今回は今更レビューで「MG 1/100 Gガンダム」を見ていきます。
MGシリーズも発売して24年、HGUCも約20年と結構な年数経てきました。
人気モデルは順次リニューアルしていますが、全てのモデルがVer2.0なりリバイブ(終了したのか?)が行われるとは限りません。
そこでここでは少し古めのMGやHGは現在の目で見たときに果たして今でも買いなのか否かを検証していきたいと思います。
MGリックドムに続きまして、起動武闘伝Gガンダムの後半の主役機「Gガンダム」を取り上げてみたいと思います。
Gガンダムはガンダムファイト用にネオ・ジャパンが開発したモビル・ファイターでパイロットはドモン・カッシュ。
ミカムラ博士がドモンのためだけに開発し作り上げたMFです。
キットは2001年11月に発売、Gガンダムの格闘中心の世界観を再現するために、
「アクションフレーム」を採用したキットになっています。
MGロゴの下にFIGHTING ACTIONのロゴがついています。
現在のフルフレームとも少し違いそうな、アクションフレームについても見ていきたいと思います。
目次
パッケージ&内容物紹介
当時のMGには付属している中蓋です。正面からの大きな完成写真は大概これしかないので、なかなか捨てられない厄介なやつです。
裏面は背中らのショットになっています。
ランナー紹介
Aパーツ イロプラ PS素材 ゴットフィンガーのクリヤーオレンジのパーツが付いています。
Bパーツ ブルー PS素材 胸部やコアランダーなどです。
Cパーツ グレー PS素材 脚部フレームなどです。
Dパーツ レッド PS素材 肩や足首などになります。
Eパーツ グレー 合成ゴム 足底と手首になります。
Fパーツ ホワイト PS素材 2枚入り 脚部などです。
Gパーツ グレー ABS素材 アクションフレームがこのランナー1枚にまとめられています。
Hパーツ イエロー PE素材 頭部アンテナの軟質樹脂素材の交換パーツです。アクションモデルならではの配慮かと思われます。
I1パーツ ライトブラウン PS素材 ドモンのフィギュアです。
SB4パーツ クリヤーグリーン PS素材 ビーム刃です。
PC-123 ポリキャップです。
ビス4種類です。
胸部に貼るジュエルシールです。キングオブハートの紋章がプリントされています。なぜか説明書には記載されていないのですが、貼るときは向きに注意です。
色再現用のホイルシールとマーキングシールです。ライン部分中心ですが、ホイルシールによる色再現部分が結構必要になっています。
アクションフレーム組立
腰パーツブロックのボールジョイントを上半身のパーツで前後からはさんでビスで止める方式になります。1パーツですが、腕の引き出し関節もあります。
腕の主要関節もビスで絞めていく形になります。ここのビスの締め具合で関節の肩さも変わってきます。
脚部も足首はボールジョイント挟み込み、膝はビス止めしていく形になります。
腕は鍵穴式の差し込み、脚部はポリキャップでのボールジョイント接続になります。
今でこそ、MGのフルフレームは当たり前ですが、当時としては結構画期的だったはず(すみませんよく覚えておりません)です。
各部組立
頭部
頭部のツインアイには先にシール貼っております。頭部の二段カメラはVアンテナパーツ部分が担っていますので、シールや部分塗装を行わないと黄色になってしまいます。
胴体
フレームの段階で腰パーツが分割できないので、胴体は上半身と下半身を一気に組み立てます。
腕部
フレームに外装パーツを取り付けていきます、手首がゴムパーツとなっています。なぜゴムパーツにしたかは今となってはよくわからずですが、あまり効果はなさそうです。
脚部
足裏もゴムパーツです。こちらはその重量で接地性向上には多少役立っているかとは思いますが、プラでもいいのではといった感じです。
コアランダー
コアランダーは機種が90度曲がって合体モードになります。
武装
ビームソードとゴットフィンガー用の手首です。
その他
ドモンのフィギュアです。
素組完成
背中のバーニア部が結構出っ張っています。
額のカメラはシール使う予定でしたが、失敗したためガンダムマーカーで塗装しております。
ギミック&可動
胸のマルチプライヤーゲートが開閉します。中にはジュエルシールでキングオブハートの紋章が浮かび上がっています。
腕組ポーズ再現のために、飛び出している胸の上部が胴体内に引っ込みます。ただこの可動部分のクリアランス確保するために胴体上面プレートとの間にすき間ができます。
腕のプロテクタークロウもハイパーモード時に展開します。
フクラハギの装甲が展開します。
背部のエネルギー発生装置の開放状態(右)です。6本のエネルギー発生装置にはそれぞれ幻、夢、影、泡、電、露と名前がついています(シールもついてます)。
肩のマシンキャンは開閉します。
コアランダーのキャノピーも開閉します。
コアランダー着脱できます。
動画
アクション
やはり、拳を燃やしてこそのGガンダム!
腕組ポーズはもう一つ手首をうまく持っていけませんでした。
アクションベースには対応していないので無理やり乗せている感じです。
取説のイメージほど足が上がりません。
立膝も可能です。
比較
ガンプラの基準機「RX78-2」との比較です。Gガンダムの方が身長低いのは驚きです。
まとめ
今回は『MG Gガンダム』をレビューいたしました。
既に20年近く前のキットやいかにと思いながら作成してまいりました。
各関節部にネジが必要であったり、パーツも最近はあまり見かけない「ヒケ」や、合せ目が目立つパーツ分割、全体的にモールドが甘めであったりと、最新のキットと比較してしまうと、気になる部分はたくさんありますが、完成した(素組ですが)キットは紛れもない「Gガンダム」でなかなかの存在感を感じさせます。
首の付け根と胸の部分の隙間などは気になりますが、ボディバランスなどは今でも十分通用するかともいます。
今ならパーツ分割で色再現されている部分もマスキング必須で 部分塗装または全塗装で再現してみたり、パーツの合せ目や少し大きめなパーティングラインにヒケの処理、スミ入れ、ドライバー使ったねじ止めなどプラモ工作の基礎技術を高めるにはうってつけな素材とも感じました。
このキットちゃんと時間をかけて仕上げることができれば、素組とは一味違った完成品になるともいます。
くしくも先日、ハイレゾリューションモデルのGガンダム発売も発表されましたので、20年の年月を経て商品化されるバンダイの進歩もチャンスがあれば確認したいともいます。
キットのグッドポイント
- 当時としては抜群の可動域 引き出し関節も搭載!
- プロポーションは今見てもなかなか良好
- MGとしては比較的安価(HGのマスターガンダム&風雲再起より安い!)
キットの残念ポイント
- 謎のゴム素材(足底はともかく、手首はちょっと)
- あまり効果のない胸部が中へ入る可動(腕組ポーズ用の動作)
- 結構多いネジどめ部分
- 緩いよりは100倍いいが、ネジどめのために関節が固い&動きがぎこちない(絞めすぎ?)
- 全体的にモールドが甘い
スペック
- 型式:GF13-017NJⅡ
- 名称:Gガンダム
- 搭乗者:ドモン・カッシュ
- 所属:ネオ・ジャパン
- 商品価格:2700円
- 発売:2001年11月