今回はZガンダムに登場した1/100『MG ハイザック』をレビューいたします。
一年戦争後に連邦が作った「ザク」です。キット解説によると戦後余っていたザクの部品使用して、消耗部分や各ブロックの接続部分(ランドセルの取り付け部など)を連邦制の部品に変更してリニアシートにしたものとのことです。
ビーム兵器も同時に2種類使用できないとのことで、いまだにザクマシンガンを装備しております。
中途半端さが災いしたのか、パイロットにもあまり人気は無いらしく、逆襲のシャアでホビーハイザック(払下げ品)は登場しておりますが、ユニコーンで登場することもなく、1年戦争時のMS以下の扱いだったのかと想像してしまいます。
キットは2004年発売の15年落ち、しかしこの後ハイザックがリニューアルされる可能性は決して高くは無いと思うので、1/100のハイザックはこの先もしばらくはこのキットとなりますので、令和の時代に果たして通用するのか!?とみていきたいと思います。
目次
パッケージ&内容物紹介
Zガンダム前半のイメージです。
当時のMG標準フォーマットです。
解説はモノクロ、カラーとボリュームたっぷりです。
ランナー紹介
Aパーツ PS素材 イロプラ 動力パイプが萎えます
Bパーツ PS素材 ダークグリーン
Cパーツ PS素材 ダークグリーン ランドセルと明日のバーニアユニットです。
Dパーツ PS素材 グリーン 脚部です。
Eパーツ PS素材 グリーン 脚部と腕部です。
Fパーツ PS素材 武装です。
G1パーツ PS素材 グレー 関節部ですがABSではありません。
G2パーツ PS素材 グレー ヒートホークです。
Hパーツ PS素材 ダークグリーン シールド中心です。
Iパーツ ABS素材 グレー 胴体フレームです。
I2パーツ ABS素材 グレー 肩関節、頭部動力パイプ、ミサイルランチャーの接続部です。
Jパーツ 合成ゴム イエロー 曲者の別素材です。色味がPS素材のパイプ部と違います。
SB1パーツ クリアイエロー ビーム刃です。
ポリキャップです。多種。
色再再現のホイルシールはつま先部分だけです。
マーキング用のガンダムデカール(苦手!)と部隊マークなどのマーキングシールです。
各部組立
頭部
モノアイは蛍光ピンクで塗装してます。
ザクといえば動力パイプその1 何度作っても面倒な部分1位って感じです。
胸部
ザクといえば動力パイプその2 パイプパーツは3種類あって気を使います。
腕部
腕の動力パイプが可動面から見ると、非常にネックになっています。
腰部
スカートはリアが固定、左右のアーマーは1パーツ構成です。
足首
足首は上半分の薄い緑部分と甲のグレー部分が可動します。
脚部
黄色い動力パイプは軟質樹脂です。
バックパック
バックパックはなんとなく百式の物に構成が似ている感じです。
武装
ザクマシンガンとビームライフルです。
ヒートホークが大きいです。長年積まれていたせいか、サーベル曲がってます。
フレーム完成
腕はフレームが無いので完成版を取り付けている影響もあると思いますが、この状態だとザク2.0と比較するとかなりかっこ悪いです。モビルワーカーに近い印象を受けます。
片足立ちも可能です。
素組完成
ハイザックらしさがよく表現されていると思います。この写真では少しわかりずらいですが、首の付け根の隙間が少し気になります。
ギミック&可動
頭部のパネルを開いて⊖部分加点させてモノアイを動かすことができます。
コクピットハッチ開閉します。奥にパイロットも載っておりますが、ほとんど見えません(塗装したのに)。
ミサイルポットにヒートホークが懸架できます。
シールド裏のふたを開けると予備マガジンが2個入ります。
立膝はそれなりに決まります。
アクション
腕の可動が窮屈なので、これ以上上に構えるのが難しいです。
キット解説によるとマシンガンはMS-06のザクマシンガンのスコープ部を新しくしただけなそうな。
マラサイと共通のビームライフルです。
取説の解説によると、エンジン出力の関係でビーム兵器が同時に2種類使用できないとのこと。ビームライフル持たせるときはヒートホークが正解のようです。
今回作成するまで、ビームサーベル装備していることを忘れておりました。
肩に付属しているのだから、腕にはシールドいらないのではと思ってしまいます。
ランドセルや脚部のバーニアの成型色は赤なので、部分塗装の場合は外側のグレーを塗る感じです。部分塗装派には優しいつくりです。
比較
元祖MS-06との比較です。全高はあまり変わりませんが、肉付きがかなり違います。シャアザクはスリムでカッコいいです。
顔が似ていたり、スパイクアーマーや肩のシールドが共通なのでザク系統といわれて違和感ありませんでしたが、2台並べてみると全然違うMSです。
0087年代の標準体型であることが分かります。
こうなるとガルバルディも1/100で並べたい欲求がわいてきます。(REでもいいからほしいですね)
まとめ
今更レビューシリーズで『MG 1/100 ハイザック』をレビューいたしました。
このレビュー書いている時点で15年落ちのキットでしたが、肩の引き出し関節や膝も二重関節で折りたためたたりと、今のMGに通じる部分もみうけられ、思いのほかよくできているなと、また組みあがりがハイザックのイメージをよくとらえていて立ち姿は非常に良いなと感じました。
ただ、デザイン的な問題ではありますが、腕の動力パイプが干渉して腕周りの可動範囲が狭くまた、肘の関節部もシングル構造のため、マシンガン構えたりするのがなかなか、難しいものになっています。
Ver.2.0化やリガズィやドワッジのような関節含めたリニューアル化が行われる場合(ハイザックカスタムか連邦カラーか!?)はこの腕の動力パイプのデザイン的解釈も含めて検討しなければならない部分化と思います。
また、肩シールドのパーツ剛性も低く接着でないと隙間が空いたり、足首の接続部分の保持力が低いため、飾っておくと知らぬ間に倒れていたりと、古さを感じる部分も多々あることは否めません。
上下左右を気にしなければならないパーツも多いです(膝関節など)。今だと右左どっちでも大丈夫なかんじですが、当時はこだわりあったのだと思います。
ただ、ハイザックらしい、無骨さやスタイリングはうまく表現されており、きちんとゲート処理や塗装するだけで、なかなかいいものに仕上がるであろうと思いました。残念ながら、今回は素組でレビューしてしまったので、塗装せずに組上げてしましましたが、チャンスがあればそれこそ、連邦カラーとかで仕上げたいと思わせるキットでした(足裏や腿のフレームなどは一回はめ込むと外れなくなるので、仮組時に加工などが必要です)。
ゼータシリーズお好きな方は、世界観広げるために1台あってもいいキットでした。(しかし肩にシールドついているのに腕にもいるのか!?)
キットのグッドポイント
- そのまま組むだけでハイザックらしいスタイリング
- 脚部の可動範囲は広い
- 丁寧に作成すれば、なかなかいい素材
キットの残念ポイント
- 足首のポリキャップの緩さのせいか、気が付いたら倒れてる踏ん張りの悪さ
- 如何ともしがたい、腕の動力パイプ
- 全体的に甘めなモールドと肩シールドの低い剛性感
- ザクである以上、避けては通れぬ動力パイプ
- 登場作品:機動戦士Zガンダム
- 型式:RMS-106
- 名称:ハイザック
- 搭乗者:ジェリド・メサ、カクリコン・カークラーなど
- 所属:ティターンズ、地球連邦
- 商品価格:3240円(税込み)
- 発売:2004年8月
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