見ていきたいと思います。
目次
使用キット
・HGUC ガンキャノン(HGUC No.001 1999年5月発売)
・HGUC ガンキャノン(HGUC No190 2015年6月発売)
・ HG ガンキャノン(ククルス・ドアンの島版 2023年05月20日発売)
ドアン版は元デザインがTV版ガンキャノンとは異なるため、今回の比較対象として入れるべきか少し悩みましたが、最新HGキット(2016年発売のORIGINシリーズ、ガンキャノン最初期型がベースですが)ですので、取り上げることにしました。
また、No.001のガンキャノンは、発売当時に筆者が作成したものを棚の奥から引っ張り出してきたものになります。一応、全塗装済みですが、当時はクリアコートを行うテクニックも持ち合わせていなかったので、色あせ(特に正面)がひどい状態です。塗装やスミ入れ技術も稚拙な出来ですが、このページの趣旨をご理解いただき大目に見てやってください。
形状比較
本体
左から初代、リバイブ、ドアン版になります。
002-1200x726.jpg)
003-1200x773.jpg)
004-1200x710.jpg)
ビームライフル
020-1200x774.jpg)
握り手は初代とドアン版は人差し指がトリガーにかかっている状態です。
なぜか後端の四角いパーツはREVIVE版のみ接続部が斜めに切られています。
平手
018-1200x498.jpg)
ちなみに初代(No.001)はこの左右の平手と、右はライフル用、左は通常の平手のみで、握り手がありません。
クリアーパーツ
005-1200x1172.jpg)
006-1200x1172.jpg)
007-1200x1172.jpg)
ひさしの赤い部分は全機別パーツ化されています。
REVIVE版は胸部の面取りも微妙に異なって胸のダクトブロックのラインで角度が付いています。
可動域
ヒジ関節
008-1148x1200.jpg)
048-1-1200x1158.jpg)
085-1146x1200.jpg)
腕の付け根
009-1-1200x1076.jpg)
053-2-1200x905.jpg)
086-1182x1200.jpg)
HGでは側面前方の黄色い部分は色分け再現、シールもなしで部分塗装の対象になっています(ドアン版は塗装難しそう)。
初代は脇腹のラインがありません。
ヒザ関節
012-1200x754.jpg)
057-946x1200.jpg)
092-1056x1200.jpg)

013-1200x1006.jpg)
060-1-1200x1169.jpg)
094-1200x1150.jpg)
脚付け根
037-1112x1200.jpg)
038-1112x1200.jpg)
047-1-1044x1200.jpg)
082-1155x1200.jpg)
腰アーマー
016-1200x1052.jpg)
015-1-1200x1052.jpg)
ポージング(ふく射)
劇中では、初期の頃にしか出てこないこの体制ですが、オープニングの影響が強いためか、バンダイはキットにもこのポーズをとらせたいという意志が強いです。
017-1200x902.jpg)
072-1-1200x1012.jpg)
064-1200x1025.jpg)
026-1200x656.jpg)
027-1200x606.jpg)
029-1200x704.jpg)
ディティール
足裏
025-1130x1200.jpg)
028-1100x1200.jpg)
030-1200x1144.jpg)
キャノン砲接続部
031-1200x965.jpg)
032-1200x1108.jpg)
スプレーミサイルランチャー
033-1200x900.jpg)
034-1200x1024.jpg)
035-1200x1050.jpg)
036-1200x1151.jpg)
カラーリング
初代は塗装済みのため、成型色での比較ができないので、参考のためカラーガイドを掲載します。
同じ赤でもREVIVE版はシャインレッドの比率が高いのですが、グレー少量の追加があったり、No.001ではホワイトに蛍光グリーン10%の混色の白など、色味の方向は一緒でも混ぜ合わせカラーは異なっています(ガンダムカラー指定も懐かしい)。
ただ、No.001では肩や脚のグレーとキャノン砲やライフルのグレーは別色指定でしたが、REVIVE版では一緒にされているのは少し疑問です。劇中見る限り、明らかに違う色ですからね(参考までにこちらのMG全塗装もよろしければ)。
110-1200x992.jpg)
023-1-1200x514.jpg)
024-1200x322.jpg)
シール
021-1200x956.jpg)
014-1-1200x1166.jpg)
015-1200x1081.jpg)
ドアン版は劇中の「104」、「109」にコーションマークなども追加されています
まとめ
今回は「HGガンキャノン」の進化をみてきました。
HGUCシリーズの記念すべき第一弾であった分、その後のシリーズの進化に”おいてかれていた感”がありましたが、REVIVE版でアップデートされたことにより、最新フォーマット準拠のものとなっておりました。
特に関節の可動範囲と頭部バイザーのクリアーパーツ化の効果は大きいと感じました。
しかし、初代HGのすべてが劣っているかと言えば、決してそうではなく、マッシブなプロポーションや大き目の頭部などは昭和ファースト世代の筆者などには一番しっくりくると再確認もできました。
ふく射用の接続部のピンが90度曲がった平手なども面白く、足りないところも当然ありますが、侮りがたいキットでした。
時代のトレンド的なこともあるので、今後のキットデザインがどういった方向に進むかはわかりませんが、可動範囲や色分け、細かなモールドなどの進歩は改めてよくわかりました。
以上、第一回「ガンプラ進化論 HGガンキャノン編」でした。
しばらくプラモ作りから離れていましたが、復帰して最初に作ったガンプラが初代HGガンキャノンだったので興味深く拝見しました。これが一番劇中イメージに違いと私も思います。
さけねこ 様
コメントありがとうございます。
初代HGのプロポーションで、頭部バイザーのクリアー化と関節部がアップデートされたものが欲しいんですけどね。
プロポーションも流行り廃れがあるので、今後どの方向に行くかも楽しみに見ていきたいと思います。